女王の女王   作:アスランLS

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桐葉「2期では1期みたいに次回予告ではっちゃけないのかね?」
有栖「本編と別の時空だからって好き放題にボケ倒していたアレですね。一之瀬さんや堀北さんが異世界転生ものに便乗しようとしたり、ことあるごとに櫛田さんが堀北さんを亡き者にしようとしたり……」
桐葉「他人事みたいに言ってるけど、有栖も相当はっちゃけてたよね?何故かランスと彼のパンツがどうとか仲良く談笑してたよね?」
有栖「あのときの葛城君、何故か自分のパンツを頭に被った状態でパンツが無くなったとか慌ててましたね」
桐葉「何その眼鏡眼鏡ーの変態版。スタッフ遊び過ぎだろ」




5巻エピローグ

【side:南雲雅】

 

体育祭まで残すところあと1週間。

俺は既に同学年をあらかた手中に収めているため、2年Aクラスひいては赤組の勝利は既に決定事項。生徒会役員としての仕事も既に済ませてあるし、やることも無く丁度良い機会なので今のうちに、かねてから気になっていた後輩に接触することにした。

クラスメイトの瀬川に電話で呼び出させると、そいつは二つ返事ですぐにこちらへ向かうとのことだ。

 

「上級生の教室に来させるなんて、随分意地悪なことするじゃない雅」

「それは心外だぜなずな。以前瀬川からそいつのことは聞いているが、とてもそんなことで物怖じするような奴じゃない。だろ?」 

 

入学して間もない頃に上級生からポイントを巻き上げるような奴が、たかだか1年早く生まれた奴等のホームで萎縮する筈がない。瀬川も俺に同意するように頷くが、何故かまるで苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。

 

「南雲。前もって言っておくけど、あいつは人懐っこくて割と礼儀正しいところもあるが……かなり変な奴だぞ」

「仮にも部活の後輩に対して、そりゃまた随分とひでぇ認識だな。だけど変つっても鬼龍院よりかはマシだろ?」

「いや、あいつとタメ張るレベルで変だ」

「……マジか」

「マジだ。具体的な例を上げるなら……俺達が団体戦でIH出場を決めた次の日、部員全員をグラウンドに呼び出したかと思えば、大会を勝ち抜くために戦いの神への祈祷なんて怪しげな儀式をさせられたりした」

「いや何してんだお前ら?そんな胡散臭いもん普通に断れよ」

「いやあいつ無駄に口が上手くてよ、気がついてたらなんか言いくるめられてた。今から思えば俺達何やってたんだろうな……」

 

さてどうしようか、なんか会いたくなくなってきたんだが。

 

「……その子、実は何かヤバイ宗教に嵌まってたりはしない?」

「いや、それは無いと思うぞ朝比奈。始めてから10分くらいで『思ったより面白くなかった』とか言って中止したし」

「自由気ままか」

 

瀬川の話を聞いている内に、まだ会ってもいないのに俺となずなの警戒心が見る見るうちに上昇していく最中、突然教室のドアが勢い良く開かれた。

 

「はいはーい、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。桐葉君の到着ですよー」

 

扉の勢いと台詞のはっちゃけ具合に反して、やたらとのんびりした声色で黒髪長身の男が入ってきた。仮にも上級生の教室だというのに、行き着けの喫茶店のような気安さだ。

俺が今回呼び出した生徒で瀬川の部活の後輩……1年Aクラスの本条桐葉だ。

 

「瀬川先輩、今日はどしたんすか?心機一転してロン毛になる決断でもしましたか?」

「してねぇよ!?今までもこれからも俺は坊主を貫き通すわ!」

「ああよかった、それを聞いて安心しました。先輩の坊主頭をなで回さないと、俺も厳しい練習を乗り越えてはいけないですからね~。はいジョリジョリ~」

「だあああ!だから会うたびに頭を撫で回すんじゃねぇ!だいたいなぁにが厳しい練習を乗り越えるだ、ほぼ幽霊部員だろうがテメェ!」

 

