デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

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第二十七話、投稿完了。

BGM『ドラマのアラスジ』

「''スペシャルデリシャストーン''。どうしてブンドル団があれを...?」

~これまでの破壊者の食べ歩きは...?~

「コメコメやジュブリー...咲夜には、私みたいな思いをしてほしくない」

「私は食べる事が好きだし、初めてな物でも食べてみる事にしてるの。その方が楽しいから」

「咲夜様のようなお友達が沢山増えて、お嬢様の世界はどんどん広くなっていきますね 」

「私達農家は食べてくれる人の笑顔を思って、大事に育てているんです」

「光 冬美か、いい名前持ってんじゃねぇか。その名前覚えといてやる...」






第二十七品:コメコメ大変化!?らんのハッピー計画/ジュブリーとジュニラム!秘められしジュニアの称号!

Yuudai side

 

夏風が漂う日差しを浴びながら、キャンディーショップに訪れた俺達は配置された椅子に座り、サイドテーブルに腕を付けて買ってきたキャンディーを堪能している。

キャンディーの色はそれぞれのイメージカラーに合わせていて、ゆいちゃんがピンク、俺とコメコメが赤。

あまねちゃんが紫で、レグレットとジュブリーが青。そしてらんちゃんが持っているのはオレンジとなっている。

一方でアキノリの体を借りていたジュブリーは食べるのが初めてだったのか、キャンディーをそのまま舐めずに煎餅(せんべい)の様に噛み砕いて食べている。

 

咲夜(ジュブリー)「ん、このキャンディーは(いちご)の味がするやつやな。初めて食べる(はず)なのに何故かすっごく懐かしく感じるけど...気のせいかな?」

透冀「まぁアキノリはキャンディーをざっと98年10ヶ月も食べてなかったから、ジュブリーがそう思うのも無理もないんじゃないかな?」

咲夜(ジュブリー)「マジかぁ。さくぽん、キャンディーを99年くらいも口にしてなかったんやな。それにしても、333年かぁ...もう生まれてから曾曾孫(ひひまご)が出来るレベルやな」

雄大「333年間って、お前らよく生き延びられたな...」

 

アキノリによると俺と冬美を突き放してから、333年間が経過していた事に苦笑しつつ唖然した。

本当に死んだんじゃあるまいし、数千年も生きられるのは神様の存在くらいでしかいない。

ジュニラムは警備中でビートジュニラムのまま待機、キバーラは冬美の胸ポケットに隠れてながらキャンディーの一欠片を食べている。

ジュブリーは今回のピーマン克服大作戦の一件で、おいしーなタウンの人々の間では少しずつ話題になりつつあった。

だけど、ピーマンカフェに訪れていたお客さん達に初見で怯えられたのか、一時的にアキノリの体を借りていた。

手足には空間調整した専用のグローブと靴下を着用していて、顔には自作したとされる大鷲(おおわし)の骨格マスクを付けている。

これはジュブリーがアキノリに憑依した際に左足だけでなく、右足や両腕までもが実体化を果たしてしまい、アキノリが秘密道具の一つ『次元ローラー』を応用して用意した安心セットだ。

勿論靴下の中は憑依後と合わせてあり、『無生物催眠メガホン』の効果で絶対に穴が開かない仕様となっているので安心して靴を()けている。

 

らん「ひょわわ〜!はんにゃ美味〜!これは皆に教えなきゃ!」

 

そう言ってらんちゃんは持っていたオレンジ色のキャンディーをメンメンに持ってもらい、ハートキュアウォッチで撮影した写真を投稿する。

 

ゆい「らんちゃん、いつも以上にテンション高めだね」

メンメン「最近のらんちゃんは、マシマシハッピーモードメン」

ジュブリー「''マシマシハッピーモード''?」

あまね「何だそれは?」

らん「らんらんの中で、マシマシに(あふ)れたハッピーを周りにバンバン渡したいって事〜!」

 

会計を済ませたここねと冬美が、キャンディーが入っている紙袋を手に出入り口から出て来る。

 

冬美「それってつまり、自分が美味しいと思った食べ物の写真を投稿して...」

ここね「皆を楽しませたいって事?」

らん「ピンポーン。ここぴーとふゆゆん大正解〜!」

ゆい「いいね、それ!」

コメコメ(人間体)「らん、凄いコメ」

 

らんちゃんが皆に()められて照れていると、ハートキュアウォッチの液晶画面でハートのマークが点滅する。

 

らん「いい感じ〜!」

 

評価を受けた喜びに浸っているらんちゃんは偶然にも通りがかった二人の子供を見掛ける。

女の子が友達と思われる男の子に自慢しながら見せたのはピンク色の杖で、それを軽めに振ると三つの穴からシャボン玉が飛んだ。

男の子はシャボンステッキに興味津々で(うらや)ましそうに呟く。

 

女の子「えへへ、凄いでしょ〜?」

男の子「へぇ、すっげ〜!いいなぁ〜!」

らん「はひょ!閃いた!」

 

それを見たらんちゃんはその様子を見て何かを思い付いた。

だが、この時の俺達はまだ知らなかった。

モットウバウゾーを倒した後、王蛇とナルシストルーの新たな力に翻弄されてしまう事を...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の破壊者 ディケイド。幾つもの世界を巡り、その瞳には何を見る?

 

OP『愛美/LIFE For LIFE〜狼たちの夜〜』

 

 

 

 

 

 

 

らん「らんらん博士の新発明!食べられるシャボン玉キャンディーだよ!」

 

らんちゃんが開発したのは、シャボン玉のキャンディーを食べれるステッキ。

先程見掛けた二人の子供達のシャボンステッキをベースにして作った試作品だ。

 

コメコメ(人間体)「食べられるなんて凄いコメ!」

ゆい「うんうん。夢みたい!」

咲夜(ジュブリー)「らんちゃん、僕も早く食べたくて待ちきれないよ!」

らん「()かさない急かさない...じゃあ、行っくよー!」

 

ここねちゃんとあまねちゃんは実験の様子を真剣に見届けている。

ゆいちゃん達が大きく口を開けたタイミングで、らんちゃんはステッキを大きく振った。

最初は順調だったけど、(わず)か三分の一の距離でシャボン玉が段々重くなってそのまま地面で破裂した。

シャボン玉が割れた事にゆいちゃん達は猫背になって落胆する。

 

あまね「そう簡単に上手くは行かないか...」

冬美「若しかしたら、砂糖を入れすぎたんじゃない?だからシャボン玉が急に重くなって飛び難くなったのかも」

らん「成る程。でも失敗は成功の元だしね」

 

冬美のアドバイスを受けたらんちゃんはこれくらいの事ではめげない。

試行錯誤を()るべく励みの(ことわざ)を聞いたここねちゃんは何かを思い出したのか、静かに微笑む。

 

ここね「頑張って、博士」

ゆい「シャボン玉食べたかったよ...」

咲夜(ジュブリー)「僕もや〜...」

コメコメ(人間体)「コメ〜...」

???「らんちゃ〜ん!」

 

何処からか聞こえた子供の声に反応したパムパムとメンメンはここねちゃん達の後ろに隠れる。

駆け寄ってきたのは、麦わら帽子を被った男の子とオレンジのワンピースを着た女の子だった。

 

らん「りん!るん!」

コメコメ(人間体)「コメ?」

咲夜(ジュブリー)「この子達は...?」

冬美「毛並みの色が何となくらんに似てる」

ここね「そう言えば、確からんには弟と妹が居るってたこ焼きパーティーで言ってた...」

らん「紹介するね。妹のりんと弟のるんだよ」

 

らんちゃんの弟妹のりんちゃんとるん君。

二人の毛並みの色は茶色系で、何処となくらんちゃんに似ている。

りんちゃんがコメコメ、るん君がアキノリの体を借りたジュブリーと目が合う。

 

るん「凄い!お兄さんの服、凄くカッコいい!」

咲夜(ジュブリー)「えっ、そんなにカッコいいかな?有難う」

りん「初めまして!」

コメコメ(人間体)「は、初めましてコメ...」

 

少し緊張はしていたが、コメコメとジュブリーはお互いに挨拶で交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Warvlee Jr. side

 

ゆいちゃんの家で僕達は早速アイス作りに取り掛かった。

ハートキュアウォッチの液晶画面に映ったアイスの作り方を参考にして調理を開始。

ゆいちゃんが200mlの生クリームをボウルに入れて、オレンジ色のハンドミキサーで大体八分立てぐらいまでに柔らかめの角が立つまで泡立てる。

次に30gの練乳を加えるんだけど、youtube等の情報によればお砂糖の代用として半分くらいの割合で加える事で凄くリッチな味合いになるのだとか。

先程と同じ様に柔らかめの角が出るまで泡立て、暫しの間は下に重ねたボウルごと氷水に当てておく。

 

その間にりんちゃんが卵を割って別のボウルに入れる。彼女の場合は泡立て器を使用しているという事で白身と黄身に分けている。

優先的には白身をある程度に混ぜてメレンゲを作り、その後にお砂糖40gを加えて角が立つくらいまでに泡立てたら卵黄(らんおう)を加えて混ぜる。

一応混ぜる前に赤い粒々(つぶつぶ)の様なものがあったので、直ぐに僕が取り除いておいた。

これは何故かと言うと、この赤い粒々は『ミートスポット』という卵殻(らんかく)色素の粒子が集合したもので別に食べても問題はない。

でも見栄え的には宜しくないとの事で、デザートやお菓子を作る時には必ず取り除くらしい。

 

