A.神子(神子の方が弱い気がするから)
人里
「んー、何やってんの?」
「布教場所が重なってしまいまして」
「全く、仏教なんて外から入った物。こっちに道を譲るのは当然じゃないか?」
「そうですか…ではこちらも少しとは言え布教が早かったので、此処では道を譲るべきなのでは?」
どーでも良い、1着が偉い理論に飛躍している。見ろ、クラウンピースが俺に抱きついてる。萃香はちょっと家を守ろうとしてくれている。嬉しいぞ萃香。ただなんで俺の家でやる。集会所じゃないんだぞ。まだ集会所の方がマシな奴来るぞ。
「で、道を譲れで論争になったと」
「はい」
「これだから歴史を見れない人は…おっと、人じゃなかったか」
「4面ボスが師匠のくせに」ボソッ
「今のどうでも良いわ。俺の力のために吸われた人間並にどうでも良い」
「そうだ、貴方は確か元々命蓮寺に住む予定でしたよね。今からでも遅くはありません。さあ、こちらに加勢を」
「加勢をって言ってんじゃん。勢い増せって、俺に死ねって言ってんの?」
「いいえ。ただ、我々は仏教の下で共にあるべきだと言っているのです」
「な…な…!」
あれは慧音が悪い。神子の方を向いてそう言おうと決心した。が、すでに神子は涙が目尻だかどっかでぷるぷる震えている。魅惑のダンス…いや、同情を誘うダンスだな。聖の方を見れば微笑んでいる。萃香を見たら指先が神子の方を向いている。クラウンピースは大事。かわいい。
「あー…どちらにしようかな、天の神様の」
「!?」
「それで決めるんですか!?今後の人生を!?」
「おいクラウンピース、どうしたい?」
「怖くない方」ギュゥゥ
「!?」
「全く、力で押し付けようと画策する聖とは無縁だな」
「よーしよし、クラウンピース。お前もう奥の部屋で寝なさい」
「うん…」
「そういや、ヘカーティアって奴は神様だって紫が言ってたな」
「そう!つまり俺は…」
「まさか」
「ヘカーティア教!つまり神道!」
「フッ…仕方ない。私も神道、共に学びを」
「こっち西洋。お前東洋。国どころか、大陸規模で格が違うんだよ」
「!?」
「ただまぁ個人的に神子の方が弱そうだし神子の方に加勢するわ」
「何故!?」
「やった!…泣きそう」
「気持ちはわかる」
「と言うわけで、ひじ」
「ふんっ!」バゴォンッ
妖怪の山まで飛びそうなキックは、萃香が守っていた家を簡単にぶち破り、俺の顎が木に引っかかる間もないほどの速さで、空へと押し上げた。まだ死にたくねえよとちょっと愚痴ると、聖が追撃をせんとばかりに追ってきた。怖い、怖い。
「体積増やして防御!」
「無駄です」ゲシィッ
「ふぉっ」バゴンッ
妖怪の山
「ぬぅっ!」ガゴォンッ
「三発目です」
「こんなこともあろうかと」スッ
「!?」
「マスタースパーク」ビュォォォォ
「効きませんよ」
「っだ!」ゴンッ
「頭突きですか…それさえも」
「からの爆発!」
「っ!?」ボンッ
「妹紅さんから燃えるアレ教えてもらってて良かった〜。妹紅さんに礼しとこ」ペコーッ
「それはイスラム教の土下座では…?」
「後ろだ!」バゴォンッ
「残像です」
「聖白蓮、捕まえた」ガシッ
「!?」
「背骨へし折り凶悪スラスター!」ガゴッ
「おや、折れていませんよ?」
「お前が硬いのが悪いんじゃい!」ゲシィッ
「よっと」
「お、萃香。すまんね、アレの相手してくんね?」
「お前の為だと思えば楽勝だ」シュンッ
「萃香頼もし〜!そして聖徳太子消えた〜」
「消えていませんよ」
「じゃあ今までどこにいたんだよ」
「怖くて隠れてただけです」
「それを消えたって人は言うんだよ」
そう言うと、聖徳太子は黙ってしまった。まずいことを言っただろうか。いや、言ってない。私はそう信じている。とりあえず剣構えるのやめろ。俺の方に向けるな、こら、折るぞその剣。折っちゃうぞ!…溶かすぞ!!
「あぶっね!」
「私相手なら何もすることはない、そう考えていますか!」ブンッ
「止めたぁ!」ガシィンッ
「!?」
「一回転した後のぶん投げ攻撃!」ブンッ
「っ…!」
「弾幕砲!角度良好、視界良し!」
「…その程度で」
「放てぇ!」ボボンッ
「これでは、目眩しにもなりませんよ」
「目指せ、秒間二百発!!」
「!?」
「でりゃぁあぁあぁ!」
「この…!」
「というわけでそこからの理不尽なる小石投げ!」ブォンッ
「っ!?」パンッ
「舐めんな!」
「いった…守りたい側に石を投げるとはどういうことですか!」
「守る側に刃を向けるとは、相当視力がないらしいな、神子!」
「言ってくれま」ボンッ
「おぅっ!?」ゴンッ
大天狗室
「で、事の端末はただの宗教の布教…そこでは今守矢が布教をしているそうだが?」
「取られた!」
「やられましたね!」
「行かせると思うか?」
「これが因果応報なのさ」
「鬼にそんな事言われたくないんですがね…!」
鬼だからこそ嘘をついていないと認め、その場で力を抜いてくれると良いんだが。今の俺は腕をでかくして神子を摘んでいる感じだな。聖?無理、あいつそもそもが強いし。指だけでやろうとしたら全部持ってかれるわ。多分もげる。
「すまんね、大天狗さん」
「名前を覚える気がないのか?飯綱丸龍だ。ちゃんと覚えてから帰るように」
「じゃあ一生暮らせるね大天狗さん」
「覚えなくて良いから帰って」
「よしっ!」
「それじゃあ」
「じゃねー、飯綱丸さん」
「…覚えてるんじゃないか…!」
飯綱丸さん曰く、「この名前は結構覚えられやすいぞ。大天狗になってからは特にな」と言っています。