教室に入るや否や、本条は周りの上級生など気にも止めず瀬川に近づき、軽く会話をした後後ろに回り込み執拗にあいつの坊主頭を撫で回し始めた。

少々生意気な後輩と面倒見の良い先輩、一見部活仲間同士の気安いやり取りに見える。……これだけ見ると、とても現主将と幽霊部員のやり取りとは思えないな。

 

「……ってそうじゃねぇ。悪いが本条、今回お前に用があるのは俺じゃねぇんだ」

「んあ?」

「俺が瀬川に頼んだんだ。回りくどい真似してすまんかったな本条」

 

俺がそう呼び掛けると本条は瀬川を解放しつつ、こちらに向き直る。

 

「おや?あなたは生徒会の……」

「南雲雅だ、よろしくな」

「ああ、たしか危険思想の持ち主だって会長さんが警戒してる人ですね」

 

本条は手のひらに拳をポンと置きながら、喧嘩を売ってると思われても仕方ないようなことを平然と口にしやがった。俺に崇拝に近い感情を抱いている奴等が、不快に思って詰め寄ろうしていたので手で制しておく。

 

「堀北先輩に何を吹き込まれたか知らないが……心外だな、俺はこの学校をこの手で変えたいだけだ」

「なるほどなるほど、時代の変革者はいつだって変わり者や危険人物扱いされますからね」

「ま、そういうことだ。伝統なんてものを大切にするあの人には理解されないが、俺から言わせればこの学校は温すぎる」

 

口では厳しいことを言うが救済措置を忘れず、ろくに退学者も出ない甘いルール。そして強者だろうが弱者だろうが、同じクラスであれば待遇に格差が生じない不平等な平等、強者に寄生し甘い汁を吸うことがまかり通る、見せかけだけの実力主義……そんなものを後世に残す必要があるとはとても思えない。

 

「だから俺がこの手で作るんだよ……本当の実力主義の学校をな」

「ふむふむ、なるほど……色々と賛否が分かれそうな考え方ではありますが、俺はみやびん先輩を尊重しますよ。あなたは確かな信念を持って行動しているようですし」

「尊重してくれるのはありがたいが、みやびん先輩って何だおい」

「可愛いでしょ?ねえ?」 

「え?あ、うん、いいんじゃないかな」

 

なずな、急に振られたからってとりあえず同意するな。そして本条、「ほらね?」じゃないんだよそのドヤ顔やめろ。それから目を離した隙に黒板に桐葉参上!!とか書くな。やりたい放題かお前。

 

「まあそれはそれとして、俺に何の用すか?」

「体育祭が終われば俺は生徒会長になり、役員にもいくつか空きができる。そこでだ本条……生徒会に入り、俺と共にこの学校を変えてみないか?」

「……俺を誘う理由を聞いても?」

「学業では常に最優秀の成績を収め、スポーツではこの学校で初めて全国優勝を果たした。さらに帆波によれば、Aクラスは夏休みの特別試験ではどちらも結果が振るわなかったが、お前がその気なら難なく勝てたそうじゃないか。さらに先日のポイント返還……誘わない理由はどこにも無いだろ?」

「皆してお喋りさんですね、俺の個人情報駄々漏れじゃないっすか」

 

呆れたように溜め息をつきながら、黒板に葛飾北斎みたいな波を描き始める本条。無駄に完成度高いのが若干ムカつく。

堀北先輩が卒業した後、こいつを俺の遊び相手にするのはもう確定している。それを抜きにしても、俺が生徒会長としてこの学校の未来を真剣に考えるなら、後継者は間違いなくこいつにするべきだ。

 

「ええと……誘っていただいて光栄なんですが、丁重にお断りします」

「一応理由を聞いておこうか。俺の目指す学校は、お前のような生徒にとっては間違いなく過ごしやすくなるぞ?」

「それがですね、今の会長さんと以前約束したんすよ。ポイントを貸す条件として、みやびん先輩の味方になるなって。俺は生涯一度たりとも約束事を破らないと決めてるので……」

