デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

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~これまでの破壊者の食べ歩きは...?~

「貴方には、これから然るべき場所で反省してもらわなきゃ」

「ジジイ、約束の時間だ!一発殴らせろ!!」

「離さない...この手を離したら、私はきっとこれから先の人生で一生後悔する!」

「いずれ君達を、究極の闇で捻じ伏せてやる」



第三十品前編:金欠回避!?ローズマリーの小遣い稼ぎ

Sakuya Side

 

ドリーミアの一件から数日が経過し、俺とローズマリーは洋食ストリートの周辺を見渡しながら歩を進ませる。

ブンドル団に関するクッキングダム内のスパイなどの様々な疑問点が浮かび上がる中、俺もある事について思い悩んでいた。

それは、ケットシーとクーシーが持っていたスペシャルデリシャストーンだ。

トドメを刺す前に封印していた究極能力(魔王)一つ()暴食之王(ベルゼビュート)』を使用してスペシャルデリシャストーンを跡形もなく喰らい尽くした。

その後日に本人へちゃんと返そうと思ったが、『僕達よりも君達が持っていた方が良い』とそのまま貰うと同時に『その力は慎重に扱ってくれ』と念を押される形で今に至る。

 

ローズマリー「抑もブンドル団は、どうしておいしーなタウンによく現れるのかしら...?」

咲夜「さぁな。その理由を探すのも、俺達の役目だろ?」

ローズマリー「それもそうね...ところで咲夜。ケットシーのスペシャルデリシャストーンを取り込んだ際に、何か異変とかはない?」

咲夜「ああ、今のところ異常はない。ただ、取り込んだスペシャルデリシャストーンを解析して、一つのユニークスキルに変えただけだ」

 

俺はスペシャルデリシャストーンを譲渡された際に、ローズマリーにはこの件はフェンネルには口外するなと三回くらいはしつこく念を押していた。

この時、俺がベルゼビュートで取り込んだスペシャルデリシャストーンを基に新たなユニークスキル『変化者(バケルモノ)』を生み出した。

効果としては、人間や動物などの生物に触れるとその生態に変化させる事が出来るのだと云う。

分かり易く言うならば、生物の姿をまた別の生物に変化させるスキルだ。

勿論(もちろん)ちゃんとした改善点は施してあり、変化させる対象はBとCに相談して無生物のみに適応させている。

 

ローズマリー「ほかほかハートが(あふ)れているし、レシピッピもよく現れるから?」

咲夜「他の街を狙ってこないのも、クッキングダムと同じ様にこの街の料理が(さか)んである事かもしれないな。だが、この前レグレット達と相談してマスコット組をおいしーなタウン外の調査に交代交代で出向いている」

 

クッキングダムから帰還した後は交代交代でおいしーなタウン外に異変がないかを調査しようとしていたところで、偶発的にドリーミアの一件と打つかってしまった。

近くのアイス屋では家族が(ほお)が落ちそうな程にアイスを食っている姿を見掛け、ほかほかハートで満ち溢れている店内をアイス個体のレシピッピが静かに見守る様に(ただよ)う。

過去にこれまで俺が(めぐ)ってきたプリキュア世界の街にも美味い料理が実在しているのも事実だ。

各国の料理が非常に盛んなおいしーなタウンとクッキングダムの方が、店の数が数え切れないくらいに存在する事でレシピッピが非常に多く出現し、この二つの場所が狙い(やす)いのだろうな。

益々(ますます)謎が深まっていく中で、おいしーなタウン外に来ないのも不自然だ。

だから一早く対処出来ないかと思い悩んだ(すえ)にレグレット達にも相談してジュニラム達ライダーマスコット組を一日二組で調査に向かわせたのだ。

様々な情報を整理している最中で、突然焼けた肉の匂いが鼻を伝う。

 

ローズマリー「益々謎が深まるわね...んっ?あら!?」

咲夜「...ステーキ?」

ローズマリー「ん~!ランチはここで決まり!んふふっ...!」

咲夜「喰うのは良いが、家賃(やちん)代とかも確保しとけよ?」

 

ローズマリーが(にお)いを辿(たど)って来たのは一店のステーキ屋。

相変わらずゆいと同じで美味い店を見掛けた土壇場で食うつもりだろうが、ブンドル団に関する事は一旦置いて昼飯はステーキを食う事にしたのだが、俺が毎月察していた予感が見事に的中していた。

ローズマリーが取り出したがま口を開けて中にある金を確認しようとしたが、瞬時に根太く驚愕(きょうがく)の声を上げた。

 

ローズマリー「ウソォ〜!!!?」

咲夜「...やっぱり」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OP主題歌『愛美/LIVE for LIFE ~狼たちの夜~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三十品:お祭りわっしょい!焼きそばマリちゃん/訪問者はスライム!?突き進め、ライナーフォーム!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、ゆいの家で俺達はマスカットを一粒(ひとつぶ)ずつ取って食っている。

