デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

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「拓海先輩の事が...好きなんです!」

これまでの~破壊者の食べ歩き~は...?

「私達こそ、いつか話さないとって思ってたの。つまり...!」

「レシピッピ強奪の為に利用されたから、恐らくトラウマは避けられないだろうな」

「はっ!君達っておめでたいな!!」

「出でよ、ワタクシのバグスター!!」

「こうしてお前と再会するのも悪くは思ってもないしな」

「実は...ブンドル団の一人、ソルトルーについてだ」



第十五品:ドキドキ!ここね、初めてのピクニック!/ソロもぐちゃんを見抜け!キバれ、旋律のピクニック!

 

□

Sakuya side

 

この前のモットウバウゾーとの戦闘後、本間は品田にフラれたもののダチにはなれた模様。

それから数日後...。

 

担任「明日は点検の為、食堂の使用が出来ません。其処で明日のお昼はランチを持ち寄って皆でピクニックしませんか?」

 

担任から明日の昼食はピクニックをしようとの連絡が話題に出ると、クラス内が一瞬にしてざわめいた。

 

ゆい「ランチピクニック?楽しそう!」

らん「ふわ〜!」

担任「一緒にランチ食べて、クラス全体が仲良くなれるといいですね!」

ここね「仲良く...」

 

暫くしてチャイムの音が木霊(こだま)し、教科書を整理しているここねの前に現れたのはブンドル団の被害に遭ったゴミ出し三人組。

 

りさ「芙羽さん、よかったら明日一緒に食べない?」

「「うんうん!」」

 

こいつら三人は物置の救済劇以来、ここねの『高嶺(たかね)の花』扱いを止めている。詳しくは第6品を参考にしてくれ。

他のクラスメイト達も集まる。

 

りさ「私達三人って、前に芙羽さんに助けられた事あったでしょ?だからピクニックでも『芙羽さんと仲良くしたいな〜』と思って...」

クラスメイトA「私達も!」

クラスメイトB「俺達も一緒に食べたい!」

 

高田の奴、よっぽどここねに恩を返したいんだな。

 

咲夜「ここね、これも何かの縁だ。遠慮せず誘ってやんな」

 

俺はここねに「恩を返すなら今だぞ」と主張する。

 

ここね「私で良ければ...」

「「やった〜!」」

りさ「それじゃ、明日ね!」

 

案の定ピクニックの誘いに成功し、ハイタッチをする遠藤と長瀬。

他のクラスメイト達も同意だった。

 

ゆい「ここねちゃん大人気だね」

咲夜「そりゃそうだ。『高嶺の花』って呼ばれてる程だからな」

らん「うんうん」

ここね「三人共。私、決めた。明日は絶対に楽しいランチにしたい!」

 

ピクニックに誘われる事を尊重するゆいと花満に、ここねが気合十分に拳を握りながら決意する。

 

咲夜「それなら話が早いな」

ゆい「だったら一緒に美味しいお弁当のレシピ考えよ〜!」

らん「いいね〜!」

ここね「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の破壊者 ディケイド。幾つもの世界を巡り、この世界にて何を噛み締める?

 

イメージOP2『MYTH&ROID/VORACITY』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

 

ここね「有難う。轟さん」

轟「とんでも御座いません。では、私はこれで...」

「「有難う御座いました」」

 

ここねの執事である轟さんがゆい達をなごみ亭まで送ってもらった。

だが生憎この高級車は三人乗りだった為、俺はマシンディケイダーで走行した。

 

ゆい「本当カッコいいよね〜。突然あたし達の前に現れて、買い出しした荷物をぜーんぶ乗せて家まで送ってくれるなんて...ここねちゃん家の運転手さん良い人!」

???「いって!?」

 

高級車が走り去り早速弁当作りの準備に取り掛かる俺達だが、ゆいが突然轟さんの話に持ち込む。

すると突然に誰かが声がした方へ向き直ってみると、其処(そこ)にはド派手にすっ転んでいた品田の姿が。

立ち聞きはいけませんよ。立ち聞きは。

 

咲夜「品田?こんなところで何すっ転んでんだよ...」

拓海「何って...回覧板だ!ほら」

 

回覧板(ばん)だけを手渡すと、早々と立ち去って行った。

可愛い奴め。ゆいの事が好きだって事は見通しなんだからな?

 

ゆい「よぉーし、じゃあ早速お弁当で人気のポテトサラダ作っちゃおー!」

 

気を取り直して俺達は弁当作りに取り掛かり、取り外したハートキュアウォッチで弁当で一番人気のポテトサラダを作る事に。

ここねも作る気満々だ。最初に調理するのはジャガイモ。たわしで皮に付いている汚れを落とし、包丁やピーラーで芽の毒を取り除く。

最後に鍋で茹(ゆ)でて柔らかくし、熱い内にスプーンで潰す。説明下手で御免。

 

ゆい「茹でたジャガイモを熱い内に...潰す潰す潰す!」

咲夜「心火を燃やしてぶっ潰せ!ゆい!」

らん「わお〜!ポテト芋がボウルの中でダンシング〜!」

 

一方ここねは玉葱(たまねぎ)を野菜スライサーで切っている。

 

パムパム「ここね一生懸命パム」

 

エナジー妖精三匹(キバット族一匹含む)は野菜を持ちながらその様子を見ている。

コメコメは人参、クソ犬はトマト、ドラジカは胡瓜(きゅうり)を持っていた。

 

ここね「うう。目に染みる...」

メンメン「な、泣いてるメン!?」

キバーラ「それよりもそのトマト美味しそうね。一口カプってしていいかしら?」

パムパム「これはポテトサラダの盛り付けに使うパム!」

キバーラ「お腹空いちゃったの。ちょっとだけ良いでしょ?」

パムパム「駄目パム!」

キバーラ「もう...ケチ」

コメコメ「コメ」

 

キバーラとクソ犬のやり取りは置いといてコメコメは頭を優しく叩いて人間体になる。

 

コメコメ「頑張れコメ!」

咲夜「おっ、そう来たか」

「「頑張れ頑張れここね!」」

コメコメ「ファイトコメ!」

「「パム(メン)!」」

咲夜「可愛い...」

 

