デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

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一ヶ月も遅れて申し訳ございませんでした...お待ちかねの第十六話です。






「私、決めた。明日は絶対に楽しいランチにしたい!」

これまでの~破壊者の食べ歩き~は...?

「食器とかシチュエーションにすっごく拘ってて...これどんな素敵な子が書いてるんだろ〜?」

「別れたというよりは...突き放したんです」

「もっと耽美なポーズじゃないと、この俺様には似合わないよ...」

「大切なのは、自分自身が食べる事を楽しめているか如何かです」

「今度こそお前に『死刑』を申し渡す!」

「終わりになんてしない。轟さんの思い出を必ず取り戻す!」

「ソロもぐちゃんの正体を掴んだんなら、教えてくれよ。一体誰が...!」

「「執事ちゃんよ(轟さんパム)」」



第十六品:らんらんって変!?肉じゃがと嘘/ウソツキは誰だ!?独り善がりの真実を見抜け!

Sakuya side

 

キバーラ「雄大〜!ユウスケや夏海ちゃんは元気にしてる?後、栄ちゃんも!」

雄大「夏海さんと父さんは元気だよ。栄次郎さんは80超えてもまだまだ行けるってさ」

咲夜「そうか...栄次郎じーちゃんが健在で良かった。けど、更に驚かされたぜ...まさか、お前が新鮮中(此処)に来るとはな。そういやお前、部活何になった?」

雄大「部活はまだ決まってないけど、陸上部に入るつもりでいるさ。それに、クラスや後輩の笑顔を守るのも俺の一つの役目だしな」

咲夜「言うねぇ〜、流石はユウスケ兄ちゃんの一人息子。又(よろ)しく頼むぜ!」

雄大「ああ!」

 

握った拳を軽く重ねながら俺と雄大は帰り道を辿っている矢先、卵サンドを堪能している華満を目撃する。

 

らん「ほえ〜。遂にゲット〜!『たてもとパン』の卵サンド!君君、卵が金塊(きんかい)の様に輝いてるよ〜!あむっ。んん〜っ!デリシャスマイル〜!!」

雄大「これってゆいちゃんの口癖だよな?」

咲夜「そういや、前にここねもたこ焼きパーティーで言ってたっけな...」

 

ゆいの口癖を真似る様子に俺達は苦笑する。

 

らん「はう〜。黄身の甘さが幸せを運んでくる...野原で寝転んだ偶然四つ葉のクローバーに全身を囲まれてる怒涛(どとう)感だよ~」

 

卵サンドを一個堪能した後、キュアスタに投稿する。

 

らん「うん。キュアスタ投稿完了!」

???「お前、何サンドイッチと話してんだ?」

 

偶然に通り掛かったのは、髪を後ろに結んでいる雀斑(そばかす)が特徴の男子。

俺のクラスメイトである 高木(たかぎ)晋平(しんぺい)が華満を見ながら問い掛ける。

まさに怒涛の展開だ。華満は恐る恐ると背後を振り向く。

 

晋平「ははっ。華満って変な奴!」

 

高木に笑われ、顔が蒼白になった華満の様子を証拠写真として俺は二眼カメラのシャッターを切ったのは言うまでもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の破壊者 ディケイド。幾つもの世界を巡り、この世界にて何を噛み締める?

 

イメージOP2『MYTH&ROID/VORACITY』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「本当かよ!?」

晋平「マジだって!」

???「信じられねぇ!」

 

同じクラスメイトである紫のマッシュルームカットで中年の男子生徒 小林りゅうじと、角刈りの男子生徒 青山のりおの二人は驚きの声を上げる様子を見ているタイミングでゆいが登校する。

 

ゆい「おっはよー!」

咲夜「よっ。先に来てたぞ」

ここね「おはよう」

らん「...ゆいさん。ご機嫌よう」

ゆい「あれ?らんちゃん...?」

 

突然に丁寧な挨拶(あいさつ)する華満の様子にゆいは戸惑いを見せる。

 

ここね「私が挨拶してもこんな感じなの」

ゆい「らんちゃん。何かあったの?」

らん「いえ、何も御座いません...」

ゆい「えっ?あっ、そうだ!キュアスタの卵サンド見————」

咲夜「おっと、それ以上言うな。一旦場所を変えるぞ」

 

俺はハートキュアウォッチでキュアスタの情報を見たゆいの口を塞いで、階段で事情を聞く。

 

ゆい「ええっ!?キュアスタの投稿、皆には話してないの!?」

らん「ひんにゃ...」

ゆい「御免ね」

ここね「でも、如何して...?」

らん「...らんらんって変だよね?」

「「えっ?」」

咲夜「昨日、華満がサンドイッチを食っていたところを見た高木に『変な奴』って言われたんだ」

 

俺は華満の気持ちを代弁しながら言う。

 

ゆい「ええっ!?そんな...!」 

ここね「でも、それなら高木君が言ってる事も...」

ゆい「全部嘘なの!?」

ここね「信じてたの?」

 

実は高木が掃除の時間に『宇宙人に攫われた』、『自分の兄はアメリカの宇宙センターで仕事をしている』と実に下らない嘘を付いていたのを聞いたが、ゆいはマジで信じてた模様。

 

ゆい「うん」

ここね「『千匹の子犬に追いられた』とか...」

ゆい「うん」

咲夜「『河童の皿を集めてる』と言ったそんな幼稚な嘘を!?」

ゆい「うん。高木君、スリルある人生送ってるんだなあ...って」

咲夜「お前は完全に食い馬鹿確定だ。食い物の話だけじゃなく、他人のホラ話にまで食い付くとは...」

 

すると、溜息を吐いて顔を上げた華満は自身の過去を打ち明ける。

小学時代、大好きな食い物の話を熱心かつ一方的に話し過ぎたために「らんちゃんって何か変だよね」と友達に呆れられた辛い過去があった。

それ以降は人前で食い物の話をしないようにしていたが、如何しても食い物に対する熱い思いを自分の胸だけに留めておくことが出来ず、世間にはこんなにも美味い物があるという事をキュアスタで発信。

これがちゅるりんの原点にもなったという訳か...大体分かったが、このまま男子生徒の的にさせる訳にはいかない。

 

らん「...という訳で、ではでは御機嫌よう」

 

自身の過去を打ち明けても表情は晴れず、階段を下る華満の様子を俺達三人は見届ける事しか出来なかった。

だからと言ってこのまま放っておく俺達じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晋平「誓っていいって。華満はサンドイッチの言葉が分かるんだよ!」

りゅうじ「んだよそれ?」

のりお「はははは...」

晋平「サンドイッチにこう言ったんだ。『僕はサンドウィッチだ。その言い方を間違えないでくれ』って!」

 

実に下らねえ嘘だ...地獄王様だったら即座に地獄へ送ってただろうよ。

俺は一発ぶん殴ってやろうと高木の方へ近付こうとしたが逆に背後から肩を置かれる。

 

