デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

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20000文字越えの第二十二話、どうぞ。

~これまでの破壊者の食べ歩きは...?~

「大好きな和菓子屋が閉店しちゃうの。だからどうやったらお客さんを沢山呼べるか考え中...」

「『始まりがあれば終わりもある』。お店を経営している咲枝さんにどうして閉店するかちゃんと聞いた?」

「らんちゃんがはごろも堂を想う気持ちは決して間違いじゃないと思ってる。でも、きっとその気持ちは、あまねちゃんも同じだったんじゃないかな?」

「歴史というものは、単に出来事が継承されていく訳ではない。人々の瞬間瞬間の思いが其処にはある」








第二十二品:ブラぺ引退!?伝説のクレープを探せ!/無力な自分を振り払え!ウォブリーの置き土産

KUUGA SIDE

 

俺と冬美は今、浅倉とゲンムの二人と戦っている。レグレットとプリキュア組は丸板と小匙(こさじ)スプーンを素体にしたモットウバウゾーを、BとCはローズマリーと共にスネイガーという蝸牛のバグスターと交戦中だ。アキノリは車椅子に座りながら興奮しない程度に応援している。

 

キバーラ(冬美)「来て、ドッガハンマー!」

 

ドッガハンマーを召喚した冬美はサンダーフィンガーを展開させる事で充血した赤い単眼を露出。魔皇(まおう)力による赤い光を浴びた浅倉とゲンムの身体機能を一定時間だけ麻痺(まひ)させる。

 

キバーラ(冬美)「雄大!」

クウガ「超変身!ふっ!はっ!うおりゃあッ!!」

王蛇「ぐっ!?」

ゲンム「ぬあぁっ!?」

 

その隙に召喚したガルルセイバーを手に取ってタイタンフォームに超変身した俺は地割れの如く重量に抗いながら斬り付けるも、まるで蘇ったかの様にあっさりと起き上がった。

 

王蛇「どうした。お前らの力はそんなもんか?」

ゲンム「レベル10になった私にダメージは通用しない。光冬美、君の力も私の会社を復活させる(かて)となれェ!!」

キバーラ(冬美)「別に糧なんかにされたくないんですけど!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DECADE(Touki)SIDE

 

モットウバウゾー「ウバウゾー!ウバーッ!!」

スパイシー「プレシャス!」

ディケイドA(透冀)「まずいッ!!」

【カメンライド ウィザード!】

『ヒー!ヒー!ヒー!ヒー!ヒー!』

【アタックライド テレポート!】

 

着地したプレシャスに右拳(うけん)を振るうモットウバウゾー。ディケイドウィザードにカメンライドした僕はアタックライドカードを速やかに装填し、空間を操って生成したワープホールでプレシャスの元へ瞬間移動する。

 

【アタックライド ビッグ!】

ディケイドA(透冀)「ふんッ!!」

 

続けてアタックライドカードを素早く装填し、赤い魔法陣を通して巨大化させた右腕がモットウバウゾーの右拳と打つかり合い、衝撃波が発生。このタイミングを好機と見做(みな)したのか、颯爽とブラックペッパーが現れる。

 

咲夜「ブラックペッパー、左右のスプーンには気を付けろ。エネルギー弾を跳ね返されるぞ!」

 

両手から生成した黒いエネルギー弾をアキノリの警告を無視して放つが時既に遅し。モットウバウゾーは体を一回転させながら右側の小さじスプーンでエネルギー弾を受け止め、それを反射する様に跳ね返した。

 

ブラックペッパー「何ッ!?」

モットウバウゾー「ウバウゾー!ウバーッ!!」

 

地面に着弾したエネルギー弾が土煙を起こし、今度は両側のスプーンからマシンガンの如く紫のエネルギー弾を連射しているところをブラックペッパーが背後に回ってエネルギー弾を放つも、再度受け止めた上でプレシャス達を狙っている。まるで自分が足手(まと)いになっているかの様に。

 

フィナーレ「撃つな、全て返されるぞ!」

ブラックペッパー「くっ...!」

 

プリキュア達の戦いを観戦していたナルシストルーとソルトルーが足手纏いになっているブラックペッパーを見て嘲笑する。

 

ナルシストルー「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ...!君ぃ、又邪魔しに来たの?」

フィナーレ「此処(ここ)は下がっていろ」

ソルトルー「ハハハハ!これは良い気味ですねぇ!!」

 

歯軋(はぎし)りを立てながら戦闘を続行しようとしたブラックペッパーはフィナーレのダメ出しを食らい、今度はソルトルーにも(あお)られてしまった。

 

 

 

Sakuya side

 

それから数分後、モットウバウゾーとバグスターを倒して南瓜(かぼちゃ)スープ個体のレシピッピを取り返した俺達は安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 

ヤムヤム「ふへぇ...何とか取り戻せた!」

ディケイドA(透冀)「間一髪(いっぱつ)だったね。後で予習として、トレーニングしておいた方が良さそうだ」

ソルトルー「貴方が余計な手出しをしたお陰でワタクシ達もアキノリさんも楽しく観戦出来ましたからね」

咲夜「別に俺は嬉しくも何ともないが?」

ソルトルー「貴方ならそういうと思ってましたよ。では、(また)の機会を...!」

ブラックペッパー「...済まない」

 

デリシャスフィールドを後にしたソルトルー達に続いて、ブラックペッパーは自分自身への不甲斐なさと自身の無力さを()びながら立ち去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Takumi SIDE

 

拓海「俺のやってる事って、余計なお世話なのかな...?」

 

(せみ)の鳴き声と蒸し暑い外の空気の中、俺は新鮮病院の近くにあるベンチに座りながら溜め息を吐く。

別に頼まれた訳でもない。前にローズマリーが言っていた事を振り返る。

 

ローズマリー『貴方、シナモンと関係があるの?』

拓海「一体、どうしたら...!」

???「どうしたらいいんだーッ!!」

 

若し、あれが父さんの事なら下手に関わらない方がいいのだろうか。右手に持っていたデリシャストーンを握り締め、重なる様に聞こえる苦悩の呟きが俺を向き直させる。

長袖を半分捲った黒いハイネックワークシャツと紺色のズボンを着ている筋肉質の男性。赤いキャップを逆に被り、首元には黄色いタオルを掛けている。それは俺の知人でもあり、行きつけのお店『にこにこ青果店』の店主である湊陽佑(みなとようすけ)さんだった。

どうやら手には上にキャラメルソースが掛けてあるバナナクレープとイチゴクレープを持ちながら悩んでいる様だ。知人であるこの人をこのまま放っては置けず、俺は声を掛けた。

 

拓海「湊さん。どうかしたんですか?」

陽佑「拓海、『伝説のクレープ』って名前の通り伝説になったんだな...」

 

その言葉に俺は目を見開く。『伝説のクレープ』は、神出鬼没のキッチンカー形式の店で開店から数分で完売する程の人気の会ったクレープ。

海外移転してしまった事で陽佑さんの前述通り、おいしーなタウンでは『伝説のクレープ』の名称が付いてしまった。

 

陽佑「実は、麻恵(あさえ)が怪我で入院しちまって...だから、あいつが好きな伝説のクレープを持って行こうと思ったら、お店が海外に移転したとかで本当に伝説になっちまったんだ」

 

麻恵さんは陽佑さんの幼馴染みで、俺の自宅の近隣(きんりん)に住んでいる。まさかあの人が入院していたなんて...。

 

拓海「それで似た様なクレープを?」

陽佑「ああ。けど、あの味に似た様な物がなくてさ...」

 

クレープをやけ食いした陽佑さんは弱音を吐く。

 

陽佑「はぁ、やっぱり無理かぁ...!」

 

何か良い方法はないのか...いや、待てよ。あのクレープは確か、ゆいと食べた記憶があるぞ。それなら...!

