本にする妖怪   作:覚め

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ジツは、ゲームのストーリー自体はあんまり難易度高くなかったりします…簡単にクリアできたりしてね。


第49話

紅魔館

 

「身体慣らしにちょうど良い」

 

「why?」

 

「と!言うわけで。頭に龍があるせいで龍とか言われてる美鈴さん!よろしく!」

 

「そんなことを言われたことはありませんが…良いでしょう」

 

「…why?」

 

せいっと距離を詰めての肘打ち、からの後頭部への強い一撃。そこから仕留めるための膝、つま先、踵落とし。俺は全てを喰らい、死んだ。まだ残機はあるから大丈夫だが。まあ仕方ない。そもそも美鈴さんには勝てないんだ。

 

「新しい体になったんだから、弾幕に慣れようと思うわけ」

 

「私たちが出てから何年でしたっけ」

 

「言ってはいけないぞそれは」

 

「そうですか。弾幕は私苦手なんで…妹様なら遊んでくれるのでは?」

 

「フランドールか…腐敗した人形」

 

「厨二病みたいな感じにしないでください」

 

「あたい、ここに居る意味ある?」

 

「ないぞ」

 

「帰って寝る!もう夜だし!」

 

「…子供ってわがままだな」

 

「貴方もですよ」

 

「というわけで…出てこいフランドール!」

 

「あでっ」

 

「あっ」

 

美鈴さんは避難した。俺は非難される。それじゃ!なんて言ってられん。ガチギレ状態の妹様とやらが出てきて、俺がやばい。博麗の巫女が言うには、弾幕であれば何してもいいらしい。当たらなければ良し、当てれば勝ち。とても考えやすいことだ。

 

「フランドール、弾幕ごっこを」ドガァンッ

 

「…眠い」

 

「お前夜行性の吸血鬼だろうが」

 

「うるさいなぁ。わかったよやればいいんでしょ!」

 

「おうよ!」

 

「先ずは四人になって」

 

「爆☆殺」

 

「え?」ピチューン

 

「意外と簡単だな」

 

「いたた…」

 

「マミゾウ〜」

 

「なんで私あんな奴にムキになってたんだろ」

 

「珍しいねマミゾウがこんなところにいるなんて」

 

「うわっ」

 

「えっ」

 

「…なんで深夜に会うんじゃ」

 

「そんな気持ちを落とさないで」

 

「まあ良い。どーせじゃ、儂と一夜だけの関係でも」

 

「ごめんそれはちょっと」

 

「なーんかむかつくのう」

 

「おばあちゃん的立場の妖怪とは…」

 

「なんじゃ主。ぶっ飛ばされたいのだな?」

 

「ていうか今更気が付いたんだけどこの妖怪尻尾があるぞ」

 

「化けているのと同じだから尻尾の大きさは化け元のままか」

 

「ちょっとここは自分の思い通りに…っと」

 

「化け猫じゃな」

 

「化け猫じゃねーか。身長低すぎんだろ」

 

なんでこんなことになってんだオイ。しっかし、尻尾が…何本だ?化け猫じゃねーぞ。自分からは見えないからマミゾウの婆ちゃんに数えてもらおうっと。あ、婆ちゃんって実際に言ったらダメだぞ。挑発に乗ったチンピラみたいな反応してくるからな。

 

「マミゾウもそろそろ身を固めた方がいいんじゃない?」

 

「何をいうか。大体、それはお主にも」

 

「俺は別居中だけど結婚してるぞ」

 

「…なんでじゃ…」

 

「俺より強いから別居して正解だったけどな」

 

「ほーそうか。ちなみに、その結婚相手はどんな奴だ?」

 

「紫色の髪で、後ろで髪を束ねてて…変な和風の服で、こう、美形だったな」

 

「ほーう。へぇー」

 

「どしたマミゾウ。そんなに単調な返事で…あれ、マミゾウ、何そんな怯えて」

 

「お前に取って私とはそんな存在だったのだな。旦那様?」

 

「!?」

 

「女房の愚痴は言わない方がいいぞ、と結婚する時に言えればよかったんじゃが」

 

「依姫ちゃーん!いやぁ、何。離れて少し寂しかったから、それを正当化するために、あれ、どうして近づいてくるのさ」

 

「ふんっ!」ブンッ

 

「いやぁっ!?」

 

「…逃げるかのう」

 

「超摩擦!真剣白刃取りぃ!」スパァンッ

 

「…哀れな男だ」

 

「今日だけで2回も死んでるよ俺」

 

「!?」

 

女の勘は鋭いと言う。長年生きていればその勘も鋭くなって居るだろう。当然と言えば当然だ。そして今日、依姫は顔を見せにきただけらしい。なんとも変な奴。ならば月の技術を使って外の世界で流行ったほろぐらむ…とやらで良いと思うのだが。

 

「さて、飯でも食うか」

 

「平気な顔をして生き返るのはなんなんだ」

 

「マミゾウも…って、あれ?」

 

「彼女は帰ったよ」

 

「ばっちゃま帰っちゃった」

 

「バッチャマ…?」

 

「さて、さっさと帰って飯食ってお前を月に帰して」

 

「そんなに此処にいられては困るのか?」

 

「困るな。つーかお前、顔変えたのによく俺だって分かったな」

 

「純狐から教えられたんだ…」

 

「あららかわいそうに。俺の母さんがすまんね」

 

「それはそうとして提案なんだが、仮にも夫婦だ。月に行くのは」

 

「月に住むのは嫌だし、なんか穢れてるって言われそうだから却下」

 

「…くっ」

 

「何?本格的に惚れたの?」

 

「この期に及んで結婚を申し込む月人が多いんだ…!姉様のところに!!」

 

「へははははは!!!人気ねえのなお前!!」

 

「このっ!なんで!」

 

「男はみーんな甘い方に行きたがるのさ!」

 

「なにぃ!?」

 

人里

 

「ごめんて」

 

「まったく」

 

「いくらなんでも30回切り付けるのはないでしょ。ああ、内臓が」

 

「ふん」

 

こりゃ永遠亭に行かなきゃ。そう思いながら内臓を…待て、こいつ、妖怪のくせに内臓があるぞ!?…人に化けてるから当たり前なのか…?ま、それは良いとして。此処で死ぬか永遠亭で治してもらうかなんだが…

 

「どっちが良い?」

 

「永遠亭はダメだ。絶対ヤダ」

 

「駄々っ子がよぉ…」

 

「絶対に嫌!!」

 

「ちょっと依姫」

 

「殺す!」ザンッ

 

「そりゃないぜ」

 

「月に来い!!」

 

「なんでだよ!」




次回。
月面旅行
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