デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

22 / 47
お待ちかねの十九話、如何ぞ。











これまでの~破壊者の食べ歩き~は...?

「私は......私を許せない!!」

「得とご覧あれ。桁違いにパワーアップしたモットウバウゾーの誕生だ!」

「まだ若くてめんこいおなごに手ェ出すんなら、オラが相手になるべ!」

「過去は変えられない…でも!未来はこの瞬間から作っていけるんだよ!」

「私は!皆を笑顔に出来る......パフェの様な人になりたいっ!!」

「狐や狸は人を化かす。僕も嘗てアキノリに救われた...元セカンドロイミュードだからね!」




第十九品:皆でデコレーション!お兄さんへの贈り物/破壊者流デコレーション!?美味しいバグスターの刻み方

Sakuya side

かいちょとレグレットが仲間になり、和実家で白玉フルーツポンチを食うと云ったパーティーを開催。

え?何で''会長''を''かいちょ''に言い直したって?ピノコ方式だよ!

ガラスボウルに入れてあったフルーツにはサイダーが入っており、其処から白玉をゆいが入れる。

 

「「出来たー!!」」

らん「おお〜!良いね!」

ここね「うん...」

あまね「白玉入りフルーツポンチの完成だな」

白玉フルーツポンチのレシピッピ「ピピピ〜!ピピピ〜!ピピピピ〜!」

 

新たに白玉フルーツポンチ個体が新たに生まれ、相変わらずに食い意地を張るゆい。

 

ゆい「美味しそ〜。早く食べたいね、あまねちゃん!」

あまね「...ああ」

「それじゃ...乾p」

『「「「ちょっと待った!」」」』

 

フルーツポンチをテーブルに並べて乾杯しようとした直前に俺達三人(+ジュニラム)は静止する。

 

ジュニラム『ソウイヤ、マリサン。今日ハ大事ナ事ガアルッテ皆集マッタンダケド...マサカ、忘レテタリシテ?』

ローズマリー「...危うく忘れるところだったわ!フルーツポンチを食べる前に先ずはクッキングダムに報告しないと!」

 

クッキングダムへの報告で俺達はクッキングのジジイと面会する事になった。

 

クッキング『おお〜っ!君が新たなプリキュア キュアフィナーレじゃな?それと、こっちは...』

咲夜「(しばら)く報告してなかったからな。そりゃ戸惑うのも無理はない。こっちは仮面ライダークウガこと小野寺雄大と...」

透冀「仮面ライダーディエンド 海詠 透冀です。先程はお世話になりました」

クックイーン『あの時の方でしたか...これまで大変でしたね。けれど、よく乗り越えてくれました』

あまね「操られていたとはいえ、過去の自分をなかった事には出来ない...だからこそ、これから透冀達と一緒に頑張っていきます」

クッキング「うむ。ゴーダッツからレシピボンを取り戻すべく、是非力を貸してほしい!」

咲夜「あのな、力は合わせるモンだ。俺が気に入らねえ言い方しねぇでくんないかなァ...?」

雄大「まぁまぁ。そう言わずに...」

 

(いら)つきそうになった俺を(なだ)める雄大。ローズマリーは眠くなったコメコメに毛布を被せた。

 

フェンネル「成る程。つまりアジトは異空間にあると?」

 

元ブンドル団である怪盗組の話によれば『アジトはおいしーなタウンやクッキングダムとは違う異空間に存在する』、『行き来のゲートはランダム』だと云う事を報告。

 

ローズマリー「それじゃあ、アジトの特定は難しいわね...」

フェンネル「その事実が分かっただけでも収穫だ。他には何か知っている事はあるかい?」

咲夜・雄大((!?))

 

突然にフェンネルが何かを隠しているかの様に意味深な発言をする。

フェンネルの意味深な発言に対して、俺と雄大は顔を(しか)める。

これ以上は何も知らないという事で、かいちょは首を左右に振った。

今の発言は流石にウソ臭かったぞフェンネルさんよォ...!まぁ、一応警戒はしておこう。

 

ローズマリー「私も、もっと手掛かりを探してみるわ」

らん「マリッペって調査とかしてたの!?」

ローズマリー「してるわよ!おいしーなタウンにもいっぱい友達が出来たんだから!」

クックイーン『皆さんが頼りです。此方(こちら)も全力を尽くします』

クッキング『キュアフィナーレとディエンドも一緒に、これから(よろ)しくの〜!』

 

ハートキュアウォッチの通信映像は途切れるのを確認した俺は、レグレットに何故この世界に来たのかを問う。

 

咲夜「そういやレグレット。この前言った話の続きなんだけどよ...如何(どう)やって、この世界に来たんだ?」

 

俺はレグレットに何故この世界に来たのかを問う。

野菜スープの件で聞く事が出来なかったからな。今度こそ、その理由が聞ける。

 

透冀「そろそろ潮時かな?僕はアキノリより先にこの世界に来ていたんだ。その時、偶然クッキングダムに訪れちゃって。色々あったけど、如何にか誤解を解く事は出来たけどね」

雄大「因みにどんな風にだ?」

 

雄大の問い掛けに俺は既に察しが付いていた。

 

咲夜「まさか、俺をクッキングダム中に危険人物として見做(みな)した訳じゃないだろうな...!?」

透冀「それは本当に悪かったと思ってるよ。でも大丈夫だから!ちゃんと王族のお二人方にも僕の事情を聞いてくれたし、『ブンドル団のスパイになってくれ』って勅命(ちょくめい)が下されたんだ」

ゆい「ねぇ、マリちゃん。''ちょくめい''って何?」

ローズマリー「クッキング様のような王様への命令って意味よ」

 

言葉説明ナイスだローズマリー...ってか、通りでクッキングダムの奴等が俺を警戒してた訳だ。

レグレットも俺を何度も世界を敵に(まわ)させたモンだ。全宇宙に指名手配させられるわ、顔と見た目関係無しで有名人にされるわ、とある異世界でSS級の冒険者として有名になった代償として悪どい(ともがら)に狙われるわ、もう散々だ。

 

透冀「ディケイドは世界を巡る度に様々な役割が与えられるんだ」

らん「役割!?因みにどんなのをやってたの!?」

透冀「華満少女も流石に食い付くか。アキノリも結構役割を与えられたよ?ある世界では応援団長になったり...」

らん「うんうん!」

透冀「ある世界では保健室の先生になったり...」

らん「うんうん!」

透冀「ある世界では水族館のスタッフになったり...」

らん「うんうん!」

 

興味津々(しんしん)に首を振り続ける華満。レグレットは嫌らしい目で俺を凝視(ぎょうし)する。

 

咲夜「...ある世界で三つ歳が離れた少女の幼馴染みで天文台の職員になったりと、戦っていく内に職員の気持ちを改めて実感させられてるって訳だよ」

ここね「咲夜。ソレ、クワシクキカセテモラエナイカシラ?」

咲夜「早まるなここね!急にハイライト消すな!?あの時は俺でも幼馴染み設定が追加されるなんて思いもしなかったんだ!だから誤解はしないでくれ!!」

ここね「...そう」

パムパム(さっきのここね、凄く怖かったパム〜...!)

