本にする妖怪   作:覚め

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美鈴サンって病まない?
ずっと同じ背景見てて、サボっているとは言えど。
病まない?
そんな話


第59話

紅魔館門

 

「おい萃香」

 

「なぁんだ?」

 

「紅魔館だな」

 

「…おう」

 

「門番が、いないな」

 

「そうかぁ?」

 

「力一本の俺にはどう…うぉぁっ!?」

 

「なんだそんな変な…ぃひゃぁっあっ!?」

 

一体何に驚いたんだと俺の後ろを何気なくついてきている草食い歩く謎の妖怪は思っただろう。俺の目線の先には、目に光どころか色がなく、門の後ろから少し顔を出して見ている美鈴ちゃんだったからだ。誰だってビビる。いつもは元気なのに。

 

「これは…これは…お二方、良くぞ紅魔館に…」

 

「美鈴ちゃん!?だ、大丈夫!?」

 

「え?ええ…今までこんなことはありませんでしたから、大丈夫では…」

 

「萃香、ちょっとクソメイド呼んできてくれる!?」

 

「わ、私!?」

 

「ちょい、本当にどうしちゃったの!?」

 

「いえ、何も」

 

「何もなかったらそうならねえよ!」バギィンッ

 

「ああ、門を破らないで…疲れたんですよ。理由なんてありません」

 

「疲れる原因教えなさい美鈴ちゃん」

 

「えーっと…人里からたまに来る吸血鬼殺して名を上げようとする」

 

「人里を壊せば良いのね?」

 

「それは、ダメですよ〜」

 

美鈴ちゃんがやばい。いつもより間延びしてる。〜が〜〜くらいに伸びてる。まずい。これは…ん?萃香がクソメイドを呼んできてくれたか!交代シフト制にしろバカ!お前門番の代わり出来るだろ!…え?お嬢様の世話?知らん!!

 

「それにしても美鈴…なんでこうなったの?」

 

「ああいえ、心配には及びません…ちょっと大騒ぎしすぎですよ」

 

「でも、私が代わりをしたらお嬢様が」

 

「お、ちょうど良いところにこんな妖精が」

 

「え」

 

「…代わりにするにはあまりにも体格的な問題が」

 

「とりあえずどうするべきか…」

 

「門番とかパチュリーが作れるだろ」

 

「それもそうね」

 

「え、それじゃあ私の職業は」

 

「俺の妾!」

 

「ぁ、嫌です…」

 

「!?」

 

「そうねぇ。妹様の相手でもしてもらおうかしら?」

 

「わかりました。それじゃあ今すぐ」

 

「今日は休みなさい」

 

「俺たちと遊ぼうぜ!」

 

「寝なさい」

 

「…わかりました」

 

「なんで遊べないの!?」

 

「心身共に疲れ切ってるからよ」

 

「なぁ」

 

「なんだ萃香」

 

「お前の能力使って元に戻せば」

 

「残念だな。俺の能力はクソほどめんどい。はっきり言って精神面までは無理」

 

「洗脳はできるのに?」

 

「できるのに」

 

「…つまんないな」

 

「言うなよお前なぁ!」

 

とまぁ、美鈴がいないので代わりに一時的に俺が配置された。美鈴ちゃん曰くたまに来る奴らは容姿が醜く、卑猥な言葉しか吐かないらしい。殺そうとしたら八雲紫が云々、紅魔館が云々と。だから殺せずにいるんだとか。めんど

 

「おい来たぞ」

 

「ハッ、美鈴ちゃんの障害が、ぶっ潰す」

 

「お前がやるんだったら私もな」

 

「おやぁ?今までのお姉さんはクビになったのかなぁ?」

 

「ガキ2人で門番とか調子に乗ってんじゃねえぞ!」

 

「…一人当たり20人しかいない」

 

「20人か…フッ!」フゥーッ

 

「おわぁっ!?」

 

「14人くらい飛んだぞ」

 

「良いんだよ。これくらいで」ゲシィッ

 

「おぉぅっ!?」

 

「それじゃ私も…ほいっ」ビギュンッ

 

「ほぁっ!?」ドガァンッ

 

「ちょ、ちょっと!?やめてくださいよ!?紅魔館の名誉が」

 

「口外する者が消えれば良し」

 

「力でねじ伏せる」

 

「…脳筋でしたねぇそういえば」

 

「というわけで要石!」ガヂッ

 

「じゃあ私はそこらへんのでかい岩!」ガシッ

 

「おらっ」バギッ

 

「要石なのに殴ってきやがったぞこいつ」

 

「行け拡散弾!!」バゴォンッ

 

「お前こっちにも飛ぶだろ!」ドォンッ

 

「うへぁ!?」

 

「…全員死んでしまった」

 

「私が20人近く拡散弾でやっちまったしな」

 

「俺の功績何人だよ…」

 

全く萃香の脳筋ぶりには負ける。いや、俺も脳筋でしたねとか言われてるけど。萃香ほどではないからな!全く、これだから人間の勘違いは…あれ、十六夜氏は確か人間だよな?聞くか?いや、でも違ったら結構恥ずかしいぞ

 

「消化不良だ!」ブンッ

 

「おぅっと」

 

「やめてくださいますか?」

 

「そーだそーだやめろやめろ」

 

「…」

 

翌日 人里

 

「で、結局これか」

 

「全く…君も気分転換でお人好しになるだなんて」

 

「言わんでくれよ」

 

「しかしこの辺りは人が多いな…コレを着けているのに欲が」

 

「ああ、そりゃこいつが」

 

「言うなよ萃香。俺の欲がデカすぎるわけないからな」

 

「ヘカーティアって奴にはご執心らしいが?」

 

「…これ、萃香の欲では…?」

 

「ほれ見ろ〜!お前の欲じゃねえか!」

 

「んなっ…こいつの欲聞け!ほら、その耳当て外して」グイッ

 

「ちょ、待って」ガポッ

 

「外すなよ!?それないと欲がむっちゃ聞こえるって本人言ってたし!」

 

「なんだと〜!?…あれ?」

 

「神子?豊郷耳?」

 

「これ、欲が多すぎて思考回路が停止したんじゃ…」

 

「耳当て着けろ!やばいよ屠自古にビリビリされちゃう」

 

「そこにビビるのかよ…」

 

そんなことしてるうちに誰か入ってきた。美鈴ちゃんだ。休暇を手にしてお酒を飲みつつ入ってきた。鬼と飲むのも良いでしょ良いでしょと言いながら鬼殺し持ってきちゃダメでしょ?そう思ったがどうやら萃香としてはどうでもいいらしく、ガブ飲みしてた。

 

「…神子、起きろ」

 

「ふぁっ!?」

 

「おや、お酒を一杯。どうです?」

 

「紅魔館の門番か…お名前でも聞こうかな」

 

「紅美鈴と申します」

 

「それじゃあめいり」

 

「太子様」

 

「ひゃぁ!?」

 

「布教をしに来たのでは…?」

 

「と、屠自古…これはだな、この家から多くの欲が聞こえたから、その、人がいるのかと」

 

「耳当てをしているのに?」

 

「欲が聞こえすぎないようにしてるだけであって聞こえないわけでは」

 

「…この人数の欲を聞き間違えることはないと思いますが」

 

「いや、それが本当に」

 

「神子、嘘はいかんよ」

 

「嘘をついてまでお酒を飲むのはちょっと」

 

「鬼も嘘は嫌いだよ」

 

「そんな…!?」




萃香<嫌いだからって言わないわけじゃないよ
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