雄大「''エース''と慕われてるお前が暴力振るったら、逆にお前の好感度が下がるぞ?」

咲夜「雄大...けど!」

雄大「分かってる。お前がぶん殴ろうとしてる気持ちも含めて俺が話してくる」

 

それだけを言うと、雄大は何も言わずに高木達の方へ向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Yuudai side

 

雄大「ねぇ、君。高木晋平君だよね?ちょっと話があるんだけど...」

晋平「ああ。あんた確か、此間転校してきた小野寺先輩ですよね?様があるなら早く言って下さいよ」

 

ちょっと態度は悪いけど、それでも優しく接するのが俺のポリシーだ。

 

雄大「後輩の友達のらんちゃんの事で話があるんだ。彼女は君に変な奴呼ばわりされた事、とても気にしてるみたいなんだ。今、誤った方が話は別だけど?」

晋平「いや、あいつマジでサンドイッチに話し掛けてたから...先輩も変だと思いませんか?」

雄大「確かに変だと思うのは人それぞれだ。でも、だからと言ってそれを噂に流していい事じゃない。誰かが言ってたさ『嘘というのは一つ吐くと、ずっと吐き続けなきゃならなくなる。けれど、嘘は必ずバレる。そして嘘付きは地獄に落ちる』と...これが如何いう意味か分かるかい?嘘を吐いてるばかりじゃ、本当の笑顔を作るのが難しくなる。このままだと君は、本当の地獄を味わう事になる」

 

高木君がそう開き直させるが、俺は警告と呼ぶべき言葉に圧を掛けた。

 

晋平「何、閻魔様みたいな事言ってるんすか?さぁ帰ろうぜ!」

 

話を聞かずに高木君は友人達と共にその場から立ち去って行った。

自分勝手なデリカシーに欠けてるみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DIEND SIDE

 

ナルシストルー「ブンドルー...」

ソルトルー「何してるのですかナルシストルー。若しや、ホットドッグの件...まだ根に持ってるのでは?」

ナルシストルー「そんなちんけな理由で俺様が悩むとでも?」

ディエンド「いや、逆に結構悩んでるよ?」

セクレトルー「暇ですか。っていうか、本当にポーズ変える気かよ...!」

 

儀式のポーズを考えているナルシストルーにソルトルーは問い掛ける。

同じくアジトに来ていたおばさんも苛々しい態度で呆れる程だった。

 

「「「ゴーダッツ様!」」」

 

その時、ゴーダッツの顔が映ると、僕とゲンム以外の三人が姿勢を正す。

 

ゴーダッツ『ブラックペッパーやクウガと名乗る者が現れたそうだが...』

セクレトルー「はい。彼も又、デリシャストーンを持っておる様です」

ソルトルー「あのデリシャストーンを!?馬鹿な!それを唯一作れるのはクッキングダムと我々ブンドル団のみ...!」

 

ソルトルーは衝撃の事実を耳にすると、決定的な発言を口にした。

成る程、あの『デリシャストーン』と呼ばれる不思議な石は元々クッキングダムが作っていた物だったのか...それじゃあ、如何やってブンドル団はデリシャストーンを作ったのか?

おばさんかナルシストルー、そしてソルトルーの三人の誰かがクッキングダム出身である事を仮定してみると、とても辻褄(つじつま)が合う。

ソルトルーはクッキングダム出身である事は確定として、問題はナルシストルーだ。

和実少女達と初めて会った時に『楽しそうに料理を食べている姿を見ているとムカつく』という言葉にも当て嵌まる為、クッキングダム出身である可能性は極めて高い。

最後におばさんだが...彼女の過去は聞かないでおこう。

 

ゲンム「仮面ライダークウガか...」

ゴーダッツ『知っているのか?ゲンム』

 

すると、社長さんはクウガの名前を呟き、ゴーダッツの問いに答える。

 

ゲンム「私は嘗て、ガンバライジングガシャットを開発する為にレジェンドゲームガシャットを収集していたからな。クウガは嘗て人々の笑顔を守る為に古代の力で未確認生命体 グロンギと戦った平成仮面ライダーの原点にして頂点...これが敵側の勢力に入れば、流石の私達でも手に負えない」

ゴーダッツ『どんな手段を使おうと構わん...全てのレシピッピを我が手中に集めるのだ。その邪魔をする者は誰であろうと許さん』

セクレトルー「それでは参りましょう!」

 

いつものパターンでおばさんは右腕を上げるのに対し、ナルシストルーは今回出動出来なかったを不満に思いながら儀式を行う。

 

「「「「ブンドル、ブンドルー!」」」」

 

社長さんはやらなかったけど、僕がこの儀式の地獄を抜け出すまで後(わず)か。

もう少しの辛抱だ。頑張れ、僕!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

ゆい「皆でラーメンパーティーしよう!」

コメコメ「ちゅるちゅるしゅるコメ〜」

 

華満を励ます為に俺達はラーメンパーティーを開く事にした。

 

ゆい「ええと、此処にレシピがあるんだけど...でも!」

咲夜「本人が居なくちゃな」

ラーメンのレシピッピ「ピピ〜」

らん「ふに...?う、うわあっ...!?」

『ご指導宜しくお願い(致)します(コメ)(パム)(メン)!』

 

ラーメン個体に続いて振り向いた華満を引き()って台所へ運ぶと、俺達は指導へと促してみる事に。

 

らん「はに...はにゃ...?」

コメコメ「お願いコメ〜」

ローズマリー「何からしやしょう?」

咲夜「親ビン。今回は味噌気分で行っちゃいやしょう!」

ここね「そうだ。先ずは出汁(だし)を取る...でいい?」

 

ここねは出汁を取る為の皮を剥ぎ取った鶏肉や人参、葱、玉葱といったラーメンのスープを作る為の下準備以前たる代物を水が入っている寸胴(ずんどう)鍋を沸騰(ふっとう)させる。

 

らん「ステイ!」

 

すると華満は少し顔を上げ、煮込まれている具材を見て左腕を突き出す。

 

らん「先ずは...鰹節(かつおぶし)

ここね「えっ...?」

雄大「気力が戻ったみたいだな」

らん「それと、煮干しと昆布。別の鍋で出汁を取って鶏の出汁と合わせるの」

雄大「それじゃ、鍋をもう一つ追加しておくよ」

らん「あ。それ、らんらんがやる」

ジュニラム『ハイ、喜コンデ!』

雄大「おっ。ジュニラムもノリに乗って来たな?」

ジュニラム『マァ、ソンナ感ジ!』

 

気力が戻った華満と絶品スープを完成させる事が出来た。

 

らん「ふへ〜」

「「「「デリシャスマイル〜!」」」」

らん「鶏と和風のハーモニー...これはもう食のオーケストラ。完璧なる味のハーモニー!」

 

