異世界にレッドアクシズの名を刻む!   作:有澤派遣社員

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アズレン5周年、遂に大和型武蔵実装!
開発陣の方々に感謝を!

総合演習二日目午後

やっぱり物量×火力は偉大、古記事にもたぶん書かれてる。



震える大地

 

時は少し遡り、エスペラント王国との国交が正式に開始された頃

 

北方連合新大陸開発計画にて、地味に頭を悩ませている南部の丘陵地。

トーパ王国との陸路を開通させるのに少しばかり邪魔であり、迂回路を作るにも大回りになってしまう。

丘の大きさと土質からトンネルを開通させるのも補強の手間が多い、そのため前々より開通する幅だけ削り取る計画が提案されていた。

そんな中で軍上層部で……

 

「ならついでに砲撃演習の的にしちまおう(笑)」

 

と、冗談半分で提案されたのだ。

無論最初は誰も本気にはしておらず笑って棄却されそうだったのだが、遠慮なく火砲を放てるチャンスと思った一部の者から……

 

「大規模砲撃による地形への影響具合の測定に丁度いいのでは?」

※意訳、地形変わるぐらい派手にやらせろ!

 

セイレーン大戦期に大量に作られて消費期限切れ間近の砲弾と爆薬があることも相まってこの冗談のような提案にゴーサインが入った。

そしてムー使節団来訪に合わせた演習を行うと委員会より通達があると……

 

「よし、予定してた規模をもっと大きくするぞ!」

「「「「Урааа!」」」」

 

こうしてベラルーシア、ロシア等のKAN-SENも含めた大規模演習が決行されることになったのであった。

 

 

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

 

 

 

[南部丘陵地 演習部隊最後衛]

 

Sideソビエツカヤ・ロシア

 

無数にある自走砲に戦闘車両やヴァンツァーに搭載されたロケット砲、

そしていくつもの大型機動兵器が対艦、対要塞装備を構えて並んでいた。

最後方で"氷砦"の上より眼の前に展開する部隊を見て感嘆の思いをしていた。

現在グラメウス大陸に投入されている北方連合派遣軍の約3割もの戦力を集めた大規模演習。

上層部や委員会の方々も若干悪乗りをしてるように感じるのは気のせいだろうか……?

いや、おそらくは政治的な判断というものも含まれているのだろう。

でなければ同志"書記長"かソユーズ辺りが止めに入るはず、止めなかったということはそうゆうことなのだろう。

 

「観測ドローン配置確認、映像は届いてるか?」

『こちら映像班、問題なく受信できてます』

『こちら中継班、送信状態問題ありません』

「では定刻通り演習を開始する、各員奮闘せよ」

 

 

 

[演習部隊最前列 装甲機動部隊]

 

Sideクロンシュタット

 

「同志諸君!号令は下った!状況を開始せよ!」

Урааа!!!!!!

 

 

 

[演習部隊自走砲大隊]

 

Sideアルハンゲリスク

 

「さて、では始めます。遠慮はいらないから全て撃ち尽くせ!」

Урааа!!!!!!

 

 

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

両肩にロケット砲を装備した重装型ヴァンツァー、アバローナ48機が指定された攻撃ポイントに照準を定め、一斉射撃を開始し、

大型機動兵器ジウーク10機がバンカーバスターミサイルと大口径主砲を発射する。

ロケット弾頭を撃ち尽くしたアバローナの後ろではWAW(ヴァンダー・ヴァーゲン)が山のように積まれた予備弾頭を手際よく装填していく。

 

「急げ急げ!だがミスは絶対にするなよ!」

「D小隊2番機のロケット砲に異常あり!本体ごと交換します!」

「ジウーク7番機、左舷ミサイル発射装置にエラー!整備班走れ 走れ!」

 

自走砲大隊からは大量の152mm榴弾が乱れ撃ちされる。

一部の大型自走砲に搭載された420mm砲という頭のネジが外れたような大口径榴弾が発射されるたび、地面が衝撃波でひび割れる。

 

「撃て!撃て!撃ちまくれ!!!

持ってきた砲弾を撃ち尽くせなかった奴らは粛清だ!」

「砲弾運搬遅いぞ!早く早く!」

「ヒャッハー!地獄を作るぜぇ!」

「砲身の加熱に注意しろ!」

 

目標の丘に次々と弾着、粉塵と土煙を上げながら大地が揺れる。

雷鳴の如き地鳴りが響き渡り、丘が削れていく。

全部隊が砲弾や弾頭をあらかた撃ち尽くし砲撃音が止み始めたところに、後方からけたましい警報音が鳴り響く。

後方を陣取っていた2体の"氷砦"の上部、主砲郡が照準を合わせ始める。

 

「吹き飛べ!」

「薙ぎ払われろ!」

 

406mm三連装砲B-37 、計6基から放たれた18発の砲弾が先程までの一斉射に勝る激音を轟かせながら着弾する。

地面が噴火したかと錯覚するほどの粉塵が巻き上がり、土砂が大きく吹き飛ぶ。

しかしそれでも丘の奥が一部、三分の一以上がまだ残っている。

故に最後の”締め”を放つ。

ソビエツカヤ・ロシアの"氷砦"の頭部モジュールの口部が大きく開かれる。

 

「ではこれにて閉幕といこう!

