本にする妖怪   作:覚め

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茨木華扇が人連れ歩いてたら地底だと来ても目立たない?
大丈夫?



第6話

 

地底

 

「今日は帰り道〜…帰り道〜…」

 

「なんですか、旅行ではなかったのでしょう?」

 

「当たり前だろ。同族っぽい奴と出会うためにわざわざこんな下界に来てやったんだぜ。テメェのようなやつを連れてよ」

 

「連れられてるのはあなたでしょう。全く」

 

…さて、この仙人様はどうやら地底では大人気らしい。いや、寧ろ尊敬されてるのかな?萃香というクソ鬼は俺が是非とも相手したくない奴と同格の鬼が地底にいた気がするが、もしかしたら行きの時に絡んできた妖怪の記憶にあったかもしれない。捨てておくべきではなかったか。

 

「ふぉっ!?」

 

「…おいおい華扇、そんな」

 

「勇儀!?」

 

「ちょ」

 

「あー怖かった…」

 

「いや、うん…まあ、お前が連れてる奴なんだ、それなりに強いんだろ?」

 

「知りませんよ」

 

「それなら未知数ってことだ!」ドンッ

 

「俺の能力を教えてやろうか?」

 

「…!?」

 

「相手の攻撃を避ける程度の能力だ」

 

「なんだと!そりゃあ面白い!」

 

「華扇。さっさと帰ろう」

 

「…そうしますか」

 

「クソッ!この!オラっ!」ブンッブンッブンッ

 

「いやしつこいなアンタ、避けなきゃ行けないからすごい進めないんだけど?」

 

「こ、今夜は帰さないぜ?」

 

「なんて破廉恥な…」

 

「!?」

 

速い!!一瞬でふしだらな関係に…ん?いや、違うな。なに考えてんだ俺?華扇の破廉恥ってなんだ?なんで急に破廉恥なんだ?そして俺はいつ帰れるんだ?帰して?僕のおうちに帰して?勇儀の本返すから帰して?ホームシックになっちゃうぞっ?

 

「はぁお前もしつこい奴だね書き出しとこ」スラスラッ

 

「なんだその本、読む暇があるってのか!?」ドゴォッ

 

「うおっ!?…お?」

 

「うっぐぁ…?」

 

「ど、どういうことですか?」

 

「この本への攻撃それ即ちそいつの精神への攻撃。俺は効かない」

 

「まさにチートですね」

 

「おう、チートだぞ」

 

「ぐぶっ…グ…!」

 

「さてそろそろ帰らないと俺ヤバそうだから直ぐに帰るよすぐに帰ろう俺あいつの相手は嫌だって」

 

「それじゃあ、かなり飛ばしますよ…せいっ」

 

地上

 

「んのっ」

 

「…Gで死ぬかと思った。もうちょっと加減しろ」

 

「勇儀ならあれより速く来れますよ。良かったですね」

 

「俺一番ヤバいやつに手出した?」

 

「そうなりますね」

 

嘘やん。う、嘘やん。だって、紫と婆っちゃんが言ってたもん。ほら、花畑のバーサーカー以上にヤバいやつはいないから、それに気をつければ死ぬことはないでしょうって。妖怪なのに婆っちゃんってなんだ?いや、それよりも!なんだよ!俺やらかしてんじゃん!!なんでやらかすの!!僕やらかしたくないのに!!…いや、俺の性格が原因か。それじゃ仕方ねえわ。うん。

 

「全く嫌なやつに出会ってしまった」

 

「これから地底に行くときは慎重にしなければいけませんね」

 

「しなければいけませんねってレベルじゃないレベルのところまで行ったよ。もう行きたくねえよ。死ぬもん」

 

「ハハハ、貴方も冗談が言えたんですね。」

 

「言えたんですねじゃない、冗談じゃないです」

 

「それでは」

 

「それではじゃねーよボケカス…あーもう…」

 

人里

 

「鬼に喧嘩売ってきました」

 

「は?」

 

「はい…そのまんま…です…」

 

「ん?ん?ちょ、鬼?地底行って鬼に?」

 

「はい。鬼に喧嘩売ってきました」

 

「んー…そんなことよりお土産は?」

 

「温泉たまごしかありませんでした」

 

「…まー、なんだ。二度と行けないな。直下掘りでもするか?」

 

「妖怪の山なんてクソでか山のある所で掘ってみろアンタ溶岩で死ぬぞ」

 

「冗談だ、冗談」

 

「洒落にならんぞ全く…ん?」

 

あれー、待てよー?俺のこの右手にある本って…あ、あれー?あれれー?おっかしいぞ…?ちょっと待て、ん?これ、これって、うん。どう見ても勇儀って奴の本だわ。え、どうすりゃ良いの?俺はなに?もう一回行くの?え?や、八雲紫さーん!!出てきて!!助けて!!

 

「やべーよ。ここでそれはマジねーわ。ねーわ…」

 

「どうしたんだ?」

 

「…これ…」

 

「おお、お前の能力で鬼の…ん?なんでここに?死んだのか?」

 

「生きてます」

 

「ああ、うん。うん…そういうことか。へぇ。戻してこい」

 

「」

 

地底

 

「なんだい、私を呼び出して…あの時逃げ出したくせに」

 

「いや、そうじゃなくてですね…その…」

 

「?」

 

「2…1…気絶!」

 

「っ!?」バタンッ

 

「は、はは…今のうちに本を戻してさっさと退散しなければ…」

 

「酷い真似してくれるね…お前、本当の能力は?」

 

「あ、あはは…」

 

「そうかい。答えられないのか…この嘘つきが!!」

 

「ゆ、許してください!!お願いします!!お願い!!ほんと、本当にお願い!!」

 

「謝る必要はないよ!私がこの場で○すからな!」

 

「ど、どうにでもなれってんだ!」ブンッ

 

「本を投げてくるか!だが…ん?」スゥゥゥゥ

 

「上手くいった!さて、速く帰らねば」

 

「さて、お前の変な防御術も無くなったんだ。詳しく聞かせてもらおうじゃないか?」

 

拝啓、お父さん、お母さん。いや、いないけど。拝啓、上白沢慧音さん。僕は今、やべーです。やっぱ返しにくるんじゃありませんでした。僕がなにをしたっていうんです。嘘をつきましたが、それだけです。閻魔じゃないのに怒られてます。鬼は嘘が嫌いだそうです。嘘つけ、華扇は違ったぞ。

 

「で、本当の能力は?」

 

「あ、いや、その…」スラスラッ

 

「ん?」

 

「じゃあな!!ビュンッ

 

「んなっ!?」

 

地上

 

「…ゲホッゲホッ…ザマ〜みやがれってんだあの脳筋バカが!…で、とりあえず地上まで音速に迫る速さでって書いたけど…もしやここは…」

 

「おお、久しぶりですね。殺されに来たんですか?」

 

紅魔館の門…そして目の前にいる真っ赤なチャイナ服の子は…

 

「紅美鈴…」

 

「覚えていらしたんですか。じゃあ、行きますよ!」

 

 

 

 




次回、第二ラウンド。
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