異世界にレッドアクシズの名を刻む!   作:有澤派遣社員

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ここより第二章を開幕します。


第二章 塗り替わる世界
波乱の軍祭


 

[海上要塞ヴァルハラ 食堂]

 

Sideカグヤ

 

今日は久々に食堂で食べようと思い、以前ランディさんが食べてたワイルドビッグユニオンバーガー(4段)LLセットなるものを持って歩いていると、

フェン少佐のヴァンツァー部隊の人達が話し込んでいるのに気付いたので声をかける。

 

「皆さん、こんにちは~」

「エムブラ指揮官殿、珍しいですね」

「いつもならKAN-SENの誰かと食事ですもんね」

「偶にはコッチもいいかなって思って」

 

上官にこんな軽くていいのかと偶には言われるが、

自分のが年下のためフランクに話しかけられたほうが私はうれしい。

 

「で、何の話を?」

「噂のジェット戦闘機の開発の件だよ」

 

グレンさんが溜息を付きながら話し出す。

 

「セイレーン大戦中に停滞(・・)した超音速戦闘機を復元、再設計しようという話がユニオンで始まってて、

対抗してレッドアクシズでも始める予定で志願を募ってる、というやつですよ」

「へぇ〜、で?志願したの?」

「「「「「するわけ無い」」」」」

「オレもパスだ、"空飛ぶ棺桶"なんてゴメンだね」

「やっぱりそだよね……」

 

"空飛ぶ棺桶""天国に最も近い兵器""音だけ立派な金食い虫"

残念ながらこれが超音速戦闘機に対する一般的なイメージだ。

第一次セイレーン侵攻では人類側の亜音速戦闘機が成すすべもなく叩き落された。

セイレーンで使われている航空戦力はマルチロールタイプの超音速戦闘機であり、最高速度はマッハ1.2。

人類側はこれに対抗するために膨大な資金を使って最新世代の超音速戦闘機を開発。

可変翼機構を取り入れ最高速度はマッハ2.5、火器もセイレーンのものより多数搭載可能。

空母KAN-SENの艦載機との模擬戦でも圧倒的優位を保っていたことから、

一部ではKAN-SEN不要論が出ていたほどだ。

で、第二次セイレーン侵攻が始まって戦闘になるのだが、

ここでとんでもない事実が発覚した。

なんと機銃が弾かれた。

威力であれば間違いなくKAN-SENが使う艦載機より上であるはずが、全く効かなかったのだ。

空対空ミサイルであれば撃墜できていたが、それも弾切れするまでの間。

さらにはセイレーン側も物量作戦を展開、空中戦で1対10は当たり前、生還率は脅威の5%以下だ。

そして最後のトドメになったのがコスト問題。

超音速戦闘機はヴァンツァー以上に高価で、運用コストも高い。

それなのに一回出撃したらまず帰ってこない使い捨て状態。

対してKAN-SEN達は燃料とメンタルさえ問題なければ自身のメンタルキューブから無尽蔵に弾薬と艦載機を複製できる。

もちろん対比コストは比べるまでもなくKAN-SENが勝っている。

大規模な消耗戦に有人超音速戦闘機はお荷物となってしまい、数々の悪評と共に消えていった。

こうしてジェットエンジンを使った大型輸送機と大型爆撃機とかはあるのに、

制空権確保の戦闘機はレシプロが主軸というなんとも歪な航空戦力が出来上がったのだ。

 

「セイレーン型戦闘機には弱くても、通常の航空戦力相手ならほしいよね」

「だからこそ、今必要なのは理解できるが…」

「てかKAN-SENが超音速戦闘機使えれば良くない?」

 

そう、そこに行き着いてしまう。

だがこれにはKAN-SEN独自の問題が発生している。

カンレキに無い装備は複製が困難なのだ。

そのため、歴戦のKAN-SENほどそれが足を引っ張る。

逆にカンレキの無いKAN-SENはその壁が低いのか北方連合のヴォルガが実は使える。

Su33という超音速機であり、南進計画時の北方連合の切り札だったらしい。

一度に操作できるのが3機で限界で艤装状態では使用不可らしいが十分に凄い。

ちなみにアズールレーン側ではエンタープライズとエセックスがリミットオーバー起動時限定でF−14トム・キャットを2機展開して使えると報告を聞いたことがある。

他のユニオン空母KAN-SENも頑張っているようで、ホーネットがあと少しのところまできているらしい。

これに刺激を受けたペーターとアウグスト、翔鶴と瑞鶴が超音速機の採用に精力的だ。

…………ピュリ姉にお願いしてセイレーンのデータバンク見せてもらおうかな?