 

俺の説得で正気に戻るここね。

その様子を終始見ていたクソ犬はガクガクと震えていた。

 

咲夜(助かった...)

透冀「あれ?僕、何か変な事言ったかな?」

咲夜「半分お前のせいだからなレグレット!?」

透冀「...という感じで、僕もアキノリと同じく役割を与えられたのは、このディケイドライドウォッチの影響だと予測している」

 

確かに士さんも世界を巡る度に多くの役割を(にな)ってきた。レグレットがオーロラカーテンを使えるのも、俺と同じく役割を担われたのもディケイドライドウォッチの影響と言ってしまってもおかしくはない。

 

透冀「少し話を戻すけど、僕はディケイド...アキノリや雄大と一緒に世界を旅してたんだ。とある世界の役目を終えてオーロラカーテンで次の世界に行こうとしてたんだけど、その世界の惨劇もあって僕達は離れ離れになってしまったんだ。まぁ、僕だけは偶々(たまたま)ディケイドに会って一緒に戦ったりしたけどね。勘違いしてもらっちゃあ困る」

雄大「やっぱりあの時の事、まだ根に持ってたんだな」

透冀「うん。あれは僕達四人(・・・・)にとっては最悪な出来事だった...だからディケイドの力の半分を、これに収めざるを得なかった」

 

レグレットが更に取り出したのは形状が異なる時計型のアイテム『ライドウォッチ』。

マゼンタと黒で構成された横長い『ディケイドライドウォッチ』と、黒で構成されている三つののライドウォッチ『ブランクウォッチ』だった。

 

ローズマリー「これって...時計かしら?」

透冀「これはライドウォッチといって、『ライダーの力』が宿っているアイテムなんだ」

ディケイド組以外『ライダーの力を!?』

咲夜「ああ。このブランクウォッチと呼ばれてる空っぽの黒い三つは、過去に戦ったライダーの変身用ウォッチを無力化させた物なんだ。試しに雄大で実験してみたいところだが、力の半分を取っちゃうと今後の戦いが不況になるから止めておこう」

 

俺とレグレットは過去に、別次元の常磐が戦っていた歴史の管理者『クォーツァー』と名乗る集団の変身用ウォッチを使っていた奴等と戦った事がある。

その三つをレグレットが回収して、俺が破壊の力で無力化させたのがこのブランクウォッチ。

(つい)でにアマゾンズやRXの3形態、ネオライダーのライドウォッチも奪ってやったと発言していたが詳細は闇のままだった。

 

雄大「おい!何で態々(わざわざ)俺を実験台にしようとするんだよ!?」

咲夜「冗談で言ったんだよ。冗談で」

ジュニラム『冗談ダトシテモ「試ス価値アリソウダナ〜」ッテ顔シテルケド?』

咲夜「うっ...!?」

雄大「ア〜キ〜ノ〜リ〜!お仕置きだーッ!!」

咲夜「グギャアアアアーーーーッ!!!?」

 

実験台にされかけた雄大にお仕置きとして頭をグリグリされた。

これ喰らったのすっごく久々なんだけど。

 

咲夜「うう〜...」

ジュニラム『シッカリト反省シテネ!』

あまね「...そう云えば、以前盗まれた時は如何やってブンドル団からレシピボンを取り戻したんだ?」

 

かいちょはレシピボンが盗まれた時の事を尋ねる。

 

ゆい「前も盗まれちゃったの?」

咲夜「以前盗まれた!?そんな話聞いてないぞ...!」

ローズマリー「ええ、レシピボンは以前盗まれた事があるの。この時、盗んだのは『シナモン』と云うクックファイターよ。レシピボンも直ぐに見つかって...」

咲夜「その『シナモン』って奴は、前にブラックペッパーを見掛けた時にも呟いてたよな?そいつの着ていた服が似てるから、ブラックペッパーの父親と仮定しても問題はなさそうだが?」

ローズマリー「シナモンに子供が!?そんな(はず)は...!」

透冀「流石に戸惑ってる様子だけど御免ね。僕と菓彩少女は、その人については詳しく知らない。僕達が聞いたのは、レシピボンを盗んだのはブンドル団の仕業だって聞いてるけど...」

雄大「それだと、そのシナモンって人は濡れ衣を着せられたって事になるぞ」

透冀「まぁ、そうなるね」

ローズマリー「......」

 

俺達の会話にローズマリーは何気に浮かない顔をしていた。

 

透冀「オカマさん。何か矛盾(むじゅん)してるみたいだけど大丈夫?」

ローズマリー「ううん、何でもないわ。心配してくれて有難う」

透冀「気にする事ないよ。まだまだ話したい事は沢山(たくさん)あるけど、これから宜しくね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOUKI SIDE

 

翌日、僕と菓彩少女は生徒会室を出ると、アキノリ達三人と遭遇した。

 

咲夜「この前の話だが、お前生徒会辞めるのか?」

あまね「いや、やはり続けさせてもらう事にしたよ。皆を笑顔にしたいから」

雄大「俺と同じだな。お互い頑張ろう!」

あまね「ああ。それと一つ相談があるんだが、放課後いいか?」

 

その帰り道、菓彩少女は僕達に相談を持ちかけてきた。

 

あまね「もう直ぐ兄達の誕生日でな。お祝いとお礼を兼ねて、ケーキを用意しようと思うんだ」

咲夜「ケーキか...」

ゆい「素敵!でもケーキって、色んな美味しいがあるから迷っちゃいそう」

あまね「そうなんだ...」

雄大「ま、好みは人それぞれって事だよ」

 

どのケーキを作るかを迷っている和実少女を見て、菓彩少女はフルーツポンチを食べている途中で貰ったPretty_Holicのチークを取り出す。

 