エナジー妖精組が野菜を二個持ちながらここねを応援する。可愛い癒(いや)し共だ。

 

キバーラ「アキノリ。顔にやけてるわよ」

咲夜「無意識で写真を撮ってしまった...ここね。これを使え」

 

一瞬にしてにやけて二眼カメラで写真を一枚撮った俺。

両頬(りょうほお)を軽く叩いて正気に戻ると、ここねにある物を投げ渡す。

 

ここね「これって...ゴーグル?」

咲夜「スキーゴーグルだ。これなら目を刺激させずに調理出来るだろ?」

ここね「有難う。これで安心して玉葱を切れる...!」

咲夜「如何いたしまして。やる気が出たのはいいが、偶にはリラックスしとけよ?」

 

調理を始めてから暫く経ち、華満のハートキュアウォッチから着信音が鳴る。

 

らん「はにゃ〜!『ソロもぐちゃん』投稿してる〜!!」

咲夜「『ソロもぐちゃん』...?」

ゆい「えっ?何何?」

らん「色んなところで一人で食べ歩きしてるSNSなんだけど、食器とかシチュエーションにすっごく拘ってて...これどんな素敵な子が書いてるんだろ〜?」

咲夜「一人で食べ歩きだと?料理に夢想するのは良いが、ピクニックは明日だ」

ここね「そうよ。今はポテトサラダに集中して!」

「「はいぃ!?」」

 

真剣な表情で俺とここねは食いバカ二人を叱って本当の意味で調理に移った。

 

咲夜「それでは皆さん...」

「「「「「「「「「いただきます(マスタードラえモンゴル)!」」」」」」」」」

ゆい「デリシャスマイル〜!」

コメコメ「おいちいコメ〜!」

「「「「「「「うんうん」」」」」」」

 

調理が終わり、俺達はポテトサラダを試食してそれぞれの感想を述べると、ポテトサラダの個体が現れる。

 

ポテトサラダのレシピッピ「ピピ!ピピピ〜!」

ローズマリー「お弁当かぁ...私も昔、クッキングダムでよくピクニックしたっけ?」

咲夜「そういや、ローズマリーの故郷って料理の国だったよな?」

ローズマリー「ええ。お花の咲く丘でお弁当を食べたり、たわいもないお喋りしたり...夢の様な時間だったわ」

咲夜「そうか、今度全員で行ってみたいな。そのクッキングダムに...其処で童心に返りそうな青空を見ながらのピクニックだったらどんなに楽しい事やら」

ローズマリー「それにしても、この間のブラックペッパーとクウガって何者なのかしら...?」

らん「ああ。ブラぺね」

ローズマリー「ブラぺ!?」

咲夜「奴が言ったのを真似たのか。まぁ、別に良いがな」

???「それって俺の事か?」

 

黒胡椒(こしょう)の瓶(びん)を見ながら前の戦いを振り返るローズマリー。

声がした方へ全員が向くと、其処には雄大とジュニラムが密かに俺達の様子を見ていた。

 

ローズマリー「貴方、この間の...!」

らん「ああっ!この前のクワガタライダー...とカブトムシ?」

ゴウラム『僕ハカブトムシジャナーイ!!』

らん「ひょええっ!?喋った...!?」

雄大「俺達の事を覚えててくれて何よりだよ。ローズマリーさんで合ってますよね?いきなりこういう形で挨拶(あいさつ)するのも難ですが...初めまして、小野寺雄大です。アキノリがいつも世話になってます」

ジュニラム『僕ハジュニラム。後カブトムシジャナイカラネ、クワガタダヨ!』

雄大「はいはい。クワガタクワガタ...」

キバーラ「雄大!ジュニラムもこの前会ったばかりね!」

ジュニラム『マァ、イキナリ呼ビ出サレテッテイウカ...』

 

キバーラとの再会でジュニラムは全身の温度を上昇させて湯気を発生させ、浮遊しながら小刻みに揺れ動く。

そういやジュニラム、キバーラの事が好きなんだっけな。

 

メンメン「急に熱くなったメン」

パムパム「きっとキバーラの事が好きパム」

ゴウラム『チョッ!?ソレハ言ッチャ駄目!』

咲夜「それより雄大。お前、如何してこの世界に...!」

雄大「おいおい。そんなに早とちりしたら元も子もないだろ?」

 

相変わらずの口調だが、雄大もまだ言う時ではないと念を入れる。

此方の世界に来ているって事は何か理由があるのかもしれないが、まだレg...ディエンドがブンドル団を裏切っていない。

此処は乗り切るしかないと悟った俺は、雄大を『一緒にポテトサラダを食わないか?』と試しに勧誘してみる。

 

咲夜「...それもそうだな。そんな事よりも、せっかく再会したんだ。ポテトサラダでも食わないか?良かったら俺の半分やるよ」

雄大「良いのか?丁度腹減ってたとこなんだ。それじゃ、いただきまーす!あむっ。んん〜!美味い!!」

咲夜「だろ?」

ローズマリー「そういえば貴方、咲夜と一緒に旅をした仲間って言ってたけど如何して急に別れたりなんかしたの?」

雄大「別れたというよりは...突き放したんです」

 

俺の言いたい事を代弁する雄大。

 

ローズマリー「''突き放した''...?」

雄大「はい。貴方が言う 門津 咲夜は...いえ、吉木 アキノリは怪人になってしまった人間を殺した事があったんです」

らん「ひょえ!?その話って前にアキぽんから聞いた事あるよ!」

咲夜「華満、声がデカイぞ」

らん「あ。御免...」

雄大「アキノリ、あの姿...覚えてるよな?変身はしたくはなくても、カードは残ってるんだろ?」

 

興奮している華満を黙らせた俺はディケイドのもう一つの顔が描かれたライダーカードを全員に見せる。

相違点としては額に付いている黄色いパーツ『シグナルポインター』が紫に変化、複眼の『ディメンションヴィジョン』も緑からエメラルドグリーンに変化し、まるで鬼や悪魔の様な形相を思い浮かべていた。

 

ゆい「これって、ディケイド...?」

雄大「この姿は『激情態』と言って、ディケイドの本当の姿なんだ」

パムパム「本当の姿...若しかして、前にキバーラが言っていた事と何か関係あるパム!?」

 