 

拓海「湊さん。何とかなるかもしれない!その事、俺に手伝わせてください!」

陽佑「えっ?でも、あのクレープは...!」

拓海「大丈夫、任せてください。又連絡します!」

陽佑「あ、おい!」

 

そう宣言しながらベンチを後にした。これが俺に出来る事なら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別OP『品田拓海/俺に出来る事』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

ゆい「あーん...デリシャスマイル〜!!」

あまね「うん、甘さも控えめで美味しい。ちょっと大きい気もするが...?」

 

フルーツパーラーKASAIにて、俺達は特大パフェを堪能(たんのう)している。

本来なら俺達の分のパフェはフエルミラーで増やしたかったが、実際に作った方が楽しいとの事であっさりと冬美に止められてしまった。

因みに先程のはごろも堂の件で俺が華満を泣かした事が冬美にバレてしまい、こっ酷く叱られた。今後は泣かさない程度の説教をする様に俺も用心するつもりでいる。

 

ゆい「えへへ。一度でもいいから、お腹一杯パフェを食べてみたかったんだ〜!」

ローズマリー「インパクトがあって良いじゃない。色々な味も楽しめるし!」

らん「和洋中のスイーツ全部乗せてみました〜!」

ここね「可愛い顔も付けてみた...」

あまね「皆の発想は面白いな。お陰で新しいメニューが出来そうだよ」

透冀「人間の想像力って、本当に面白いね」

 

コメコメは自分も特大パフェを食いたいと思ったのか、両手で頭を二回撫でて人間体に化ける...のだが、何と見た目が6~7歳くらいに変化していた。

 

コメコメ「コメコメも食べたいコメ!」

咲夜「ブフォッ!?ゲホッ!ゴホッ!」

冬美「こらこら。()せってるんだから、ちゃんと手で抑えないと駄目でしょ?」

咲夜「ああ、有難(ありがと)な。冬美」

 

あまりの展開で噴き出さない程度に俺は口を懸命に閉じたが、含んでいた炭酸飲料を鼻の奥に達した勢いで咽せってしまった。

 

らん「えっ、誰!?」

雄大「誰って、コメちゃんだよ?でも、何か前と全然違う様な...」

咲夜「コメコメ自身の心が成長すると、容姿も変化するんだ」

透冀「大きくなったというよりも、精神的に成長したって感じだね」

 

椅子から離れて少々困惑する華満。無邪気にテーブルの端で燥いでいるコメコメの様子を、クソ犬とドラジカは推測する。

 

メンメン「最近よく食べると思ったメン...」

パムパム「化ける能力が上がったパム」

あまね「それで大きくなったのか?」

キバーラ「まるで桃太郎ね」

ここね「可愛い...!」

 

それな同意はするぜ。コメコメの成長を讃えるゆいはスプーンで(すく)ったパフェを食べさせる。

 

ゆい「凄いね!はい、パフェ。あーん!」

コメコメ「あーん...んん〜!これ好き美味しいコメ!」

ローズマリー「お喋りも上手になって...!」

 

コメコメの成長を見て、ローズマリーがハンカチを噛みながら感涙する。保護者かよ。

 

咲夜「前よりも流暢(りゅうちょう)に喋ってるな。これも成長の証ってやつか」

冬美「コメちゃんを見てもデレないアキノリって何だか珍しいね。普段なら可愛いってデレまくるのに」

咲夜「バグスターウイルスが落ち着いている影響かはまだ断定出来ていないが、感情が抑制されてる感じって言うか...なぁ、レグレット。俺の左脚はいつ治るんだ?」

 

俺の問い掛けにレグレットは顎に手を当てる。俺が車椅子で生活をする様になってから二・三日が経った。特に左脚以外の部位が変化する事はなかったけど、変化した右脚で歩くと市民に怖がられる(おそれ)があったため、敢えて車椅子で生活する事となった。

因みに左脚はバレない程度に包帯でグルグル巻きにし、男子バドミントン部の皆には『怪我はしたが、()()く大会にまでは必ず戻ってくると』伝えておいた。旅の仲間も部活仲間も、両方共見捨てる訳には行かないしな。早い内に治しておかないと...!

 

透冀「あの日以来、君の代わりに僕がディケイドとして戦っているけど...兎に角、右脚の異変が治るまでは車椅子で生活をしてもらうしかないね」

冬美「でもだからと言って、ずっとこのままって訳にも行かないでしょ?」

雄大「この二・三日。レグレットがバイオライダーにカメンライドして、バグスターウイルスを取り込んだ抗体で作った点滴を打っても元に戻らないなんてな...」

 

怒りの王子『バイオライダー』は体内に打ち込まれた未知のウイルスや毒素を取り込む事で、その構成する因子を解明出来れば体内から抗体を生成可能する。

その生成した抗体を応用した点滴を今俺が打っている状態だ。まともに戦えない訳ではないが、ゼロディエンドライバーによるサポートぐらいはお手の物だ。

 

咲夜「なぁに安心しろ。レグレットにゼロディエンドライバーを借りてもらってるから、別に俺が戦えない訳でもない。だから脚の事でくよくよすんな!」

雄大「アキノリ...」

冬美「ホンット、あんたって人は...でも、有難うアキノリ。あたし達を慰めてくれて」

 

仲間達の笑顔を見る。そういや、あいつらにも何度も支えられた事があったな。罪滅ぼしとして、今度は俺があいつらを支えてやらないと。

そう思いながら目を横に泳がすと、ガラス越しで品田が様子を(うかが)っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

拓海「男子バトミントン部のメンバーから聞いた...門津、本当に足を怪我してたんだな。痛みはないのか?」

咲夜「問題ない。この通り、怪我しても俺は元気だ!」

拓海「元気なのは良いんだけどさ、普通に怪我してんなら松葉杖で歩くだろ?」

咲夜「ああ、これには深い訳があるんだ。それよりも用件はなんだ?」

 

俺が問い掛けると、品田は少し時間を置きながら用件を話した。

 

拓海「実は俺、『伝説のクレープ』を作りたいんだ。ゆいなら覚えてるよな?あれを再現したいんだ」

咲夜「『伝説のクレープ』?何だそれは?」

ゆい「『伝説のクレープ』はあたしと拓海が小さい頃に食べた事があるんだけど、急で海外に移転しちゃって...でも、当時は数分で完売する程に人気だったんだよ!」

咲夜「成る程、大体分かった。それで俺達に作るのを手伝いたくて此処へ来たと?」

拓海「あ、いや。別にそういう訳じゃ...」

咲夜「幼馴染みなんだろ?少しは気ぃ使ってやれよ」

 