あまね「君達から心の()もったプレゼントを貰って、凄く嬉しかったから...自分一人で考えるより、一緒に考えてもらったらって」

ゆい「(ひらめ)いた!デコレーションケーキ!」

「「デコレーションケーキ?」」」

 

ゆいの発案に、菓彩少女は心を弾ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「...と云う訳で、ゆあんとみつきの二人にデコレーションケーキを作る事にした」

キバーラ「あたしも前にグミを貰ったから事があるから、その恩返しって事になるわね」

咲夜「そういう事。お前ら、賛同してくれるな?」

雄大「勿論、此間(こないだ)の件もあった事だし!」

ここね「いつも美味しいパフェをご馳走してくれるし...手伝いたい!」

あまね「有難う。スポンジを用意するから其処に皆でデコレーションしてほしいんだ」

らん「まっかせて〜!」

 

ゆあんくんはチョコクリームで、みつきくんが生クリームの為、菓彩少女がスポンジを二つ用意する事になった。

 

パフェのレシピッピ「ピピピピピピピピピ!ピッピピ〜!」

 

説明をし終えると、ハートフルーツペンダントからパフェ個体が飛び出してきた。

改めて見返してみると、スターカラーペンダントを思い出すね。懐かしい。

 

パムパム「『あまねのセンスに任せておけば問題なしですわ!』パム?それなら、ここねのセンスだって負けないパム!」

ここね「えっ?」

メンメン「センスなら僕はらんちゃんの独創的なアイデアが必要だと思うメン」

らん「独創的だなんて照れるな〜」

パフェのレシピッピ「ピピピピピ!ピッピピピ!」

キバーラ「『あまねのお兄様への贈り物よ。最高の物にしなければ!』ね?こんな時に''冬美''が居れば、もっと楽しかったのに...」

ジュニラム『ソノ時ハ今頃、アキノリガ何カヤラカシテタラツボ押サレテタケドネ』

 

冬美か。懐かしい名前を聞くね。

'’光 冬美''。彼女も(かつ)ては僕達三人と一緒に旅をした仲間で、アキノリの初恋の人だ。

現在は元の世界に戻って、夏海さんや栄次郎さんを手助けしながら実家である光写真館の手伝いに励んでいる。

 

らん「''冬美''って、さっき、わだぷーが言ってた四人目の人!?」

透冀「うん。彼女の僕達と一緒に旅をした仲間だったんだ。アキノリの初k...」

咲夜「レグレット。それ以上言ったらマジでしばき殺すぞ?」

透冀「御免...」

 

指をポキポキと鳴らしながら僕を黙らせる。『芙羽少女がこれ以上病んだら如何する?』と言わんばかりに。

 

パムパム「こういう時はここねの出番パム!」

メンメン「らんちゃんのアイデアメン!」

キバーラ「いや、此処はあたしの出番よ」

ジュニラム『僕ダッテ、料理ニハ余リ自信ハナイケド...戦闘以外デモ全力デサポートスルヨ!』

コメコメ「ゆいも、さきゅあもちゅくって」

咲夜(可愛ああああ〜っ!其処に(しび)れる癒されるゥ〜!!)

 

デレ顔全開で二眼カメラでおねだりする小狐少女の写真を一枚撮るアキノリ。完全にケモナーになりかけてるけど...大丈夫?

キバーラとジュニラムが、おパム少女とトナカイ少年くんの二匹と揉めそうになっていたところをオカマさんが猫(だま)しの要領で沈黙させた。

 

ローズマリー「それじゃあ、(いっ)そ二チームに分けて作ればいいんじゃない?」

ゆい「二チーム?」

透冀「『ケーキは二つあるから分かれて作る』って事か。賢明な判断だね」

パムパム「キバーラ、此処はお前と手を組むしかないパム。メンメン、何方が最高のデコレーションが出来るか勝負パム!」

メンメン「燃えてきたメン〜!ジュニラム。お互い間違えられる者同士、一緒に頑張ろうメン!」

ジュニラム『ウン!』

キバーラ「まさかクソ犬ちゃんと組む事になるとはね。精々足引っ張らないでね?」

コメコメ「ゆい!さきゅあ!」

パフェのレシピッピ「ピピピ!」

 

五体もやる気満々の様だね。

 

らん「はわわ〜。メンメン達燃えてきちゃってる...」

ゆい「皆、頑張ろう!」

あまね「出来上がりが楽しみだ」

ローズマリー「それじゃあ決まり、チーム分けはグーパーで決めるわよ。グーとパーで...」

「「「「「「「分かれましょ!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NO SIDE

 

ゴーダッツ『四人目のプリキュアが現れたか...』

ナルシストルー「まさかジェントルーがプリキュアになるとはね。キュアフィナーレだっけ?」

セクレトルー「ほかほかハートの力でしょうか?ディエンドが裏切り、邪魔者が増えて(わずら)わしい事この上ない」

ソルトルー「ですが、我々の目的に変わりはありません」

セクレトルー「(おっしゃ)る通りです。ナルシストルー、ソルトルー」

ソルトルー「はい...」

ナルシストルー「はいは〜い」

 

忠実な態度で接しているソルトルーに対して、気怠げな態度を見せるナルシストルーを注意するセクレトルー。

その光景はまるで家族の様なやり取りの様にも見えた。

 

セクレトルー「『はい』は一回で結構ですよ。少しはソルトルーを見習って、そろそろ結果を出して下さい」

ナルシストルー「捕獲箱の改良とか、結構役に立ってると思うけど?王蛇はトレーニングルームで修行中だし、ゲンムはゲームの開発で忙しいし...」

セクレトルー「それは結果とは言いません。っていうか、早く行けっつーの...」 

ナルシストルー「ははっ。まぁ、任せといてよ」

セクレトルー「それでは参りましょう。せーの...」

「「「ブンドル・ブンドルー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

調理前の消毒を終えて俺と雄大は食い馬鹿二人とチョコクリームのケーキを、レグレットとキバーラはここねとかいちょの二人と生クリームのケーキを作る事となった。

そして審査員はローズマリーが担当。エナジー妖精組、ジュニラム、キバーラの五体も俺達の様子を見届ける事にした模様。

ゴングが鳴り響き、俺達は早速調理に取り掛かった。

 

ゆい「(いちご)蜜柑(みかん)も美味しそ〜!」

咲夜「美味いと言って、つまみ食いとかするなよ?」

ゆい「そう言われるとますます食べたくなっちゃうよ〜!」

咲夜「駄目だ。今回ばかりはケーキが完成するまでつまみ食いは一切なしだ」

ゆい「ええ〜っ!?」

らん「ゆいぴょん。らんらん、こんな物持って来たんだけど...」

 