 

「そういえば指揮官殿?衛星リンクは何時頃使えるようになるんだ?」

「鉄血と北方連合が提供してくれた軍事衛星が来週打ち上げだから、それ以降になるね」

「来週か、やっと遠距離の通信不全が解消されるな」

「短距離通信でなんとか頑張ってたもんね」

 

衛星リンクが出来ないせいで航路や飛行ルートの確認も海図とコンパスのアナログ方式だから大変だった。

陸上部隊も報告のために一々通信設備のある場所まで戻って来なければならず面倒だったようだ。

なお現在グラメウス大陸にいる北方連合は各部隊に通信設備を持たせて、

中継機になる早期警戒機を常に10機以上を飛ばすという力技で解決している。

うちでも作戦中ならともかくそんなに飛ばしたりなんてしてないので、

早く衛星リンクが使えるようになると有り難い。

ふと時計を見る、そういえばそろそろフェン王国の軍祭が始まる頃か。

 

 

 

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

 

 

 

[フェン王国 軍祭会場]

 

Sideシハン

 

本日開かれる軍祭には噂のレッドアクシズが来ると知った近隣諸国派いつも以上の規模の客人で溢れかえっている。

そして先程、レッドアクシズの鉄船が間もなく到着すると連絡があり見晴らし邸へと足を運んでいた。

 

「あ、あれが噂の鉄船……!」

「何という大きさ!」

「まさに城が海に建ってるが如く!いや最早島そのものよ!」

 

此度の派遣にはクチクカンなる小型船、ジュンヨウカンなる中型船、センカンなる大型船が来るとは聞いていたが想像以上だ!

小型船4隻が移動を始め、標的として用意した廃船から5キロ近く離れた場所で止まる。

なぜ止まる?まさか、あそこから届くというのか!?

 

ドドドドン!

 

船からいくつもの爆発音がしたと認識した時には廃船は水柱とともに消えてなくなっていた。

おお!凄まじい!と感動したのもつかの間、大型船2隻からジリリリ!!とけたましい音が響く。

何事かと思っていると先程までとは比べ物にならない爆発音が辺りに響き渡る。

 

 

ドドーン!!!

 

大型船が噴火した、そうとしか言えない現象が起きていた。

少しして遥か遠くの外洋で巨大な水柱が上がるのを確認する。

これが、これがレッドアクシズの力!

会場からもようやく事態を理解し始めた者たちから絶賛の拍手が巻き起こる。

同盟は決定だ、これだけの力があればこの国を守れる!

 

 

 

Side出雲

 

【軍祭派遣艦隊】

【艦艇顕現】

・戦艦 出雲

・戦艦 紀伊

・軽巡洋艦 五十鈴

・軽巡洋艦 阿武隈

・駆逐艦 浦風

・駆逐艦 磯風

・駆逐艦 浜風

・駆逐艦 谷風

 

【随伴KAN-SEN】

計画艦空母 白龍 (出雲に同伴)

 

「ふむ、見せるのはこんなところでよいか?」

『10kmなんぞ必中距離だぞ、つまらん!』

 

通信機越しでもわかるほどに不服そうな紀伊が吐き捨てる。

確かに見世物にされるのは好かないがこれも指揮官のため、レッドアクシズのためだ。

隣で胡座をかいている白龍は欠伸をして暇そうな様子だったが終ったとたん嬉しそうに立ち上がる。

 

「終わったのか?なら早く接舷して観光に行くぞ!」

「港が小さすぎて接舷はできん、悪いが水上移動で頼むぞ」

「面倒だな、まぁいいか!じゃ早速……」

『こちら五十鈴!西から飛行物体複数!恐らくは飛竜です!』

 

なんだと?西の方を見ると確かに小さく何かが飛んでいるのが見える。

フェン王国には飛竜はいないと聞いてたし、ガハラの風竜は先程別の所を飛んでいたのを確認している。

そもそも数が違う。ではどこの国だ?