「なんだ、そんなことか。俺が堀北先輩にかけ合って、その約束を取り下げてもらおうか?いくらあの人でも後輩の意思をねじ曲げてまで、俺の邪魔をしようとは思わないだろ」

「残念ながらどちらにせよ生徒会は入りませんよ。俺が従うのは、今のところ有栖だけですから」

 

有栖……1年Aクラスの坂柳か。ずっと気になっていたし、この機会に聞いておくか。

 

「どうやら用件も済んだようなので、俺はこれにて失礼します」

「まあ待て本条。お前は何故坂柳に従う?総合力では圧倒的にお前の方が上だろうに」

「俺の上に立つ奴に俺が求めるのは頭の良さだけです。総合力がどうとかは別に関係ありませんよ」

「その頭脳にしたってお前と坂柳の学力は互角だ。学力以外でも特別試験でのお前の立ち回りから考えて、坂柳に劣っているとはとても-」

「いえ、有栖は俺よりも賢いですよ。……俺と有栖の決着が未だついていないのは、能力ではなくあいつの心の弱さが問題ですから」

  

坂柳の心が弱い?集めたデータからは特にそんな印象が無かった、どころかむしろ強いという評価だったが……。

まあそれは今度考えればいいか。

 

「最後に1つ聞かせろ。特別試験でお前は、何故勝つ気も無いのに無駄に色々と動いた?おかげでどのクラスもお前をかなり警戒してるだろうぜ」

「多少警戒させておいた方が俺も楽しめますからね。無警戒の相手に勝ったところで大して面白くもないですし」

 

そう言って本条は教室から出たが、すぐに戻ってきて黒板を綺麗にしてから再び教室を出ていった。

聞いていた通りたしかに変人だったが、なるほどな……今回の邂逅で本条については色々とわかった。ついこの間の始業式で、全国優勝を表彰されたのに特にまるで喜んでいなかったあいつを見てもしやと思ったが、やはり俺の推測は正しかった。

あいつは俺の生き写しだ。特に苦労することなくトップを取り続けたが故に、誰が相手だろうがどんな条件だろうが自分が負けるなどとは一切思わないし、勝っても当たり前だから特に喜ぶことはない。だからこそ戦いがいのある奴……勝てるかどうかわからない奴に飢えている。俺にとっての堀北先輩が、あいつにとっての坂柳なんだろう。……唯一俺と違うのは、自分と競える奴が同学年ということだろう。

まったく、神様って奴は随分不公平だな。

 

 

 

……この1週間後、俺は人生で初めて完膚無きまでの敗北を経験することになる。

 

 

 

 

   

 

 

 

【side:坂柳有栖】

 

午後5時前。

特別棟3階にて桐葉と共に、真澄さんが“彼”を連れてくるのを静かにじっと待ちます。

 

「珍しく少し緊張してるみたいだね有栖」

「フフ、やはり貴方に隠し事はできませんか」

「生憎と目が良くてね」

 

正直桐葉をこの場に同席させるのかは凄く迷いました。私と彼の(と言っても私からの一方的なものですが)因縁に最愛の人を巻き込んでよいのかと……。

だけど桐葉は私に近過ぎますし、彼とも親交深いと今日知りました。桐葉の眼と優れた洞察力なら、秘密にしていようといずれ辿り着いてしまうでしょう。……それに桐葉もご両親のことを考えれば、まったくの部外者というわけでもないですしね。

しばらくしてようやく、真澄さんが曲がり角から姿を現しました。向こうの廊下には、長年会うことを切望していた彼がもういるのでしょう。

 

「私はもう帰るわよ」

「御苦労様でした真澄さん。それと最優秀賞おめでとうございます」

「はいはい」

 

おざなりに手を振って真澄さんは帰っていくのを見届けてから、私と桐葉は角を曲がって呼びつけた彼……綾小路清隆君と対面しました。

 