りん「有難う、おやつのアイス作りに手伝ってくれて」

コメコメ(人間体)「一緒に作れば楽しいコメ!」

咲夜(ジュブリー)「ライダーも人間も助け合いやからな。それに、僕の友達の一人が料理に対するプライドが高いもんやったから」

ゆい「若しかして、冬美ちゃんはひいお爺ちゃんの影響で料理に詳しくなったとか?」

咲夜(ジュブリー)「...それもありそうやな」

 

僕は苦笑しながら返答する。冬美ちゃんには散々叩き込まれた。

料理に対するプライドが高過ぎるからなぁ、やっぱ黙々と話を聞いといて正解やったわ。

 

るん「るんもやる!」

りん「じゃあ、手を洗って」

るん「うん!」

 

僕達が料理する様子を見ていたるん君がやって来て、アイス作りに加担すべくPretty Horicの一つ『プリティアップシャボン』の中に入っていた紙石鹸(せっけん)で手を洗う。

るん君が洗い終えた際にコメちゃんが自分の本名について話した。

 

コメコメ(人間体)「コメコメのホントの名前は、''コネクトル・モチモチット・フックララ・グリコーゲン・コメックス二世''っていうコメ!」

るん「''もちもち''...?」

コメコメ(人間体)「コメちゃんのままで良いコメ」

りん「そういえば、お兄さんの方は何て名前?」

 

困惑しそうになったるん君に、コメちゃんはちゃん付けで呼んでも構わないと了承した。

その長ったらしい本名に僕はほんの少しだけ驚いたけど、りんちゃんに本名を聞かれたからにはそんな余裕はなかった。

 

咲夜(ジュブリー)「僕の本名はウォブリーJr.。ジュブリーでも構わないで」

りん「二世っていう事は、一世もいるの?それに、ジュブリーにもお父さんが居るかもしれないし」

ゆい「そう言われてみれば...」

 

僕のお父ちゃんであるウォブリーバグスターはソルトルーによって召喚されたバグスターだった様で、さくぽん達と正々堂々戦って倒されたと聞いた。

その事はさくぽんがピザパーティーでの件で話してくれた。

僕も最初は戸惑ったけど、「ほんの少しの間だったが、とても勇猛で馴染み深い性格のバグスターだった」と語っていた。

でも、ブルドーというバグスターから聞いた話によると、ソルトルーに忠誠を誓う様にプログラミングをされてあるとの事。

若しもお父ちゃんにソルトルーのプログラミング機能がなかったら、さくぽん達の心強い味方になっていただろう。

 

コメコメ(人間体)「うーん。一世の事はよく知らないコメ」

 

そんなちっぽけな妄想を(ふくら)らませていた僕に構わず、自分の親の存在をりんちゃんに(たず)ねられたコメちゃんが疑問混じりで即答する。

 

パムパム「一世、懐かしいパム...!」

 

その一方で、おパムちゃんがコメちゃんのお先祖様の存在に対して懐かしみながら二階に戻ったのはまた別のお話...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Yuudai side

 

ここね「水(あめ)、入れます」

 

らんちゃん達の家で、あまねちゃんが中くらいの箆でボウルに入れたシャボン玉液を掻き混ぜながら、ここねちゃんが別のボウルに入れていた水飴を加える。

本来ならば市販の化学物質で作られているシャボン玉液を誤って飲んでしまった場合は嘔吐(おうと)下痢(げり)、腹痛などの症状を起こしてしまう(おそれ)がある。

目に入ってしまった場合は痛みや充血などの症状が現れたら、()ぐに流水で洗わなければならない。

(しばら)く経っても症状が引かない場合は、早めに病院で診察を受けかねない。

それを理解した上での発明という事なので無添加石鹸(小匙(こさじ)二分の一)、お湯100ml、そしてグリンセンの代わりに砂糖(無添加石鹸と同じ量)と、さっきボウルに加えた水飴の四つで食べれるシャボン液を作る事となった。

 

らん「其処で、『ほわちゃー!』と掻き混ぜる!」

あまね「ほ、ほわちゃー!」

 

シャボン液が溢れない様にと、パムパムとキバーラがボウルの横側を抑えていたのは言うまでもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jubvlee side

 

アイス作りは順調に進んで行き、バニラエッセンス(小匙四分の一)を加えて低速一分で泡立て、木目の細かい卵の生地にする。

生クリームの方に卵の生地を半分程加え、持ち替えた泡立て器でふわっと混ぜる。

混ぜ漏れを防ぐ為に別のボウルに入れた生クリームの生地を戻し、再び泡立て器でふわっと混ぜる。

これはお互いの生地の固さを(そろ)える事で、二つの馴染(なじ)みやすくなる為らしい。

ゴムベラに持ち替えて仕上げて行き、持ち上げる様にして混ぜて生地に空気を含ませる。

 

咲夜(ジュブリー)「(12時間も流石の僕も待てるのか不安やな...そうだ、これなら!)」

 

そしてガラス容器に馴染んだ生地を入れて表面を平し、上にラップを掛けて一晩冷蔵庫で冷やす。

時間的にも猶予(ゆうよ)があるので、四次元ポケットにあるタイム風呂敷という秘密道具を使って冷蔵庫の時間を丸ごと約6時間早めた。

最後にクリスタルシュガーボトルに入っているハートシュガーと金平糖をトッピングして完成や。

らんちゃんの試作品の改良依頼を受けていた雄大君達も、一旦休憩という事で早速アイスクリームを堪能する事にした。

 

『いっただっきまーす!』

ゆい「あむっ。デリシャスマイル〜!!」

らん「ほわわ〜。お口の中でペンギンと北極熊がワイワイ雪合戦してるみたいだよ〜!」

コメコメ(人間体)「雪合戦...楽しそうコメ!」

りん「うん!」

 

らんちゃんがアイスクリームを独特な表現で力説すると、コメちゃんとりんちゃんは楽しそうと心を踊らせる。

満ち溢れたほかほかハートに釣られてやって来たアイスクリームのレシピッピが姿を現す。

 

アイスクリームのレシピッピ「ピピピ〜!ピピピ〜!」

透冀「美味しいのも分かるけど、僕達もこれを食べ終えたらケータッチの改良を再開しないとね」

あまね「ああ。私達もさっきのシャボン玉作りをしなくてはな」

ここね「うん、何とか完成させたい...」

冬美「だね。りんちゃんとるん君の夢も叶えてあげたいところだし!」

 

アイスを食べ終えたら、食べれるシャボン液作りとケータッチのアップデートに専念しようとする四人。

一度やると決めたからには、もう後戻りは出来ない。

誰かの期待に答えてあげるのも、仮面ライダーの役目の一つなのかもしれない。

 

雄大「レグレット達もすっかり発明に熱中だな」

らん「皆もマシマシハッピー仲間だからね〜!」

コメコメ(人間体)「ホントに美味しいコメ〜!」

 

談笑が弾む中、りんちゃんとるん君がある物に目を付ける。

 

るん「おじさんのマスク、鳥みたいでカッコいい!」

咲夜(ジュブリー)「えっ、そうかな?有難(ありがと)う...」

 

僕が付けていた大鷲の骨マスクにるん君は目を輝かせ、りんちゃんはコメちゃんのチャームポイントである尻尾と耳に目を付けた。

 

りん「コメちゃんの尻尾と耳、フワフワだね!」

コメコメ(人間体)「!」

るん「ホントだ!フワフワ〜!」

コメコメ(人間体)「え、ええっと。これは、その...」

 

コメちゃんは必死に言い訳を考えようとしたが、興味津々(しんしん)な子供心がそれを阻んだ。

人外と疑われてもおかしくはない状況にコメちゃんは垂れた尻尾を(たたみ)に伏せると、りんちゃん達から視線を()らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイスを食べ終えた後、僕とコメちゃんは片付けた食器をシンクに置いた。

 

らん「有難うコメコメ、ジュブっぷ」

 

感謝の言葉を投げ掛けられた僕は、緊張感を落ち着かせるべく深呼吸をして口を開いた。

 

咲夜(ジュブリー)「......らんちゃん。食器洗ってるとこ悪いんやけど、コメちゃんが大事なお願いがあるって言ってるから聞いてあげてほしいんよ」

らん「''お願い''?」

 

僕が頷くと、コメちゃんは勇気を振り絞ってらんちゃんに依頼する。

 

コメコメ(人間体)「コメコメの尻尾と耳を、らんの発明で消しちゃってほしいコメ」

らん「消すって...どゆこと?」

 

一瞬にして言葉が詰まってしまうが、簡潔的にその訳を話した。

 

コメコメ(人間体)「ええっと、その...りんちゃんみたいな帽子とかワンピースを着てみたいコメ。尻尾と耳がちょっと邪魔コメ」

らん「成る程...」

コメコメ「お願いコメ。コメコメをハッピーにしてほしいコメ」

らん「...分かった。らんらん博士にお任せあれ!」

 

やはりあの時、りんちゃん達に尻尾と耳に興味を示された事でコンプレックスを抱いてしまった様だ。

そんなコメちゃんが人間にはないものを見られてコンプレックスを抱くのも無理もなかった。

それでもらんちゃんは、そんなコメちゃんの期待に答えてくれたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Touki side

 

らん「...とは言ったものの、ふえ〜。どうしたらコメコメをハッピーに出来るのかな?」

 

小狐少女を笑顔にするとはいえ、考えが思い付かずにいた華満少女は鉛筆を尖らせた口に乗せて悩んでいた。

しかし尻尾と耳を消すためだけに依頼したとはいえ、人間体になった彼女にとっては気の毒であったのだろう。

アキノリと同じく、これまで旅してきた世界を振り返ってみると、獣人というものはとても差別されかねない存在だ。

緑谷少年達の世界での超常現象『個性』の一つである異形型は人外的故に差別され(やす)く、リムル達の世界での魔物の住民達は人間の身勝手な理由と正義によって多くの者が惨殺(ざんざつ)された。