そう考えてるうちにも20の不明騎がぐんぐんと接近してきている。

そして一斉に洟垂れた導力火炎弾が私の船体に十数発直撃した。

…………燃えるのは慣れてる、早く消化指示を出すか。

溜息をつきながら毎度お世話になっている消化班の饅頭達に連絡をいれようとして、白龍がいないことに気づいた。

 

 

 

Side竜騎士レクマイア

 

愚かにも皇国の決定を蹴ったフェン王国を罰するべく軍祭に合わせて懲罰部隊が出撃し、我らは栄誉ある一番槍に抜擢された。

だがいざ着いてみればなんだあれは!?

 

「おい、あのデカブツびくともしてないぞ!」

 

最低でも10発は当たったはずだぞ!

皇国の戦列艦だってこれだけの攻撃を受ければただではすまないというのに!?

 

『全騎落ち着け!反転して再度攻撃する!』

 

魔信から隊長の指示がとぶ。

そうだ、たまたま頑丈なところであったのだろう。

次の一斉射で沈めてやる!

味方の飛竜に合わせて反転、10騎が再度攻撃態勢に入る。

どこか脆そうなところはと探っているとふと天辺に立つ派手な格好の人間と眼があった(・・・・・)

その瞬間走った寒気に思わず攻撃態勢をやめて離脱しようとしてしまった。

だがすでに手遅れであったようだ。

その人間から放たれた複数の斬撃が10騎全てを両断した。

無論、俺の相方も例外ではなく右足からの激痛に意識が朦朧としながら海に墜ちた。

 

 

 

Side白龍

 

「よりによって出雲を燃やすとは!地獄に落ちろ!」

 

放った斬撃弾幕が10匹のトカゲもどきを両断したのを確認して親指を下に向ける。

残りの連中も叩き落とすべく艤装の回転シリンダーが動き出し砲口部分から射出。

最初は火炎弾のようだったものは途中で破裂し、そこから紫電改二が出現する。

2機の紫電改二は混乱して統制出来ていないトカゲもどきを喰い荒らし、オマケで斬撃弾幕も放つと全てのトカゲもどきは海の藻屑となっていた。

 

「ふん!雑魚め!」

『おい、白龍。気持ちは有り難いがやりすぎだ!』

「でも!あいつら出雲を燃やそうとしたんだぞ!」

『あんなのすぐ消火出来たよ、それよりもあの飛竜がどこのかが問題だな……』

 

まったく、出雲は小難しいことばかり考える!

攻撃してきたんだから全て滅せばよいのに!

 

『こちら紀伊だ、状況はわからんが攻撃されたのは事実だ。

落とし前はつけさせんとな!』

 

おお!紀伊も同意見か!

 

『………はぁわかったよ。紀伊、五十鈴と阿武隈を連れて西に迎え。

残りは警戒態勢!第二陣を警戒しながら墜ちた奴らを回収!

白龍、万一のときはお前の航空戦力が頼りだ、こっちに残れ』

 

……むぅ仕方ないか、あとは紀伊達に任せよう。

我は大太刀を肩に担ぎ直すと出雲のいる艦橋へと戻っていくのであった。

 

 

Side風竜隊隊長スサノウ

 

あまりに信じられない光景に自分の目の錯覚を疑った。

 

「なぁ、今のなんだ?人間が飛竜を蹴散らしたように見えたが?」

『気のせいではない、なんと恐ろしい"モノ"だ』

「………そんなにか?」

『ああ、"アレ"は人間ではない。あんな化け物見たことがないよ』

「古の魔法帝国の伝承にもか?」

『恐らくない、何故なら"アレ"は魔力を使ってない』

「……嘘だろ」

 

相棒の答えにどう報告を上げればよいか頭を痛めた。

 

 

 

Side竜騎士レクマイア

 

ああ、ヤバイ、意識が薄れていく。

斬り落とされた右足の傷口からの激痛と出血で意識が朦朧とする。

………俺は死ぬのか?