出汁の味が出来ると、数分後に全員分のラーメンが完成した。

 

『いただきます(コメ)(パム)(メン)!』

咲夜「うん。美味い!」

雄大「味もバッチリだな」

らん「ぷはあ!皆、有難う!」

ここね「良かった。元気になって...」

ゆい「''ご飯は笑顔''!」

 

それぞれの感想を述べながら完食し、ローズマリーは口を開く。

 

ローズマリー「ねぇ、思ったんだけど...『変』って素敵な事じゃない?」

らん「ふえっ?『変』が素敵...!?」

ローズマリー「ええ。変っていうか...皆、好きな物が違うだけなのよね」

ゆい「うん。あたしもいつもご飯の考えちゃう。変だね!」

 

野郎ゆい...其処まで言うなら、俺は自分の命を変えてでもお前と品田を赤い糸で結ばせるキューピットに喜んでなってやるぞ。

 

ローズマリー「好きな物を好きって言うのはとても素敵な事だし、どんどん言って行けばいいのよ。らんのご飯への鬼盛りの情熱は才能よ!」

雄大「誰に何を言われ様が関係ない。マリさんは君だけの自信を持っていてほしいんだ」

ゆい「そうだよ。あたしはらんちゃんのらんちゃんらしいところが大好き!」

ここね「私も、らんの話を聞くの楽しい!」

コメコメ「コメコメもだいちゅきコメ!」

パムパム「パム!」

メンメン「メン!」

らん「有難う。らんらん、何だか自信が湧いてきた。高木君に言われた事なんて全然気にしない!」

 

俺達が談笑していると、あきほさんが帰宅してきた。

エナジー妖精組は直ぐにコタツの下に隠れる。

 

あきほ「あら。皆で楽しそうね」

咲夜「あきほさん...今日は買い物ですか?」

あきほ「ねぇ、今高木君の話してた?」

咲夜「はい。それが如何かしましたか?」

あきほ「明日、うちのお弁当を高木君に持って行ってあげて」

雄大「一人暮らしなんですよね?彼」

ゆい「えっ?如何いう事...?」

 

あきほさんは高木に関して全てを話した。

家庭の都合で両親から世話をあまり受けておらず、代わりに面倒を見ていた大学生の兄にずっと料理を作ってもらっていた。

つまり、兄に対しての思いが強かったそうだ。

 

 

ゆい「宇宙とお兄さんっていうのは本当だったんだ...」

咲夜「だが、それでも奴が嘘を吐いた事に変わりはないぞ」

ここね「確かにそうかもしれないけど、高木君(さび)しいのかも。お兄さんが大学に行って、急に一人になって...」

ゆい「そっか...」

 

暫くしてコタツの下に隠れていたコメコメが欠伸をし、クソ犬とドラジカが両手を引き摺り出す。

 

コメコメ「ちゅかれたコメ...」

ゆい「皆、隠れてたんだ」

咲夜「プリキュアの事を家族に知られる訳にはいかないからな」

 

眠くなったコメコメをハートキュアウォッチに格納させて俺達は解散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Yuudai side

 

俺はらんちゃんを『トライジュニラム』に乗せて家まで送っている最中、『山海食堂』に入る高木君を目撃する。

彼は肉じゃが定食を食べていたが、何故か意気消沈な表情をしていた。

 

???「此処ですか。今回のターゲットは」

「「!」」

 

俺達は頭上を上げると、ナルシストルーとソルトルーを目撃する。

左右に居るのはディエンドとゲンム。

ブンドル団と思わしき男は罰点の上にBと描かれた弁当箱の様な物を取り出すと、(ふた)が自動的に開く。

 

ソルトルー「ヌスムン、ヌスムン、ブンドルー!!」

肉じゃがのレシピッピ「ピピピ〜!」

 

肉じゃがのレシピッピが捕獲したのを確認した男は蓋を閉めると、皆が食べていた肉じゃがに変化が起こる。

 

客A「何だ?急に味が変わったぞ!?」

客B「やだこれ。凄く塩っぱくなってるんだけど...」

客C「前にこんな事会った様な...?」

晋平「如何なってんだ...?」

ソルトルー「ハッーハッハッハッハ!レシピッピは確かに貰いましたよ!」

らん「ナルシストルー!」

雄大「お前は確か、ブンドル団の...!」 

ソルトルー「おや?貴方は赤い仮面ライダーのお人。それと此方はバイクと同化しているカブトムシ」

ジュニラム『僕ハカブトムシジャナーイ!!』

 

ビートチェイサーと分離したジュニラムはカブトムシと言われた事に激怒しながらソルトルーを捕まえようとするが、チェンソーの刃を縦に振り下ろしたゲンムが火花を散らしながらも攻撃を受け流す。

 

ゲンム「流石は『馬の鎧』と呼ばれたサポートメカ。とてつもない硬度を誇っている...」

ディエンド「そりゃあ、『仔馬の鎧』とも呼ばれているからね。無理はないよ」

らん「ソルトルー!レシピッピを返して!」

ソルトルー「今更何を言うのです?一つくらいディナーの材料に持って行っても良いじゃありませんか」

雄大「お前達に取っては(ただ)の一つでも、それがかけがえのない物になる」

ナルシストルー「かけがえのない物?ふん。ますます虫唾が走るな...」

咲夜「雄大、華満!」

 

マシンディケイダーで走行したアキノリやゆいちゃん達も合流を果たす。

 

ソルトルー「丁度良いところに来ましたねディケイド。お見せしましょう!ワタクシのバグスターの大行進を!!」

 

盛大に宣言したソルトルーは二本のライダーガシャットを取り出す。

 

咲夜「そのガシャットは...!」

 

その一本にアキノリは見覚えがあるかの様に目を見開く。

 

『根菜ばか大将!』

『ミラーラビリンス龍騎!』

ゲンム「『根菜ばか大将』は、農家である主人公が全ての養分を奪おうとする組織から育てた野菜を守る為に奮闘するタワーディフェンスゲーム...これは嘗て、君が制作したガシャットでもあるらしいな。ディエンド」

ディエンド「ああ。これはディケイドと旅をしていた時に制作したライダーガシャット第一号と呼ぶべき品物さ。そして、『ミラーラビリンス龍騎』はミラーライダーとなった主人公が自身の願いを叶える為に鏡の世界で戦うサバイバルゲーム...」

『『ガシャット!』』

ソルトルー「出でよ、ワタクシ達のバグスター!」

 

根菜ばか大将のライダーガシャットを白黒と紫のゲーム機の様なアイテムを取り出す。

そして左側スロットに差し込んで銃身を地面に向け、発射された四つの光弾が怪人を形作る。

ソルトルーが召喚したバグスターは至ってシンプルな姿で、農業を思わせる服装を着ている人参・ジャガイモ・玉葱。

だが、ゲンムが召喚したバグスターは仮面ライダー王蛇そのものだった。

 