元々あった物を完璧に消す事は決して容易ではない。ましてや不可能に近い無鉄砲な解決策だ。

だが、若し自分の耳と尻尾を無くすと出来なかったとするならば、解決法は一つしかない...それは『自分自身を好きになる事』。

とても深刻な内容ではあるが、彼女が自力でその事に気付くことが出来れば、又一歩成長に近付ける事だろう。

勿論、ジュブリー自身も。

 

ここね「らん、あんなに悩んで...」

ゆい「ハッピー計画は大変だね」

透冀「アドバイスをしてあげたいところだけど、此処はそっとしてあげよう」

ゆい「...だね。らんらん博士なら、きっと大丈夫だよ」

 

彼女には彼女なりの解決策は無理にアドバイスはしないでおこう。

自分の力で相手の真意に気付くのも、人間の成長過程の一つだ。

今はそっとしておくべきだと判断した僕達は、昼食を食べるべく食堂へ(おもむ)いた。

 

 

 

 

 

 

 

らん「こんがらがった頭には、冷えしゅわとろ〜りのソフトクリームしかない!あは〜、ふわふわクリームの上をしゅるるーんって滑りたい!」

わかな「ふふっ。華満さんの話聞いてたら、私もアイスクリーム食べるのが待ち切れなくなっちゃった」

えな「分かるそれ!らんちゃんの食べ物愛は凄いよね。前はそんなイメージはなかったけど...」

 

昼食の時間となり、華満少女は困惑した頭をリフレッシュさせるべくアイスクリームを貰いに行列に立っている。

上下に並列していた玉木少女と長瀬少女は華満少女の熱弁(ねつべん)に感心していた。

 

らん「うへへ...ちょっと変かなと思っててずっと隠してたんだ」

わかな「隠すなんてもったいないよ」

えな「うんうん。聞いてると楽しいもん」

 

高木少年の件や小学時代の件で『変な奴』と敬遠(けいえん)された上で言われてしまった事があったが、今は気にせず自分の気持ちをありのまま打ち明けている。

若しあの時、雄大が居なかったらアキノリは高木少年をぶん殴っていただろう。

そうなってしまえば、男子バドミントンエース門津咲夜の名を自ら(けな)されかねないしね。

 

らん「はにゃ。そう言ってもらえると...ん?」

 

自分の表現力を褒められていた華満少女の言葉が止まる。

その表情だと、小狐少女の真意に気づいた様だ。

僕は前列を後ろの子に譲ると、咄嗟(とっさ)にスマホを取り出して雄大に電話を掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

スピリットルー「''楽しい食事の記憶''?そんなものはおいどんのデータにはないでごわす。そもそも料理を食べるなんて、意味がないでごわす!」

セクレトルー「好き嫌いが多く、食事に良い思い出がない...偏った考えですね。まぁ、計画には支障はありませんが」

スピリットルー「ん?」

 

場面は変わりブンドル団アジト。

セクレトルーは食事に対する記憶に関してスピリットルーとドランジャに尋ねるが、相も変わらぬ態度であった。

 

ドランジャ「俺は食事に対する痛快な記憶は施されてねぇ。元を辿れば、あいつを創造したのはナルシストルーだからな」

セクレトルー「成る程。全てスピリットルーを製作したナルシストルーの考えと言う事ですね。って言うか、それで捻くれた訳?だからいつも食事の思い出を奪う事になったと...」

 

ドランジャの発言に対してセクレトルーは看破する。

スピリットルーの人格設計は製作者であるナルシストルーに反映していた。

その理念は本質的にブンドル団の理念とは相反してはいるものの、ゴーダッツはその異質な思想や不遜(ふそん)な態度を余り気にしてはいなかった。

逆にドランジャは、ナルシストルーが自ら感染させたバグスターウイルスをバグヴァイザーⅢに回収した上で生み出されたバグスターであるため、余り食事に対する理念が全くないという事になる。

彼の達すべき悲願はウォブリーの息子であるジュブリーと、四人のイマジンズを憑依させてパワーアップした電王、そして自身の正体を見抜いた冬美を倒す事にある。

自分の化けの皮を(さら)け出してでも、その執着心だけは決して揺るがなかった。

 

ドランジャ「まぁ、そうなるな。早くしねぇとスピリットルーの奴がうるさいから手短に済ませるぞ、せーの!」

「「「ブンドル!ブンドルー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fuyumi side

 

ゆい「コメコメが?」

ローズマリー「りんちゃんっていう、らんの弟と妹が来てくれたのにプイっと何処かへ出掛けちゃって」

ゆい「どうしたんだろう?りんちゃんやるん君とあんなに仲良さそうだったのに...」

冬美「ねぇ、マリさん。コメコメが居なくなった理由は耳と尻尾。ジュブリーは本来の姿に関係あるんじゃないかな?」

 

あたしの問い掛けが的中したのか、マリさんは冷静な態度で今日起きた出来事を語った。

 

ローズマリー「ええ。実はね、コメコメったら昼間ずっと化ける練習をしてて...『尻尾と耳を絶対消す』って聞かなくて」

キバーラ「ジュブリーもアキノリにまだ憑依したままで、『学校休むって嘘言っといて』って言ったきり何処かへ行っちゃったらしいわ」

ゆい「そうなんだ...それで、二人は今何処に?」

冬美「らんと雄大からの連絡で、コメコメと一緒に公園で悩みを聞きに行ってる。『ジュニラムも丁度話がしたかったから』って、一応連れてったみたいだけど...」

 

同じジュニアの称号を持つ者同士だからか、それとも話の都合が良かったのかはあたしにも分からない。

ただ、ジュブリーの成長の切っ掛けにもある事だけは確かであると確信したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Yuudai side

 

俺とらんちゃんはテーブルの右側に座っていたコメコメとジュブリーの悩みを聞いている。

ジュニラムも人気がないのを見計ってライドチェイサーから分離してアスファルトで待機している。

話によると、アキノリの意識はまだ戻っていないみたいだ。

どうやら憑依した状態で12時間が経過すると、内心での意思疎通(そつう)は出来なくなるらしい。

12時間が経過すれば意思疎通が可能になるが、どうもその事が気掛かりになっていた。

 

咲夜(ジュブリー)「色々と試してみたけど、やっぱり手足を人間そのものにするのは無理があった」

コメコメ「らんの言う通り、ホントは尻尾と耳を隠したかったコメ...」

らん「どうして...?」

コメコメ「コメコメは皆と同じが良いコメ。コメコメだけ違うのはやっぱり嫌コメ...」

雄大「別に尻尾と耳を隠さなくても、十分に君の魅力は広まってるよ。ジュブリーだって、無理に手足を変化させなくても————」

咲夜(ジュブリー)「それは分かっとる。でも、ピーマン克服大作戦の件で沢山(たくさん)のお客さんに怖がられてたから...今更だけど、多分それで人間の四肢(しし)に変化し辛くなったんだと思う」

 

ジュブリーとコメコメは自分の気持ちを改めて打ち明けた。

確かに二人は試行錯誤を繰り返してもコメコメは尻尾と耳を消せず、ジュブリーは今でもアキノリの体を借りたと同時に実体化してしまった猛禽(もうきん)類の四肢を人間そのものに変化させる事は出来なかった。

コメコメの場合は変化の際に『消したい』という願いに負の感情が混ざったせいで、人間としての姿を維持が出来辛くなった。

ジュブリーはピーマン農業に設置されてあったカフェに来店した際にお客さんに怖がられたショックで、人間の足に変化し(にく)くなってしまった。

それだけじゃない。前にジュブリーの実体化が間近となっていた伝説のクレープの件でアキノリが車椅子に座っていた際に変化した左足に包帯をまるで骨折とは思えないくらいの厚さで巻いていた。

これはアキノリの『変化した自分の足を見せたくなかった』、『あの時の同じ様に再び化物として恐れられてしまう』、『皆に心配を掛けさせたくない』という三連の思いが定着した結果、四肢を人間のものに変化し辛くなってしまったと俺は推察する。

 

らん「コメコメ、ジュブっぷ。らんらんもね、ずぅっと隠してた。大好きなお料理の事喋りたい気持ちを言ったら、変って言われるんじゃないかって。でも、お友達がらんらんの話が楽しいって言ってくれたの。勿論ゆいぴょんやここぴー、あまねんだけじゃなく、アキぽんやわだぷー、ゆーゆーやふゆゆんも。ちゃんとらんらんの事知ってる人は変なんて言わないんだよね」

コメコメ「でも、コメコメの尻尾と耳はちっとも良くなんてないコメ。きっと皆そう思うコメ」

ジュニラム『...二人ノ言イ分ハ十分ニ理解出来ルヨ。デモネ、一度持ッテシマッタモノヲ消ス事ナンテ無理ナ話ダヨ』

 

らんちゃんとは対照的に、ジュニラムは現実的な言葉で自責の言葉を突き放す様に告げた。

 

コメコメ「そういうジュニラムだって...いっつも人前ではバイクと合体したままで、まるで人の事言えてないコメ————『話ヲ最後マデ聞イテ』っ!」

 

現実的な事実を突き付けられて癇癪を起こすコメコメにジュニラムは冷静な態度で静止する。

ハイライトのない目が日光に反射すると、決意を秘めた輝きを示している。

 