華満が持って来たのは、胡麻(ごま)団子が入っている横長の箱だった。

今回は一推しの食材を持ってきてもいいルールとなっている。

 

らん「よく考えたら、ケーキに胡麻団子デコるのって難しいよね?」

雄大「それは上手く工夫すればいいんじゃないかな?例えば、二分の一に切ってケーキの上に並べるとか」

らん「確かにそれアリかも!有難うゆーゆー!」

雄大「まぁ、如何って事はないけどね」

咲夜「俺達も丁度いい具材を持って来たんだ」

 

俺と雄大は板チョコ二個で、レグレットは色んな種類の果物だった。

一方ここね、かいちょ、レグレットの青系組の方は順調に進んでいる。

 

あまね「間に挟むフルーツはシンプルにして、見える部分は華やかにしたら如何かなと思うんだ」

ここね「フルーツの種類は決めてるの?」

あまね「それは、君達二人と一緒に相談しようと思って」

ここね「それじゃあ、ラズベリーは?」

あまね「うん。いいね!レグは?」

透冀「桃やチェリー、メロンも良いと思う。レモンは...正直止めておくよ」

ここね「如何して?」

透冀「意外と呪われるから」

「「?」」

 

意味深な事を言うレグレットに首を傾げる二人。俺が消した転生前の記憶を引き継いでいる以上、何か事情があっただろう。

 

咲夜「さぁて、三人共。この板チョコを四当分に切ったスポンジの上に乗せたいんだが...」

ゆい「デリシャスマイル〜!」

らん「どれも美味しくて迷っちゃうよ〜!いでっ!?」

咲夜「何を食うちょるか食いバカ共。もうちょっと真面(まとも)にやろうぜ」

ゆい「ううっ...。咲夜君の鬼ーっ!!」

咲夜「なんとでも言え。それと、俺は鬼じゃなくて『悪魔』だ」

 

話を逸らした食いバカ二人に軽くチョップをお見舞いし、改めてケーキの具材決めを実行させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生クリームとチョコクリームを塗り終え、ケーキの完成を待ち切れなかったゆいは早く食いたい様子だった。

 

ゆい「ゆあんさんのチョコクリームも、みつきさんの生クリームも何方も美味しそうだね!」

ここね「何となく双子って食の好みも似るのかと思っていたけど、そうでもないのね」

あまね「...誕生日ケーキを巡って大喧嘩した事があってね」

らん「喧嘩ってあのお兄さん達が?」

透冀「ああ。実は僕もブンドル団を裏切る前は、内緒で菓彩少女のお見舞いに行ってたんだ。その時は色々な話を聞かせてくれたんだ」

咲夜「因みにどんな話だ?」

 

俺がそう尋ねると、かいちょは小さい頃の思い出を語ってくれた。

 

あまね「まだ幼かった時に『誕生日ケーキ』は二人で一個。自分が好きなケーキの違いで喧嘩になって...それ以来、我が家では兄達の誕生日ケーキは二つ用意する事になったんだ」

ローズマリー「あら。可愛い思い出ね!」

ゆあん「そろそろ休憩にしないかー?」

 

ドアのノックでゆあんが声掛ける。

休憩中、俺達はコーヒーを堪能している。勿論俺は砂糖多めで。

ゆあんは急に誕生日ケーキの話に持ち掛けてきた。

 

ゆあん「それにしても、ケーキの完成が楽しみだ」

『!?』

みつき「こら」

透冀「二人共、まさかとは思うけど聞いてたの?」

あまね「覗くなんて無粋(ぶすい)だ!」

 

口走ったゆあんに憤慨するかいちょ。

 

ゆあん「ふん。甘い香りとキッチン占拠(せんきょ)から想像したまで...済まん、余りにも楽しみでな!」

みつき「(のぞ)いてなんてないよ。楽しみ過ぎて、つい口に出しちゃったんだ。許してね?」

咲夜「よかったな、かいちょ。楽しみだとよ」

あまね「もう、全く兄さん達は...!」

咲夜「可愛い...おい二人共、可愛い妹の(ふく)れ顔撮ったから見てみろ。何たって永久保存版だぞ...うっ!?」

「「!?」」

 

兄達に照れながらも呆れ顔を膨らます写真を撮られた菓彩少女は、ゆあんくん達に写真を見せようとしたアキノリの首の右側を親指で突いた。

 

咲夜「ハハハハハハハハ...!アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」

 

俺は窒息しかねない程に笑い転けた。

 

雄大「今のって...''笑いのツボ''!?」

透冀「夏海さんや栄次郎さんしか使えない筈の技を如何やって...!?」

キバーラ「あたしと変身した影響で使える様になった様ね。まぁ、女の子限定だけど」

咲夜「かいちょ...てんめェ!」

 

かいちょに掴み掛かろうとした俺を紙一重に避け、足を引っ掛けて転ばせる。

 

雄大「この様子だと相当辛そうだぞ...」

透冀「彼女は空手を習っていたからね。これはかなりの効力だ」

咲夜「おめェら、見てねぇで早く止めてくれェ...!!」

 

俺が笑いのツボの効力を止める様に要求しようとした矢先で、ハートキュアウォッチの警報音が室内に響き渡らせる。

笑いを堪えながらも液晶画面に映っていたのは、生クリームケーキ個体とチョコクリームケーキ個体のレシピッピの二体。

 

ゆあん「何だ...?」

みつき「あれ?何だか...」

ゆあん「大事な事を忘れてしまった様な...」

咲夜「マ、マジかよ!?」

透冀「まさか...!」

あまね「誕生日ケーキで喧嘩した事、覚えてるよな!?」

 

兄達の異変に気付いたかいちょは喧嘩した日を覚えてるかと聞く。だが、思い出を失いつつある二人にとっては意見がバラバラだった。

 

ゆあん「当然、チョコクリームだろ?」

みつき「それはないね。生クリームでしょ?」

透冀「不味い...皆、ちょっとどんよりするけど良い?''重加速''!」

 

意見が擦れ違い、空気が悪くなりそうだと判断したレグレットはロイミュードお馴染みの重加速を使用する。

 

「「うっ!?」」

 

レグレットは物体の動きが遅くなる空間の中で早歩きしながら二人の背後に移動すると迅速な手刀で気絶させた。

 