???「俺はポッシュ!」

???「僕はバルオン!」

???「俺はサロット!」

「「「僕(俺)達はルパニカルバグスター!三人揃って、レベル30!」」」

王蛇「一回死んだ俺が怪物の身になるとはな...まぁ、又ライダーバトルを楽しめるからいいか」

ディケイドA「浅倉まで...!」

ゲンム「やはり王蛇のデータを収集しておいて正解だった様だ。敢えて言うなら''王蛇バグスター''と言ったところか」

ディケイドA「王蛇...バグスター!?」

 

ライダーの姿をしているバグスターにAは驚きを隠せなかった。

 

ナルシストルー「俺様の事を忘れてもらっちゃ困るね。カモン、モットウバウゾー!!」

モットウバウゾー「モットウバウゾー!」

 

続いてナルシストルーはソルトルーから分捕った捕獲箱で電気圧力鍋を模したモットウバウゾーを召喚する。

マリさんがデリシャスフィールドを展開しようとした直前に三人のバグスターは山海食堂に押し掛けるとジャガイモや玉葱、人参と云った野菜が入っている料理を貪り喰らった。

料理を喰っている隙に俺達は逃げ遅れた人達を外へ出す。

 

ソルトルー「おや?随分と根性のあるバグスター達ですね...まぁ、いいでしょう。何せ、これはただの序章に過ぎないのですから...」

 

ソルトルーによってレシピッピを奪われた影響で料理の味が塩っぱくなっているが、彼らは根性でそれらを全部平らげてみせた。

すると、彼らの手には野菜に類似している武器が装備される。

人参を模したスコップ、玉葱を剥いた様な形状をしている万能クワ、そしてジャガイモの様に凹凸(おうとつ)が激しいショットガン。

気力が湧き上がった彼らが持つ殆どの農業道具が人の命を刈り取る凶器となると、俺達に向けて不敵な笑みを浮かべる。

 

サロット「うおおーッ!ベータカロチンたっぷりだぜェー!!」

バルオン「仮面ライダーとプリキュアの皆、泣き喚くなら今しかないよ?」

パッシュ「特製のバターをぶっ掛けて、潰してマッシュにしてやる。これでお前らもお終いだ!」

咲夜「誰も泣き喚かないし、勝手に結末を決めるな。変身!」

【カメンライド ディケイド!】

ディエンド「それじゃあこっちは、嘘付きのオンパレードだ」

【カメンライド ライア!】

【レーザーターボ!】

『爆走バイク〜!』

 

ディケイドに変身したアキノリは続けてイリュージョンで三人に分裂し、ディエンドもドライバーにカードを二枚装填すると砲身から放った三原色の人影が二体のライダーを形成する。

 

???「......」

???「......」

 

後頭部に伸びた弁髪(べんぱつ)が特徴で、何処となく中国風な印象を受けさせる紅色のライダー。(えい)を模した子楯を左手に、右手には尾を模した(むち)を携えている。

もう一人はモヒカンの様にピンクの刺が連なる装飾を持つ黄色いライダー。両腕にはグリップ部分がバイクのハンドルを模している鎌を握っている。

 

ディケイドA「俺はゆい達の加勢に入る。BとCはあの三馬鹿を頼む」

雄大「よし、じゃあ俺はゲンムとあの黄色いライダーを何とかしよう」

ディケイドB「呉々(くれぐれ)も慎重にな」

ディケイドC「成る可く被害が出ない様にしろよ?」

ディケイドA「承知の上だ。死ぬなよ、お前ら?」

「「お互い様だ!」」

ローズマリー「デリシャスフィールド!」

 

本体であるAはマリさんが展開したデリシャスフィールドに飛び込んだのを見届けた俺はBとCと共に三人のバグスターと対峙すると、両手を翳してアークルを出現させ、変身の構えに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「プリキュア・デリシャスタンバイ!パーティーゴー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

ゆい「にぎにぎ!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

ゆい「ハートを!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

 

 

 

 

 

ここね「オープン!」

 

パムパム「パムパム!」

 

ここね「サンド!」

 

パムパム「パムパム!」

 

 

 

 

 

 

 

らん「くるくる!」

 

メンメン「メンメン!」

 

らん「ミラクル!」

 

メンメン「メンメン!」

 

 

 

 

 

 

 

「「「シェアリンエナジー!」」」

 

コメコメ「コメ〜!」

 

パムパム「テイスティ!」

 

メンメン「ワンターン!」

 

ディケイドA「ブフォッ!?」

 

□ 

 

コメコメ「コメコメ!」

 

パムパム「パムパム!」

 

メンメン「メンメン!」

 

プレシャス「熱々ご飯で漲るパワー!キュアプレシャス!美味しい笑顔で満たしてあげる!」

 

スパイシー「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!分け合う美味しさ焼き付けるわ!」 

 

ヤムヤム「煌めくヌードルエモーション!キュアヤムヤム!美味しいの独り占め、許さないよ!」

 

「「「デリシャスパーティ♡プリキュア!」」」

 

 

 

 

 

 

「「変身!」」

 

『AXE FORM』

 

ディケイドB「全てを束ね!」

 

ディケイドC「全てを創る!」

 

ディケイドA「仮面ライダーディケイド!」

 

「「「旅の語らい...始めようか!!」」」

 

電王A「俺の強さにお前が泣いた!(ゴキッ!)涙はこれで拭いとき!」

 

クウガ「ゼロから始まる古代のエナジー!仮面ライダークウガ!皆の笑顔は...俺が守る!!」

 

ディケイド「「「全てを破壊し、全てを繋ぐ!」」」

 

ディケイド・クウガ「「「「我ら、仮面ライダー!」」」」ドカーン!

 

 

 

 

 

B SIDE

 

ソルトルー「さぁ、存分に暴れなさい。ルパニカルバグスター、王蛇バグスター!」

王蛇「気安く俺に指図するな。イライラするからよ...!」

ディエンド「......やれ」

ディケイドB「行くぞ!」

「「おう!」」

 

ソルトルーとディエンドの指示で召喚されたライダーとバグスターは俺達に襲い掛かる。

俺はルパニカルバグスターを、Cはライアと王蛇を、そして雄大はゲンムとレーザーターボを。三手に分かれながら、それぞれの相手に向かって行った。一方、ジュニラムとキバーラは住人の避難を優先している。

 

 

 

 

 

 

A SIDE

 

モットウバウゾー「モットウバウゾー。ウバ...!」

 

頭頂部のパーツを回転させながらレーザーを放つモットウバウゾー。

防御体制を取りながら何とか背後に退く俺と電王だが、後に見たのはビームによる圧力によって捕縛されたプリキュア一同だった。

 