俺の言葉に品田の表情が少し和らいだ様に見えた。品田がブラックペッパーに変身している可能性が高いからな...さっきの戦いでナルシストルー達に煽られた影響か否か、余程躊躇(ためら)っていたのだろう。

 

ゆい「拓海とお料理するの久しぶりだね。楽しみだなぁ~!」

拓海「...そっか。じゃあ、頼むわ」

 

品田と久々に料理が出来るのが待ち遠しくて張り切っているゆいを見て、流石に遠慮せざるを得なくなった品田は俺達と一緒にクレープ作りに取り掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

らん「らんらんももう一度食べたいって思ってたんだよね〜!」

あまね「是非、協力させてくれ」

ゆい「良かったぁ...!ね、拓海!」

拓海「ああ。有難う!」

 

華満とかいちょの協力を得て、感謝の言葉を述べる品田に冬美は伝説のクレープに関する情報を尋ねる。

 

冬美「ねぇ。その伝説のクレープって、そんなに人気だったの?噂によれば、海外に移転した事でその名称が付いたって聞いたけど」

ここね「うん。神出鬼没のワゴン車のお店で販売して数分で完売してた...」

らん「そうそう。いろんなフルーツ盛り盛りでね、一口食べると常夏のリゾートに居る様なトロピカった気分になれるんだ〜!」

咲夜「『トロピカった』...か。またまた懐かしい言葉を聞いたな」

雄大「そういえば、アキノリは俺達が居ない間に別のプリキュアの世界も旅してたんだってな。確か、あおぞら市だっけ?ゆいちゃんによると、一度だけ訪れた事があるって聞いたけど...」

咲夜「あいつらの顔を拝みたくなったんだよ。気紛れと言うか何と言うか、一緒に戦った仲間だからな」

 

あおぞら市。まなつが進学のために故郷である南乃島(みなみのしま)引っ越してきた海沿()いの町で、かなり温暖の地に所在している。さんごの実家でもあるPretty Holicの店舗(てんぽ)が、このおいしーなタウンに存在していたのも、俺にとってはその名残(なごり)とも言える場所だった。

あいつら、今頃何してるんだろなぁ...ゆいも一応、まなつ達と対面を果たしているが、自分と同じプリキュアである事には大抵気付けなかった。

まぁ、あの時はハートキュアウォッチの警報音が鳴っていたから、ほんの少ししか喋れなかった。今度はちゃんとした展開で再会したい。あおぞら市の思い出を振り返っていると、コメコメが縫いぐるみのフリをしたクソ犬とドラジカを左腕に抱えながら挨拶(あいさつ)をしてきた。

 

コメコメ「こんにちはコメ!」

拓海「こんにちは。あれ?この子は...」

 

優しく挨拶をした品田が人間体になったコメコメを見て違和感を覚える。実はカレーの件で二人は面識がある。此処で正体がバレたら堪ったモンじゃない。

 

ローズマリー「えっと、私の従兄弟(いとこ)再従姉妹(はとこ)の、そのまた従兄弟のお子さm...」

咲夜「ただの獣人のコスプレが大好きな女の子なんだ。最近ゆいの家にちょくちょく遊びに来る様になって、其処の犬とシk...ドラゴンの()いぐるみはその子のために作った物だ」

拓海「は、はぁ...?」

 

実際そうじゃないだろと品田は呆れ顔で困惑する。その後はたわいもない話をしながら、ゆい達は手を洗った。

勿論俺は点滴中のため、除菌ウェットティッシュで軽く手を拭いた。

 

らん「伝説に近付けるかなぁ?」

ここね「同じ物を作るのは難かしそう...」

咲夜「失敗は成功の元だ。何度も挑戦して、何度も研究して、伝説のクレープとやらに近い味を編み出すんだ」

拓海「兎に角、作ってみるか!」

 

品田が粉ふるいを振って薄力粉をボウルに振るう。其処から砂糖10g、牛乳220ml、溶き卵を入れて泡立て器で滑らかに混ぜ合わせる。

 

らん「拓海先輩、凄い!」

ここね「手付きが慣れてる...!」

咲夜「割と器用だな」

ゆい「拓海はお料理が得意なんだ!」

 

ホットプレートで混ぜた生地を薄くなる程度に流し込み、後は中にホイップを入れてフルーツで盛り付けをするだけだ。

勿論、味見担当は俺達ライダー組も参加する事になったのだが、冬美は太るから味見は程々にしておくそうだ。

 

拓海「さぁ、出来たぞ!」

咲夜「よし、実食開始!」

 

一回目はイチゴ、葡萄(ぶどう)、マスカットを上に乗せたパフェだ。

 

ゆい「あーん。デリシャスマイル〜!!」

咲夜「味は美味いが、生地が少しサクッとし過ぎてるな」

ここね「うん。もっとモチモチしてた...」

らん「生地が美味しかったもんね〜」

あまね「そうだな、粉の調節がポイントかも。モチモチなら強力粉、パリって焼くなら薄力粉。溶かしバターや油の違いでも味が変わってくる」

冬美「パフェは生クリームや具材とかじゃなくて生地が基本だからね。生地の調節をしていけば、伝説のクレープに一歩近付けるかも」

らん「おおっ!流石あまねんとふゆゆん!」

冬美「ふっふーん。これでも(ひい)祖父(じい)ちゃんやママに鍛えられてるからね!」

 

冬美は自身の経験を自慢する。一応女子だから体重は気にするタイプだが、料理に関するプライドは誰にも譲れない程に栄次郎じーちゃんと(ほぼ)同じだからなぁ...。

 

拓海「成る程、問題は粉の調節か...!」

 

二回目はキウイを追加。今度は生地がモチモチし過ぎてる事から、粉を微調整。更には蜜柑を追加し、中央に乗せたアイスの左右側に星形のトッピングを刺す。そのおまけにホイップクリームと桜桃を付けて、よりゴージャス感を溢れ出させる。

 

拓海「さぁ、どうだ!?」

冬美「...これは、案外行けるかも!」

ここね「生地のモチモチ感も似てる...!」

雄大「バターの具合も丁度良いね」

らん「大分、伝説に近付いてきた!」

拓海「よし。後は粉を微調整して...あぁ、ちょっと作り過ぎたか?」

 

試行錯誤を繰り返した結果なのか、16皿分のクレープを作り過ぎた事に気が付かなかった品田だったが、ゆいの期待に答えて気合を改める。

 

ゆい「もうちょっと...!」

咲夜「待った。其処で止め...ぐっ!?」

 

意気込んだゆいが小麦粉を量を測り、俺がそのグラムを見る事にする。しかし余りにも慎重し過ぎたのか、手の力が抜けると小麦粉が煙の様に巻き上がった。

俺は直前にエプロンの半分を脱いで小麦粉を防ぐ。

 