透冀「御免ね、これしか手立てはなかったんだ」

咲夜「''重加速''か。通りで加速系のライダーカードを奪えた訳だ」

透冀「奪えたというよりは、高速移動するタイミングで重加速を使っただけだけどね」

 

重加速とは、ロイミュードの誰しもが持つ能力。発生中はあらゆる物体の動きが遅くなり、重加速を使用したロイミュード以外は身体がゆっくりとしか動かせない。ポケモンのトリックルームの様な物だと思ってくれ。

レシピッピが奪われた現場へと(おもむ)くべく、俺達は自身の愛用バイクに(またが)った。

俺はマシンディケイダー、雄大はビートジュニラム、そしてレグレットはマシンディケイダーの色違い『マシンディエンダー』で移動する。

レシピッピを捕獲して立ち去って行こうとしていたナルシストルーとソルトルーに追い付くと、俺達はバイクを駐車する。

今回は浅倉と社長は居ないみたいだ。

 

ゆい「ナルシストルー!」

咲夜「ソルトルー!」

あまね「大事な思い出、返してもらうぞ!」

ナルシストルー「はっ!もうすっかりとプリキュアとライダーだな。ジェントルー、ディエンド、それとキバーラ!」

キバーラ「何度も言うけど、あたしはあんたなんかと一緒にされた覚えはないわ!」

あまね「キバーラの言う通りだ。そんな揺さぶり、今の私達には効かない!」

ソルトルー「甘くないですね三人方。こうなれば最高の隠し味をお見せする時...!」

『シミーシェイクタイム!』

ソルトルー「出でよ、ワタクシのバグスター!!」

『ガシャット!』

ナルシストルー「混ざれ、モットウバウゾー!」

 

ナルシストルーはケーキ屋にあったふるいのモットウバウゾーを生み出す。

合体タイプの為か、ゴムべらが蝶の両翅(りょうばね)となっていた。

バグヴァイザーⅢから紫の球体が地面に着弾し、バグスターウイルスがバグスターを形作る。

カーファーと同じく建築物を走行に見立てた胸部を持つが、御伽噺(おとぎばなし)に出て来そうな城をデザインにした襤褸(ぼろ)切れのドレスは、まるで食い物が腐っているかの様に(にご)った箇所が多く見られる。

その黄色い目を見た者には残忍さを感じさせ、アイスコーンの様な王冠を被っている。

 

モットウバウゾー「モットウバウゾー!」

???「私はシミー、レベルは20よ」

咲夜「久し振りだなシミー。お前と別の世界で戦うのはルパニカル以来だが...罪深すぎてついに腐ってきたか?」

シミー「甘い言葉なんて掛けないわ。貴方達にレシピッピとやらを取り返す見込みがないもの!すこやか市では随分と手こずってくれたみたいだけど、今度はそう簡単に甘くはないわよ?」

咲夜「そうか。そりゃあ、楽しみだな!」

ローズマリー「デリシャスフィールド!」

 

実は肉じゃがの一件で召喚されたルパニカルバグスターのトリオとは花寺達の世界で一度戦った事がある。

ローズマリーがデリシャスフィールドを展開し、俺達は変身に移行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「プリキュア・デリシャスタンバイ!パーティーゴー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

ゆい「にぎにぎ!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

ゆい「ハートを!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

 

 

 

 

 

ここね「オープン!」

 

パムパム「パムパム!」

 

ここね「サンド!」

 

パムパム「パムパム!」

 

 

 

 

 

 

 

らん「くるくる!」

 

メンメン「メンメン!」

 

らん「ミラクル!」

 

メンメン「メンメン!」

 

 

 

 

 

 

 

「「「シェアリンエナジー!」」」

 

コメコメ「コメ〜!」

 

パムパム「テイスティ!」

 

メンメン「ワンターン!」

 

咲夜「ブフォッ!?」

 

あまね「其処は吹くところなのか!?」

 

雄大「アキノリは笑いのツボが出易いからなぁ...」

 

透冀「''致し方なし''だね」

 

あまね「は、はぁ...?」

 

 

 

 

 

コメコメ「コメコメ!」

 

パムパム「パムパム!」

 

メンメン「メンメン!」

 

プレシャス「熱々ご飯で漲るパワー!キュアプレシャス!美味しい笑顔で満たしてあげる!」

 

スパイシー「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!分け合う美味しさ焼き付けるわ!」 

 

ヤムヤム「煌めくヌードルエモーション!キュアヤムヤム!美味しいの独り占め、許さないよ!」

 

 

 

 

 

あまね「プリキュア!デリシャスタンバイ!パーティーゴー!!」

 

「フルーツ!ファビュラス・オーダー!」

 

「シェアリンエナジー!」

 

「トッピング!」

 

「ブリリアント!」

 

「シャインモア!」

 

 

 

 

 

 

 

フィナーレ「ジェントルに、ゴージャスに、咲き誇るスウィートネス!キュアフィナーレ!食卓の最後を、この私が飾ろう」

 

「「「デリシャスパーティ♡プリキュア!」」」

 

 

 

 

 

 

「「「「変身!」」」」

 

【カメンライド ディケイド!】

 

【カメンライド ディエーンド!】

 

『ROD FORM』

 

ディケイド「全てを束ね、全てを創る!仮面ライダーディケイド!旅の語らい...始めようか!!」

 

電王R「お前、僕に釣られてみる?」

 

クウガ「ゼロから始まる古代のエナジー!仮面ライダークウガ!皆の笑顔は...俺が守る!!」

 

ディエンド「後を縋らず全てを撃ち抜く!新たな旅に悔いなき選択を!仮面ライダーディエンド!僕の旅の行先は...僕だけが決めるッ!!」

 

ディケイド「全てを破壊し、全てを繋ぐ!」

 

「「「我ら、仮面ライダー!」」」ドカーン!

