家帰ったら不審者がいた
妖怪の山
「なんだここは」
「おかーさーん」
「はーい♪」
「純狐!?」
「刀は控えなさい。地上で何かをするつもりはないから」
「なんでその口調で貴様が言うんだ大嶽丸」
さて、何故こうなってるかと言うと。簡単だ。仮にもお嫁さんなんだし、親にも顔を見せなさいよ!と言う守矢の神様が言ったのがきっかけである。何故か紫が同意し、八意永琳が肯定。結果、妖怪の山で謎の式を行うことにならなかった。
「…それで、今日は何の用事かしら?」
「いやぁ、母さん確か外の世界行けただろ?俺気軽に行けなくなってさ」
「うんうん」
「お願い!俺の一本の刀取り返して来てくれない!?」
「良いわよ!!」
「…確か国宝とやらになっているのでは」
「国宝なんかにはなってねえよ」
「取り返して来たわよ!」
「嘘だろmummy」
「じゃあ今度はこっちからのお願いね!」
「おう」
「今すぐこいつと別れなさい」ズイッ
「…依姫、お前香霖の所に行け」
「聞けば変人らしいな。流石に嫌だ」
「らしいわ」
「それなら仕方ないわね…って、用事ってそれだけ!?」
「あたぼうよ」
「お母さん寂しい!」
「これがあの純狐…」
依姫が驚いている。うん。俺も噂でしか聞いてなかった時はこんな感じだとは思わなかったよ。わかるわかる。三つ揃ったし、これで俺も妖夢とは横断歩道の白線の数並みに桁が違うぞ。とは言ってもちょうどいい対戦相手なんぞおらんがね。
「次はもっと大きい用事で呼んでね?次は…甘えたくなったとか!」
「はいはい」
「で、何故妖怪の山とやらに来たのだ?」
「…ここは昔鬼がいた。それに頭を垂れてた奴らがいるのね」
「今は鬼はいないと。不思議な山だ」
「ふんっ」ガギィンッ
「…侵入者か?」
「河童の所に行きたいんだが」
「河童か…ん?」
「姿形変えたらわかんないのは知ってるけどね。さ、案内してもらおうか」
「…まあ良いだろう」
にとりの住処
「おーっす」
「わ、なんだ君は!?いや、君たちは!?」
「私は…大嶽丸」
「私は依姫だ」
「椛、変なの連れてこないでくれる?」
「本物です」
「なんでわかったの?」
「侵入者だと思って叩いたら2人がかりでリンチですよ」グッ
「何もそこは聞いてないんだよ。で、天下の大嶽丸様がウチに何の用?」
「この刀使って何か作れないか?」
「えぇ!?」
依姫が驚くのはわかる。まあ俺も良いのかと言われれば良くない。でも刀相手に拳で戦うと手が切れるし、かと言って刀は不慣れだし。そんで、河童に何か改造してもらって使いやすくなれば良いなぁって思ってんだよなんだその目
「要らないのであれば私がもらおう」
「良いのか?」
「良いぞ」
「…いやぁ、刀は流石になぁ…無理!」
「はいこれで名実ともにお前の物。結婚祝いだな!」
「…奇しくも刀の間合いが同じ…!!」
「俺も二本以上は持てないしな。持とうと思えば持てるけど」
「どんな風にやるんですか?」
「背骨から掴むためだけの腕生やす」
「キモ」
「ほれ」ニュルッ
「なんでそんなヌメヌメしてんだキモいキモいやめて近づけないで嫌助けて」
「…ごめんって…傷付くよそれ…」
「はぁ…はぁ…」
「なんで実戦経験豊富な椛が錯乱してるんだよ!?私無理だから!無理だからぁ!」
霧の湖
「結局追い出されてしまった」
「運が悪いのか」
「何故だろうな。うーん検討がつかない」
「…お前らクラウンピースの親か?」
「おう。保護者だ」
「ほごしゃ…最近あいつ姿見せないから呼び出せ!」
「めんどい。ぱす」
「!?」
「お前も水の上を歩ければ良いのにな」
「凍らせれば歩けるもん!」
「それ氷の上歩いてるから。こういう風に」ストンッ
「…貴方も同類では!?」
「しーっ!」
この妖精馬鹿だからまともに相手したらダメなんだよ!わかってるか依姫!こんな奴放っとけ!無理難題放って我知らずの顔しとけば良いんだよ。しかし何故このバカは俺に対して偉そうな態度で…まさかこいつ…自分が食物連鎖の頂点だとでも…!?
「ほんっとうにダメだなお前」
「なぁ!?」
「帰るぞ依姫」
「ん、ああ…」
「帰るついでに神霊廟寄って行くか」
「いや、私は帰る」
「…月にか?」
「ああ。何故か行動制限がついてしまってな」
「当たり前だよ」
神霊廟
「ふんっ!」ガァンッ
「入って早々にこれはないでしょうよ!」
「足払い!」
「おわっ!?」スルッ
「隙あり!」グサッ
「身代わりの術〜…!ていうか、なんで俺襲われてんだよ!」
「3対1なら勝てるかと」
「…しょーもな!」
「しょーもないわけないでしょーが!このっ!」バギィンッ
「足止めに神子…バランス崩しに布都で…屠自古は何やってんだ!」
「奇襲だよ」バチィッ
「おわっふ!?」
「ふんっ!」スパァンッ
「…舐めやがって…!」
「あっまずい!」
「えっ」
「じゃあな布都!」シュンッ
「わ、我ぇ!?」
「裏水平チョップゥ!!」
「いぎゃっ」
…翌日、俺が正気を取り戻した時。物部布都は永遠亭で手術を受けていたと言う…が、俺は悪くない。完全に被害者だ。殺すつもりでかかってくるのが悪い。俺は悪くない。あーもう色々と無茶苦茶だよ。前科にならねえよな?頼むぞ?
人里
「干酢都ぉ!」
「げっ慧音!?」
「私もいますよ!」
「うわっ死に損ないの仙人!」
「私も…」
「なんで閻魔も!?」
「さて…この出来事についての説明は?」
「ぇーっとですね…」
「じゃあ説教始めるぞ」
「俺襲われたんすよ…」
「嘘をつくな」
本来であれば管牧ちゃんと戯れる予定だった