ジュニラム『確カニサッキノ僕ノ発言ハ、二人ニトッテハ余リ良イ響キニナラナイト思ウ。ハッキリ言ッテ、タダ他人ヲ怒ラテセルダケ。デモネ、今ノ君達ノ話ヲ聞イテルト、(カツ)テノ自分ト重ッテル感ジガシチャッテ...』

コメコメ「''嘗ての自分''...コメ?」

ジュニラム『ウン。雄大ノ元ノ世界デハ、元々グロンギトノ戦イガ時期ニ連レルト、サポートメカガ開発サレル予定ダッタンダ。デモ余リニモ偶発的ナ事故デ、''究極ノ闇''ガミオト呼バレタグロンギノ親玉ガ目覚メチャッタンダ』

 

俺が生まれる約一年前、アキノリとは違う冬美の実父————仮面ライダーディケイドの変身者 門矢士さんが、初代キバーラの変身者でもありその妻である光夏海さんが、全ての世界を救う為に初めてライダーの世界に訪れた出来事だった。

グロンギ達を倒して聖なるゲゲルを食い止めた士さんだったが、グロンギの親玉『ン ・ガミオ・ゼダ』が偶発的に目覚めてしまった。

父さんが当時「(あね)さん」と呼び(した)っていた八代藍(やしろあい)さんは、ガミオが放ったグロンギ化する黒煙を吸ってしまい、ガミオとの決戦後に静かに息を引き取った。

一部始終看取(みと)っていた当時の夏美さんによると、その表情は最期まで笑顔だったそうだ。

ガミオが倒された事で全てのグロンギの全滅が確認されると、当初予定していたサポートメカの開発が廃止された。

それがジュニラムの父親であるサポートメカ『ゴウラム』だ。

 

ジュニラム『多クノ犠牲ヲ払イナガラモガミオヲ倒シタ後ハ、グロンギノ全滅ガ確認サレタト同時ニ、開発予定ダッタ僕ノオ父サン、サポートメカ''ゴウラム''ノ開発ガ中止ニナッチャッタンダ...』

咲夜(ジュブリー)「そんな事が...!それで、ラム君のお父さんの残骸は一体どうなったんや!?」

ジュニラム『欠片一ツ残サズ廃棄処分サレタ。デモ偶然ニ残ッテイタ霊石アマダムヲ、財団Xノメンバート思ワシキ人物ガ回収シタノガ切ッ掛ケデ生マレタノガ————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕ナンダ』

雄大以外『!!』

咲夜(ジュブリー)「そ、それじゃあラム君は...!」

ジュニラム『財団Xニ造ラレタゴウラムノ次世代機''ゴウラムX''...ソレガ僕ノ本当ノ名前サ。ホラ、オ腹ニアルファベットデXノ文字ガ刻レテルデショ?コレガ証拠ダヨ』

 

そう言ってジュニラムは衝撃の事実と共に2mくらいに浮遊しながら腹部に刻まれてるXの文字を見せると、俺以外の全員が愕然(がくぜん)とした様で目を見開く。

右側の斜線には『DECADE KILLER GOURAM X』、『PREZENTED ZAIDAN X』が線で帳消しされ、逆に左側の斜線には『RE:IMAGINATION KUUGA SAPORT MECHA GOURAM JR.』『NEW GENELATION KUUGA'S BEST FRIEND』の刻印が刻まれている。

この文字は正式にジュニラムが仲間になった際に俺が刻んだものだ。

 

ジュニラム『コレハ僕ガ正式ニ仲間ニナッタ後ニ刻ンダモノナンダ。マァ実際ニハ、ドンナ文字ガ書イテアッタノカハマダ知ラナイケドネ』

コメコメ「見れないんやったら、ジュブリーみたいに憑依すれば————」

ジュニラム『ソウシタイトコロダケド、無理ニ文字ノ内容ヲ見ナクテモ文字ハ十分ニ伝ワッテルト思ウンダ。僕モ当初ハ雄大ミタイニナリタイッテ思ッテタ時期ガアッタケド、イツモ失敗バカリデ...''憧レノ眼差シデ見テルダケジャ弱イ自分ヲ変エラレナイ''ッテ、改メテ実感シタ』

「「......」」

ジュニラム『ソレデモ、僕ハ今ノ自分ガ好キダヨ。最初ニ出会ッタノガ雄大達デ、本当ニ良カッタト思ッテル。衝撃ノ事実ヲ知ッテ不安ニナリカケタ事モアッタケド、ソンナボクヲ皆ハ受ケ入レテクレタ。「オ前ニハオ前ナリノ個性ガアル」。ソレガ、僕ガ雄大ニ教エラレタ言葉ナンダ。ダカラサ...コメチャンヤジュブ君ニモ、キット自分ダケノ個性ガアル筈ダカラ』

 

これはディケイドの戦いの歴史を調べる為にやって来た財団Xのメンバーが偶然にも残っていた霊石アマダムを回収し、その技術を応用して開発されたのがリ・イマジネーションクウガのサポートメカ ゴウラムの次世代機『ゴウラムX』。

現在のジュニラムに至る前の真名で、ディケイドを倒す唯一の殺戮(さつりく)兵器になる予定だった。

だが、開発中に言語を古代リント語ではなく日本語に変換し、更には人工知能を搭載した事で完成と同時にオーロラカーテンシステムを通して何処かへ飛び去って行った。

飛ばされる世界がランダムであるのか、其処へ偶然に出会ったのが俺達だ。

当時のジュニラムはまだ何も知らなかった様で、色んな世界で様々な戦いを通していく中でだんだんと自我が芽生えて行った。

時には何度も挫折して喧嘩や衝突もしたけど、それでも俺の唯一の親友でもあって盟友でもあるんだ。

(しばら)くして、ジュブリーとコメコメはジュニラムの話を聞いて黙然(もくぜん)としている。

 

らん「ゆーゆー。礼のアレ、持って来た?」

雄大「ああ。この時の為に、これを作っておいた甲斐(かい)があったよ」

 

俺とらんちゃんは自分のバッグからある物を取り出し、直様準備に取り掛かる。

 

雄大「よし、準備完了!」

らん「見て見て!」

 

俺達が一声掛けると、二人は(うつむ)いた顔を上げる。

らんちゃんはコメコメの尻尾と耳を模したカチューシャとチュチュ、俺はジュブリーが付けていた大鷲の骨マスクだった。

 

らん「ババーン!これ作っちゃった〜!ふへ〜。やっぱ可愛い!」

コメコメ「可愛いコメ...?」

らん「うん!らんらんはこのふわふわ曲線がたまんなく良い思う!確かに変って思う人も居るかもだけど、それを良いって思う人も居る。だから尻尾とか見た目、手足を変えるよりも、逸そ自分のハートを変えちゃうってのはどう?」

コメコメ「コメ?」

雄大「俺達も二人も皆と違うところを良いって思えたら、それで良いんじゃないかって...」

 

世の中には障害や人種等の差別はどんなに足掻(あが)こうが決して無くならない。

一方を見れば死ぬべきだと中傷する人も居るし、もう一方を見れば擁護(ようご)する人だって居る。

この賛否両論の世界を生き抜くのは、いつだってその人の『生きたい』という気持ちだ。

姿・形・心。一つとして同じものはない。好きなところは受け入れて、嫌いなところはそっとしておく。

そうやって自分を好きになっていく事で、人は前を向いて生きていける。

 

りん「らんちゃーん!」

 

りんちゃんとるん君が駆け付けると、コメコメとジュブリーは物陰に隠れた。

 

らん「りん、るん!」

りん「すっごく可愛い!コメちゃんみたい!」

るん「あっちの手袋と靴下はジュブ君みたいだ!」

らん「二人も付けてみる?こんな事もあろうかと、もう一つ作っておいたんだ〜!」

りん「うん。付けたい、付けた〜い!」

 

 

 

 

 

Warvlee Jr. side

 

らんちゃんと雄大君が、りんちゃん達に僕達のなりきりセットを付けて(はしゃ)ぐ様子を遠くで(うかが)っていた。

コメちゃんは頭を二回叩いて尻尾と耳のない人間体に。僕は取り出したバグヴァイザーⅢを取り出し、アタックラッシュバッドのAボタンを押す。

右腕に出現した『EXPグリップナックル』の突起に砲身を向けながらジョイントに接続する。

 

咲夜(ジュブリー)「...培養」

『インフェクション!レッツゲーム!バッドゲーム!デッドゲーム!What a your name!?ザ ・バグスター!』

 

液晶画面から青色の波紋が広がり、無数の羽毛に覆われた僕はウォブリーJr.バグスターに培養する。

拠り所であるさくぽんの体を媒介(ばいかい)しているとはいえ、既に二回もバグスターを生み出していた為に何の問題はなかった。

...いや、(もし)ろこの状態でバグスターの姿になるのは焼け石に水だ。

この姿を維持したままじゃ、さくぽんの意識がない状態ではいつ実体化出来るか分からない。

 

らん『だから尻尾とか見た目、手足を変えるよりも、逸そ自分のハートを変えちゃうってのはどう?』

雄大『俺達も二人も皆と違うところを良いって思えたら、それで良いんじゃないかって...』

 

二人の言葉を思い出した僕達は変身前の姿に戻る。

今更になって気付いた。何故もっと早く気付けなかったんだろう。

元々あった個性を否定しようとした自分の身勝手さを、見た目とは裏腹に精神が子供である自分の弱さを痛感させる。

否定していた感情を振り切って、コメちゃんは今一度頭を叩く。

僕もそれに合わせて、バグヴァイザーⅢの砲身を胸に突き付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Yuudai side

 

るん「良いな、良いな。僕も付けた〜い!」

りん「良いよ。それじゃあお互い付け替えっこね」

「りん、るん。お待たせコメ!」

 