衝撃の事実に全員が驚きの声を上げると、クソ犬は雄大に疑問を問い掛ける。

 

雄大「まさか、キバーラから聞いたのか?」

パムパム「咲夜が『世界を破壊する存在』だって聞いた時、最初は信じたくなかったパム。でもジェントルーとの決戦を通してみると、とてつもないパワーで全てを破壊する様な感じだったパム...」

雄大「君の言っている事は半分正しいよ。キバーラが君に告げた通り、アキノリが変身する仮面ライダーディケイドは『世界の破壊者』の異名を持っているけど、それはあくまで『世界の破壊者という使命を受け入れた』場合だ」

パムパム「『受け入れた場合』...パム?」

雄大「アキノリが激情態になると、精神の安定と感情の制御が出来なくなる。若し仮に破壊者の使命を受け入れなかったとしても、激しい怒りで暴走する虞(おそれ)もあった」

 

ディケイドの力を経験した雄大は語る。

 

ゆい「じゃあ若し、咲夜君がこの姿で暴走したら...!?」

雄大「それは俺でも言えない。皆が今後の戦いで不安を感じる様になるのは嫌だからな」

 

雄大はゆいの質問に即答出来ずにいた。

激情態の強さを経験した雄大だからこそ、ゆい達の気持ちを敢えて考慮したのだろう。

 

ローズマリー「それほど他人が悲しむ顔を見たくはなかったのね...皆、これ以上の質問はあまり触れないでおきましょう」

雄大「有難う御座います、マリさん。話に付き合わせて悪いなアキノリ」

咲夜「良いんだ。この場で激情態にならずに済んだのが幸いだった」

 

俺は緊張感を解きながら激情態のカードをライドブッカーに収納する。

運良く雄大とジュニラムは福あんに受け入れられた様で、今日は雄大の部屋に泊まって早めに就寝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Kivaala side

 

あたしはクソ犬ちゃんと一緒にここねちゃんのピクニックを見るため、送迎車にこっそり乗っているわ。

 

轟「お父様とお母様は今朝もお早いお出かけだったのですが...お弁当作りの事、とても感心されていましたよ」

ここね「えっ...そう?」

 

ここねちゃんの両親って、どんな人なのかしら?今度会ってみたいわ〜!

あたしはその楽しみを取っておきながら寝ているクソ犬ちゃんの様子を拝むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

DIEND SIDE

 

セクレトルー「せーの!」

「「ブンドル、ブンドルー!」」

ナルシストルー「ちょっと待った!」

 

ブンドル団アジトにて僕達はお約束の儀式をナルシストルーは制止する。

 

ディエンド「如何したの?急に止めたりなんかして」

ナルシストルー「前々から思ってたけど、このポーズちょっとダサくないか?」

セクレトルー「ダサい!?」

ナルシストルー「もっと耽美(たんび)なポーズじゃないと、この俺様には似合わないよ...」

セクレトルー「このポーズは今更変えられません!っていうか、これってやっぱダサいの?」

 

貴女にとっては良いかもしれないけど、僕にとっては阿鼻叫喚(あびきょうかん)だよ。

ソルトルーは『猫の主人公が犬の軍人達と戦う縦スクロールシューティングゲームの開発で忙しい』との事で、代わりに社長さんが同行する事となった。

 

ディエンド「それじゃあ、せめて軽くやっちゃう?ブンドル、ブンドルー」

セクレトルー「ブンドルー?ブンドル...」

ディエンド「いや、そういう感じじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

Kivaala side

 

キバーラ「クソ犬ちゃん!クソ犬ちゃん起きて!」

パムパム「んん...キバーラうるさいパム」

キバーラ「いつまで寝過ごしてるのよ!ここねちゃん行っちゃったわよ!?」

パムパム「行っちゃった?って...此処何処パム!?」

 

あたしは寝過ごしたクソ犬ちゃんをやっとのところで起こすと、ここねちゃん家の執事ちゃんが車を点検で工場に預けようとしていた。

 

轟「では、点検をお願いします」

 

その様子に違和感を感じたあたし達は、車のドアが開くと同時に脱出。

 

轟「さぁて、ランチランチ〜!」

パムパム「パム?」

キバーラ「...行くわよ」

パムパム「あっ!待つパムキバーラ!」

 

突然楽し気な気分になった執事ちゃんの後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

Sakuya side

 

昼休みになり、今日は皆さんお待ちかねのランチピクニック。

因みに俺は食いバカ二人に加えて、俺と瓜二つの転校生 海詠 透冀と一緒に食う事となった。

 

『いただきまーす!』

透冀「まさか君達と一緒にお弁当を食べられるなんて、まさに夢の光景だと思わない?アキノリ」

咲夜「その名前を人前で呼ぶのやめろ。余計恥ずかしくなるだろ?」

透冀「まぁまぁ、そう言わずに...」

ゆい「そんな事よりハラペコった〜。あ、そのチャーハン美味しそう!」

 

ゆいが目を付けたのは、華満のホットジャーに溢れんばかりのチャーハン。

流石にこれは入れ過ぎだろ...。

 

らん「ふっふ〜!華満家の秘伝のチャーハンは...米に卵を纏わせパラッパラに仕上げてるから、口の中でご飯と卵が永遠にホップ・ステップ・ジャンピング...!」

???「此処良い?」

 

熱弁(ねつべん)中の華満に声を掛けたのは同じクラスメイトでサッカー部の玉木だった。

 

咲夜「良いぜ。ゆいとは部活の事で仲が良かったしな」

透冀「そういえば華滿少女。さっきの華満家秘伝のチャーハンの話はしなくていいの?」

らん「い、良いの良いの!えへへ...」

 

促す海詠に対して急に大人しくなった華満。

普通はこんな感じじゃなかったが、何かあったのか?