スパイシー「押し潰される...!」

プレシャス「何とかしないと...ううっ!」

 

幾らパワー系のプレシャスでもビームの圧力に抗えない様だ。

 

ナルシストルー「袋の鼠だな。モットウバウゾー、次いでにディケイドと電王も捕まえちゃいな」

モットウバウゾー「モットウバウゾー!!」

【フォームライド オーズ ガタキリバ!】

『ガッタキリバ!』

電王A「リュウタ、交代や!」

『GUN FORM』

電王G「お前、倒すけど良いよね?答えは聞いてない!」

ディケイドA「決め台詞は後だ。兎に角、あのビームを食らったら身動き出来ない...俺が囮になるから、お前は得意のダンスでビームを避けながら攻撃しろ」

電王G「分かった。行くよ!」

 

フォームチェンジが完了し、俺はわざとビームに捕縛されるとブレンチシェイドで分身した二人がモットウバウゾーに飛び掛かるも至近距離でのビームが直撃されてそのまま捕縛...される訳がなく、直前に分身が二体ずつ倍増しながら次々と飛び掛かりながらカマキリソードの斬撃を喰らわせる。

ウバウゾー側ではかなり厳しい状況だろうな。何せブレンチシェイドの分身達が、俺を含めて最大人数が50に達するまで捕縛される度に分身するのだから。

其処で俺が分身する度にリュウタロスがガンモードにしたデンガッシャーの『パーツ二番』からフリーエネルギーを変換させた銃弾をモットウバウゾーに浴びせて徐々に体力を減らすって戦法だ。

満身創痍となったモットウバウゾーはビームの圧力を少しずつ上げて行くと、プレシャス達は苦しみ出す。こりゃ遊んでる暇はないな...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B SIDE

 

ディケイドB「先ずは野菜を調理しておかないとな」

【フォームライド ウィザード フレイムドラゴン!】

『ボー!ボー!ボーボーボー!』

 

ライダーカードを装填し、ルパニカルバグスターの攻撃を避けながら左側から出現した赤い魔法陣が炎のドラゴンと共に潜り抜ける。

竜の意匠を持ち合わせる赤いウィザード フレイムドラゴンへと姿を変えた。

 

【アタックライド コネクト!】

 

赤い魔法陣から黒い手の装飾が付いている銀色の剣『ウィザーソードガン』を左手に持つと、更にライダーカードを装填する。

 

【アタックライド ドラゴタイマー!】

『ドラゴタイム!セットアップ!』

ディケイドB『調理タイムアタック、よーい...』

ルパニカルバグスター「「「うおおおーッ!!」」」

 

早めに終わらせるべく左腕に装着されたドラゴン型のアナログ式タイマー『ドラゴタイマー』の針を360度回し、親指形のレバーを押す。

 

ディケイドB「どん!」

『スタート!』

 

ルパニカルバグスターのバルオンが振り下ろした万能クワをライドブッカーで左に捻りながらレバーを一つ押す。

 

『ウォータードラゴン!』

バルオン「ぎゃあっ!?」

 

瞬時にバルオンの足元に青い魔法陣が出現し、水飛沫と共に切り上げた。

現れたのは菱形の青い仮面を持つウィザードのドラゴンスタイル ウォータードラゴン。

このドラゴタイマーには赤・青・緑・黄色と文字盤を指した方にレバーを押す事でそれぞれが独自の意思を持って行動するウィザードのドラゴンスタイルを召喚する事が出来る。ウォータードラゴンを呼び出したから後二回だな。

 

サロット「バルオン!てめぇ、よくもォッ!!」

【アタックライド リキッド!】

サロット「ぐっ!クソッ!離せ!」

 

人参型のスコップを振り下ろすサロットだが瞬時に液状化したウォータードラゴンに纏わり付かれ、バッシュとバルオンが一斉攻撃でダメージを与えようとするが纏わり付くのを解除したウォータードラゴンに躱され、二方の攻撃がサロットに直撃する。

 

バッシュ「おい、何やってんだ!?敵はあっちだぞ!」

バルオン「あわわわ...如何しよう!大丈夫サロット!?」

 

『ハリケーンドラゴン!』

 

三人が戸惑っている隙にレバーを押すと緑の魔法陣から出現したハリケーンドラゴンは、風を纏いながら順風満帆に斬り付ける。

 

バッシュ「これでも喰らえ!!」

『ランドドラゴン!』

 

バッシュのショットガンから散弾した銃を黄色い魔法陣から出現した土の壁を生成して防御したのは黄色い四角い仮面を持つウィザード ランドドラゴン。

同時に丁度針が一周したドラゴタイマーのレバーを押す。

 

『ファイナルタイム!ドラゴンフォーメーション!』

 

ランドドラゴンがサロット達を石の鎖で動きを止め、ドラゴウイングで飛翔しながらサロット達を竜巻で拘束させてダメージを与えるハリケーンドラゴン、魔法陣から出現した冷気を放って竜巻ごと凍結させるウォータードラゴン、最後に俺が胸部から出現したウィザードラゴンの頭部『ドラゴスカル』から放った火炎で焼き払う。

 

「「「ギャアアアーッ!!!!」」」

 

四大元素の一斉攻撃を喰らった三体は断末魔を上げて爆散した。まるで最初のボスと戦う様に呆気ないものだった。

 

ディケイドB「...もうちょっと、手応えあった方が良かったかな。俺は雄大のサポートに入る。ランドラはCのサポートに入れ、ハイドラとハリドラは住人の避難を終えたら其方に向かってくれ」

 

俺達は各自に行動すべく、四手に分かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

KUUGA SIDE

 

ゲンム「ゔぇあ!」

クウガ「超変身!」

レーザーターボ「......」

 

俺はタイタンフォームに超変身してゲンムが振り下ろした右腕を受け止めるが、鋸状の刃が回転する度に火花を散らす。

その隙にレーザーターボが鳩尾部分に蹴りを入れる。

 

クウガ「ぐぅっ!?」

『ジェットコンバット!ガッチョーン!ガッチャーン!レベルアーップ!ジェットコンバーット!』

 

蹴り飛ばされた俺が立ち上がろうとした瞬時に銃声音が小刻みに鳴り響く。

頭上を見上げると、其処には飛行ユニットと二門のガトリング砲が付いている胸部装甲を装着しているレーザーターボの姿が。

グリップを握った事で再び降り注いだ銃弾の雨を避けながら、近くに落ちていた長い棒を手に取る。

するとアークルの色が紫から青に変化し、青いクウガ ドラゴンフォームに超変身した俺は優れた跳躍力でレーザーターボとの距離を取ると。今度は更に青から緑へと変化させ、左のみ肩装甲がある緑のクウガ ペガサスフォームへと超変身。

同時に水流の棒『ドラゴンロッド』が変化した天馬の弓『ペガサスボウガン』のハンドルを引いて、この姿の特性である『超感覚』を最大限に活用。

 

