てへっ
人里
「んまぁそういうこと」
「そいっ」
「あぶねっ」スカッ
「…本当に力を失ったのか?」
「疑うね依姫」
仮にも夫婦だからなと言い放つ織姫に対して、どこに仮で月の都にあるどデカいシアターみたいな奴で結婚発表する奴がいるんだ。俺は月では一生バツイチが来ないのか。それはそれで良いな。あとなんか下手なことしたら殺されそう。
「全く情けない」
「自分から手放したんですー」
「ならば尚更だ」
「はーあ。こんなんじゃ俺の母親判明したところで意味ないジャーン」
「意味…?」
「純狐が俺の母親に挨拶してきてさ」
「…?」
「生みの親に現親が挨拶」
「あ、あー。なるほど」
「納得したか。というわけだクラウンピース今後何かあったら俺を頼るな」
「わかった!」
「萃香は…」
「なんだよ大嶽丸」
「俺は今日から干酢都だ。そして大嶽丸の力は捨てた」
「ていっ」ゴバァッ
「っぁあ!痛え!」
「成程。これでも少し私の方が弱いのか」
「食ったガキの数は数えきれず、吸収した本の数は前と同様」
決め台詞決まったろ。と思ったらかなりやばい目を向けられていた。蔑みの目、憐れむ目、大丈夫か?と本気で心配している目。依姫、その心配な目は凄い、こう、刺さるから。やめなさい。やめろって。俺の心に痛みが染み渡るよ。
「お前、大嶽丸の時から性格が変わったか?」
「さあ?」
「変わってないだろう。仮にも夫婦の私が言うんだから違いない」
「マウント取られたぞクラウンピース」
「…?」
「色事に疎い奴め」
「男女関係と言え」
「しかし…まさかお前の好みが高身長だったとは」
「…高いか?」
「おいクラウンピース」
「今のはあたいを侮辱したな!」
「間接的に俺にもダメージ来るやつやめて」
「良いだろう。月の賢者として」
「じゃあ俺は地上の悪魔として拳骨制裁!」バゴンッ
「はぐぁっ」
「いだぁっ!?」
「だぁっはぁ!?」
「神話ではな。破壊神の進軍を止める最後の砦は魔王なのだよ」
「知らねーわそんなもん!」
「ルーミアをあんな感じにしたのは俺」
「確かに魔王だけどさ!」
「…さて。私は帰るとするか」
「おう、お姉さんにもよろしく言っといて」
「わかっている。浮気されて悲しいとだけ」
「俺死ぬからやめて」
「おう死ねや」
「萃香はなんでそんな口調で言うのさ」
「私がそんなことを言う人間に見えるか?安心しろ。浮気相手は消したと言っておく」ジャキンッ
「やる気か?」
まさか萃香の首を浮気相手として差し出すつもりか。俺の拳骨が火を放つぜ。そう思い拳骨制裁しようとした時、なぜか俺は吹っ飛んだ。理由は明白、俺の拳骨よりあの2人のぶつかりが早かっただけだ。周辺住宅への被害はない…結界は誰が張ったんだろうか?
紅魔館 図書…館?
「ごめんて、筆者は少しの辛抱を」
「小悪魔」
「歯を一本一本切り落としていきますので、痛かったら叫んで地面を寝転がりながら魚みたいに」
「ごめんなさいって、ねぇ。ちょ、自分の作品だろ!?」
「あら、悪夢かしら」
「泣きそう」
「泣いても良いですよ。本当に辛い時に泣けるよう準備しておいてくださいね」
「それとは別にだノーレッジさん」
「なにかしら」
「なんで俺に干酢都って名前つけたのよ」
「東洋で顔のいい男をホストって呼ぶし、ちょっと漢字にしたら響きが良いかなって」
「小悪魔」
「やりませんよ?」
「なんで俺がそんなクソみたいな理由で干酢都って名前をつけられなきゃならんのだ!?」
「仕方ないじゃない。子は親を選べないのよ」
「親も子は選べんがな」
「はぁ…しょうもないわね」
しょーもないのはお前だと叫びたいのを我慢できねえ叫んだ。そしたら、ノーレッジさんは俺の首根っこを掴み、角度にして30度のエグい尖り方した処刑台へと俺の頭をぶち込もうとしてぇっ!?待ってよノーレッジさん!!
「これは流石にきついから…!!」
「あら、そう。じゃあ私の前では慎むことね」
「美鈴さんと遊ぶもんね!」
「あっそ」
「…追いかけないんですか?」
「無駄よ、自分の本なんだもの。自分を止めるのは未来の自分でも難しいわ」
「なに言ってるんですか」
「そうですよね小悪魔さん」
「なんでまだいるの!?」
お嬢室
「えーんえーん」
「ど、どういう…?」
「自分の産みの母親にコテンパンにされた」
「貴方を産める女性がいるのね…」
「いるわ!テメェも同義だろうが!500年以上も子供っつーことは胎児では何千年いたんだクラァ!」
「そ、そこは人と一緒よ!」
「…お前らって体外受精とか、そう言うアレじゃないの?」
「どうやってするのよ!?」
「血を吸った人間を基にして、男性と女性が交互に血を吸っていけばいずれは」
「こわいこわい!なによその繁殖方法!?」
「ちなみに俺は子供を指先から出せるぞ」
「キモっ!」
「き、きもいとはなんだ!」
「…お客様」
「十六夜氏!?」
「次私の望む以外の行動を取ったら永久に出禁にしますので」
お前にそんなことできる権利あるんかい。そう思いレミリア嬢へと目を向ける。うんうんと頷き、さもそれが当然であるかのように振る舞う。それに対して何故か指から出てる子供に本を読ませてる妹の方は、そんなことは知らないと言ったふうである。
「どこ吹く風とは言うがねぇ」ツンツン
「ん、なに?」
「身長伸ばしたくない?」
「…まあ。」
「十六夜氏とか、美鈴さんみたいにおっきくなりたい?」
「うん」
「それならこの首輪!つければあら不思議、大人の姿まで大変身!それで」ドカンッ
「どーでもいい。」
「おまっ、お前なぁっ!?」
「二つ目はないのですか?」
「ある」ドカンッ
「蚊帳の外ね」
「もうつけてるんですけどねー!」
「!?」ドロンッ
「ないすばで」バギィッ
「凄い!筋力も成長してる!」
「そ、それは流石に確認してなかったなー、なんて…」
「フラン!?え、胸でっか!私も大きくなったらこれくらいにはなるのかしら…?」
「お姉さま、希望は絶望に変わるんだよ。地下室で人が来るたびに経験した私が言うんだから間違いない」
「わぁ説得力」
フラン<許したけど、まだ擦り続けるから。