……………せめて、アレがなんだったのかは知りたかったなぁ。

そう諦めかけていると小型のボートが近づいてくるのが見えた。

はは、どうやらまだ運に見捨てられてなかったようだ。

だがボートから手を降っているのが黄色い雛なのは幻覚だろうか?

よくわからないがとりあえず手を振り返す、助かるならいいか。

俺は安心感から意識を失った。

 

 

 

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

 

 

 

[フェン王国西側海域 監査軍東洋艦隊]

 

Side提督ポクトアール

 

「フェン王国水軍、すべて撃沈しました」

「わかった、進路は予定通りフェン王国首都アマノキだ」

「は!」

 

撃沈の報告を聞いて当然だとも思いながらも何処か腑に落ちなかった。

ならなぜ竜騎士隊からの連絡が途絶えた?

最後の通信は飛竜が斬られたという悲鳴のような報告だったという。

魔法もろくにないフェン王国にそのような芸当が出来るのかと思ったが、事実として竜騎士隊とは音信不通。

胸騒ぎがする、こんなことになったのは大嵐に巻き込まれ死にかけた時以来だ。

………この先に、何がある?

その答えは驚愕とともにアッサリと出てきた。

 

「で、デカい!?」

「島だ、島が動いてる!?」

「しかも相当早い!」

 

前方より黒く日を反射する巨体が姿を現した。

随伴艦と思わしき船を2隻ともなっていたが目の前の巨体のせいで分かりづらいが2隻とも十分に大きい!

 

「取り乱すな!全員戦闘配置につけ!敵の動向を見逃すな!」

「報告!巨大船がこちらの進路を塞ぐように回頭しました!距離10000!」

「待ち伏せする気か……!」

 

こちらの進路上で横を向けるということはこちらの戦列艦と同じく魔導砲を持ってるやもしれない。

だがいくら巨大とはいえ相手は3隻、こちらは22隻。

多少の被害は出るが十分に勝て………。

 

「巨大船爆発!煙を上げてます!」

「何?どうい」

 

 

ドドーン!!!

 

 

凄まじい衝撃と巨大な水柱が艦を襲う。。

艦隊全ての船が大きく揺れ、中には隣の艦と激突しているものも出ていた。

私は状況を確認するために魔信を繋ぐ。

 

「何事だ!見張り員!報告しろ!」

『あ、ああ、うそだ……!』

「どうした!報告しろ!」

『十字、です……』

「なんだと?」

『艦隊を中心に十字に4つ水柱が上がりました!

狙い撃ちにされてます!』

 

信じられない報告に魔信を取り落とす。

ふざけるでない、10kmだぞ?

こちらの5倍以上の射程で撃てるだと!?

しかも囲うように水柱が上がるなど偶然ではない!

奴は正確に撃ちたい場所に撃っている!?

 

「全艦を全速前進させろ!風神の涙使用!

次を放たれる前に何としても距離を詰めねば一方的に殲滅されるぞ!」

「敵随伴艦から爆煙!」

「!?伏せろー!!!」

 

ドドドン!

 

先程よりは幾分マシな揺れと水柱が起きる。

だが事態を目視して絶望する。

マストが、折れている!?

他の艦も確認すると5隻程のマストが吹き飛んでいた。

 

「報告!本艦を含め戦列艦パオス、フォアマスト、ガリアス自走不能!」

「戦列艦ブリタス、ガーラン、船体の亀裂より浸水!

船体の維持で手一杯です!」

「敵巨大船よりまた爆煙ー!」

 

ドドーン!!!