ゆい「げほっ、げほっ、げほっ!」

咲夜「ふぅ、''備えあれば憂いなし''ってな」

拓海「ほら、タオル。門津もエプロン拭いとけよ?」

ゆい「あ、有難う...」

あまね「案外、世話焼きなんだな」

 

冷やかすかいちょに続いて、俺も揶揄(からか)いの爆弾を一つ投げてみる事にした。

 

咲夜「気が利くぜ品田。お前は将来、誰かのお婿(むこ)さんになれるかもな」

『!?』

拓海「お、お婿さん!?べ、別にそんな訳じゃ...!///」

ゆい「?」

 

俺の言葉で照れ隠ししながら再び生地を泡立て器で混ぜる品田の様子を見る食いバカ1号ことゆい。少し爆弾にしては言い過ぎたかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NO SIDE

 

場面は変わりブンドル団アジト。ナルシストルーとソルトルーは、ブラックペッパーを今後のプリキュアとの戦いにてどう利用するかを考えていた。

 

ナルシストルー「あの黒胡椒(こしょう)、揶揄うと面白いな。ミスを突けば足元掬えるかも」

セクレトルー「ブラックペッパーの事ですね。何か良い案が?」

ナルシストルー「まぁね〜。さてと、次は何のレシピッピを狙おうかな?」

ソルトルー「やはりかき氷の次に美味しい夏の食べ物と言えば、ズバリ!餡蜜(あんみつ)か、それともジェラートか。どちらにするか迷いどころですねぇ...」

 

すると、セクレトルーが唐突な提案に出る。

 

セクレトルー「クレープ!」

「「...えっ?」」

セクレトルー「クレープにしましょう!クレープが良いです!」

ナルシストルー「は?クレープ!?」

セクレトルー「『伝説のクレープ』なる物があったそうです、かなり人気のお店だったとか。って言うか、私も食べてみたかった..!.」

 

セクレトルーの呟きでソルトルーは十年くらい前に伝説のクレープを実食した経験を振り返る。彼にとっては忘れられない味の一つがこの伝説のクレープで、速やかにクレープのレシピッピを狙う事に決行した。

 

ソルトルー「懐かしいですねぇ、伝説のクレープ!ワタクシも思い出しただけで、もう一度あの味を堪能したいと思っていたところでした!」

ナルシストルー「ええっ、クレープ!?ってか、ソルトルー。お前、人の話で切り替えるのはちょっと...!」

ソルトルー「では!」

「「「ブンドル・ブンドルー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

品田が知人である湊さんをフルーツパーラーKASAIに呼び出して試食させた。『生地がモチモチなところが伝説のクレープに似ている』と、とても好評だった様だ。

 

陽佑「これって、若しや俺の為に...?」

拓海「俺も湊さんにいつもお世話になってるから、力になりたいと思って...」

陽佑「そうだったのか...済まん!」

拓海「えっ、どうかしたんですか?」

 

突然に湊さんが謝罪する。

 

陽佑「実はちょっと話そびれたんだけど、麻恵が入院する前に大喧嘩しちゃって...」

咲夜「成る程。悩んでいた本当の理由はそれだったのか」

陽佑「あ。いや、でも!せっかく拓海が仮面ライダーである咲夜達の協力を得て作ってくれたんだし、行くよ。この伝説のクレープは見舞いに行く切っ掛けになると思って探してたし...」

拓海「クレープの事は気にしないで下さい。俺が勝手に作っただけなんで」

陽佑「いいや、拓海の気持ちを無碍(むげ)にする訳にゃあいかねぇ!ただ問題は麻恵だ、会った時に何て言えば。又余計な事言って怒らせるかも...」

 

早とちりをしてしまったのか、品田は壁に手を当てながら落ち込んでしまう。

 

咲夜「そうやって後先考えるから何も出来ないんだ」

『!』

咲夜「麻恵さんはあんたの幼馴染みなんだろ?ごっつい体した良い大人のあんたがふしだらなく落ち込んでてどうすんだ。やりたい事あるなら突っ走ってみろよ、結果なんてどうだっていいじゃねぇか。ま、いざってなった時は品田がケツ拭いてくれるし」

雄大「何で女の子の前で汚い発言してんだよ...」

 

背後では冬美が笑いのツボを押すタイミングを図っていた。相変わらず準備が早すぎるだろ。俺は左腕で首を抑えながら言葉を続ける。

 

咲夜「まぁまぁ、そう言わずに。だから湊さん、あんたが決めろ。このまま麻恵さんと仲直りせずに別れてもいいのか?」

陽佑「俺は...やっぱり、このまま麻恵と仲直りせずに縁を切るのは絶対に嫌だ。だから、ちゃんと謝ってくるよ!」

咲夜「ふっ、そうでなくっちゃ」

あまね「それなら、このクリスタルシュガーボトルにメッセージを添えてみては?」

 

かいちょにアドバイスを送られた湊さんは、早速メッセージを書く事にした。

 

陽佑「これなら、受け取ってくれっかな?」

ローズマリー「拓海君は麻恵さんともお知り合いなのよね。一緒に行ってあげたらどうかしら?」

陽佑「いやいや。其処までは悪いし...」

拓海「...そうだな。ローズマリーの言う通り、これは俺が乗り掛かった船だ。最後まで付き合うよ!」

咲夜「せっかくだし、俺も一緒に行こう」

陽佑「気持ちは嬉しいとこなんだが、仮面ライダーである咲夜にも無理はさせたくねぇ。此処は俺と拓海の二人で行くよ」

咲夜「...そうか。一度顔を合わせたかったけど、仕方ないか。品田、俺の分まで頼んだぞ」

拓海「任せとけって!」

 

湊さんと品田はもう既に腹を(くく)っていた。本当は俺も面会に行きたかったが、せっかく点滴で抑制したバグスターウイルスが悪化したら元も子もないとレグレット達に止められている。

 

「「行って来ます!」」

『いってらっしゃい(コメ)!』

 

二人を見送った後、クソ犬とドラジカは縫いぐるみのフリを止めた。

 

パムパム「はぁ、はぁ、流石に縫いぐるみのフリはキツ過ぎるパムぅ...!」

メンメン「疲れたメン〜...」

キバーラ「二人共、お疲れ様。お水でも飲む?」

パムパム「ありがとパム...」

メンメン「メン...」

 

キバーラの気遣いでクソ犬とドラジカはペットボトルの蓋に入れた水をがぶ飲みしている中、ゆいはクリスタルシュガーボトルに目を付ける。

 

ゆい「あ、そうだ!あたしもメッセージを書きたいんだけどいいかな?」

コメコメ「コメ...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Takumi side

 

新鮮病院へと(おもむ)いた俺は、麻恵さんの居る病室へ足を運ぶ。

 

拓海「麻恵さん!」

麻恵「あら、拓海君。来てくれたの!?」

拓海「こんちには、お久しぶりです。ほら、早く!此処まで来たんだから!」

陽佑「え、あ、いや、その...」

麻恵「陽ちゃん!?」 

 