「よっ、さっきぶりコージー」

「ああ。……それで、坂柳だっけか。悪いけど1通だけメールを送っても構わないか?」

「どうぞ」

「すまんな。……それで、オレを呼び出して何の用だ?」

「最後のリレーは大注目を浴びていましたね。……貴方の走りを見てあることを思い出したので、そのときの衝撃を共有したいと思ってつい呼び出してしまいました」

「ほうほう、なんか告白の前触れみたいだね」

「余計な茶々いれないでください。心配しなくても、貴方以外に告白するなんて絶対ありえませんから」

「うん、知ってる」

「……いちゃつくならオレはもう帰っていいか?居心地が悪くてしょうがない」

 

まだ本題に入ってないので帰りたそうにされたので、私は内心慌てて杖を鳴らしながら彼の隣に移動します。まったく、桐葉がいると緊迫感が死滅してしまうのが難点ですね。

 

「お久しぶりです綾小路君。8年と243日ぶりですね」

「……人違いじゃないか?オレはお前なんて知らない」

「ふふ、そうでしょうね。私は貴方を知っていますが、貴方は私を知らないでしょう」

 

意識して杖を鳴らしながら綾小路君から遠ざかり、意味不明な言葉を並べる私にうんざりして、彼がその場から去ろうと歩きだしたところで私は-

 

 

 

「ホワイトルーム」

 

 

 

彼が絶対に聞き逃せないであろう単語を口にすると、その言葉を呟いた途端足音がピタリとしなったので、私はゆっくりと振り返り彼の背中を見つめます。

 

「随分と珍しいじゃんコージー、心拍も筋収縮も乱れてるぞ?」

「嫌ですよね、誰にも言っていない筈の情報を知られているというのは」

「……お前は……」

「懐かしい再会をしたんですから、挨拶をしなくてはいけませんよね?」

 

彼は振り向いて、警戒のこもった目で私を観察する。無理もありません、あのときお父様から聞いた話が真実なら、彼がこうしてあの施設の外にいること自体が異常事態な筈。理由は不明ですが、彼は何かしらの方法であの施設を抜け出しここにいるのでしょう。つまりあの施設について知っている私は、あの施設から自分を連れ戻しに来た刺客の可能性が高いと考えるでしょうね。

 

「ご心配なく。私はただ貴方を一方的に知っているというだけで、あの施設とは無関係な人間です。……でも貴方がDクラスにいるというなら、特別試験でのDクラスの躍進も納得がいきます。堀北さんを隠れ蓑に、貴方が裏で糸を引いていたんですね」

「何のことだか。うちのクラスには優秀な参謀が何にもいる。オレの出る幕は-」

「とぼけなくて結構です。桐葉はおそらく貴方の希望を汲んで、貴方の正体については私にも徹底して伏せていましたが、貴方がしてきたことについては概ね把握しています」

「まあそんな俺の配慮も全部無駄になっちゃったけどな。誰かさんがリレーで大活躍なんてしちゃうから」

「……すまん」

 

綾小路君もその点については後ろめたかったのか、目を逸らしながら謝罪する。

 

「うん、許す」

「随分あっさり許すんですね」

「ある程度推測はつくからね。リュンケルは体育祭中に仕込んだ罠でホリリンを追い詰める筈。もしそれを防いでしまえばリュンケルは当然、より本格的に黒幕であるコージーを探り始めるだろう」

「彼は体育祭以前から探っていたようですし、当然そうするでしょうね」

「それと同時期にコージーがリレーで桁外れの足の速さを披露すれば、はたしてリュンケルはどう思うだろうね?」

「ふむ……これまで何の取り柄も無いと周知されていた綾小路君が突然頭角を現す……そんなまさに疑ってくださいと言わんばかりの行動を取った綾小路君を、素直に黒幕だと断定するほど彼は純粋ではないでしょうね」

 

私と桐葉によるいつもの擦り合わせを、綾小路君は黙って観察するように聞いている。

 

「リュンケルはおそらく別にいる黒幕がコージーに指示して、スケープゴートにしようとしたんじゃないかって判断するだろうね。つまりコージーは敢えて目立つことで、リュンケルを撹乱しようと思ったってわけ。……まあ全部憶測だし、黒幕がコージーじゃないなら話は変わってくるけど」