るん君がりんちゃんが付けていたコメコメのなりきりアイテムを羨ましそうに呟く。

お互いのなりきりアイテムを付け替えようとした途端、何処からか声が飛んだ。

 

りん「あれ?コメちゃん!?」

コメコメ(人間体)「コメ!」

らん「ええっ!コメコメ!?」

りん「何か、変わった...?」

 

石段を降りて現れたのは、コメコメと思わしき12~13歳程の外見の女の子。

丸みを帯びたおさげはふわっとした形状となり、ハートのブローチが付いたパーカーは短めのケープに変化。

スカートだった部分は丸を基調としたフリルとしてかぼちゃパンツの上に重なり、白い綿が付いた赤い靴はブーツとして履いている。

コメコメは自分の個性を受け入れて、(また)一つ成長を果たしたのだ。

 

コメコメ(人間体)「コメ?おっきくなれたコメ!」

らん「うひょへぇ〜!?今、此処でぇ〜!?」

りん「良いな、良いな。お姉さんみたい!」

るん「すっごーい!」

コメコメ(人間体)「やったコメ〜!やった!やった!」

 

無邪気に燥ぐコメコメに、りんちゃんは付けられた尻尾のチュチュを振ってコメコメの長所をアピールする。

 

りん「やっぱりその尻尾、フワフワで可愛い!」

るん「見て。りんちゃんも一緒なんだよ!」

コメコメ(人間体)「うん!可愛いコメ!」

咲夜「随分と楽しそうじゃないか、お前ら」

雄大「アキノリ!」

 

静かに様子を窺っていたとされるアキノリと合流する。

活気的なのは相変わらずだが、(おも)に体がふらついて疲弊(ひへい)していた。

俺は片足を踏み入れて倒れそうになったアキノリを直前で受け止める。

 

雄大「うおっと!全く、どれだけ無茶すれば気が済むんだよお前は...」

咲夜「悪い悪い、あいつらの成長をしかと見届けたかったからな。話は全て聞いた、どうやら自分の個性を受け入れたみたいだな」

雄大「ああ。そういえば、ジュブリーはどうしたんだ?居るならお前の意識が戻ったか、既に実体化はしている筈だが?」

咲夜「ジュブリーなら...俺のパーカーの中だ」

 

そう言われると俺はアキノリのパーカーの中でしがみ付き、もぞもぞと蠢いている『何か』を目撃する。

俺と目が合ったジュブリーの思わしき小さな鳥人は、直ぐに視線を逸らしてアキノリの足元に隠れる。

羽が並んでいる曲線的な翼を形成する前足と、幅広い羽が付いた飛行能力を高める尻尾。

他にも鋭い歯を備えた(あご)(かぎ)爪のある三本の指を持つ点から、始祖鳥『アーケオプテリクス』を彷彿(ほうふつ)とさせていた。

 

雄大「ホントに、ジュブリーなのか?何だか恐竜っぽくなったって言うか...」

ジュブリー「僕もそうしたかったんやけど、皆に怖がられないイメージをしたらこの姿になってて...」

 

ジュブリー本人によると、バグヴァイザーⅢで「恐竜」「他人に怖がられないイメージ」で再構築した結果、今の姿に至ったという。

 

るん「あ、りんちゃん見て。ジュブリーだ!ジュブリーが居るよ!」

りん「えっ、何処何処?」

ジュブリー「ヤバいっ!?早く隠れないと...って、さくぽん!?」

 

再びアキノリのパーカーの中に隠れようとしたジュブリーだったが、既に行動を把握していたのか真正面に脱ぎ捨てられる。

脱ぎ捨てられたパーカーを取るべく、ジュブリーはアキノリの肩を足場にして蹴り上げた。

そして発達した両(よく)を広げて飛翔し、両顎でフード部分を優しく咥えて着地する。

 

ジュブリー「ふぅ、危なかったぁ〜」

コメコメ(人間体)「...ジュブリーも変わったコメ!」

 

パーカーを口から離して付いた砂(ぼこり)を振り払おうとした時、その羽ばたきを目撃していたりんちゃんとるん君はコメコメの発言と付けている大鷲の骨マスクでジュブリーだと分かった。

 

りん「そのマスク。若しかして、ジュブ君...?」

ジュブリー「えっ!?まぁ、そうやけど...?」

りん「今、飛んだよね!?凄くカッコ良かった!」

るん「うん!すっごくカッコ良かった!」

ジュブリー「そ、そうかな?ありがと...///」

 

初めて飛ぶ姿を褒められたジュブリーは紅潮するが、話を切り替えて今の自分の気持ちを伝える。

 

ジュブリー「りん、るん、御免ね。僕、元は怪人やから本当の姿を見せるのが怖かったんや...」

りん「ジュブ君...」

ジュブリー「でも、もう大丈夫や!怪人とかそういうのじゃなくて、本当の意味で仲良くなりたいんや。勿論(もちろん)、コメちゃんも!」

コメコメ(人間体)「コメ!りんやるん、ジュブリーもコメコメのお友達コメ!」

 

肯定(こうてい)的に受け入れられ、突然な急成長に困惑していたらんちゃんは安堵(あんど)する。

 

るん「そうだ、これで遊ぼうよ!」

らん「はひょ、いつの間に。今度は上手く行くかなぁ?」

ジュブリー「どんな時も、やってみなきゃ分からんで。博士」

コメコメ(人間体)「やってみるコメ!」

りん「うん!」

 

るん君が事前に持ってきていたシャボンステッキをらんちゃんが振る。

上手い具合に飛んだシャボン玉が、後ろへ下がる四人の口へ届いた。

 

ジュブリー「おっ、中々イケるわこれ!」

コメコメ(人間体)「甘いコメ!」

りん「美味しい!」

るん「らんちゃん凄ーい!」

らん「やったぁ、大成功!もう一度行くよ?そぅれ!」

 

その声を頼りに偶然に合流したゆいちゃんはコメコメの成長に驚き、逆にあまねちゃんは心配そうに呟いていた。

 

ゆい「あれ?コメコメがおっきくなってる!すごーい!」

あまね「だ、大丈夫なのか...!?」

透冀「でも、二人が楽しそうだから良いんじゃない?」

ここね「お姉さんになって、益々可愛い...」

ローズマリー「きっと、色んな事を感じて成長してるのね!」

冬美「マリさん、感涙し過ぎ。その様子だと、結構振り回された感じ?」

 

冬美がアキノリの腕を持ち上げる様にして立たせ、同時に腕を組ませる。

 

咲夜「''振り回された''というより''動き回された''。ジュブリーにはコンプレックスを抱えた自分と向き合ってほしかった。勿論、コメコメもな...俺はそれに賭けてみたかったんだよ。だからジュブリーにわざと嘘を教えたんだ」

冬美「ふーん。でも逆にあんたの経験を300年分ジュブリーに教えてれば、話は又違かったと思うけど?」

咲夜「うるせーな、俺は少々口下手なんだよ。まぁ、ツボ押されて笑い死ぬよりは遥かにマシだけどな」

冬美「あんたねぇ、良い加減その毒舌治したらどうなの...!?」

雄大「まぁまぁ、二人共。依頼は解決したんだから————!」

 

こうして痴話喧嘩をしてる二人の()り取りを見るのは久し振りだけど、今は場の空気を悪くされたくはないな。

俺は直ぐに仲裁しようとしたその時、飛んでいたシャボン玉に黒緑のオーラが(まと)われると、シャボン玉キャンディーがブロック状に変化する。

 

るん「何だこれ...?」

りん「どうなってるの!?」

 

警報音が鳴り響き、液晶画面にはキャンディーのレシピッピが映っていた。

 

らん「キャンディーのレシピッピが...!」

咲夜「冬海、喧嘩は後回しだ。()に角追うぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピリットルー「んー、どっちでごわすか...?」

ドランジャ「アジトへの異空間がランダムに繋がってるからな。何処に在るかも分かりゃしねぇ...!」

らん「待ちなさい!」

スピリットルー「現れたでごわすな。プリキュアにライダー!」

ドランジャ「来ると思ってたぜ。光冬美、電王...ウォブリーの息子も大幅に変わったな。恐竜になったつもりか?」

 

ライダーマシンのブレーキを掛け、らんちゃんの一声で向き直るドランジャとスピリットルー。

やはりドランジャの方は着ぐるみを纏っていない状態で行動を共にしていた様だ。

 

冬美「ドランジャ...!!」

ローズマリー「やっぱり、あれがドランジャの本当の姿なのね!」

ドランジャ「御名答、あれは人間達に馴染み易くなる為の使い捨ての皮に過ぎなかったからな。やはりこの姿の方が動き易い...!」

らん「せっかくのキャンディーを台無しにして!許さない!」

スピリットルー「許さないのは、おいどん達の計画の邪魔をするお前さんらの方でごわす!くっ付くでごわす、モットウバウゾー!!」

モットウバウゾー「モットウバウゾー!!