麻恵さんの呼び掛けと共に湊さんの背中を押した。

 

陽佑「わ、悪かったな...///」

 

頬を赧めながらクレープを差し出す湊さんに麻恵さんは笑顔を見せた。話によると、湊さんは『優しいガキ大将』だったとの事で、中学の頃に風邪で寝込んでしまった時に伝説のクレープを持ってくれたそうだ。

 

陽佑「が、ガキ大将は余計だ///」

麻恵「けど、又この味が食べられるなんて...二人共、本当に有難う!」

 

だが、そんな時間は長くは続かなかった。どす黒い緑のオーラが一瞬だけ湊さんと麻恵さんを纏い、異変が起きる。

 

麻恵「あれ?どうして私、クレープが好きなんだっけ?」

陽佑「そういえば、何でクレープを届けに来たんだっけ?」

拓海「あいつらの仕業か...!!」

 

その異変がブンドル団の仕業だと確信した俺は、二人に聞こえない程度に呟いて憤慨した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院から出てブンドル団の幹部二人と対峙していたゆいと門津の姿を目撃する。

 

ナルシストルー「混ざれ、モットウバウゾー!」

『ギャング・インセクト!』

ソルトルー「出でよ、ワタクシのバグスター!」

 

ブンドル団のシンボルが調理器具を押印する事で四角いまな板と大匙(おおさじ)のスプーンをマーキングし、左腕を握ると二つの器具が融合。緑の炎を噴き出し、合体タイプのウバウゾーが誕生した。ソルトルーも自身が持っている武器の砲身から散らばったオレンジ色のウイルスが怪人の姿を形成させる。

姿は至ってシンプルだ。オレンジのメガホンを手に持った黄色いスーツを着ている蝸牛(かたつむり)...と思っていたが、実際は蝸牛の殻を彷彿(ほうふつ)とさせる金属製な装甲を外れない様に鎖や杭で固定されているため『蝸牛の殻を無理やり被った蛞蝓(なめくじ)』と過程しても良さそうだろう。

 

モットウバウゾー「モットウバウゾー!!」

スネイガー「またまた主役のスネイガー様の復活だ!今度のレベルは20から30に出世だぜ!」

ローズマリー「デリシャスフィールド!」

 

ローズマリーの掛け声で出現した虹色のオーロラがゆい達を転送させる。俺もデリシャストーンを持ちながら向かおうとするが、ブンドル団に言われた事がフラッシュバックし、そのまま飛び込むのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう。クソ、こんなとこで何立ち止まってんだ。俺...!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

モットウバウゾー「ウバウゾー!」

ゆい「皆、行こう!」

咲夜「行くぜ、野郎共!」

『うん!(ああ!)』

 

モットウバウゾーと蝸牛バグスターと対峙した俺達は変身に移行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「プリキュア・デリシャスタンバイ!パーティーゴー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

ゆい「にぎにぎ!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

ゆい「ハートを!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

 

 

 

 

 

ここね「オープン!」

 

パムパム「パムパム!」

 

ここね「サンド!」

 

パムパム「パムパム!」

 

 

 

 

 

 

 

らん「くるくる!」

 

メンメン「メンメン!」

 

らん「ミラクル!」

 

メンメン「メンメン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あまね「フルーツ!ファビュラス・オーダー!」 

 

 

 

 

 

 

「「「シェアリンエナジー!」」」

 

コメコメ「コメ〜!」

 

パムパム「テイスティ!」

 

メンメン「ワンターン!」

 

咲夜「ブフォッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

フィナーレ「トッピング!ブリリアント!シャインモア!」

 

 

 

 

 

 

コメコメ「コメコメ!」

 

パムパム「パムパム!」

 

メンメン「メンメン!」

 

プレシャス「熱々ご飯で漲るパワー!キュアプレシャス!美味しい笑顔で満たしてあげる!」

 

スパイシー「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!分け合う美味しさ焼き付けるわ!」 

 

ヤムヤム「煌めくヌードルエモーション!キュアヤムヤム!美味しいの独り占め、許さないよ!」

 

フィナーレ「ジェントルに、ゴージャスに、咲き誇るスウィートネス!キュアフィナーレ!食卓の最後を、この私が飾ろう」

 

「「「デリシャスパーティ♡プリキュア!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「変身!」」」」

 

【カメンライド ディケイド!】

 

キバーラ「チュッ!」

 

『SWORD FORM』

 

ディケイド(透冀)「後を(すが)らず全てを撃ち抜く!新たな旅に悔いなき選択を!仮面ライダーディケイド!僕達の旅の行き先は...僕達が決める!!」

 

クウガ「ゼロから始まる古代のエナジー!仮面ライダークウガ!皆の笑顔は...俺が守る!!」

 

キバーラ「「世界に輝く女騎士!仮面ライダーキバーラ!貴方(あんた)の野望、止めてあげる(わ)!」」

 

電王S「俺、参上!」

 

咲夜「全てを破壊し、全てを繋ぐ!」

 

「「「「我ら、仮面ライダー!」」」」ドカーン!

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

ヤムヤム「はにゃ?あのウバウゾー、この前のウバウゾーと似てるね」

フィナーレ「似てるけど、まな板の形が違う...」

ディケイド(透冀)「敢えてバランスを保ち易くしてるのかな?」

ローズマリー『確かにそうね。それにスネイガーの殻だって、この前戦った時よりもゴージャス特盛りになってるわ』

 

変身完了後、ヤムヤムとフィナーレはモットウバウゾーの見た目に疑問点を指摘する。

 

ナルシストルー「流石にディエンドとジェントルーでも気付くか。だが、それだけじゃない。小匙だった計量スプーンが大匙に変わっているだろう?」

咲夜「確かに。眼鏡掛けてるから、少しデカく見える!」

メンメン「いや、流石に分かり難いメン...」

 

モットウバウゾーの違和感に(いち)早く気付いた俺の反応に対して、ドラジカはスプーンの大きさに対する疑問点を打ち払えていない様子だった。

 

ヤムヤム「スプーンの大きさはまだしも、二度目ならマシマシで余裕!」

咲夜「余裕振ってるのもいいが、見た目で判断するのは控えた方がいいぞ」

ローズマリー『そうね。まな板の形やスプーンの大きさが違っても、油断は禁物よ!』

モットウバウゾー「モットウバウゾー!ウーバーッ!!」

 

両側のスプーンが上に展開し、エネルギー弾の雨が俺達に降り注ぐ。スパイシーも両手を翳して防御態勢に至るも、弾幕の量が大き過ぎて避けるという選択肢をするしか他ならなかった。

 

ナルシストルー「見た目は微妙な違いでも、パワーは数倍アップしているのさ」

 

30にレベルアップしたスネイガーも鈍足な身体なのにも関わらず、目にも止まらぬスピードで俺達に突進を何度も仕掛けて来る。その速さはまるで新幹線やフォーミュラー並みと言っていいだろう。俺は突進を避けながら血管を切らない程度に点滴の針を抜き、車椅子を素早く(たた)んでグルグル巻きにした包帯を外す。

 