 

わかな「わぁ!ゆいのおむすび可愛い!犬かな?」

咲夜「狐。ア・カ・ギ・ツ・ネ」

ゆい「えへへ。良いでしょ?」

 

玉木が目を付けたのはコメコメの顔の握り飯。

俺だったら可愛くて流石に食えないだろうな。

 

わかな「それにしても、ここねちゃん大人気だね。順番待ちの列も出来てるし」

ゆい「へぇ、凄いね」

 

一方、話が出来る良い機会だと言わんばかりにここねの前は順番待ちの行列が出来る程の大盛況で殺到している。

 

ここね「そ、それで...ポテトサラダの作り方は、茹でたジャガイモを熱い内に潰すのがポイントで...!」

「「「うんうん」」」

 

身振り手振りでポテトサラダの作り方を聞きながら距離を詰めるゴミ出し三人組。

 

ここね「ええと...後は他の野菜をスライスして...!」

「「「うん」」」

ここね「それからお塩を塗してそれで...!」

咲夜「......」

 

テンパってる様子に俺は手で覆い隠す。

 

ゆい「ここねちゃん、何か緊張してる?」

らん「ん?」

透冀「如何やら他のクラスメイト達と話すのが緊張してる余り聴牌(てんぱい)してるみたいだね」

ゆい「テンパイ...?」

咲夜「テンパるって意味だ」

 

好きなテレビ番組の話を質問していたのは、エビフライを食っていた三人組。

赤井とうま、佐藤やすし...真ん中にいる奴は忘れた。

 

ここね「テレビ?テレビは...ええっと...うう...!」

とうま「ひ、ひぇぇっ!?変な質問しちゃって御免なさい!」

 

赤井が慄(おのの)きながら声を上げるのも無理はない。

何故なら、ここねが考え込み過ぎて怖い顔になっているのだから。

 

らん「ここぴー。何か怖いよー...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Kivaara side

 

あたしとクソ犬ちゃんは洋食ストリートにある『PIZZA』と呼ばれる店に訪れた執事ちゃんの様子を植木鉢の草の中で見ていたところよ。

カップに入れている四つの赤い薔薇に青いリボンを付けている可愛い熊の置き物を置いてるわね。

 

パムパム「ええっ!?凄いパム...!」

轟「おお...あむっ。buonoです!」

キバーラ「若しかしてあの執事ちゃん...」

パムパム「間違いないパム...」

「「ソロもぐちゃんパム(よ)!!」」

轟「おや?今、誰かの声がした様な...気のせいですね」

 

危うくバレるところだったわ。

急いでここねちゃんのところに戻りたいけど、せっかくだからこのまま様子を見ちゃいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

Sakuya side

 

ここね「あの!そろそろ皆で踊りませんか?」

咲夜「what!?」

『えっ?』

りさ「踊るってええっと...?」

ここね「いいえ...その...何でもない」

 

唐突な提案に疑わしげられ、慌ただしいだけで食うどころでなくランチタイムは終わりを告げた。

廊下を歩く中、ここねは意気消沈となりながら溜息を吐く。

 

ゆい「ねぇ、お弁当美味しかった?」

ここね「楽しもうとばかり考えていたから、あまり食べた気がしなくて...」

咲夜「あまりにも緊張し過ぎたんだな」

らん「ひょへ〜。それはしょんぼり」

ゆい「『食べる門には福来たる』って言うし、先ずは美味しく食べないと!」

 

毎回諺間違えてますけど。

 

咲夜「それを言うなら『笑う門には福来たる』だ」

ゆい「そうなの!?」

咲夜「お前食う事ばっかだな、せっかくだから丁度良い問題を出してやる。花より...」

ゆい「団子!」

咲夜「棚(たな)から...」

ゆい「牡丹餅(ぼたもち)!」

 

流石の俺でも呆れ果てるぞ。

 

咲夜「食い物のことわざだけなら分かるのかよ...」

ゆい「でもおんなじだよ。''ご飯は笑顔''だもん!」

 

上手く纏めたゆいに、ここねは何かを考え込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

Kivaala side

 

あたしは点検が終わった高級車に乗ってるわ。

ここねちゃんの様子を見てみると、なんだか気の毒ね。

 

轟「如何でしたか?皆様とのランチ」

ここね「何だか凄く疲れてしまって...お腹空いた」

轟「...少々寄り道しても宜しいですか?」

ここね「...?」

 

執事ちゃんが海沿いの公園で販売していたホットドッグをここねちゃんに差し出す。

野菜スティックを見てると、ユウスケや夏海がアギトの世界に訪れた事を思い出すわ。

 

轟「如何ぞ、お嬢様」

ここね「うわあ...可愛い...!」

轟「彼方のお店はお料理の見た目にも拘りがあるんですよ」

ここね「確かこういうの見た事ある。そうだ!これとか...」

 

ここねちゃんは昨日、らんちゃんが見ていたハートキュアウォッチに映っていたキュアスタの画像を見せる。

 

轟「おお...!それ、書いてるの私です」

ここね「えっ...ええっ!そうなの!?」

 

執事ちゃんはここねちゃんが座っているベンチの空席に座りながら自分の過去を語った。

 

轟「このホットドッグを食べて以来、食事を彩る事に私も見せられてしまいました。もう何年も前ですが、忙しくて食べる事を疎(おろそ)かにしたいた事がありまして...その時一人で食べたホットドッグが美味しい事と言ったら、その時私は食べる事の楽しさに気付いたんです」

ここね「私はランチを楽しむ事が出来なかった...せっかく皆で食べたのに...!」

轟「大切なのは、自分自身が食べる事を楽しめているか如何かです。若し、楽しみ方が分からなくなった時はじっくり一人で食べるとお料理が教えてくれますよ」

ここね「お料理が...?」

轟「はい。私は散歩して参りますので、如何ぞ御ゆっくり」

 

執事ちゃんはここねちゃんの気を利かせながら一時その場を離れた。

青い海を景色を見ながらここねちゃんはホットドッグを堪能する。

 

ここね「...うん。美味しい!」

ホットドッグのレシピッピ「ピピピ〜!」

ここね「皆、楽しそう...」

 

ホットドッグを食べている皆のほかほかハートに反応してホットドッグのレシピッピが現れた。

 

パムパム「ここね〜!」

キバーラ「ここねちゃ〜ん!」

ここね「パムパム、キバーラ、如何して此処に?」

キバーラ「ここねちゃんが心配で車に乗ってたけど、クソ犬ちゃんが寝過ごしちゃって...薬缶(やかん)に続いて車の化物になるのは御免よ?」

パムパム「あれは誰のせいでこうなったパム...それより、轟さんすんごいパム!」

キバーラ「何が凄いかと言うと...!」

 

クソ犬ちゃんは執事ちゃんがあのソロもぐちゃんだと言おうとした時、変化が起こる。

 

轟「あれ?そのホットドッグ...ううん、何か大事な思い出を忘れている様な...」

 

ハートキュアウォッチにはホットドッグのレシピッピが助けを求めている。

ナルシストルー、あんた執事ちゃんの大事な思い出を...絶対に許さないわ!!