 

【アタックライド イリュージョン!】

 

 

B SIDE

 

ナルシストルー「お手並拝見と行こうじゃないか」

シミー「んふふふふ。遠慮なんて要らないわよ?」

モットウバウゾー「ウバ!」

ディエンド「僕はAとオカマさんでバグスターを。Bと雄大はウバウゾーをお願い」

ディケイドA「死ぬなよ?」

ディエンド「それはお互い様でしょ?」

 

俺と雄大はウバウゾーを。Aはローズマリーとレグレットと共にバグスターの相手を任せる事にした。

モットウバウゾーはゴムべらの両翅(りょうばね)で飛行しながらカッターを放つ。

 

【カメンライド オーズ!】

『タトバ、タ・ト・バ!』

クウガ「超変身!」

 

俺はオーズ タトバコンボに姿を変えて両脚であるバッタレッグを素早く踏み込む。

雄大もドラゴンフォームに超変身。ウバウゾーのカッター攻撃が迫って来たタイミングで地面を強く蹴り上げて高度地点まで飛び上がり、ドラゴンロッドによる棒術で光弾を掻き消しながら後方へ下がる。

 

ヤムヤム「バリバリカッターブレイズ!」

スパイシー「ピリッtoヘヴィサンドプレス!」

 

それに合わせてヤムヤムが、『カッターにはカッターだ』と言わんばかりにカッターブレイズを放つ。

お互いのカッター攻撃が相殺され、スパイシーがサンドプレスで上方(うえざま)の両翅を潰すといった連携を見せたのだった。

 

フィナーレ「二人共、やるじゃないか」

プレシャス「よぉし。1000キロカロリー...!」

ディケイドB「待てよ。このバグスターは粉ふるいをメインに...まずい!」

 

モットウバウゾーの能力に察した俺は警告しようとしたが、時既に遅し。

計画通りと笑みを浮かべたモットウバウゾーは回転しながらプレシャスを捕獲し、そのまま揺すぶった。

 

プレシャス「うわあ〜っ!?粉じゃないよ〜!」

ナルシストルー「ハハハッ。君がケーキになっちゃうのかな?」

ブラックペッパー「プレシャス!!」

フィナーレ「プレシャス。こっちだ!」

プレシャス「はひ〜」

 

悲鳴を上げるプレシャスをブラックペッパーが助けようとしたが、それよりも早くフィナーレがお姫様抱っこで救出した。

 

ブラックペッパー「新しいプリキュア...!?」

フィナーレ「何者だ...!?」

モットウバウゾー「ウバウゾー!ウバッ!」

 

気配を感じ取ったのか、フィナーレはブラックペッパーと対峙する。

それも数秒ほどでしか叶わず、よくも人質を解放してくれたなと激怒するモットウバウゾーは下方の両翅から光弾を撃ってきた。

 

ディケイドB「本来ならシャウタでやりたかったが...手間が省けた!」

【フォームライド オーズ タジャドル!】

『タ〜ジャ〜ド〜ル〜!』

 

縦に連なる赤いメダルのオーラが俺に重なり、オーズの胸部プレート『オーラングサークル』には不死鳥の姿が描かれていた。

頭部のタカヘッドも『タカヘッド・ブレイブ』として強化され、薄く鋭い刃状のプレートが層のように重なる腕部、(かかと)付近と爪先(つまさき)部分に存在する鋭い爪状の外骨格を持つ脚部。その姿は猛禽(もうきん)類を連想とさせる。

かつて800年前の王が高空からの空爆で敵を奇襲したり、村を焼き尽くしたりした炎のコンボ『タジャドルコンボ』となった俺は背中に孔雀(くじゃく)の羽を模した光弾を発射してモットウバウゾーの光弾を相殺する。

 

ヤムヤム「はわ〜。煌びやかマシマシ〜!」

スパイシー「奇麗(きれい)...!」

 

その姿に見惚れているスパイシーとヤムヤムも無理はないだろう。

プレシャス、フィナーレ、ブラックペッパーの三人と共に跳び上がり、雄大もモットウバウゾーとの距離を測るべく、ジュニラムを高度地点まで飛行させる。

 

フィナーレ「プリキュア・フィナーレブーケ!」

 

フィナーレはクルーミーフルーレの捻り部分を一回だけ回し、紫色のエネルギー波でモットウバウゾーを無力化させる。

俺はクジャクアームの両肩装甲『クジャクショルダー』から展開した六枚の翼で高く舞い上がり、オーズのファイナルアタックライドカードを装填する。

 

【ファイナルアタックライド オ、オ、オ、オーズ!】

『スキャニングチャージ!』

ディケイドB「プロミネンスドロップ!」

クウガ「ジュニラム、これくらいでいい。飛ばせ!」

ジュラニム『照準(しょうじゅん)ヨシ!飛ンデケー!!』

クウガ「うおりゃああああーーーーッ!!」

プレシャス「1000キロカロリーパーンチ!!」

 

急降下しながら燃え盛る爪で叩き込む両脚、古代エネルギーを収束させた炎の飛び蹴り、ダイナマイト5本分の威力を誇る右拳(うけん)でモットウバウゾーを勢いよく吹っ飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DIEND SIDE

 

シミー「やっちゃいなさい!」

 

パティシエの服装をしているバグスター戦闘員が僕達に襲い掛かってくる。

カメくんはロッドモードにしたデンガッシャーでバグスター戦闘員達の攻撃を受け流し、回りながら薙ぎ払う。

A個体はソードモードにしたライドブッカーでバグスター戦闘員達を峰打ちで次々と倒していく。

僕も後に続いて襲い掛かって来たバグスター戦闘員の一体が振り下ろした三本槍をゼロディエンドライバーで受け止め、右腕を持って行きながらセロ距離で銃撃を放ち後退させる。

 

【アタックライド ブラスト!】

 

更には手から離れた三本槍を奪い取ってそのまま空中に投げ、左脇にあるカードホルダーからライダーカードを装填したゼロディエンドライバーを左手に持ち換えながら素早く突き出す事でポンプアクション。

奪い取った槍で後退させ、上に向けて放った光弾の雨がバグスター戦闘員達に降り注ぐ。

ボウルを頭に被って防御していた個体もブラストの追尾効果で胸部を撃ち抜かれる形で一人残らず駆逐された。

残る敵はシミーだけとなり、僕はライダーカードを二枚装填する。

 

シミー「喰らいなさい!」

 

シミーがステッキを上に突き出すと、キャンディーステッキから収束させたホイップクリームを飛ばす。

 

電王R「リュウタ。交代だよ」

リュウタロス『オッケー!』

『GUN FORM』

電王G「お前、倒すけどいいよね?答えは聞いてない!」

 

カメくんからリューくんに交代し、ガンモードにしたデンガッシャーの銃撃が通る直前にホイップクリームを撃ち抜くが逆効果。

 

シミー「...掛かったわね!」

電王G「えっ?うわあっ!?」

シミー「これだけじゃ物足りないわ。そぉれっ!!」

【アタックライド バリア!】

 