 

進路の正面に4つの巨大水柱が上がり、先頭の2隻が大量の海水を被る。

 

「ああ!ガーランとパオスが!!!」

「横転していくぞ!」

 

大量の水を被った2隻がゆっくりと船体を傾けていき、そのまま横転してしまった。

だめだ、勝てない!このまま半分も進まずに全滅する未来しかない!

もはやこれまでだ、私は決断する。

 

「……撤退する!後続艦は反転!」

「提督!それでは……!」

「責任は私が持つ!ここで全滅するわけにはいかんのだ!」

「後続のメルナスとターガンより連絡!

救援を行うとのことです!」

 

すでに本艦も自走が厳しい状態だ、有難いがリスクも高い。

………半数は逃がせてる、相手の良心に縋るしかない!

 

「救援が来るぞ!曳航の準備進めろ!転覆した船の船員を一人でも多く助けるのだ!」

 

この失態の責任を私一人で取るためにも何としても生きて帰らなければ!

 

 

 

 

Side紀伊

 

「救助活動、だな。前進は止めたか……」

『ど、どうします?』『撃つ…?』

「…………いや、手出し無用。帰るぞ」

『ほっ』『わかった…』

 

…………張り合いのない相手だった、つまらん。

これでは弱いものイジメではないか!

 

「弱いくせに、でしゃばるな」

 

………人間の相手は辛いな。

言いようのない虚無感を感じながら出雲達の元へと帰還するのであった。

 

 

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

フェン王国西側海域での監査軍東洋艦隊敗退は軍祭に来ていた各国の知ることとなる。

文明圏外国ではレッドアクシズの名が知れ渡ることになり、レッドアクシズへの接触を始める。

それはパーパルディアからの轡替えに他ならないのだが、皇国はこの事態を直ぐには把握できなかった。

何故ならそんな些細なこと(・・・・・・・・)がどうでも良くなるような大事件が既に発生していたからだ。

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

〜フェン王国軍祭の数日前〜

 

Sideチェシャー

 

「ぐすっ、えぐっ、ふぇ〜!ここどこ〜!」(TдT)

 

指揮官に頼まれてロウリアへお遣いに来たのにロウリアが、無い!

いつもなら迷子にならないように衛星ちゃんが案内してくれてたけど、コッチだとまだ衛星ちゃんがいない!

出発して到着予定時間なっても陸地が見えないからおかしいなと思って衛星ちゃんに繋ごうとして、まだ打ち上げをしてないことを思い出した。

慌てて海図を探すも、そもそも持ってきてなかった。

誰かいないかと無線で呼びかけるが反応無し。

遠距離通信も衛星ちゃんがいないから当然繋がらない。

 

「わぁーん!カグヤお嬢しゃま〜!」(´;ω;`)

 

大泣きして座り込んでいると饅頭達とオフニャ達が必死に慰めてくれた。

そうだ!こんなことでへこたれてる場合じゃない!

この状況を打破するためにも周辺を調査……ん?

饅頭達が外を指差す。り、陸地だぁー!

な〜んだぁ!進路は合ってたんだ!

ならお遣いを済まして海図貰ってけば問題なし!

 

「よぉ〜し!全艦(・・)続くにゃ〜!」

 

カグヤお嬢様!チェシャーはお役目を全う出来たにゃ!

ロウリアのシャークンおじさまもきっと喜んでくれる!

 

【ロウリア海軍派遣練習艦】

・量産型軽巡洋艦ナガラ級 2隻

・量産型駆逐艦フブキ級 6隻

・修理用工作艦 2隻

 

 

 

 

チェシャーはルンルン顔で進路を陸地が見える西()へと向けた。

そう西、彼女が向かう先にあるのはロウリアの西側にあるアルタラス島、アルタラス王国であった。

 

 

 

 

パーパルディア皇国を震撼させる大事件が発生。

 

パーパルディア皇国皇軍、アルタラス王国の制圧に失敗。

 

同アルタラス征服艦隊、壊滅。

 

 

 

 




パーパル「オレが何をしたっていうんだ!?」

パーパルディアくん、VERYHARDモードに突入

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