レーザーターボ「ッ!!」

 

ハンドルを離して放った諸刃の必殺弓『ブラストペガサス』がレーザーターボの左翼に直撃すると封印エネルギーが流し込まれ、流石に不味いと思ったレーザーターボはゲーマドライバーに挿さっている右側のライダーガシャットを取り外しながらギリギリで着地に成功する。

 

レーザーターボ「......」

ゲンム「九条貴利矢の偽物にしてはやるじゃないか。さて、私はクウガのデータを収集するのに手間を欠かせたくはない...やるぞ」

レーザーターボ「......」

ゲンム「無言か。所詮は操り人形同然という事か」

『シャカリキスポーツ!ガッチョーン!』

ゲンム「グレード3」

『ガッチャーン!レベルアーップ!シャカリキスポーツ!』

 

ゲンムは召喚した黄緑の自転車を装甲として装着する。

 

『ズ・ドーン!』

 

ゲンムが投げた右側の車輪の表面を蹴り上げて再びドラゴンフォームに超変身した俺だが、高く飛び上がったところをレーザーターボは鎌を合体させて弓の様な形状にさせて光の矢を放つ。

ドラゴンロッドを回して無数の矢を跳ね返しながら再び投げた車輪を強く蹴り、更には近くの家の屋根を蹴り上げて封印エネルギーを注ぎ込んだドラゴンロッドをレーザーターボに突き出す。

 

『ス・パーン!』

 

だが、直前に再び鎌に分離させると左側を捻ってドラゴンロッドを手から離され、振り下ろした右側の鎌で切り裂かれる。

 

クウガ「ぐうぅっ!うあぁっ!?」

 

よろめいたところを不良の様な蹴りで俺は蹴り飛ばされ、同時にドラゴンフォームからマイティフォームに戻った俺をレーザーターボは容赦無く胸部を強く踏み付けた。

 

ゲンム「よくやった。さて...君のライダーの力を貰うぞ」

 

バグヴァイザーを向けてBボタンを押そうとした刹那、突如出現した赤い魔法陣から銃弾で阻まれている隙にレーザーターボの尻部に強く蹴りを入れて魔法陣から出現した手を掴む。

そのまま擦り抜けて行き、気が付くと俺は山海食堂から少し離れた路地裏に立っていた。

 

ディケイドB「間一髪だったな。雄大」

クウガ「アキノリ!」

ディケイドB「Bだ。若し俺じゃなくてAとかだったら今頃変身不能になってたぞ」

クウガ「そんな事より、バグスターの方は?」

ディケイドB「既に片付けた。他の三人はCの援護やら住人の避難やらで大忙しだ。そんな事よりもこの食堂で逃げ遅れた問題児も此処に居るぜ」

クウガ「問題児?まさか...!」

 

震えた声を頼りに足元を見てみると、其処には体育座りで怯えていた高木君だった。

 

晋平「何なんだよ...一体俺が何したっていうんだよ!?」

 

これまでの態度が気弱になり、真面に動けない心境だった。

其処には機械の体となっていた人参のバグスターが。

よく見てみるとジャガイモと玉葱のバグスターの頭が両肩装甲の一部となっている。

 

ディケイドB「お前ら、死んだんじゃなかったのか?」

サロット「野菜を腐らせる様な言い方をすんじゃねぇ!」

バッシュ「俺達が一度倒されると、全員が一つになって蘇る様になってるのさ!」

バルオン「これで君達に勝ち目はないよ。若し助かりたいなら、その人間をこっちに渡せ!」

ディケイドB「......分かった」

クウガ「!?」

 

少し沈黙したアキノリは何故か高木君を突き放してしまう。

 

クウガ「アキノリ、お前何してんだよ!?」

ディケイドB「これでいいんだ。こいつにも、少しは痛い目みないと分からない様だし」

クウガ「そういう問題じゃねぇよ!?」

 

俺が説得しようとしていると、飛び降りた王蛇が螺旋(らせん)状の剣で俺達を斬り付け、ライアが召喚した鱏のミラーモンスター エビルダイバーが突進によるカッター状の(ひれ)で更に装甲に傷が付く程のダメージを与える。

 

ゲンム「見つけたぞ。さぁ、今度こそデータを貰おうか」

 

背後にはゲンムとレーザーが一歩ずつ近付いて来る。

高木君の頭を強く掴みながら引き()ると、剣先を喉に当てて人質を取る。

 

王蛇「皆最もらしい理由を付けたがる。理由を付けて安心したがるんだ。馬鹿な奴だ...こんな嘘付きを庇わなければな」

ルパニカル「「「嘘付き!嘘付き!嘘付き!ヒャハハハハハハハハハ...!!!」」」

晋平「俺はただ、皆に面白いって言ってほしかっただけなのに...俺が嘘吐き続けてなければ、こんな事には!!」

 

王蛇に指摘されルパニカルには嘲笑われ、今までの行いを後悔したのか高木君は涙を流す。

 

クウガ「そんなに後悔してるなら少しは自分の兄を見習ったら如何なんだ!?」

晋平「!」

 

嘲笑うルパニカル達を黙らせる様に俺は叱咤(しった)する。

 

クウガ「あきほさんから聞いたよ。君はお兄さんが居なくなった孤独を埋める為に嘘吐く様になったんだろ?まぁ、俺は兄弟居ないからそんな事は如何でもいいけど。若し君が今でも空想と想像を働かせたのなら、他人の気持ちをよぉーく分かって居た筈だ。何で俺がさっき『地獄を見る事になる』って言ったか分かるか?」

晋平「そ、それは...」

クウガ「要するにどんな理由があれど『一時の感情で利益を失う様な馬鹿になる』なって事だよ。この先の未来、君が大人になって一歩外から出れば誰も君の事を信じてくれない。でも君のお兄さんはそんな世の中に抗いながら宇宙飛行士の勉強に励んでいる!どんなに嘲笑われても、這ってでもだ!それでも君はそんなお兄さんの気持ちを踏み(にじ)ろうって云うのか!?」

晋平「俺は...俺は!」

クウガ「もう嘘を吐く必要はない。だから、君の本心を言ってくれ!!」

晋平「俺は...一生生き地獄を味わう様な人間になりたくない!だから...助けてくれっ!!」

 

本音を言い切った高木君の言葉に俺は仮面の下で口元を緩める。その言葉が聞きたかった。

 

王蛇「ちやほや言ってんじゃねぇよ!!」

 

堪忍袋の尾が切れた王蛇が逆手持ちで持った剣が振り上げる...ことはなかった。

何故なら直前にライアが伸縮自在の鞭で剣を弾いたのだから。

俺の力を奪おうと背後に近付いたゲンムも、レーザーターボの鋭い蹴りで左の壁に叩きつけられる。

エビルダイバーもルパニカルを体当たりで吹き飛ばす。

 