 

キャンディショップにあったアルマイト鍋と上空に投げたバネを素体としたモットウバウゾーが生み出される。

 

ローズマリー「デリシャスフィールド!」

 

マリさんはデリシャスフィールドを展開し、俺達は変身の準備に移行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変身バンクBGM『林ゆうき/竜の戦士』

 

「「「プリキュア・デリシャスタンバイ!パーティーゴー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

ゆい「にぎにぎ!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

ゆい「ハートを!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

 

 

 

 

 

ここね「オープン!」

 

パムパム「パムパム!」

 

ここね「サンド!」

 

パムパム「パムパム!」

 

 

 

 

 

 

 

らん「くるくる!」

 

メンメン「メンメン!」

 

らん「ミラクル!」

 

メンメン「メンメン!」

 

 

 

 

 

 

あまね「フルーツ!ファビュラス・オーダー!」

 

 

 

 

 

「「「「シェアリンエナジー!」」」」

 

コメコメ「コメ〜!」

 

パムパム「テイスティ!」

 

メンメン「ワンターン!」

 

咲夜「ブフォッ!?」

 

 

 

 

 

フィナーレ「トッピング!ブリリアント!シャインモア!」

 

 

 

 

 

コメコメ「コメコメ!」

 

パムパム「パムパム!」

 

メンメン「メンメン!」

 

プレシャス「熱々ご飯で漲るパワー!キュアプレシャス!美味しい笑顔で満たしてあげる!」

 

スパイシー「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!分け合う美味しさ焼き付けるわ!」 

 

ヤムヤム「煌めくヌードルエモーション!キュアヤムヤム!美味しいの独り占め、許さないよ!」

 

フィナーレ「ジェントルに、ゴージャスに、咲き誇るスウィートネス!キュアフィナーレ!食卓の最後を、この私が飾ろう」

 

「「「「デリシャスパーティ♡プリキュア!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「変身!」」」」」

 

【カメンライド ディケイド!】

 

【ディエーンド!】

 

キバーラ「チュッ!」

 

『GUN FORM』

 

ディケイド「全てを束ね、全てを創る!仮面ライダーディケイド!旅の語らい始めようか!」

 

ディエンド「後を縋らず全てを撃ち抜く!新たな旅に悔いなき選択を!仮面ライダーディエンド!僕達の旅の行先は...僕達が決める!」

 

クウガ「ゼロから始まる古代のエナジー!仮面ライダークウガ!皆の笑顔は...俺が守る!!」

 

キバーラ「「世界に輝く女騎士!仮面ライダーキバーラ!貴方の野望、止めてあげる(わ)!」」

 

電王G「お前倒すけど良いよね?答えは聞いてない!」

 

ディケイド「全てを破壊し!」

 

「「「「全てを繋ぐ!」」」」

 

「「「「我ら、仮面ライダー!」」」」ドカーン!

 

ディケイド「冬美、雄大、ローズマリー達はドランジャを頼む!俺はプレシャスのサポートに入る!」

 

 

 

 

 

 

 

FUYUMI SIDE

 

モットウバウゾー「モット!ウバウゾー!!

「「はあああーーーーッ!!」」

 

プレシャスとスパイシーが特攻を仕掛けるも、モットウバウゾーがバネの反発力で突進の威力を底上げして吹っ飛ばす。

 

ローズマリー『プレシャス!スパイシー!』

ヤムヤム「何あれ、蛙みたい!」

電王G「これじゃあ、やっつけられないよ〜!」

ローズマリー『二手に別れた方が良いわ』

ディケイド「...だな。俺とレグレットはプレシャス達のサポートに回る、雄大達はドランジャの相手を頼む。ジュニラムとジュブリーは雄大達に加勢しろ!」

ジュニア組『分カッタ(了解)!』

 

あたし達はドランジャの相手を、アキノリとレグレットはプレシャス達のサポートに入った。

勿論、ジュニラムとジュブリーはあたし達に加勢する。

 

キバーラ「ハウリングショック!やああッ!!」

ドランジャ「ぐっ、へへ...!」

 

ドランジャが飛ばした斬撃が、あたしが召喚したガルルセイバーのワイルドジョーから放たれた音波砲と打つかり合って相殺。

その衝撃で吹っ飛んだドランジャが体育座りをしつつ全身を回転させて上手いところで着地。

宿敵が目の前に現れたのを見たドランジャはデンガッシャーの銃撃を耐えながら接近し、鼻で笑いながら歓迎する。

 

ドランジャ「やはりそうでなくちゃな光冬美、電王!お前らの力が、俺をもっと強くする!!」

キバーラ(冬美)「ぐっ、あのドラ猫...戦えば戦う度に強くなってる!」

ローズマリー『あれが本来のドランジャの姿だとするなら、今回はかなりの攻防戦になるわね...!』

 

【【アタックライド ブラスト!】】

【スラッシュ!】

ディケイド「ディケイドカッター!」

ディエンド「ディエンドブラスト!」

ヤムヤム「バリバリカッターブレイズ!!」

フィナーレ「...行ける!」

 

一方でレグレットが銃撃で視界を(くら)ませ、ヤムヤムとアキノリは斬撃を飛ばしてモットウバウゾーの両足に攻撃する事でジャンプ力を一時的に動きを封じた。

 

フィナーレ「何っ...!?」

 

背後に回ったフィナーレが上から右手を突き出してパンチを喰らわせようとするも後足が残っていたせいか、片足のバネによる反発力で接近しそのまま捕獲されてしまった。

必死に脱出しようと(もが)いているけど、あの握力を見るに当たってそう簡単ではなかった。

 

ヤムヤム「フィナーレ!!」

スピリットルー「もう止めるでごわす...食事など意味がないもの。どうしてそんなに必死で守るでごわす?」

 

フィナーレが人質になっている様をただ傍観(ぼうかん)する事しか出来ない自分の不甲斐(ふがい)なさに歯を食い縛るヤムヤムに、スピリットルーは問い掛けると同時にあたし達に降参を求めてきた。

 

キバーラ(冬美)「そんなの、あんた達によって奪われた大事な思い出を...取り返す為に決まってるでしょ!!」

スピリットルー「ふん!理解出来ないでごわす。抑も、食べる事など全然楽しくないもんでごわす」

ヤムヤム「そんな事...!」

「「うああああッ!?」」

 

ヤムヤムが反論しようとした途端、三人の悲鳴で背後を振り返ると、残った右腕にはスパイシーが捕まっていた。

更にはアキノリとレグレットはカメンライドする直前だったのか、それをさせんがばかりに足でドライバー部分を固定されている。

ドライバーの操作を奪われてしまった今、モットウバウゾーの対抗手段が奪われてしまった。

 

ローズマリー『リュウタ、キンタロスに変わって!』

電王G「うん。あいつ硬すぎ!」

『AXE FORM』

 

ドランジャの引っ掻き攻撃を回避したリュウタロスはドランジャの圧倒的な防御力に愚痴を言うと、即座にキンタロスと入れ替わる。

 

電王A「俺の強さに、お前が泣いた!どっせぇい!」

ドランジャ「お前は黄色い奴だな?だが違う。俺が戦いたいのは赤い奴だ、お前はお呼びじゃない!」

 

斬撃を受け止めつつ、突っ張りを繰り出して突き飛ばすキンタロス。

後方(こうほう)へ下がるドランジャは荒っぽさのあるモモタロスと戦いたかったのか、既に地面に突き刺していた尻尾を自在に操ってキンタロスの足元に絡ませる。

勢いよく引っ張って転倒させ、仰向けになったところで爪で串刺しにしようとしたが何処からか飛んできた銃撃が阻む。

ドランジャが見上げると上空からはジュニラムに乗っていたペガサスフォームになった雄大が空中待機しながら銃撃し、ジュブリーが周囲を回ってバグヴァイザーⅢによる銃撃を行う。

 

ドランジャ「空中から攻撃して俺を怯ませる戦法か。良い判断だが...それでも俺様の前では無意味、無意味、無意味だァッ!!」

 

伸縮能力は失っているのにも関わらず、何とドランジャは自身の足を回転させて空中飛行を可能にし、そのままジュニラムとジュブリーに向けて斬撃を飛ばして打ち落としてみせた。

 

キバーラ(冬美)「雄大、ジュニラム、ジュブリー!」

ドランジャ「仲間の心配をしてる暇はねぇぜ!!」

キバーラ(冬美)「くっ...!」

 

あたしはガルルセイバーでドランジャの攻撃を受け流しつつ両足で蹴りを入れる。

一瞬の隙を狙って尻尾を足に引っ掛けようとしたが地面を強く蹴って宙返りで(かわ)し、手に持ったバッシャーマグナムで牽制(けんせい)して距離を取った。

 

クウガ「自分の足を回転させて飛ぶなんて...やっぱり俺達がこれまで戦ったバグスターとは一味違う!」

ドランジャ「察しが早いなクウガ。何せ俺は、ナルシストルーから生まれたバグスターだからな」

『!!』

 

ドランジャの発言であたし達に衝撃が走る。

衝撃の事実。ドランジャがナルシストルーから生み出されたバグスターである事。

本来ならバグスターは宿主が消滅すると完全体になる筈だけど、ドランジャの場合は生み出された時から性質が違うみたい。

 

ドランジャ「本来ならばお前とゴウラムXを倒して宿主であるナルシストルーは消滅し、俺は完全体となるが...それじゃあちっとも面白くない。光冬美や電王、お前達プリキュアとライダーと心行くまで戦う!俺はその為に生まれてきた!今でも悪くない気分だぜ、こうしてお前らと戦えるのがなァッ!!!!」

ジュニラム『ッ!ヤッパリ僕ノ事モ把握済ミカ!?』

ドランジャ「ああ。財団Xのデータからお前に関する書類を見たからな。ディケイドの乱入さえなければ、お前が財団X製の兵器として生み出されずに済んだろうに!惨めだなァ、ゴウラムX!!」

ジュニラム『グアアッ!?』

 

拮抗も長くは続かず、ジュニラムは自分の誕生に関する情報に触れられて憤慨したところで隙を突かれて弾き飛ばされてしまう。

 

『ギュ・イーン!』

ジュニラム「よくもラム君を!!」

 

弾き飛ばされる直前に乗っていたジュブリーは鎧を踏み台にして飛び上がり、バグヴァイザーⅢをチェンソーモードに切り替えて鋸状の刃を振り上げる。

 