大口径電磁投射砲、発射!!!

 

口内から電磁場が形成され、釘状の特殊合金弾頭が放たれる。

真っ直ぐに青白い軌跡が僅かにあった不発弾を誘爆させながらながら抉れた丘を貫通

丘の反対側にある大地を数km抉りながら止まった。

全ての弾薬と工程を終了したことで2体の"氷砦"がメンタルキューブへと分解されていく。

 

『これにて演習を終了を終了します、各員撤収準備。

敷設班と工兵部隊は予定通り演習跡地の整備を開始せよ』

 

アナウンスとともにヴァンツァーや車両部隊が撤収を開始、入れ替わるように重機やら工作部隊のWAWが抉れた丘へと向う。

こうして北方連合による大規模演習は無事終了したのであった。

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

 

[演習場最後方 北方連合演習本部]

 

Sideガングート

 

「ふむ、なかなかいいモノが撮れたな。やはり宴は派手に限る!」

 

同席していたアヴローラや委員会のメンバーがアレコレと評価をしているのを横目に私は大笑いする。

今回の大規模演習はレッドアクシズでは新参者である北方連合の力を解りやすく示すのには丁度いい機会であった。

陸上における物量と火力であればユニオンをも上回ると自負する我々としてはもう少し動員したかったが、

これ以上は示威行為としても過剰であるし何より浪費も馬鹿にならない。

砲弾や弾薬やらはともかく、ロシアが最後に撃ったのは少々(・・)高価だからな。

 

「で、どうだったかな?セイ技監殿?」

「いや〜!素晴らしいものを見せてもらったよ!」

 

子供のようにはしゃぐセイ技監に対して、他のエスペラント王国からの同伴者方は魂が抜けたような顔をしている。

 

「地形が、こわれた……」

「アバババ……!」

「人間コワイ人間コワイ人間コワイ」

 

ゼリムに至っては何か呟きながら怯えているが……。

ゼリムは本日付け北方連合に所属するのだがこの先大丈夫だろうか?

 

「しかし火薬を使わず砲弾を飛ばすとは、どんな仕組みなんだい?」

「あまり詳しくは説明できないが、磁力を発生させてその力で砲弾を射出しているとしか……。

良ければあとで資料を用意しよう」

「ありがたい!しかしあれだけの破壊力があれば魔獣の群れの殲滅も簡単だっただろう!」

「いや、こちらの世界に来て電磁砲を撃ったのは初めてなのだ」

「そうなのかい?」

「電磁砲の仕組みはメンタルキューブからのエネルギーで強引に解決できるのだがな?

砲弾はメンタルキューブから生成できないから、別途用意する必要があるのだが……」

 

はて?これは機密に当たるのか?言っても問題はあまり無いか?

セイ技監であれば口も堅いだろう。

 

「砲弾が特別製でな、大量の希少金属や砲弾の成型に時間もかかる。

あれ一発でWAP一個大隊分の製造コストが掛かってる」

「……わお」(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)⁠ 

 

予想以上だったのだろう、セイ技監が冷や汗をかいて震えている。

しかも希少金属の産出量の関係で今回撃ったのを含めて7発しかない。

セイレーン大戦中にも10発近く使用したが材料が確保できず補充もままならない。

今回の演習で使った砲弾は地上に残ったから回収して再生成する予定だ。

………こちらの大陸であれば希少金属を確保できるか?

 

「さて、これでお披露目も一通完了したな。

では我々も国交会議を始めるとするか」

「そうだね!よい会議にしよう!」

 

さて、ムー国との国交は同志指揮官達に任せて我々は我々の仕事をするとしよう。

 

 

 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 

 

使節団来訪二日目午後のスケジュールを終了。

 

ムー使節団は晩餐会会場であるサディアの豪華客船【サディア・グローリア号】へと乗船予定。

会場にはレッドアクシズ指揮官、カグヤを含めたKAN-SEN達や各国代表も乗船。

 

 

 

〜二日目、大規模演習を見た各国の反応〜

 

・クワ・トイネ公国、クイラ王国、ロウリア新共和国

「「「やべぇ、やべぇよ」」」

 

・トーパ王国、アルタラス王国、フェン王国、シオス王国、他文明圏外国

「…………(絶句)」

 

・ムー国使節団

ラッサン「………もう、驚くのも疲れたよ」( ´Д`)=3

マイラス「いや、本当に陸海空全てにおいて凄まじいな。

やはり一刻も早く国交を結ばなければ」

ラッサン「しかしこれだけ技術力に差があると……、あまりいい条件での国交は難しくないか?」

マイラス「それについてはあまり心配はしてません」

ラッサン「なんでそう思うんだ?」

マイラス「………彼女らの目的はコチラの世界での地盤固めです。第二列強のネームバリューは喉から手が出るほど欲しいでしょう」

ラッセル「なるほど、俺らがレッドアクシズの実力を証明することが重要なのか」

マイラス「そういうことです、それにしてもこんなものをポンと渡されても困惑しかないんですけどねぇ……」

 

マイラスが手にした情報タブレット、そこには艤装が施されていない金剛型戦艦の船体が映っていた。

 




アプリゲーのイベントが重なるとキツイっす。
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