それに対してローズマリーは酷く落ち込み、その様子を俺は(しか)(つら)(あき)れていた。

 

ローズマリー「はぁ、参ったわねぇ...」

ゆい「マリちゃん、どうしたの?」

ローズマリー「思ったよりお金を使いすぎちゃったみたいで…」

冬美「確か、クッキングダム側から支給してくれた財布だっけ?」

ここね「使い過ぎたって...?」

 

落ち込み具合に気付いたゆいが尋ねられ、ローズマリーは金欠直前になっていた事を打ち明ける。

 

ローズマリー「...美味しすぎるの」

冬美、ここね「「えっ?」」

ローズマリー「おいしーなタウンのお料理が美味しすぎるのよ。何処(どこ)彼処(かしこ)もお料理の良い匂いがして、どれもこれも美味しくて、ついつい食べたくなっちゃうの...」

 

バカでも分かるローズマリーの日常はこんな感じだ。

おいしーなタウンに住む様になってから、ほぼ毎日のように色んな店を食レポの(ごと)く巡った(あまつさ)え料理を食い、食欲に負けて金を使う様になってしまった...つまりそういう事だ。

 

ローズマリー「流石はレシピッピが沢山(たくさん)集まる町...だから食べ過ぎちゃったのよ~!」

咲夜「ザ・自業自得だろうが?余り外食に使い過ぎるからだ...車の免許は()も角、このままだと今月の家賃間に合わn...うぐっ!?アッハハハハハ!冬美、何しやがんだぁ...!?」

 

俺がローズマリーを説教(まが)いに責め立てるも瞬時に冬美の笑いのツボを押され、いつもの様にうつ伏せのまま取り押さえられる。

 

冬美「家賃は兎も角...取り敢えず、あたし達も何か打開策を立てておかなくちゃね」

雄大「確かにこのおいしーなタウンは、どのお店も美味しい事は分からなくもないな」

透冀「そういえば、此間(こないだ)調査中にオカマさんを見掛けた事があったけど、楽しそうにスキップしてたのは料理を食べに行っていたんだね...」

ローズマリー「ええ…」

ゆい「マリちゃん、食べ過ぎだよ~」

 

レグレット達の私的にローズマリーは小さく頷いて顔を伏せて自身の過ちを自覚する。

 

ジュニラム『ソウイウゆいチャンダッテ、人ノ事アンマリ言エテナイヨ?』

キバーラ「この前行ったクッキングダムで、らんちゃんと綿菓子の雲食べてたじゃない」

ゆい「えっ、そうだっけ?これでも普通だよ」

ジュブリー「ふ、普通!?ゆいちゃんの胃袋って一体どうなっとんの...!?」

 

慰めるゆいに対する指摘をしたつもりが、逆に鈍感な返答で返されて驚愕するマスコット組。

まぁ、ゆいの家系は最早バケモンスペック確定だから、それ程精神が強い事も相まってるのだろう。

今回の発言で、普段は食欲があると証明された。まぁ、レベルとしては魔王ゲルドよりマシと()ったところか。

 

透冀「クッキングダムに連絡して、支給してもらう事は出来ないかな?」

咲夜「いや、多分無理だ。(そもそ)も人間界の金をどうやってクッキングダムが作ってるのかが謎中の謎だ」

 

俺がクッキングダムによる支給を断念すると、華満が何かを思い出したのか俺達に提案を出す。

 

らん「...はひゃ!それなら、お祭りで屋台を出すっていうのはどう?」

ローズマリー「屋台?」

あまね「ああ」

ゆい「屋台メシグランプリだね!」

咲夜「『屋台メシグランプリ』...?」

 

華満が提案してきたのは、『屋台メシグランプリ』と云う金欠を()()く防ぐ手段であった。

俺が首を(かしげ)げると、華満が淡々と内容を説明する。

 

らん「優勝すると、おいしーなタウンで使える超お得クーポンが貰えるんだよ!」

雄大「要するにどっちがお祭りの食べ物で一位を取れるかを(きそ)う勝負って事か...」

冬美「マリーさん。優勝出来たら金欠問題を少しでも減らせるんじゃない?」

ローズマリー「出るわ!出る!出る!!そのグランプリ!これからも美味しいモノを食べるために!!」

咲夜「そう云うと思ったよ」

 

ローズマリーのやる気が一気に上がり、立ち上がりながら大会出場を決意する。

 

パムパム「お店やるパム?」

メンメン「楽しそうメン!」

コメコメ「コメ~!」

 

エナジー妖精組もやる気満々だ。

現実的にクーポンを入手するよりも節約かバイトで働いた方が合理的だが、運転免許や宿泊費も掛かっている為、金を(つい)やすのも無理もない。

まぁ、後で稼いだ分はローズマリーに全てやるつもりでいる。

それと、後で無駄遣いしない様に念を押しておかないとな。

 

