本にする妖怪   作:覚め

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自分がまだ死なないとでも思っているのか?
by聖白蓮


第67話

寺子屋

 

「なんだ今日は」

 

「最近生きづらくて」

 

「…私もだ」

 

「ですよね〜!先生も」

 

「そしてそれ以前にお前と同じような感じになっているのが嫌だ」

 

「えっ」

 

今の、けっこ傷つきましたよ先生。こう、体の中に焼石ぶち込まれた感じ。なんとも痛い苦しい。少し固まってると、何を案じたのか先生はすまないと一言言い放って寺子屋の戸を閉めた。時刻は午前2時。こんな時間に来たらそんなこと言われても当然か。

 

迷いの竹林

 

「ってわけです」

 

「あのな…私はそりゃ、寝なくても良いけどさ」

 

「ふんふん」

 

「でも、寝たいわけよ。だから」

 

「成長する指輪」

 

「…眠い」

 

「じゃあ膝枕してあげましょう」

 

「固そう。嫌」

 

「じゃあ妹紅さんの体細胞少し借りて膝作るけど」

 

「ごめん、やっぱやめて」

 

午前9時

 

「んっ…」

 

「起きました?」

 

「なんだ、結局膝枕か」

 

「全て私が仕組んだのだ」

 

「何言ってんだお前」

 

「とにかく。なんで昨日はあんな時間に来たんだ?」

 

「いや、今日はかぐや姫と殺し合いだろ?」

 

「…な、なんで知ってんの?」

 

慧音先生からね。そう言うと妹紅さんはもうのたのたと地面に向かって頭を上げたり下げたり。馬鹿か貴様はと言うと、慧音のばかーと帰ってくるだけだ。…お前の方が馬鹿だろ、なんて言わない。そう、言わない。よし!かぐや姫のところにカチコミ決めるぞ!

 

永遠亭

 

「今日は私も助っ人を呼んだのよ〜♪」

 

「2対2か…」

 

「一番来ちゃだめなやつ来てるジャーン」

 

「早く終わらせて、薬の調合をさせてもらいますからねっ」

 

「つーか、不死人のやべー奴とかチートだろ!」

 

「チート?何を言ってるのよ。勝つためにはなんだってする。貴方も同じでしょ?」

 

「舌が回るな姫様」ゴンッ

 

「ぎゃっ!?」

 

「姫様!?」

 

「そっちに集中できるのか!?」ボワッ

 

「俺のこの手が真っ赤に燃える!!」ボォッ

 

「妹紅みたいな技で…倒せるとでも」

 

「からの炎ビーム!」

 

「えっ」ジュッ

 

「へっ。どんなも」

 

「このっ!」バギィッ

 

「やっぱり永林先生はなしにしない?ねえ、無しでよくない?」

 

「私抜きなら、この竹林にいる兎全てが敵になると思うことね」

 

「あー…それは無理。やっぱりアリで」ズルッ

 

「で…落とし穴。私たちは蚊帳の外で、本人たちが戦い始めたけど、どうするのかしら?」

 

さて、どうするか。永遠亭の朝ご飯にこんにちはさせてもらう?良いだろう。しかし、後が怖い。主に妹紅の。では、だ。帰ってどっか行く?だめだ。最近どこもかしこも来る前に手紙よこせと言ってくる奴ばかりだ。アポイントメント…だっけ。そんなもんが必要とはな。

 

「…飯、食わせてくんね?」

 

「図太いわね」

 

「多人数の子どもですから」

 

「?どう言うこと?」

 

「妖怪ジョーク。人で言うところの、大勢の細胞ですからみたいなアレ」

 

「…?」

 

「いやーしかし腹減ったな〜!」

 

「師匠、どうにかなりません?」

 

「私の食事は一応いらないと言えばいらないし」

 

「私は怖いから逆らいたくないウサ」

 

「…私だって、今の月と繋がってる妖怪と食事一緒にできませんよ!?」

 

「依姫のせいで俺嫌われてんじゃん。おい依姫〜。依存する姫と書いて依姫〜」

 

「呼んでも出てこないウサ」

 

「あら、それ確か月の連絡手段の一つよね」

 

「お?わかっちゃう?地上に送り込んだ時に一時画策されたとか言ってた奴だよ。応答しねーぞ…」

 

「え、なんですそれ」

 

「人に擬態するために耳を取って代わりにこれを持たせる企画」

 

「!?」ブルッ

 

「もちろん、それは実行されなかったわ。開発コスト高すぎなんだもの」

 

ほっ、と息をついてる鈴仙とは逆に、でんわ…通信?が繋がったぞ。依姫、お前のせいで俺嫌われてんだけど。永遠亭の面子に。文句垂れると、悪いのはどーせ貴様だろうとか、私は別に嫌われるようなことはしていないとか抜かしやがった。嘘つけ!

 

「あ、おいこの!テメーちょっと待て!…切りやがった」

 

「切りやがったって…月の賢者にそんなこと言ってどうなるか分かってます!?」

 

「俺の嫁」

 

「私の弟子」

 

「そして俺たち」

 

「ちょっとしたお友達」

 

「あー叱る人がいないんだもう!!」

 

「でも豊姫には威圧されるな」

 

「そりゃそうでしょ!?」

 

「傷つけたら月で潰すぞって」

 

「出来そう!!」

 

「まあまあ、鈴仙。そんな騒いでも良いことないウサ。これでも飲んで落ち着くのが良いウサ」

 

「あ、ありがと。てゐってこう言う時はまともなお茶…お…!?」バタンッ

 

「あっ、少し強すぎた」

 

「うわ!豊姫から来た!」

 

「んなっ!?」

 

「そんな悪魔が来たみたいな…」

 

『妹泣かせたら許さないわよ〜?』

 

「よかった、メールだ」

 

「メールって…なんでかしら?」

 

「聞いてみるか」ポチポチ

 

「使いこなしてるのね」

 

「指を増やせてよかったっすよ」

 

「あ、そう」

 

「返信来た。速いな月の技術」

 

『基本家では恥ずかしい服着てるから…』

 

あー、こりゃ多分、タンスの肥やしになってる服を見てちょっと勿体無いと思いつつ着て、でも恥ずかしい服で着なくなったのだから外に出る勇気はなく、そのまま部屋着になった奴だな。そうですか。今度より姫とのツーショットでお待ちしてます、と。

 

「あ、返信来た」

 

「流石に早くない?」

 

『依姫の部屋着を見ようだなんて、六千年速い。出直せ』

 

「メール全文から殺意が漏れ出てるし、なんか微粒子レベルで消してきそう」

 

「私が結婚した時の会見に出向いたのに…」

 

「あ、追加来た」

 

『永林先生が許可くれたから良いだろうとか思うな。月で幻想郷潰すぞ』

 

「…ねえこれ本当に豊姫なのかな。シスコンすぎるからシス姫で良いんじゃない?」

 

「本当ね…」

 

その頃月

 

「?どうしたのですか、姉様」

 

「ん?ああ、宿敵と、ね」

 

「(宿敵?純狐だろうか…?)」




永林=干酢都 ちょっと友達
干酢都=依姫 なんか結婚したし、夫婦だし!
豊姫→干酢都 なんかしたら殺す。月で殺す。
依姫→豊姫 姉様はいざと言う時は真面目だし…
的な関係。ちなみに主人公が依姫をDVした暁には逆襲のシャアが始まります。
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