ハートキュアウォッチの機能を頼りにあたし達はナルシストルー、ディエンド、ゲンムの三人と鉢合わせた。

 

ゲンム「キュアスパイシー...通りで君が来ると思っていたよ」

ナルシストルー「おやおや。誰かと思えば...裏切り者のキバーラちゃんじゃないか」

キバーラ「ナルシストルー!」

ここね「レシピッピを返しなさい!」

ディエンド「そんなにレシピッピを助けたいなら...」

ナルシストルー「奪い返してごらんよ。カモン!モットウバウゾー!!」

モットウバウゾー「モットウバウゾー!!」

ディエンド「君達にはこれが良いだろう」

【カメンライド アビス!】

【カメンライド 天鬼!】

 

コーヒーメーカーのモットウバウゾーが誕生。

ディエンドのディエンドライバーから鮫(さめ)を彷彿とさせる水色のミラーライダー アビスと威吹鬼を女性寄りにした音撃戦士 天鬼が召喚された。

マシンディケイダーとビートゴウラムでゆいちゃん達を後ろに乗せたアキノリと雄大も合流する。

 

ゆい「ここねちゃん!」

ここね「皆!」

アビス「久し振りだな。ディケイド」

咲夜「鎌田さん、あんたの知ってるディケイドは人違いだ。他を渡ってくれないか?」

アビス「変身者が誰であろうと、私がディケイドを倒す事に変わりはない」

雄大「気の利かないシャークアンデッドだな。ローズマリー!」

ローズマリー「ええ。デリシャスフィールド!」

 

デリシャスフィールドに転送されたここねちゃん達は、変身準備に取り掛かった。

 

アビス「ミラーワールドとは違う世界...此処なら現実世界に危害を加える事なく戦えると言う事か。改めて、今度こそお前に『死刑』を申し渡す!」

咲夜「俺と士さんを殺す事が出来たらな!」

雄大「こうなってしまった以上、戦うしかない様だな」

ここね「皆、行こう!」

「「うん(ああ)(おう)(ええ)!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

 

「「「プリキュア・デリシャスタンバイ!パーティーゴー!!」」」

 

 

 

 

 

 

□

 

ゆい「にぎにぎ!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

ゆい「ハートを!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

 

 

 

 

□

 

ここね「オープン!」

 

パムパム「パムパム!」

 

ここね「サンド!」

 

パムパム「パムパム!」

 

 

 

 

 

 

□

 

らん「くるくる!」

 

メンメン「メンメン!」

 

らん「ミラクル!」

 

メンメン「メンメン!」

 

 

 

 

 

 

□

 

「「「シェアリンエナジー!」」」

 

コメコメ「コメ〜!」

 

パムパム「テイスティ!」

 

メンメン「ワンターン!」

 

咲夜「ブフォッ!?」

 

雄大「其処で吹くのかよ!?」

 

 

□ 

 

コメコメ「コメコメ!」

 

パムパム「パムパム!」

 

メンメン「メンメン!」

 

プレシャス「熱々ご飯で漲るパワー!キュアプレシャス!美味しい笑顔で満たしてあげる!」

 

スパイシー「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!分け合う美味しさ焼き付けるわ!」 

 

ヤムヤム「煌めくヌードルエモーション!キュアヤムヤム!美味しいの独り占め、許さないよ!」

 

「「「デリシャスパーティ♡プリキュア!」」」

 

 

 

 

 

□

 

「「「変身!」」」

 

【カメンライド ディケイド!】

 

『ROD FORM』

 

ディケイド「全てを束ね、全てを創る!仮面ライダーディケイド!旅の語らい...始めようか!!」

 

電王「お前、僕に釣られてみる?」

 

クウガ「ゼロから始まる古代のエナジー!仮面ライダークウガ!皆の笑顔は...俺が守る!!」

 

ディケイド「全てを破壊し、全てを繋ぐ!」

 

ディケイド・クウガ「「我ら、仮面ライダー!」」ドカーン!

 

 

 

 

 

 

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DECADE SIDE

 

【アタックライド イリュージョン!】

ディケイドA「俺と雄大はアビスをやる。Bはプレシャス側のサポート、Cは社長さんを頼んだ」

ディケイドC「任せろ!」

ディケイドB「相手はミラーライダーだ。慎重に行けよ?」

ディケイドA「分かってるぜ」

モットウバウゾー「モットウバウゾー!ウウ...!」

スパイシー「えっ...?」

ディケイドB「お前ら、避けろ!」

 

俺達に向けて押し潰そうとするモットウバウゾー。

頭脳派であるBの声があってギリギリで避ける事が出来た。

 

【フォームライド ダブル ルナジョーカー!】

【カメンライド エグゼイド!】

 

瞬時にBは『幻想の切り札』ルナジョーカーに、Cはエグゼイドにカメンライドする。

 

ゲンム「君達の相手は私だァッ!!」

ディケイドC「アビスは任せた。さぁて社長さん...お手合わせ願おうか!」

ディケイドA「よし...俺達も!」

 

俺とCはアビスとゲンムの姿を目の当たりにすると、それぞれの相手に向かって行った。

 

 

 

 

 

□

B SIDE

 

ヤムヤム「ひょへ〜、ヘビー級...!」

ディケイドB「少しでも避けるのが遅れてたら、重症どころじゃなかったな...」

プレシャス「だったらスピードで...!」

 

押し潰しに失敗したモットウバウゾーは再び浮遊すると、今度は白いボタンを押して発射した緑のエネルギー波でプレシャスを地面に押し戻す。

 