レーザーターボ「あれェ、乗せられちゃった?自分達の嘘に」

ゲンム「やはり貴様か...九条貴利矢ァ!!」

王蛇「お前は...手塚か!?」

ライア「久し振りだな...浅倉!」

ソルトルー「これは一体、如何なっているのです...!?」

ディケイドB「貴利矢さんと手塚さんは最初からお前に反抗するつもりでいたんだよ。レシピッピを奪っておいて、こうも簡単に引っ掛かるはな...らしくないなソルトルー!」

ソルトルー「...こんのォ、ガキ共めえええッ!!!!ルパニカルバグスター!王蛇!もうこの場が如何なろうと構わん。ライダー共を始末しろッ!!」

王蛇「言われなくても分かっている...あまり俺をイライラさせるな」

『ADVENT』

 

遂に本性を露わにしたソルトルーが激昂しながらルパニカルに始末を指示を下す。

王蛇はコブラを模した杖にアドベントカードを装填して蛇のミラーモンスター ベノスネーカーを召喚する。

 

レーザーターボ「あのライダーは自分達に任せろ。お前らはデカブツを頼んだ!」

ディケイドB「はい。お願いします!」

ジュニラム『オーイ!二人共!救助終ワッタヨー!』

クウガ「ジュニラム!」

 

ジュニラムに乗っていたCや他のドラゴンスタイルの三人が丁度良いタイミングで合流した。

 

ディケイドB「あれ?C、お前浅倉と戦ってたんじゃなかったのか?」

ディケイドC「ああ、それはだな...」

???「ブモォォォ!」

 

二足歩行の(さい)型のミラーモンスター メタルゲラスが咆哮を上げながらCに突進を仕掛けるが、Cはそれを受け止める。

 

クウガ「俺とCは貴利矢さん達のサポートに入る。Bはバグスターの駆除、ジュニラムは高木君を安全な場所へ!」

ジュニラム『分カッタ!』

ディケイドB「任せたぜ」

ディケイドC「おう!」

 

ジュニラムが高木君を非難させるとCと共にレーザーターボ達の援護に向かうべく、俺はドラゴンフォームに超変身しながら向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

B SIDE

 

ルパニカルバグスターと対峙した俺はライダーカードを取り出す。

 

ディケイドB「ドラゴンスタイルの真骨頂、見せてやる!」

【フォームライド ウィザード オールドラゴン!】

 

背後に魔法陣が出現し、フレイムドラゴンである俺を中心に分身していた三人のウィザードがウィザードラゴンのエネルギー体となって赤い魔法陣を潜り抜ける。

尻部には『ドラゴテイル』、背部にはドラゴウィング、両腕には『ドラゴヘルクロー』、そして最後に胸部にはドラゴスカルが装備され、ウィザード オールドラゴンとなった。

 

サロット「何だその姿は...!?」

ディケイドB「お前も合体したからこっちも合体したのさ。一人の人間を嘲笑ったんだ...もう御免と言っても容赦しないからな!」

 

俺はドラゴウィングで飛翔しながらルパニカルバグスターに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A SIDE

 

ナルシストルー「随分と手こずらせた様だが、そろそろ終わりにしよう。モットウバウゾー!」

 

遂に最大人数50人となった俺全員が捕縛されてしまった。

 

ディケイドA「...んなとこでくたばってたまっかよ!」

ヤムヤム「あの時の高木君、肉じゃがに大切な思い出があるんだよ...そんな思い出を絶対に奪わせない...絶対に!バリバリカッターブレイズ!!」

 

気力を振り絞ったヤムヤムは両腕にを生成させたカッターブレイズを纏わせると、地面に大きく叩き付ける。

 

ディケイドA「そう来るか。だったら俺も!」

【フォームライド オーズ サゴーゾ!】

『サゴーゾ!サッゴーゾ!』

 

赤い複眼を持つ犀を模した白い頭部、ゴリラの様な灰色の両腕、下腿(かたい)部には象の顔を模した銀色の両脚。

800年前の王が巨大な地割れを起こして大軍団を殲滅(せんめつ)させたと言い伝えられている『重力コンボ』オーズ サゴーゾコンボになった俺は両腕のガントレット型の武器『ゴリバゴーン』によるドラミングで自分の周りの重力を操作する。

 

ナルシストルー「ハハハッ。ヤケクソか?」

ディケイドA「ヤケクソか如何か自分で確かめてみろよ!!」

 

地面を崩す事で固定ビームからの脱出に成功した。

 

ヤムヤム「はにゃ」

ディケイドA「っしゃあ、脱出成功!」

ナルシストルー「何っ!?」

ローズマリー『ナイス!』

ディケイドA「いよいしょっと。バゴーンプレッシャー!!」

 

カッターブレイズとゴリバゴーンを遠隔攻撃で飛ばしてダメージを与えてプレシャスとスパイシーを解放させるだけじゃなく、ガタキリバ49人分の電撃を黒焦げにさせる威力で浴びせる。

 

ディケイドA「プレシャス、決めるぞ!」

【ファイナルアタックライド オ、オ、オ、オーズ!】

ディケイドA「サゴーゾインパクト!うおおおお...!ハイヤー!!」

プレシャス「1000キロカロリーパーンチ!!」

 

地震を起こして怯ませたモットウバウゾーを超重力で捕らえて間合いへ引き摺り寄せ、プレシャスのカロリーパンチと同時にサイヘッドによる頭突きと両腕のゴリラアームを叩き込んでやった。

 

電王G「らんちゃん、アキノリ、一緒に決めるよ!」

『FULL CHARGE』

ディケイドA「よし、やってなかった合体技を見せてやる!」

 

 

 

 

 

ヤムヤム「キュアヤムヤム!」

 

ディケイドA「仮面ライダークウガ!」

 

「「ハート(マスクド)ジューシー(ジャーニー)ミキサー!」」

 

「「シェアリン(ライダー)エナジー(トランス)!ミックス!!」」

 

メンメン「メン!!」

 

「「プリキュア(ライダー)デリシャス(トランス)ヤムヤム(ディメンション)ドレイン(エンブレス)!!」」

 

強化ウバウゾー「お腹一杯!」

 

「「「ご馳走(お粗末)様でした!」」」

 

肉じゃがのレシピッピ「ピピ〜!」

 

 

 

 

ヤムヤム「おかえり!」

 

肉じゃが個体のレシピッピが解放され、ハートキュアウォッチに格納される。

 

ナルシストルー「''去る者は追わず''が俺様の主義だ...」

 

そう言ってナルシストルーはデリシャスフィールドを後にした。

 

 

 

 

 

B SIDE

 

【ファイナル アタックライド ウィ、ウィ、ウィ、ウィザード!】

ディケイドB「フィナーレだ!ストライクドラゴン!!」

ルパニカルバグスター「「「ぎゃあああーッ!!!」」」

 