ソルトルー「おや?その左脚は...さては、あの時ウォブリーさんの羽に含まれたバグスターウイルスの効果が効いているようですね。それにしても違和感があります。本来ならば体内に回ったバグスターウイルスは、二日足らずでバグスターとなる筈...」

咲夜「レグレットが変身したバイオライダーで作った点滴でバグスターウイルスを抑制していたのさ。それにしても、あの蛞蝓野郎。BとCの記憶が正しければ、あんなスピードはなかった筈だ...!」

ソルトルー「それはワタクシが『ガーテンオブバンバン』というゲームに出て来る『スローセリーヌ』のデータをインプットしたのですよ。その結果、背負っている殻が金属製にアップグレードした代償でスピードが鈍くなっているスネイガーさんは、より有利に戦い(やす)くなっているという事です」

 

『ガーテン オブ バンバン』。記憶喪失前の俺がインターネットで見ていたホラーゲームの一種。主人公が疑わしい程に空のままにされた施設『バンバン幼稚園』の謎を、自分の子供の為に解明するゲーム。そのキャラクターの一体が『スローセリーヌ』だ。性別は女性で、座右(ざゆう)(めい)には『私は遅いけど、誰かが困っていたらすぐに駆けつけるよ!』と書いてある通り、鈍足な黄色い蝸牛の姿をしているのにも関わらず、さっきのスネイガーと同じく新幹線並みのスピードを持っている。だが俺は鎖で縛られている金属製の殻に注目すると、ある事に気付いた。

 

咲夜「...そういう事かよ。それと今気付いたんだが、前に俺が戦ったマイマイゴンのデータも入ってるのか?まさか、黎斗社長が俺をバグスターウイルスに感染させたと同時にその遺伝子情報...所謂(いわゆる)、その記憶を基に他のゲームだけじゃなく、俺がこれまで戦ってきた敵のデータもインプット出来た。違うか?」

 

マイマイゴンは(かつ)て俺がカービィの世界で戦った魔獣だが、実際はカスタマーサービスが転送した殻を付けたエスカルゴンが魔獣化した姿。

倒されても結局はエスカルゴンの殻の中身は永久に闇の中という形で終わった。まぁ、実際に蝸牛の殻の中は内臓が詰まってるから取ったらマジで死ぬ。ソルトルーは俺の憶測に正解と示したのか、拍手を送りながら称賛する。

 

ソルトルー「察しが早いですねぇ、貴方や坊っちゃまの様な勘の良い人は大好きですよ。さぁ、ライダーとプリキュアを倒すのです!」

スネイガー「任せとけってソルトルー!パワーアップした主役の晴れ舞台ってところを見せてy...うおわあっ!?」

モットウバウゾー「ウバッ!?ウバァーッ!?」

 

言い終えようとした直前に発生した突風がスネイガーを無数の羽で牽制させ、計量スプーンのエネルギーが充填完了直前となったモットウバウゾーに不意打ちの飛び蹴りをかますブラックペッパー。

それともう一人。俺の目前に立っていたのは、ウォブリーをより幼くした外見のバグスターだった。

 

咲夜「ウォブリー...なのか?いや、違う。確かに姿はウォブリーに似てるけど...なんとなく容姿が幼い感じだし、左腕が銃と一体化していない...!」

???「ウォブリーは僕のお父ちゃんの名前や」

咲夜「うわっ、喋った!?」

???「当たり前や。普通の鳥が喋れるのは大体鸚鵡(おうむ)くらいやで?それと、自己紹介忘れとったわ。僕はジュブリーJr.、『ジュブリー』って呼んでくれるととても助かる」

キバーラ(冬美)「ジュニア?それって若しかして、貴方はウォブリーの息子って事!?」

ジュブリー「まぁ、そんな感じやな」

クウガ「通りで関西弁も父親譲りって訳か...」

 

ウォブリーJr.改めジュブリーバグスター。幼さ故なのか、翼と一体化している両腕の代わりに両脚が発達しており、首元には鳥の巣を彷彿させるリースを付けている。

 

ソルトルー「これは驚きました。まさか、ウォブリーさんの子供がこんなにも早く成長していたとは...!」

ジュブリー「外見はそうでも、実質的に子供やからな」

ソルトルー「ほぉ、これは又素直で」

ナルシストルー「そんな事よりもさ、又邪魔しに来たんだ。ウォブリーの息子は兎も角、プリキュアやライダーの味方って訳でもないんだろ?正体が分からない奴に手を出されても、プリキュアもライダーも迷惑だよ」

 

再び対峙したナルシストルーはお構いなしに正論をかまされた歯(ぎし)りを立てたブラックペッパーを後押しする様に、俺は破壊者として格言をかます。

 

咲夜「誰の味方でもないとか、正体が分からないとか、そんな単純な理由に義理はない。こいつはただ、自分にとって大切な物を守ろうとしただけだ!」

ナルシストルー「反吐(へど)が出る言い方だな。そんなちっぽけな思い出を守って何になる?」

ジュブリー「食べ物の思い出を奪おうとする泥棒猫の君らに言われる筋合いはないで。それに...ちっぽけだから守らなくちゃいけない、この子はそのために戦ってるんや」

 

続け様にジュブリーも格言を言い放つ。お前、一体何様だよって心の中で思いながら。

 

ソルトルー「生み出されたばかりなのに大口を叩きますねぇ。一体何処の誰に似たのやら...」

ディケイド組「「「『アキノリ』」」」

咲夜「わっ、悪かったな!俺が生意気で!!ってか、左脚が元に戻ってる...!」

 

よく見てみると、俺の左脚が何事もなかったかの様に戻っている。

 

ブラックペッパー「そうだ...!例え迷惑だったとしても、大事な思い出は必ず取り返す!」

 

地面を強く蹴り、黒いエネルギー弾を投擲するブラックペッパー。だが、前回と同じ様に左側の大匙スプーンで受け止められてしまう。

スネイガーもジュブリーに高速移動を仕掛けるのに対し、受け身のまま攻撃を耐え切る。

 

スネイガー「ふははははっ!どうしたぁ、ウォブリーの息子さんよぉ!お前が早く攻撃しなければ、主役であるこの俺がお前をサンドバックとして倒すだけだぜぇ!?」

ローズマリー『この前と同じ手を...皆、逃げて!』

咲夜「いや、その必要はなさそうだ」

ローズマリー『えっ...?』

ブラックペッパー「...ふっ!」

モットウバウゾー「ウバッ...!?」

ナルシストルー「何ッ...!?」

 

ブラックペッパーはマントを(ひるがえ)す事で黄色いオーラを纏って受け止められたエネルギー弾を反射し、ナルシストルー達はエネルギー弾によって崩落した岩陰から間一髪離れながら、ブラックペッパーが隠し持っていた技に驚愕(きょうがく)する。

ジュブリーはラリアットをかまそうとしたスネイガーの手を掴んで一本背負いに入って地面に大きく叩き付ける。更には立ち上がったところでボディブローを一番効きやすい右の脇腹を打ち込んだ。

 

挿入歌『The people with no name/RIDER CHIPS Featuring m.c.A・T』

 