ローズマリー『あのライダー...遠くから攻撃してるから中々近付けないわ...!』

電王R「それなら僕に任せて!」

 

天鬼はトランペット型の銃『音撃管・烈風』から吹き込んだ鬼石の弾丸を撃ち込もうとする。

電王はロッドモードにしたデンガッシャーで鬼石を弾き返しながらオーララインを伸ばして烈風のグリップに引っ掛け、見事に釣り上げてみせた。

 

ディケイド「流石、釣りの名人!」

電王R「釣りは昔から慣れてるからね。そっちは僕達が何とかしておくよ」

ディケイドB「ああ。済まないなウラタロス」

クウガ「大丈夫?」

プレシャス「有難う、クウガ」

クウガ「雄大でいいよ。お互い、笑顔を守る戦士でもあるんだし」

 

天鬼の相手を電王に任せる中、プレシャスに手を差し伸べたクウガは左手でサムズアップをする。

 

ヤムヤム「あのボタンを狙っちゃえ!はああーっ!!」

 

ヤムヤムのカッターブレイズをエネルギー弾で相殺するモットウバウゾー。

 

ヤムヤム「ふええっ。そんなぁ...!」

ナルシストルー「ふふふふ。まだまだ行くよ!」

 

不適な笑みを浮かべるナルシストルー。

モットウバウゾーは黒いボタンを押すと頭頂部の蓋(ふた)が開くと、激しい突風が竜巻を発生させる。

 

スパイシー「ピリッto...ううっ!?」

 

サンドプレスで蓋を押さえ込もうとしたスパイシーだが、風の勢いに晒されて上手く発動出来ない。

 

ヤムヤム「あひ〜。コーヒー出来てる...!」

 

吸い込まれたコーヒーはコーヒーとしてガラスポットに注ぎ込まれる。

これも殺意が高いな。吸い込まれたら例えプリキュアであろうと死は免れないぞ。

 

ディケイドB「不味いッ!」

【フォームライド ダブル ルナメタル】

 

ルナメタルにハーフチェンジした俺は伸縮させたメタルシャフトで宙に舞ったプレシャスを捕縛する。

 

プレシャス「咲夜君!」

ディケイドB「危なかった。こりゃ無闇に近付けない...!」

 

 

 

 

 

□

A SIDE

 

『STRIKE VENT』

アビス「はぁッ!!」

クウガ「超変身!」

 

アビスの右腕に装備された鮫の頭部を模した手甲『アビスクロー』から放たれた水流『アビススマッシュ』を水飛沫として無効化したのは、タイタンフォームにフォームチェンジしたクウガだった。

 

ディケイドA「サンキュー、雄大」

クウガ「問題ないさ。来るぞ!」

『ADVENT』

 

Cは襲い掛かろうとしたゲンムの相手をするべくこの場を移動すると、アビスはカードデッキから取り出したアドベントカードを左腕にある小判鮫を模した召喚機『アビスバイザー』の口の中に咥えさせる形で読み込む。

召喚されたのはアビスクローと同じ顔をしている鮫のミラーモンスター『アビスラッシャー』。

もう一体も同じく鮫で、胸部の二門砲を持つ緑のミラーモンスター『アビスハンマー』。

アビスハンマーは胸の二砲による銃撃で牛歩しているクウガに浴びせるもタイタンフォームの強固な鎧に無力化され、距離が縮まると同時に歩行の速度を早めた斬撃が勢い良く振り下ろされた。

 

ジュニラム『ドリャアッ!!』

アビスラッシャー「グギャアッ!?」

 

斬り付けられたアビスハンマーは地割の如き一太刀に後退せざるを得なかった。

ビートチェイサー2000から分離したジュニラムがアビスラッシャーを両顎で挟んで上空へと急上昇すると、そのまま急降下しながら顎の力を抜いて地面に大きく叩き付ける。

 

ジュニラム『如何ダ、僕ノフリーフォールハ!』

アビスラッシャー「ギギギ...シャアッ!シャアッ!」

 

不意打ちを受けて激怒したアビスラッシャーは口から高圧の水流をジュニラムは全身を一回転させる事で回避する。

 

クウガ「アキノリ!こいつらは俺達が引き受ける!」

ジュニラム『鮫ライダーハ任セタヨ!』

ディケイドA「頼んだ!よし...目には目を、ミラーライダーにはミラーライダーだ!」

アビス『させるか!』

ディケイド「なっ...!ぐああッ!?」

 

契約モンスター二体をクウガとジュニラムに任せた俺は龍騎のカードを取り出そうとした刹那、何処からか出現したアビスが振り下ろしたアビスバイザーによる一撃で鳩尾(みぞおち)に打ち込まれ、そのまま殴り飛ばされる。

 

アビス「私が鏡の世界のライダーである事を忘れたか?」

ディケイドC「クソッ、油断した...!」

 

胸部装甲の中央に凹凸(おうとつ)が出来上がっており、俺はアビスに感情を昂(たかぶ)らせながらも冷静に対処法を考える。

だが、アビスの様な仮面ライダーやミラーモンスターは鏡の世界を自由に行き来出来る能力を持っている。

恐らく、ライドブッカーの剣先を利用して鏡の世界に入って俺がライダーカードを取り出すタイミングを図って待ち伏せしていたのだろう。

下手に動けば不意を衝(つ)かれてしまうのも癪(しゃく)だな。

 

『SWORD VENT』

 

サメ歯状の太刀『アビスセイバー』を右手に持ったアビスに、カウンター覚悟で俺はソードモードにしたライドブッカーで剣戟(けんげき)。

アビスセイバーの歯状の太刀がライドブッカーを剣先に引っ掛けながら宙に舞わせ、胸部装甲を十字に斬り付けられる。

 

アビス「それで俺に勝ったつもりか?」

 

転げ落ちた俺にアビスはアビスセイバーを向けるが、仮面の下でふっと軽く笑って見せた。

 

ディケイドC「いや、そうでもないみたいだぜ?」

アビス「そのカードは...!?」

【フォームライド ビルド サメバイク!】

『独走ハンター!サメバイク!イェーイ!』

 