「それはありえません。綾小路君はあの施設の最高傑作、彼を操れる方がいるとは考えられません」

「どうやらお前は本当にオレを、あの施設を知っているみたいだな。……本条もなのか?」

「いや全然。そんな米国大統領公邸みたいな名前初めて聞いたぜ」

「ホワイトハウスではなくホワイトルームです。不必要な小ボケを挟まないでください」 

「まあコージーが特殊な環境で育ったことは気づいていたけどね」

「……参考までに聞いておきたいんだが、どうやって気づいたんだ」

「まずコージーの肉体。俺のような特別な眼を持っていないのに、最も効率的な筋肉の付き方をしている。生まれつきではありえないのは勿論、よほど徹底して管理しなきゃこうはならない。それに俺が嘘を見抜けないってのも不審な点だ。普通の人は嘘や隠し事をするとき多かれ少なかれ異常が出るのに、何故か君はまったくの自然体だった。ただこれだけだと六助も該当するから断定はできないけど……」

 

そこで桐葉は1度言葉を切り、何故か綾小路君に呆れたようなジト目を向ける。

 

「この国で真っ当な育ち方をしていて、ドラえもんを知らない奴なんている訳ねーだろ。それに船上試験で遠足にもいつか行ってみたいとか言ってたよな?以上のことからから推測するに、そのホワイト企業とやらは-」

「ホワイトルームです。ちなみに雇用形態はゴリゴリのブラックでしょう」

「そう、そこはおそらく外界と隔絶された教育施設。お前はおそらく一般的な学校に通うことなく、そこで徹底的に高度な教育を叩き込まれた。それ故一般常識に欠けている……そんなところだろ?」

「……概ね正解だ。お前に隠し事が通用しないって本当だったんだな」

「まあね。……そう警戒すんなよコージー。お前の過去なんて正直どうでもいいし、秘密にしたいんなら黙っとくからよ」

「私も言うつもりはありません。……偽りの天才を葬る役目を、誰にも譲りたくないですし」

 

人工的に天才を生み出すことなどできない、それが私の見解にして信念です。

天才とは私のように両親から優れた遺伝子を受け継いで生まれるか、桐葉のように突然変異で生まれるか……どちらにせよ天才かどうかはこの世に生まれた瞬間に決まり、どれだけ環境に恵まれようとも凡人は天才にはなれない。

 

「そうか……なら、ひとつ聞かせてくれ。

お前に、いや……

 

 

 

 

 

 

お前達にオレが葬れるのか?」

 

自らが敗北するなどとは微塵も思っていなく、それでいて敗北することを強く望んでいるかのような、そして私達に強い期待を抱いているような……そんな矛盾を抱えた瞳でそう問いかけられた。

 

「……ふふ、ふふふ。すみません笑ってしまって。貴方の発言は本心だとわかっています、貴方の凄さはよく知っていますので。……貴方のお父様の最高傑作を破壊してこそ、私の悲願も達成できるというもの」

 

私にとって、ホワイトルームの理念(人工的に天才を作り出すこと)は相反するものであり、その最高傑作に打ち勝つのは私の使命と言っても過言ではありません。

……私が己の信念を貫き通せたなら、あの悲しい施設が世に出回ることはなくなり、お父様の懸念は杞憂に終わるのですから。

 

 

 

 

 

 




綾小路による二人の評価


桐葉……数少ない他クラスの友人。自身の異質さに気づいていながらこれまで黙秘を続けてくれたこともあり、ある程度信用している。『天帝の眼』についても手がかりを擦り合わせて概ね把握していて、その反則的なまでの性能に対して警戒しつつも、最高峰の環境でも決して習得することの叶わない稀有な才能に強い興味を抱いている。


有栖……何故か自分の過去を知っている謎の女。ホワイトルームからの刺客という可能性も0ではないので、最警戒対象。一方、本条を従えていることからこいつにも自身を葬れる可能性があるのではと期待もしている。

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