ブラックペッパー「残念だったな。私に同じ手は通用しないッ!!」

 

隙を突いたブラックペッパーはアッパーカットでモットウバウゾーに尻餅を突かせる。

 

スネイガー「ぐぅっ!?ば、馬鹿な...!?」

ジュブリー「自分自身に(おぼ)れた事が(あだ)となったようやな。それに、君はお父ちゃんをこけにした...絶対に許すつもりはないから覚悟しとき」

スネイガー「ま、待て!話せば分か...ゔぅっ!?」

ジュブリー「命乞いはせん方がええで。時間の無駄や...はぁッ!!」

スネイガー「ぐはあぁっ!?」

 

貫手(ぬきて)で喉を潰されたスネイガーはウォブリーが続けて繰り出した上段回し蹴りを喰らう。流石に地獄突きからの回し蹴りはキツいだろうな。

 

クウガ「あのバグスター、翼が発達していない代わりに格闘技が熟知してる...!」

キバーラ(冬美)「若し、この子が敵だったら、雄大と互角な戦いをしてたかもしれないね」

咲夜「感想は後回しだ。野郎共、ジュブリーに続くぞ!変身!」

【カメンライド ディエーンド!】

プレシャス「あたし達もブラペに続こう!」

フィナーレ「ああ。一気に攻める!」

 

俺はディエンドに変身し、モットウバウゾーに立ち向かう。

 

ヤムヤム「クレープのレシピッピを返して!」

スパイシー「伝説のクレープを食べていた皆の大事な思い出を!」

プレシャス「絶対、取り戻す!!」

ブラックペッパー「俺も、『ご飯は笑顔』を守ってみせる...!」

 

その言葉に俺は仮面の下で目を見開きながら確信した。ブラックペッパーは品田である事を。

 

ディエンド(咲夜)「(そうか。やっぱり、お前は...!)」

モットウバウゾー「モットウバ...!」

ディエンド(咲夜)「Oh.no you Don't!(させるかよ!)

【アタックライド ブラスト!】

ディエンド(咲夜)「オラァッ!!」

モットウバウゾー「ウバッ!?」

 

初期組に対して小匙スプーンにエネルギーを充填するモットウバウゾー。そうはさせまいと俺は(ふところ)に入り込んでディエンドブラストをお見舞いしてやった。

 

キバーラ(冬美)「はい固定。フィナーレ!」

フィナーレ「はあああッ!!」

 

同じく懐に入り込んでいた冬美が召喚したドッガハンマーでモットウバウゾーの身体機能を麻痺させ、フィナーレが正拳突きによる強い衝撃波でエネルギー弾が発射する位置を地面へとズラした。

 

ジュブリー「ライダーの皆。後は任せたで!」

ディケイド(透冀)「恩に着るよ。このチャンス、絶対に逃さない!」

【カメンライド ファイズ!】

『Complete.』

 

血液の様に走る赤いラインが眩い光と共にレグレットの姿を変えた。ギリシャ文字のφ(ファイ)(かたど)った黄色い複眼が刹那(せつな)に光り、銀のアーマーを纏った黒いスーツ全体には赤いライン『フォトンストリーム』が流動経路として伸びている。罪を背負いながら戦う『夢の守り人』仮面ライダー555へと姿を変えた。

 

【アタックライド オートバジン!】

 

続けてライダーカードを装填。強制的に転送されたマシンディケイダーが銀のオートバイ『オートバジン』への変身から更に人型に変形を果たすと、手に持った前輪部分に当たる盾『バスターホイール』が回転。秒間96発もの12mm弾を発射してスネイガーを牽制させる。

その間にレグレットは引き抜いたオートバジンの左グリップ部分を剣型の武器『ファイズエッジ』として左手で逆手持ちにし、フォームライドカードを装填する。それは俺が地獄兄弟と戦っていた際に使い損ねたライダーカードだった。

 

【フォームライド ファイズ アクセル!】

 

胸部装甲の『フルメタルラング』が展開した事で赤いコアが埋め込まれている内部機能が露出。複眼である『アルティメットファインダー』が黄色から赤へ、フォトンストリームが銀色の『シルバーストリーム』へと変化する。『ファイズ アクセルフォーム』となったレグレットは左腕に装着している時計型デバイス『ファイズアクセル』に付属しているプログラムキー『アクセルキー』をファイズエッジに装填。ブレード部分である『フォトンブレード』には、根本から切っ先までエネルギー『フォトンブラッド』が駆け巡る。

 

『Ready.』

 

オートバジンの左グリップ部分を剣型の武器『ファイズエッジ』として引き抜き、左腕に装着している時計型デバイス『ファイズアクセル』に付属しているプログラムキー『アクセルキー』をファイズエッジのスロットに装填する。

 

クウガ「(らい)変身!」

 

ライジングアークルから流れ出た電気を浴びて金の(ふち)取りが追加されたペガサスフォーム『ライジングペガサス』へとフォームチェンジし、更には冬美から既に受け取っていたバッシャーマグナムが変化したペガサスボウガンにも電気が伝った事で銃身に金の装飾が付加された『ライジングペガサスボウガン』となる。グリップを引き、雄大は銃の構えに入る。

 

ディケイド(透冀)「雄大、遅れは取らないで」

クウガ「ああ。10秒間だけな!」

『START UP』

 

掛け合いを終えたレグレットは右手にソードモードにしたライドブッカーを持ち、白い蒸気を纏ったまま1000倍の高速移動でスネイガーを何度も斬り付けて宙に打ち上げ、無数に固定された円錐(えんすい)状の赤いマーカー『ポインティングマーカー』がスネイガーの体を突き抜ける様に粒子(りゅうし)化する。

 

『3,2,1...』

クウガ「ライジング...ブラストペガサス!はぁッ!」

 

精神を最大まで()()まし、タイムアウト直前にライジングペガサスボウガンから空気弾の三発中全弾が命中。撃ち込まれた箇所(かしょ)に封印エネルギー三つとφのギリシャ文字が浮かび上がる。

 

スネイガー「ぐおああああッ!!!!」

『Time out...Refomation...』

 

断末魔を上げながら爆散したスネイガーのデーターはバグヴァイザーⅢに回収されたと同時に、時間切れの通告で自動的にファイズの通常形態に戻る。

 

ローズマリー『一気に決めるわよ!』

ブラックペッパー「プレシャス、電王!」

プレシャス「うん!」

電王S「行くぜ。俺の必殺技パート5!」

『FULL CHARGE』

電王S「せいっ!うりゃっ!」

モットウバウゾー「ウバッ!ウボアッ!?」

 

オーラソードを風車の様に回転させながら左右に斬り付け、プレシャスとブラックペッパーは必殺技に移行する。

 

プレシャス「1000キロカロリーパーンチ!!」

ブラックペッパー「ペッパーミルスピンキック!!」

電王S「でりゃああああーーーーッ!!」

 

ダイナマイト5本分の威力を持つパンチ、(くつ)裏に光弾を纏ったドリル状の飛び蹴り、更には回転により威力が倍増した切り上げでモットウバウゾーを戦闘不能にする。

 