ドランジャ「ウォブリーの息子、お前も中々の実力だ。どうだ?ディケイドのところよりも、俺達に付いた方がよっぽど楽しいぞ?」

ジュブリー「悪いけど僕は、はなからお前達のところに着くつもりはない!」

ドランジャ「そうか。せっかく俺が優しく勧誘してやったというのに...残念だッ!!」

 

期待外れだったと認識したドランジャは、ジュブリーに斬撃を喰らわせる。

ジュニラムの突進も全て爪で弾き返されてしまい、尻尾に捕まってしまう。

そして体を勢い良く回転させてジュブリーに叩き付け、追い討ちと言わんばかりの斬撃を二体に浴びせる。

 

スピリットルー「その調子でごわす。頑張れー!頑張れー!ウ・バ・ウ・ゾー!!ファイトファイトー!ファイトファイトー!ド・ラ・ン・ジャー!」

ドランジャ「相も変わらず力が湧いてくる...!スピリットルー、やはりお前の応援は極上に値する!さぁて、俺がお前らを纏めてスクラップにしてやるよ!!」

 

スピリットルーの応援によってオレンジ色のオーラがモットウバウゾーとドランジャの身に纏われる。

今度こそ絶体絶命のピンチになった次の瞬間、アキノリが余裕な態度で過去を語り始めた。

 

ディケイド「...へっ。やっぱお前、誰かを応援したいって意気込みは野々はなに似てるのかもな。あいつも自分の親友を(いじ)められているところを庇った結果、今度は自分が虐められる側になってしまった。転校してからの一年間は過酷な試練でもあったし、時折(ときおり)衝突する事もあった...」

 

はな達の世界で起きた出来事を思い出として浸る。

中には良い思い出もあったし、苦い思い出もあった。

 

ディケイド激情態『教えてやるよ。お前は他者の気持ちを尊重せず、ただ応援したいだけのエゴイストだ!お前を虐めた奴等と同等に過ぎない!』

エール『確かに私は皆を応援したいが為に自分を自己主張してた。アキ君に言われるまでは。私は、世の中を甘く見過ぎてた...ただ応援するだけじゃない。皆が明るい未来を切り拓ける為に私は戦う!それが私、キュアエールの応援だから!!』

 

最終的には野々はなが勝って何とか連れ戻す事には成功したけど、人を殺した罪悪感に苛まれたのかあたしと雄大を元居た世界に突き放した。

今の自分では駄目だ。アキノリにとっての三百年間は(いばら)の道で、過去の自分と向き合う試練でもあった。

密かにレグレットと連絡を取る中、あたしの予想通り一人で抱え込む事も多かった様に。

 

ディケイド「あの世界は俺にとって良い特効薬にもなった。それで初めて気付かされた...力を制御出来ないままじゃ、過去の自分とも向き合えないと。お前が食の思い出を奪う為だけに応援すると言うのなら、誰かの幸せを応援する為に俺達は戦う!」

モットウバウゾー「ウバババババッ!?

 

出現したオーロラカーテンに手を突っ込み、手に持ったライドブッカーの砲身を向けてモットウバウゾーの視界を塞ぐ。

 

プレシャス「そっか、ご飯も応援と一緒なんだね。美味しいご飯が元気をくれるし、誰かと一緒に美味しいねって言い合うのもすっごく元気を貰える!」

スピリットルー「『ご飯が元気を』...?」

ドランジャ「こいつらの言葉に耳を貸すな!スピリットルー!!」

 

ドランジャは斬撃を飛ばす直前に仰向けに転倒した。

 

『ROD FORM』

電王R「僕の事、忘れないでおいてほしいね。先輩、後(よろ)しく。ふんっ!」

ドランジャ「うおわっ!?」

『SWORD FORM』

電王S「うりゃあッ!へへ。俺、参上!」

 

赤いボタンを押したウラタロスがオーララインで引っ掛けてドランジャを引き寄せ、同時にライダーパスを落とす形でセタッチしてモモタロスと交代。

距離が間近となったところを中段蹴りを入れ、ジュブリーが振り下ろした刃で漆黒の装甲に火花を散らす。

ドランジャが戦いたがっていた基本形態を見ても(いら)立つばかり。

何たって応援の力で対象を強化しているスピリットルーを無力化しちゃえば、逆に相手側が苦戦を強いられるんだから。

 

プレシャス「ピカピカのお米で出来たお結びなんて最高!幸せって思うんだ!」

ヤムヤム「だよね〜!」

プレシャス「うん!」

スピリットルー「...データ検索、ヒント0件。ない...ご飯が元気をくれるなどというデータは何処にもないでごわす!」

 

プレシャスとヤムヤムが相槌を打つ中、スピリットルーの目にデータの羅列が並列し、クエスチョンマークが表示されると急に頭を抱え始めた。

 

モットウバウゾー「ウ、ウバ...?」

 

スピリットルーのスペシャルデリシャストーンによる応援パワーも掻き消され、スパイシーとフィナーレの脱出を許してしまう。

 

ヤムヤム「スパイシー!フィナーレ!」

ローズマリー『さぁ、レシピッピを助けるわよ!』

ヤムヤム「任せて!」

スピリットルー「どうして元気に?ご飯は嫌な物じゃないでごわすか...?」

ヤムヤム「知ってほしい。ご飯を食べる事って、とってもハッピーだって事!」

 

やっぱり、あの頃の経験が役に立ったみたい。さてと、あたしも倒すべき相手を確実に仕留めに行きますか。

前回と前々回は倒せなかったけど、このドラ猫との因縁は今回でこれっきりにしておきたい。

 

キバーラ(冬美)「さて、覚悟してよねドランジャ。あんたみたいな泥棒猫に...三度目なんてないから!!」

 

特別挿入歌「小林竜之/ZERO」

 

キバーラ(冬美)「行くよ、皆!」

『「「ああ(うん)!!」」』

ドランジャ「...ニャアアアアアアアアアッ!!!!」

 

あたし達に向けて雄叫びを上げて襲い掛かって来たドランジャの爪を、タイタンフォームに超変身した雄大がタイタンソードで受け止める。

鈍重な鎧に身を任せて地面を踏み締めながら斬撃を受け流し、一撃二撃と斬り付ける。

 

『ズ・ドーン!』

 

拮抗している間に肩を踏み台にして蹴ったジュブリーがバグヴァイザーⅢからの光弾を着弾させ、隙を突いて受け流し貫通しない程度で腹部に強く突き立てる。

後方へよろめいているところを、粒子の翼で飛んでいたあたしは力一杯に振り下ろしたドッガハンマーの重量に身を任せて急降下。

着地後による足への負担は承知の上。形振り構わず取り敢えず右、次は左へと振り下ろす。

体の安定はアキノリのトレーニング内容を参考にして鍛えておいたから、こんなところでは崩れない。

重い一撃を紙一重に避けるドランジャはドッガハンマーの上に乗った事で重みが増した。

 

キバーラ(冬美)「ぐっ...!!」

ドランジャ「おいおい、そんなんじゃ俺に一撃は喰らうとでも————!」

キバーラ(冬美)「......飛んで行けェェェェェッ!!!!」

 

ドランジャにそう煽られてるけどそれで良い。一撃二撃が空振りでも、十分な隙は作れる。

重心に抗いながらもあたしはドッガハンマーを勢い良くぶん回し、上に乗っかっていたドランジャが爪を振り上げたタイミングで上空に放り上げた。

 

キバーラ(冬美)「今だよジュニラム!」

 

空中でスタンバっていたジュニラムが一気に急降下して両顎でドランジャを挟み込んで拘束させる。

ドランジャは必死にもがきながらも肘打ちで離れようとするけど、それでもジュニラムはその顎を外さなかった。

 

ジュニラム『確カニ僕ハ財団Xニヨッテ生ミ出サレタ兵器ダ!ケド!僕ノ中ニハ、生マレテコレナカッタオ父サンノ魂ガアル!果タセナカッタ想イヲ託サレタ!ソノ想イヲ引キ継グ為ニ僕ハ戦ウ!ソレガッ!『ゴウラムJr.』トシテノ、生キ様ダアアアアーーーーッ!!!!』

ドランジャ「裏切り者の分際で...調子に乗るな!!」

ジュニラム『...雷変身!!』

 

顎の力を少しでも緩めようと、ドランジャがジュニラムの頭部に爪を振り下ろした直後にジュニラムはライジング化。

黄金の(かぶと)によって攻撃が防がれ、振り向いた先には大きな岩山だった。

岩山に衝突する直前に顎の力を最大限にまで高めると体中に電気が(ほとばし)る。

ほんの一瞬だったけど、ライジング化したジュニラムの赤い目と金の装飾以外が黒に変色していた。

岩山に衝突し、そのままドランジャを挟み込んだまま驀進(ばくしん)するジュニラム。

敗れた服に糸を()い付ける様にして岩山を粉々に砕き、激しい砂煙を突き抜けてあたし達の方へUターンしてきた。

 

ジュニラム『雄大、冬美、ラム君!コイツハ此処デ、確実ニ倒ス!力ヲ貸シテ!!』

クウガ「勿論、そのつもりだ。雷変身!」

 

ジュニラムの気持ちに応えた雄大はライジングドラゴンフォームに超変身して大きく跳躍(ちょうやく)

粒子の翼で急上昇したあたしはドッガハンマーの内側に雄大が乗ると、力強くぶん回す。

良い感じに回したところで、遠心力に抗う雄大がマイティフォームに戻しながらドッガハンマーを強く蹴って飛び蹴りを放った。

 