シミーは不適な笑みを浮かべると、キャンディスティックから放たれたホイップクリームが雨の様に降り注ぐ。

僕はバリア、A個体はオーロラカーテンで防ぐ事は出来た。

だが逆にリューくんがホイップクリームを撃ち抜いた事で視界を塞がれ、更には生成したドーナツ型の輪っかで拘束されてしまった。

 

電王G「何これ...!?前が見えないよ〜!!」

シミー「んふふ、これで電王は無力化されたわ。私はね、憎たらしいガキなんて死んでも食べる気はないの。甘〜いお菓子だけ...さぁ、次はあなたの番よ」

ディエンド「流石はお菓子のゲームから生まれたバグスター...そんな君に敬意を評して、僕達が美しくデコレーションしてあげるよ。但し、その代償として臭いが取れなくなるけどいい?」

シミー「...はぁ?」

 

十五年もの戦闘経験を持つ電王をいとも簡単に無力化させたシミーに、僕は軽く称賛する。

 

ディケイドA「ああ。派手に盛り付けるぞ!」

【フォームライド ガイム ジンバーチェリー!】

『ジンバーチェリー!ハハーッ!』

 

A個体がゼロディケイドライバーに装填して鎧武にカメンライド。頭上に出現したオレンジアームズと、桜桃(さくらんぼ)を模した鎧が融合。

そのまま被さり、赤い果汁(かじゅう)と共に陣羽織(じんばおり)の形をした黒いアーマーを纏う。

相違点としては、クラッシャー部分と兜の色が黒、角と飾りは銀に変色している事である。

鎧武 ジンバーチェリーアームズとなったA個体は、赤い弓の形状をしている武器『創生弓(そうせいきゅう)ソニックアロー』を持ちながら構える。

 

【カメンライド ナイト!】

【カメンライド ブレイブ!】

『タドルメグル、タドルメグル、タドルクエスト〜!』

 

僕はライダーカードを二枚装填し、トリガーを引いて銃口から三原色の影がライダーの姿を作り出す。

黒に近い紺色を基調としたアンダースーツを着ている騎士のライダー。その仮面の中には鋭い青い目が存在しており、馬上槍(ばじょうやり)型の大剣を手に持ち、ベルトの左側には、両翼を閉じたコウモリが描かれているレイピアを(たずさ)えている。

もう一体はシアンとシルバーを基調とした西洋騎士の様なライダー。左腕には七角形の小さな盾が装備されており、右手にはオレンジと水色のABボタンが存在するの剣『ガシャコンソード』のグリップを順手で握っている。

 

ディエンド「鏡先生、オペのお手伝いをさせてください」

???「あまり足を引っ張るなよ?これより、バグスター切除手術を開始する」

 

意識不明の恋人の意識を取り戻すべくライダーになった騎士『仮面ライダーナイト』と、甘いスイーツが大好きな天才外科医『仮面ライダーブレイブ』はシミーの前に姿を現す。

 

ディケイドA「お前をデコレーションして食うケーキは...フルーツチョコレートケーキだ!」

シミー「ほざきなさい!」

 

調理宣言したA個体はシミーが再び放ったホイップクリームを、ガンモードにしたライドブッカーの銃撃で相殺。

ブレイブがガシャコンソードのコントロールパネル『アタックラッシュパッド』にあるAボタンを三回押して、炎の刀身『フレイムエリミネーター』から炎の衝撃波が放たれる。

女王は甘くはないとシミーがチョコの壁を生成した直後にオーロラカーテンが出現。

おそらくジンバーチェリーの加速能力で背後に回ったと同時に、出現させたオーロラカーテンで突き飛ばしたのだろう。

放たれた炎の衝撃波がシミーを襲い、A個体はソニックアローの鋭利な刃『アークリム』で連続で斬り付ける。

 

シミー「よ、よくもやってくれたわね...!って、ああ!私のスティックがぁ〜!?」

 

チョコまみれとなってでもキャンディースティックを突き出すシミー。

だが、キャンディースティックは炎によって溶解した事で本来の形を失い、まるで吸血鬼の心臓を突き刺す釘の様な形状へと化した。

 

シミー「よくも...よくも私のスティックを!!」

『NASTY VENT』

 

ヤケになってスティックを振り上げるシミーに、突然の超音波に襲われる。

それはナイトの契約モンスター『闇の翼 ダークウイング』がシミーの周りを飛び交いながら超音波を放っていたのだから。

 

『コ・チーン!』

 

シミーの攻撃が鈍っている隙にブレイブはアタックラッシュパッドのBボタンを押して氷の刀身『ブリザードエリミネーター』に切り替え、EXPグリップを逆手に持つ。

炎剣モードの時と同じ様に今度はBボタンを三回押して地面に突き立てると、氷の結晶のエフェクトと共にシミーを足元から凍らせる。

 

【フォームライド キバ ドガバキ!】

 

体に流れる波紋と共にA個体は、キバにカメンライド。

頭部はキバフォームの赤、右腕はバッシャーフォームの緑、左腕はガルルフォームの青、そして胸部はドッガフォームの紫。

基本形態に三つのフォームを付け足したてんこ盛りフォーム『キバ ドガバキフォーム』となったA個体。

右手に持つガルルセイバーで湾曲の刃『ウルフェンブレード』でシミーを十字に切り裂き、左手に持つバッシャーマグナムの銃底『アタックボトム』で顔面を左右に殴り、最後にドッガハンマーを両手で持ち、助走を付けながらぶん回す。

シミーとの距離が数mとなった瞬間、紫電(しでん)鉄槌(てっつい)がシミーを岩壁(がんぺき)まで吹っ飛ばした。

 

シミー「この私が...あんた達みたいな奴等に又負けるなんて...認めない、認めないわ!!」

ディケイドA「悪いな。いくら能力が万能だろうと、実力は俺達の方が上だ」

【ファイナルアタックライド キ、キ、キ、キバ!】

ディケイドA「ドガバキムーンブレイク。はああ...ふっ!はぁッ!!」

 

キバのファイナルアタックライドカードを装填し、両手にガルルセイバーとバッシャーマグナムを持ちながら身を屈めるA個体。

周囲が満月が浮かぶ夜に変わり、高く振り上げた右脚『ヘルズゲート』の鎖『カテナ』が解放された事で真紅の翼が解き放たれる。

残った左脚で数十メートルまで跳躍し、三日月をバックに蜻蛉(とんぼ)返りで体制を整える。

 

ディケイドA「はああ...はあああーーーーッ!!」

シミー「ぐっ!?ギャアアアアーーーーッ!!!!」

 