プレシャス「スパイシー、ヤムヤム、咲夜君!」

「「うん!」」

ディエンド(咲夜)「久々のハートジューシーミキサーだな。よし、やるか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「トリプルミックス!デリシャスチャージ!」」」

 

プレシャス「プレシャスフレイバー!」

 

スパイシー「スパイシーフレイバー!」

 

ヤムヤム「ヤムヤムフレイバー!」

 

ディエンド(咲夜)「仮面ライダーディケイド!久々のマスクドジャーニーミキサー!ライダー!トランス!ミックス!」

 

「「「プリキュア!MIXハートアタック!!」」」

 

ディケイド(咲夜)「ライダー...トランスディメンションスプライス!!」

 

モットウバウゾー「お腹一杯!」

 

ディケイドA「皆も大匙と小匙、ちゃんと使い分けて料理しよう。それでは、皆さん久々に...!」

 

「「「「「ご馳走(お粗末)様でした!」」」」」

 

クレープのレシピッピ「ピピピ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィナーレ「おかえり...」

 

クレープ個体のレシピッピが解放され、ハートフルーツペンダントに格納される。

 

ナルシストルー「今回も楽しかったよ」

ソルトルー「味方陣営のバグスター、実に興味深いですねぇ。やはり貴方達はこうでなければ!」

 

ブンドル団に続いてデリシャスフィールドを後にする。

 

ブラックペッパー「......」

プレシャス「あ。ちょっと待って!」

ディエンド(咲夜)「おい、ブラックペッパー!」

 

同じく立ち去ろうとしたブラックペッパーを俺とプレシャスは呼び止める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

コメコメ「ゆい、咲夜!はいコメ!」

ゆい「えっ?これって、あたしと咲夜君に!?」

あまね「コメコメ達も、ゆいと咲夜にクリスタルシュガーボトルをあげたくてメッセージを書いたんだ」

 

夕方となり、和実家にてコメコメが俺とゆいにクリスタルシュガーボトルを手渡す。

 

ジュニラム『ソレヨリモ、ナンテ書イタカ見セテ!』

らん「らんらんも!」

キバーラ「二人共せかさないの。ええっと、何々...あらまぁ!『ゆい だいすき』ですって!」

ローズマリー「何て尊いの〜!」

透冀「心が()もってるね」

ここね「可愛い字...!」

ゆい「有難う!あたしも大好き!」

咲夜「俺もだぜ。コメコメ!」

コメコメ「嬉しいコメ〜!」

 

メッセージに感激したゆいと俺はコメコメを抱き締める。

ジュブリーは今、俺の体内でゆっくり休んでいる。それにしてもウォブリーの奴、飛んだ置き土産をくれたモンだな。

これからあいつの活躍に期待したいところだ。ウォブリーが繋いだ命は俺が引き継いでみせる...そんな決意を胸にした。

 

あまね「直接伝えてくれるのも嬉しいが、文字にしたメッセージも心に響く...」

ゆい「うん。湊さんの気持ちも届いて良かった!」

ここね「......」

 

かいちょの格言に、ここねは何故か顔を(うつむ)いていた。そういやレグレットの情報によれば、ここねはゆい達と出会う前は『いつも一人だった』と聞いていた。あの(さみ)しげな表情、過去的に何かあったんだろうな。

 

パムパム「そういえば、ゆいと咲夜もメッセージ書いてたパム」

透冀「和実少女とアキノリの気持ち、彼にも伝わってるといいね」

ゆい「うん!」

咲夜「...ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NO SIDE

 

陽佑「よっこらせと!」

拓海「うわっ!こんなに!?」

 

場面は変わり、福あんにて陽佑が拓海へのお礼とばかりにトマトやパプリカと言った夏野菜が入っている段ボールを降ろす。拓海は段ボールに入っている大量の野菜に驚愕していた。

 

陽佑「これでも足りないくらいだ。本当に有難う!」

拓海「いや、そんな...」

陽佑「拓海も何か悩んでたっぽいけど、その様子じゃ解決したんだな?」

拓海「ああ、うん。色々悩んだけど、俺がやってきた事は間違ってなかったみたい」

 

自室にはクリスタルシュガーボトルが置いてあり、ガラスの窓から夕日が()した事で宝石の様な輝きを発している。そして二枚のメッセージには、こう書かれていた。

 

『ブラックペッパーさん いつもありがとう プレシャスより』

 

『ブラックペッパー、お前の正体はまだ俺達には分からないが...これからも宜しく頼む。ディケイドと愉快な仲間達より』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パムパム「ここね、どうしたパム?」

 

外で蟋蟀(こおろぎ)が音色を(かな)でる中、ここねはテーブルに置いてあったクリスタルシュガーボトルを誰かに贈るべくメッセージカードに『お仕事 がんばってね ここね』と認めると、何かを思ったのかその手は止まってしまう。

 

ここね「......」

 

思い止まったここねにパムパムが優しく呼んでも、自室には静寂な空気が漂った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュブリー「翼を授けるレッドブル!僕と乾杯や!」

 

オリジナルED曲2『ココロデリシャス』

 

 

 

 

 

 

 

次回、デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~

 

ここね「何を話したら良いんだろう...?」

 

冬美「あたしさ。アキノリに突き放されたあの日、一晩中泣いてたんだ」

 

ディケイドA「ドラゴンスタイルの真骨頂、見せてやる!!」

 

第二十三品:ここねの我儘!?思い出のボールドーナツ!/過去の鎖をぶっ壊せ!ドラゴンスタイルの真骨頂!

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三章まで...後、二話。

 

 

 

 

 




次回。ここね、親と過ごす。










如何でしたでしょうか?次回はドラゴンスタイルの真骨頂がお披露目されるかも...次回もお楽しみに!










初使用したカメンライド

BLACK RX(発言のみ)、ファイズ

召喚したライダー

なし

~ソルトルーのオリジナルガシャット~

ギャング・インセクト

警察官になった蟻の主人公が仲間と共に、ギャングのボスとその手下や幹部を一網打尽するゲーム

スネイガーバグスター
ICV:島田敏
身長:209.5cm
体重:79.6kg
特色/力:高速移動による突進(レベル30)/メガホンによるレーザー攻撃(未使用)
モチーフ:アナウンサースネイル、スローセリーヌ、マイマイゴン











KAMEN RIDE
-昭和-
X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、ZX、BLACK
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO
-平成1期-
補完完了
-平成2期-
補完完了
-令和-
補完完了...?
-TVシリーズ外-
仮面ノリダー、ホッパー1号(The First版1号)、ホッパー2号(The First版2号)、ホッパーVersion3(The Next版V3)、G、アマゾンズ(オメガ、アルファ、ネオ)、ミライダー(シノビ、クイズ、キカイ、ギンガ)



遂にはかたべ版 ディケイド組が揃った!ジュニラムとキバーラが人間体になってほしいならどっちを選ぶ?(改)

  • ジュニラム
  • キバーラ
  • どっちも
  • そのままの姿でいい

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