ビルドアップしたのは、赤いブレーキと青い鮫の複眼を持つビルド。

鮫の顔を模した右肩装甲。右腕の装飾には鮫の鰭(ひれ)を思わせ、左肩装甲には歯車状となっている。

ビルド サメバイクフォームとなった俺はアビスバイザーから放たれた鎌状の衝撃波を左腕に装備されている大きなタイヤ『デストロスピナー』で防ぎながら接近し、高威力の打撃でアビスの鎧を切り削ると同時に大きく吹っ飛ばす。

 

アビス「...ふっ。これで判決は下されたな」

 

体勢を立て直したアビスはカードデッキからアドベントカードを引く。描かれていたのはカードデッキにも刻まれていたアビスの紋章。

『ファイナルベント』。龍騎達ミラーライダーが契約モンスターと共に強力な技を放つ所謂(いわゆる)必殺技のようなものだ。

 

『FINAL VENT』

クウガ「ミラーモンスターが...!」

ジュニラム『合体シチャッタ!?』

アビス「やれ、アビソドン!」

 

アビスバイザーを突き出して起こした水流に飛び込んだアビスラッシャーとアビスハンマーはホオジロザメの様なミラーモンスター『アビソドン』へと融合を果たすと、目を横に伸ばしてエネルギー弾を発射する。

 

ディケイドA「そういう芸当、俺にも出来るぜ!」

 

右肩装甲『BLDシャークヘッダーショルダー』で鮫のエネルギー体を実体化させてアビソドンを嗾(けしか)ける。

 

ディケイドA「もう一丁」

 

更に左肩装甲『BLDマシンギアショルダー』に付いている歯車の装飾を光らせ、ビルドの愛車である『マシンビルダー』の一群をアビスに向かって一斉に突撃させる。

アビスは再び鎌状の衝撃波を放ってくるが、マシンビルダー達は攻撃を避けながら遠隔攻撃を繰り出す。

俺は駆け出しながらアビスセイバーの横切りを避けながら全身を一回転。右手の『BLDメガログローブ』で鮫の歯の様に鋭くなった貫手(ぬきて)を放ち、アビスの装甲を切り裂く。

 

アビス「ぐうぅッ!」

ジュニラム『油断禁物ダヨ!ソリャアアアー!!』

 

ジュニラムはアビソドンが鮫のエネルギー体に向けてエネルギー弾を放出している隙に上から奇襲を掛けてそのまま地面に叩き付けた。

勿論、俺はアビソドンの状況をアビスの目に付かない様に敢えて気を逸らしている。

 

ジュニラム『今ダヨ!雄大!』

クウガ「ああ。マイティキック!」

 

ジュニラムが抑えている間にマイティキックを放つクウガ。

 

クウガ「うおりゃあああーーーッ!!!!」

アビス「し、しまった...!」

 

封印エネルギーを注ぎ込まれたアビソドンは爆散し、アビスの体色がモノトーンカラーになっていた。

カードデッキを見てみると、アビスの紋章が無くなっている。

これが龍騎達ミラーライダーがミラーモンスターと契約する前の姿『ブランク体』。

この姿になった今、勝利の女神は俺達に微笑んだ。

 

アビス「お、おのれぇ...!よくも俺のモンスターを!!」

ディケイドA「勝利の法則は...決まった!」

【ファイナルアタックライド ビ、ビ、ビ、ビルド!】

『ボルテーックフィニーッシュ!イェーイ!』

ディケイドA「でりゃあああッ!!」

アビス「ぐあああーーーッ!!!!」

 

赤熱化させたマシンビルダーのエネルギー体に跨ってライダーブレイクを放ち、最後に鮫のエネルギー体が後を追う様に突進してアビスを噛み砕いて撃破した。

 

 

 

 

 

□

B side

 

ナルシストルー「もう終わりかい?プリキュア、ディケイド」

ディケイドB「生憎だが、こんなところでくたばる俺達じゃないぞ」

スパイシー「終わりになんてしない。轟さんの思い出を必ず取り戻す!食事を楽しむ気持ちはいつだって大切な物...!」

ディケイドB「沢山の笑顔、沢山の喜び、沢山の温もり、その思い出の風を...」

「「消させたりしない(せてたまるか)!!」」

ナルシストルー「食事を楽しむ?はっ、虫唾が走る...殺れ!モットウバウゾー!!」

 

竜巻の威力を上げるモットウバウゾー。早いとこケリを付けないと...!

 

ディケイドB「覚えてるよなスパイシー。エビフライの件」

スパイシー「うん。この風に乗って...!」

ディケイドB「よし。そうと来れば、風の闘士の出番だ!プレシャス、ちょっと雑だが我慢しろよ!」

プレシャス「うん!」

 

挿入歌『Lavor Day/Cyclone Effect』

 

【フォームライド ダブル サイクロンメタル!】

 

捕縛状態のプレシャスをメタルシャフトで投げ飛ばす事で大きく距離を開け、ソウルサイドを幻想から風の記憶に変換。

ダブルの中でも最も防御に優れている『風の闘士』サイクロンメタルへとハーフチェンジした。

 

【アタックライド スタッグフォン!】

 

クワガタのメモリーガジェット『スタッグフォン』をメタルシャフトのスロットに、ダブルのファイナルアタックライドのカードをドライバーに装填する。

 

【ファイナルアタックライド ダ、ダ、ダ、ダブル!】

ディケイドB「メタルスタッグブレイカー!」

 

風で生成した巨大クローでモットウバウゾーを拘束。

エビフライの件を覚えていたスパイシーが風に乗りながら黒い電源ボタンを押して竜巻攻撃を停止させる。

 

ナルシストルー「あら?」

ディエンド「少しはやるね。あの二人」

プレシャス「スパイシー、B...!」

ナルシストルー「ウバウゾー!」

モットウバウゾー「ウババ...ウババババババ...!」

 

ナルシストルーの指示で曖昧になるモットウバウゾー。

 

ナルシストルー「何をしている!?早くボタンを...!」

ディエンド「如何やら、その攻撃も封じられたみたいだね」

ナルシストルー「何?なっ!?」

 

状況に気付いたディエンドの指摘でナルシストルーは驚きの声を上げる。

そう。俺がスタッグブレイカーでウバウゾーの拘束を行なったんじゃない。コーヒーメーカーのガラスポットを挟み潰してやったのさ。

 