赤・青・緑・黄と四体の竜のエネルギーが魔法陣となってルパニカルの動きを捕らえ、そのままライダーキックで撃破する。

その直後、データはソルトルーのバグヴァイザーⅢに回収された。

 

サロット『おい!早く此処から出せ!』

バルオン『狭いよ〜!』

バッシュ『出さないとお前をマッシュポテトにしてやる!』

ソルトルー「黙れ...!」

『『『ひぃっ...!?』』』

ソルトルー「これからワタクシの材料になる奴らが大口を叩くな。今回は割と気分が悪い...帰りますよゲンム、王蛇」

 

喚き散らすルパニカルバグスターに、ソルトルーは威圧を掛けながらその場を後にした。

 

王蛇「手塚。次会った時は、又本気で殺り合おうぜ...」

レーザーターボ「おい社長さん。あんた...いつまで此処に居るつもりだ?」

 

挿入歌『Rider girls/風の向こうへ』

 

ゲンム「...私の夢は幻夢コーポレーションの復活。これも愛する父の為だ」

 

自身の夢を告げたゲンムは王蛇と共に何処からか出現したオーロラカーテンを潜り抜け、その場を後にした。

 

ライア「浅倉。俺はお前とは二度と殺り合わない...」

レーザーターボ「愛する父の為...か。経歴は聞かないが、父親と和解出来た様で何よりだ。自分達がしてやれるのも如何やら此処までらしいな...おい、其処の赤いライダー」

クウガ「えっ、赤いライダーって...俺!?」

レーザーターボ「さっきの言葉、(しび)れたぜ。だから忘れんな!お前が笑顔である限り、お前はお前だ。お前の運命は...お前が変えろ」

 

クウガの方を置いたレーザーターボはライアと共に役目を終えると、姿がぼやける形で消滅した。

 

ジュニラム『...雄大?』

クウガ「俺は...俺...」

 

その言葉を受け取ったクウガは何かを決意したのか、強く拳を握った。

 

ディエンド「時は満ちた。今こそ、ブンドル団(ここ)を裏切る時...!」

 

裏切りを決意したディエンドがいた事も知らずに...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

翌日、高木の言動は相変わらずだったが華満や雄大に大して認識を改める様になった。

あきほさんに作ってもらった特製肉じゃが弁当を届けに雄大が3組に訪れる。

 

雄大「失礼します。高木君いますか?」

晋平「雄大先輩!?何すか急に!?」

雄大「君のお兄さん特製の肉じゃが弁当を届けに来たんだ。まぁ、作ってくれたのはゆいちゃんのお母さんだけどね」

咲夜「レシピは雄大と華満が考えたそうだ。(ふた)を開けたらビックリ玉手箱だぞ?」

晋平「おおっ!これは...!」

 

蓋を開けた高木は目を輝かせながら肉じゃがを口に運んでいく。

 

晋平「あーん...んんっ!?」

咲夜「如何だ?美味いか!?」

晋平「うっひゃ〜!甘くて美味え〜!!」

りゅうじ「何かマジ美味そうだな...」

晋平「俺の身体は美味い肉じゃがで動くサイボーグ!」

のりお「マジか!?」

ゆい「高木君のお兄さん、高木君の話でいつも笑ってたんだって」

ここね「それで...」

 

嬉し涙を流しながら肉じゃが弁当を食っている様子にゆいは高木の過去を語る。そういう事だったのか...。

高木の様子を見て、過去を振り払った華満は笑顔を見せたのだった。

 

 

 

NO SIDE

 

ソルトルー「何故、レーザーターボとライアがワタクシ達に攻撃を...!?まさか、ディエンドは————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セカンドロイミュードなのか...!?」

 

 

 

 

 

 

 

ヤムヤム「今日はパイナップルジュース。ヤムヤムと乾杯!」

 

オリジナルED『吉武千颯 /DELICIOUS HAPPY DAYS♪』

 

 

 

 

 

□ 

 

次回、デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~

 

もえ「何かあるなら力になる」

 

ソルトルー「ディエンド。貴方は...」

 

あまね「私には、その資格がない」

 

第十七品:四人目のプリキュア!?あまねの選択/ソルトルーの付け足し!?凶敵、融合バグスター!!

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 




次回、あまねが生徒会長を...!?




















如何でしたでしょうか?次回は合体ウバウゾーが登場します。次回もお楽しみに!






ディエンドが召喚したライダー

レーザーターボ、ライア

~共通点~
・多人数ライダー作品に登場する
・主役ライダーと同じ変身ベルトを使用してライダーに変身
・主人公の協力者
・友人を失った過去を持つ
・真実の一端に近づき、パワーアップの鍵を遺す
・紫と黒のダークライダーのライダーキックで致命傷を負い、主人公達に看取られて死亡した
・命日が年中行事の日
・物語終盤で復活する(後者の場合は最終話のみ)






~ゲンムのオリジナルガシャット~

根菜ばか大将

農家である主人公が全ての養分を奪おうとする組織から育てた野菜を守る為に奮闘するタワーディフェンスゲーム。

サロットバグスター
身長:195.5cm
体重:50.5kg
特色/力:人参を模したスコップによる攻撃/人参を模したホーミングミサイル(未使用)
根菜ばか大将に出て来る最初のボスのデータを具現化させた人参のバグスター。一人称は『俺』。レベル10。

バルオンバグスター
身長:183.7cm
体重:61.0kg
特色/力:目から噴水の様に噴射する酸性の雨(未使用)
根菜ばか大将に出て来る最初のボスのデータを具現化させたタマネギのバグスターで、かなりの心配性。一人称は『僕』。レベル10。

バッシュバグスター
身長:180.4cm
体重:75.7kg
特色/力:ショットガンから放つジャガイモの芽を模した散弾
根菜ばか大将に出て来る最初のボスのデータを具現化させたジャガイモのバグスター。一人称は『俺』。レベル10。

ルパニカルバグスター
身長:278.3cm
体重:561.6kg
特色/力:ジャガイモ、タマネギ、ニンジンを模した爆弾(未使用)
バルオン、サロット、バッシュの首が付いているサイボーグの様な見た目のバグスター。レベル30。




初使用したカメンライド

無し

KAMEN RIDE
-昭和-
V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RX
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO、J
-平成1期-
ファイズ
-平成2期-
鎧武
-令和-
補完完了...?
-TVシリーズ外-
仮面ノリダー、ホッパー1号(The First版1号)、ホッパー2号(The First版2号)、ホッパーVersion3(The Next版V3)、G、アマゾンズ(オメガ、アルファ、ネオ)、ミライダー(シノビ、クイズ、キカイ、ギンガ)

もし、貴方がディエンドに変身して召喚したいライダーは...?

  • 龍玄
  • ライブ
  • レンゲル
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