クウガ「うおりゃああああああああッ!!!!」

 

それに続く様にあたしもドッガハンマーを投げ捨てて翼を急降下させて右足を突き出す。

 

キバーラ(冬美)「これで決める!ソニックラージ!!」

ドランジャ「クソッ!こんなところで......スクラップにされてたまるかああああッ!!!!」

 

赤と紫の飛び蹴りが拘束させた身でありながらもドランジャは最後の足掻きとして上半身を180度回転させて両腕で受け止める。

パワーの差ではドランジャの方が遥かに上だった。

 

ジュブリー「ラム君達が押されてる!僕にも、何か出来る事を...!」

 

火花が散り、拮抗(きっこう)が長く続く一方でジュブリーはバグヴァイザーⅢのAボタンを押す。

 

『キメワザ!』

ジュブリー「僕だってやれるんや!僕はウォブリーバグスターの意志を継ぐ者、ウォブリーJr.バグスターや!!」

『クリティカルインハリット!』

ジュブリー「はぁッ!!」

ドランジャ「ハハハハ...!さらばだ、光冬美————ッ!?」

 

飛ばした(のこ)状のエネルギー刃の起動を変えてドランジャの爪を切断。

腕を切断されたドランジャはジュブリーに目を遣ると、激しく憤慨する。

 

ドランジャ「ウォブリーの息子...!!」

クウガ「今だ!押し切れェェェェッ!!」

キバーラ(冬美)「はあああああああああッ!!!!」

 

このチャンスは絶対に逃さない。あたし達は足に力を集中させてドランジャを一気に打ち抜いた。

この時、ジュニラムはドランジャの腹部が貫通する直前に脱出を果たしている。

 

ドランジャ「バカな、こんな力が...!まだだ、まだ倒れるわけには...ニャアアアアアアアアアーーーーッ!!!!」

 

自分が気に入った敵と戦う為だけに生まれた戦闘狂の猫バグスターは、悔恨と未練の叫びを上げながら爆散した。

 

「『いやったああああーーーーーッ!!』」

 

ジュブリーとジュニラムは、ドランジャの完全撃破に喜びを分かち合っている。

 

キバーラ(冬美)「あの二人、やけに燥いでる。二人のジュニアが、一つの成長を遂げた瞬間ね」

クウガ「ああ。課せられた名を受け継ぎ、身寄りを越える為に様々な経験を積んで精神と共に強くなる。''ジュニア''っていうのは、そういう意味なのかもしれないな」

 

辺りを見渡すとアキノリ達の方はモットウバウゾーの浄化も済ませた様で、後に残る敵は岩山の天辺で頭を抱えているスピリットルーだけとなった。

 

スピリットルー「ご飯は...楽しくない。ご飯は、辛い!」

プレシャス「教えて。どうしてそんな風に思うのか...!」

ヤムヤム「うんうん!」

ディケイド「どうしても躊躇(ためら)ってるというのなら、機能停止にしてでも連れ帰る。レグレット、ジュブリー」

ディエンド「任せて。身柄を確保するのは御手の物だからね」

ジュブリー「僕達の質問を一分一秒、素直に答えてもらうで!」

 

ドランジャが倒された今、嵌め込まれているスペシャルデリシャストーンを外せば、スピリットルーの回収は容易だと判断した。

ジュブリーも持っていたバグヴァイザーⅢの砲身を向けてドランジャのデータ回収を(こころ)みる。

アキノリの言葉の意味を察したレグレットは手を(かざ)して重加速を発動しようとした途端、あたしの視線が直感的にもドランジャが倒された場所へ向けられていた。

 

キバーラ(冬美)(ちょっと待って。ジュブリーのバグヴァイザーⅢにバグスターウイルスが回収されてない...まさか!!)

ジュブリー「うああっ!」

『「ジュブ(君)リー!!」』

 

その異変に気付いたあたしは叫ぶ。バグヴァイザーⅢを持っている。

回収されていくバグスターウイルスが辿(たど)る方向。それがジュブリーのバグヴァイザーⅢではなくスピリットルーの背後だった。

其処から聞き覚えのある声が響くとあたし達は目を見開き、同時にジュブリーが放たれた黒紫のエネルギー弾で吹っ飛ばされる。

 

???「その必要はない」  

「「ナルシストルー...!!」」

 

驚きの声を上げるレグレットとフィナーレ。

いつの間にか背後に立っていたナルシストルーがスペシャルデリシャストーンを外すと、スピリットルーは用済みと言わんばかりに機能を強制停止させられてしまう。

だが、現れたのはナルシストルーだけじゃなかった。

 

???「久方振りだな。坊や」

クウガ「その声は、浅倉か...!!」

 

雄大が仮面の下で歯を食い縛って(にら)み付ける。立っていたのは一人の男性。

その声色からして、王蛇の変身者であると悟った。

浅倉威(あさくらたけし)。生まれながらの純然で凶悪な殺人犯。

金色がかかったボサボサの長髪。無性(ひげ)が生えた40代くらいの顔付きで、蛇柄(へびがら)のジャケットの下には黒いインナーを着用している。

 

透冀「やっぱり...おいしーなタウンを含めた死刑囚が行方不明になっていたのはお前の仕業だったのか!?」

浅倉「あいつらは常に腹減ってたからな。俺の新たな力を試す為に必要な(えさ)になってもらった。お前の言う''神’’やらに頼んでな...それに、俺をイライラさせた奴等も、そうでない奴等も、殺した後は死体も残らず喰わせてやった...」

キバーラ(冬美)「何て、奴なの...!!」

フィナーレ「自分の不満を解消する為に罪のない人達まで巻き込んで、更には証拠隠滅としてミラーモンスターの餌にするとは...!」

 

ニュースでの死刑囚の行方不明事件の犯人は浅倉で、死体は証拠隠滅としてベノスネーカー達の餌として無惨に食べられていた。

奴の極悪非道な行動に、あたしは怒りが込み上がってくる。

それはあたしだけじゃなく、雄大やアキノリ達も同じ気持ちだった。

無駄話をしている間にも、バグスターウイルスはナルシストルーのバグヴァイザーⅢに回収され、液晶画面にはドランジャの姿が映っていた。

ナルシストルーがピンクを基調とした新たな捕獲箱にスペシャルデリシャストーンを嵌め込むと、紫のオーラがどす黒く発する。

 

ナルシストルー「フフッ。お前達の下らないパーティーも今日でお開きだ!」

浅倉「さぁ、最後の祭りをやろうぜ...!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その禍々(まがまが)しい輝きが絶望の色だという事を示していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next game...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~

 

王蛇サバイブ「もっと楽しませろよ...うがあああああああああッ!!!!」

 

ドラーニャ「時間をあげるよ。自分の弱さに悩んで、苦しんで、嘆く時間をね」

 

コメコメ「このままじゃ、プレシャスとディケイドが可哀想コメ...!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレシャス「例えコメコメでも、あたしの大好きなコメコメを''ダメ''だなんて言うのは許さない!」

 

ディケイドA「戦闘能力が非力だったとしても、お前にはお前にしか出来ない事だってあるだろ!?」

 

『コメコメ、いつも側に居てくれて有難う!』

 

コメコメ(人間体)「皆、大好きコメ!」

 

ディケイドA「中間形態、全部解禁だあああああーーーーーッ!!!!」

 

【ケータッチ23!】

 

挿入歌『トウカイテイオー(Machiko)/Winning the soul』

 

キバーラ(冬美)「生憎、あたし達は最後まで往生際が悪くてね...!」

 

クウガ「皆の笑顔を汚すお前達を...俺達は許さない!!」

 

ディエンド「お前が過去の自分を受け入れないというのなら、僕達は...自分を信じて前に突き進むまでだ!」

 

ドラーニャ「何なんだ...何なんだお前らはッ!!!?」

 

ディケイドCF「俺達は!通りすがりの...仮面ライダーだああああーーーーッ!!!!」

 

 

 

 

第二十八品:コメコメの力を皆に!パーティーキャンドルタクト/歩くライダー大図鑑!凱旋、コンプリートフォーム!!

前編:絶望の戦況!ゴッソリウバウゾーと無限の毒蛇

中編:コメコメの先代!?一世の秘められた力!

後編:シェアする喜び、歩くライダー大図鑑

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 

 

 

 




次回、ライダー図鑑...解禁。






















如何でしたでしょうか?
投稿してから二年半、遂にディケイドの最強フォームの登場です!
予告の通り三本立てを予定していますので、気長に待って頂けると嬉しいです。
それでは、次回もお楽しみに!












初使用したカメンライド

なし

召喚したライダー

なし

~ソルトルーのオリジナルガシャット~

なし

ドランジャバグスター トゥルーフォーム
身長:218.2cm
体重:88.2kg
特色/力:爪による斬撃/上半身や下半身の回転/斬撃によるエネルギー波
ドランジャの本来の姿。攻防戦を得意とし、上半身や下半身を回転させる事で背後からの攻撃を可能とする。




KAMEN RIDE
-昭和-
X、アマゾン、スカイライダー、ストロンガー
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO
-平成1期-
補完完了
-平成2期-
補完完了
-令和-
補完完了
-TVシリーズ外-
仮面ノリダー、ホッパー1号(The First版1号)、ホッパー2号(The First版2号)、ホッパーVersion3(The Next版V3)、G、アマゾンズ(オメガ、アルファ、ネオ)、ミライダー(クイズ、キカイ、ギンガ)、BLACK SUN、第1号

ファイナルカメンライド!登場するならどれがいい?

  • 最初はやっぱり初期コンプリートでしょ!
  • コンプリート21の汚名返上!
  • 全く新しいコンプリートフォーム!
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