ディケイドB「これでお前はモットウバウゾーならぬモットスカウゾーだ!プレシャス、ヤムヤム。一発ぶちかませ!」

プレシャス「1000キロカロリーパーンチ!!」

ヤムヤム「バリバリカッターブレイズ!!」

 

二人の攻撃で怯ませている隙に俺とスパイシーはトドメの一撃を放つ準備をする。

 

 

 

 

 

□

 

スパイシー「キュアスパイシー!ハートジューシーミキサー!!」

 

ディケイドB「仮面ライダーキバーラ!マスクドジャーニーミキサー!!」

 

「「シェアリン(ライダー)!エナジー(トランス)!ミックス!!」

 

パムパム「パム!」

 

スパイシー「プリキュア・デリシャススパイシーベイキン!」

 

ディケイドB「ライダー・トランスディメンションバーグラー!」

 

モットウバウゾー「お腹一杯!」

 

ディケイドB「読者の皆さん、コーヒーが苦かった場合は砂糖を多めに入れるのをお勧めですよ。それでは皆さんご一緒に...!」

 

「「「ご馳走(お粗末)様でした!」」」

 

ホットドッグのレシピッピ「ピピピ〜!」

 

ホットドッグの個体が解放され、ハートキュアウォッチに格納された。

 

 

 

 

 

□

 

スパイシー「おかえり」

ナルシストルー「やれやれ。美味しいコーヒーを飲み損ねたよ」

ディエンド「又、楽しませてもらうよ。ディケイド...」

 

ナルシストルーとディエンドがデリシャスフィールドから姿を消すと、天鬼を倒した電王と合流する。

他の三人とも合流し、ゲンムはモットウバウゾーの撃破と同時にデリシャスフィールドを後にしたようだ。

けどこれで轟さんの思い出が戻るだろう。良かった良かった。

 

ディケイドA「はぁ。一時は如何なるかと思った...!」

ローズマリー『皆、今回はよく頑張ったわね!』

クウガ「そりゃそうだ。俺、クウガだし!」

ジュニラム『ソウイヤ、今日ハブラペガ来ナカッタネ』

ローズマリー『ホントね...って、ブラぺで決まりなの!?』

キバーラ「まぁ、良いじゃないの。今日はブラぺちゃん無しでも執事ちゃんの思い出を取り戻せたんだし!」

ローズマリー『貴女はちゃん付け〜!?』

 

 

 

 

 

□

Sakuya side

 

「「「「「いっただっきま〜す!」」」」」

 

海沿いの公園にあるベンチでホットドッグを堪能する俺達。

 

ここね「大好きなサンドイッチを楽しめないなんて...私皆とのランチにちょっと張り切りすぎてたのかも。一人でも皆とでも、先ずは自分が楽しまないとね」

ゆい「うんうん!」

咲夜「成長して何よりだ。華満、何見てんだ?」

らん「ソロもぐちゃんからの投稿だよ。ほら見て!」

咲夜「ん?どれどれ...って、ええっ!?」

 

ハートキュアウォッチの液晶画面に映っていた写真を拡大して見てみると、植木鉢の草の中にクソ犬とキバーラが涎(よだれ)を垂らしていたのだ。

 

咲夜「なぁ、二人共。ソロもぐちゃんの正体を掴んだんなら、教えてくれよ。一体誰が...!」

轟「お嬢様!」

 

ソロもぐちゃんの正体を尋ねようとしたが、声を掛ける轟さんを見て二人は言う。

 

「「執事(轟)ちゃん(さん)よ(パム)」」

らん「そうじゃなくて、これ書いてる子は?」

「「執事(轟)ちゃん(さん)よ(パム)!」」

キバーラ「ちょっと!あたしが先に見掛けたのよ」

パムパム「パムパムが一番最初に見掛けたパム」

らん「もう!だからそうじゃなくて...」

 

喧嘩を仲裁する様子はまさにコントの様。

その様子を見ていた轟さんにここねは笑顔を見せながら手を振ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□

 

キバーラ「今日はブラッドオレンジジュース。ふふっ、あたしと乾杯よ」

 

オリジナルED『吉武千颯 /DELICIOUS HAPPY DAYS♪』

 

 

 

 

 

□

 

予告BGM『貴水博之/Wish in the Dark』

 

次回、デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~

 

らん「らんらんってやっぱり変だよね...?」

 

雄大「嘘を吐いてるばかりじゃ、本当の笑顔を作るのが難しくなる」

 

???「あれェ、乗せられちゃった...?」

 

第十六品:らんらんって変!?肉じゃがと嘘/ウソツキは誰だ!?独り善がりの真実を見抜け!

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 

 

 

 

 

 




次回、らんに異変が...!?



















如何でしたでしょうか?次回はあのバイクライダーが登場します。次回もお楽しみに!










ディエンドが召喚したライダー

天鬼、アビス

~共通点~
・青系のライダー
・ディケイドに登場したライダー



仮面ライダーアビス ブランク体
身長:187cm
体重:92kg
パンチ力:7.5t
キック力:10t
ジャンプ力(一飛び):20m
走力(100m):8秒
アビソドン(アビスラッシャーとアビスハンマー)を倒されたアビスがパワーを失い、変化した姿。
王蛇と同じく体色が灰色になっただけで、デザイン自体は変わっていない。



~ゲンムのオリジナルガシャット紹介~

名称不明(開発中...)

猫の主人公が犬の軍人達と戦う縦スクロールシューティングゲーム。





初使用したカメンライド

無し

KAMEN RIDE
-昭和-
V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RX
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO、J
-平成1期-
ファイズ
-平成2期-
鎧武
-令和-
補完完了...?
-TVシリーズ外-
仮面ノリダー、ホッパー1号(The First版1号)、ホッパー2号(The First版2号)、ホッパーVersion3(The Next版V3)、G、アマゾンズ(オメガ、アルファ、ネオ)、ミライダー(シノビ、クイズ、キカイ、ギンガ)

ソルトルーに召喚してもらいたいバグスターは?

  • カタツムリ
  • 山男
  • ブルドッグ
  • 魔術師
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