放たれた飛び蹴りを喰らったシミーは爆散し、残ったデータはソルトルーに回収された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B SIDE

 

フィナーレの浄化技でモットウバウゾーは消滅し、捕獲箱からショートケーキとチョコレートケーキの個体のレシピッピがハートフルーツペンダントに格納される。

 

ナルシストルー「キュアフィナーレか...」

ソルトルー「ディケイドも坊っちゃまも中々の腕前でしたよ。さぁて、今度のゲームでは如何(どう)抗うか。楽しみが増えるばかりです...!」

 

ナルシストルーの後を追う様に、ソルトルーは俺とレグレットの腕前を称賛しながらデリシャスフィールドを後にした。

 

ローズマリー「待って!貴方、シナモンと関係があるの...?」

ブラックペッパー「シナモン...?」

ローズマリー「若し、そうなら...あの人に謝りたいの!」

 

フィナーレの後ろ姿を見て、立ち去ろうとしたブラックペッパーを呼び止めたのは、変身を解除したローズマリー。

やっぱり、あの『シナモン』って奴と深い関わりがありそうだな。 

 

ブラックペッパー「...何の事かさっぱりだ。私とは関係ない」

 

そう返答すると、ブラックペッパーは飛び去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Touki side

 

咲夜「よっしゃあ!バースデーケーキ完成だ!」

あまね「此方も!」

ここね「出来た...」

 

戦いが終わり、僕達はバースデーケーキが完成させる事が出来た。チョコレートケーキには華満少女が持ち込んだ胡麻団子と雄大の板チョコ。

生クリームケーキには芙羽少女と菓彩少女が意見を出したブルーベリーとラズベリーがあしらわれている。

何?僕が用意したフルーツは何処だって?ちゃんとケーキの中に入ってるよ。

 

ローズマリー「何方もケーキも素敵だわ!」

ゆい「うん。美味しそ〜!」

咲夜「まだだぞ。まだだかんな」

パムパム「パムパム達のも出来上がったパム!」

メンメン「プリキュア&ライダーケーキ完成メン!」

コメコメ「コメコメ!」

パフェのレシピッピ「ピッピピ!」

 

おパム少女達も勝負の事は忘れて、こっそりとケーキを作っていた様だ。

上には苺、キウイ、パインのフルーツがあしらわれ、クリームの色もピンク、緑、黄色で信号機の色を彷彿(ほうふつ)とさせている。

 

咲夜「お前ら、いつの間に作ってたのか!?」

ローズマリー「愛とパッションメガ盛りじゃない!」

ゆい「すご〜く美味しそう!」

ジュニラム『オパムチャン達、スッカリ勝負ノ事忘レチャッテルネ』

キバーラ「当たり前よ。お料理に勝ち負けなんてないもの」

あまね「皆、頑張ったな」

パフェのレシピッピ「ピピピ!」

 

パフェ個体が労いの言葉を掛ける菓彩少女に何かを伝える。

 

パムパム「『このケーキはワタクシ達からあまねへのプレゼントですわ』パム!?違うパム!皆へのパム!」

あまね「...皆、有難う」

透冀「菓彩少女。そろそろゆあんくん達を呼んでいい頃合いだと思うよ」

あまね「ああ!」

 

協力してケーキを作ってくれた僕達に、謝意の言葉を伝える菓彩少女。

ゆあんくんとみつきくんを呼んで、皆でケーキを堪能したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「鳴滝さん。本当にアキノリ達は、この世界に居るの?」

鳴滝「ああ、吉木君もこの街の何処(どこ)かに居る。一先ずは和食ストリートの『福あん』に泊めてもらうといい。きっとあの三人に会える筈だ」

???「分かった。雄大とジュニラムも貴方によってこの世界に飛ばされたって聞いたけど、まさかあたしまで呼び出される事になるなんてね」

鳴滝「ブンドル団の料理人 ソルトルーは元財団Xの一人だ。意図的に何を仕出かすか分からない...夏海君には既に事情は話している」

???「そっか、それなら安心した。先ずはキバーラと合流するのが優先順位だね。それにしても、又四人揃う日が来るなんてね...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早く会いたいよ。アキノリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディエンド「今日はバタフライピー。僕と乾杯だ」

 

オリジナルED『吉武千颯 /DELICIOUS HAPPY DAYS♪』

 

 

 

 

 

□ 

 

次回、デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~

 

冬美「アキノリ、レグレット。久し振り」

 

あまね「『思いやりこそマナー』...きっと、今の私に必要な言葉だ」

 

咲夜「記念すべき完全復活だ!」

 

第二十品:あまねのマナーレッスン!憧れのレストラン!/四人目の旅仲間!キバーラ、完全復活

 

海に詠い、透かない冀望を抱け!

 

 

 

 




次回、キバーラが...!


















如何でしたでしょうか?次回は咲夜君の四人目の仲間が登場します。それでは次回もお楽しみに!





ディエンドが召喚したライダー

ナイト、ブレイブ

~共通点~

・基本的にはクールな性格だが、本質的には他人に感情移入しやすいタイプ
・年齢が24歳
・ゲームマスターによって開発された主役ライダーと同じ変身ベルトを使用して騎士がモチーフの青いライダーに変身
・恋人がいる
・恋人に怪人による悲劇が降りかかった事が原因でライダーになった
・戦いの中で人知れず葛藤する事も多かった
・主人公と同じ職場で働いている
・ヒロインに自分の言動を咎められた事がある
・当初は主人公と対立していたが、徐々に協力的になる
・物語後半で愛する恋人を取り戻す為に再び主人公と対立するが、最終的には味方に戻ってくる










ゲンムのオリジナルガシャット

シミープレイタイム

お菓子の国で出会った貧乏な少女をデコレーションする着せ替えゲーム

シミーバグスター
ICV:前田愛
身長:185.4cm
体重:54,0kg
特色/力:キャンディースティックによるお菓子を模した能力の使用





初使用したカメンライド

なし





KAMEN RIDE
-昭和-
V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、ZX、BLACK、BLACK RX
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO
-平成1期-
ファイズ
-平成2期-
補完完了
-令和-
補完完了...?
-TVシリーズ外-
仮面ノリダー、ホッパー1号(The First版1号)、ホッパー2号(The First版2号)、ホッパーVersion3(The Next版V3)、G、アマゾンズ(オメガ、アルファ、ネオ)、ミライダー(シノビ、クイズ、キカイ、ギンガ)








  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。