ゆい「じゃあ、みんなで手伝お〜!」

『お~(YEAHHHH)!』

咲夜「...の前にクソ犬とドラジカ、ライダーマスコット組は全員一つに(まと)まってくれないか?」

ジュブリー「えっ?こ、こうかな...?」

 

俺の指示通りにコメコメ以外のマスコット組が一ヶ所に固めると、俺は(てのひら)凝縮(ぎょうしゅく)させた光の玉を打ち出し、着弾したジュブリー達を(まばゆ)い光が(おお)う。

 

ジュブリー(人間体)「えっ、これってまさか...!?」

ジュニラム(人間体)「ドリーミアの...!?」

キバーラ(人間体)「どうしてまた...?」

 

(やが)て光が収まると、其処には以前にドリーミアの力で人間の姿となったジュブリー達が目の前に立っていたからだ。

 

咲夜「ケットシーのスペシャルデリシャストーンを解析して習得したユニークスキル『変化者』を使ってお前らを人間に変化させた。これなら、売り上げも上がるだろう」

ゆい「そっか。咲夜君がケットシーさんと犬養さんの思いを引き継いだんだね...」

咲夜「ああ。俺はあの二人の意志を継いだからには、悔いのない様にこの力を扱いたい。勿論、慎重にな」

 

ゆいは胸に手を乗せて安堵(あんど)した様に呟く。

この事は既にゆい達には、冗談であってもドリーミアの件をフェンネルに言わない様に念を押している。

優勝する為の作戦会議を、俺達はなごみ亭でやる事にした。

 

咲夜「…話を戻すが、選出する料理が肝心の(かなめ)だ」

あまね「ああ。グランプリは甘くない...順位はお客さんからの投票で決まる」

透冀「と云うよりも、屋台をやるには色々と手間が掛かるからね」

ここね「おいしーなタウンの料理人さん達も参加するから...」

らん「それに対抗できるようなお料理を出さなきゃだよね~」

 

ゆいは少し考えて頭を回転させて簡単な料理を作って俺達に見せる。

 

ゆい「う~ん、お祭りの食べ物といえば…焼き玉蜀黍(とうもろこし)!」

ここね「フランクフルト」

らん「たこ焼き!」

あまね「かき氷だろうか...?」

 

次いでに俺を一番最後に次世代ディケイド四天王も料理自体は出さないが、意見は短めに言う。

 

透冀「林檎(りんご)飴かな?壊里ちゃんが文化祭で美味しそうに食べてたし...」

雄大「夏祭りと云ったら綿飴(わたあめ)もそうだけど...それだと余りイメージに合わないな」

冬美「イカ焼きは...流石に駄目か。義祖父(おじい)ちゃんが烏賊(イカ)とビールに対して割と根に持ってたから」

咲夜「ああ、スーパー死神博士ね...」

 

マスコット組も屋台の料理を出す。

 

ジュニラム(人間体)「じゃあ僕は、ち「アウト!!」ええ〜!?せっかく良い案だと思ったのに...」

咲夜「頭文字の次の文字の時点でアウトだ」

ジュニラム(人間体)「ええ...?じゃあ、チョコバナナ「セーフだ」あ、セーフなんだ。良かった」

キバーラ(人間体)「あたしはイカ焼きかしらね?」

ジュブリー(人間体)「僕は鶏肉以外のものなら何でも...」

 

ジュニラムの方はギリアウトだったので当然別の物でセーフとした。

 

ローズマリー「全員見事に分かれたわ...!?」

 

だが、全員の意見がそれぞれバラバラになった。

 

ゆい「お野菜美味しいよ?」

ここね「お肉好きな人、多いと思う...」

らん「香ばしいソースの香りこそ、食欲の(みなもと)だよ~!」

あまね「色々な味が選べるものの方が、お客さんも喜ぶんじゃないか...?」

ローズマリー「あぁ~!意見が纏まらな~い!!」

 

たこ焼きパーティーの時とは違って喧嘩には至らないものの、どの料理も定番なものばかりで中々意見が決まらない。

刹那、ゆいが祖母の知恵袋を呟く。

 

ゆい「あっ、おばあちゃん言ってた。『迷った時は欲張り全部乗せ』って!兎に角、何でも試してみなさいって!」

ローズマリー「…全部?」

あまね「全部乗せるのは、止めた方が良さそうだな...」

咲夜「...いや、それはアリだ」

デパプリ組「「「「えっ...?」」」」

 

俺はレグレットに視線を合わせて過去の出来事を振り返る。

 

咲夜「レグレット。過去にヴェルドラが、開国祭でたこ焼きや焼きそばとか作ってたよな?」

透冀「ああ、アレね?確か、ヴェルドラ君が鉄板焼き屋を開きたいって我儘(わがまま)言い出たんだっけ?」

 

そう。あれはジュラ=テンペスト連邦国で俺がリムルの補佐を務めていた頃の出来事だ。

(かつ)てジュラの森内で(おそ)れられていた暴風竜ヴェルドラが、開国祭でたこ焼きや焼きそばを作っていた事があった。

態度は別として味は評判が良く、レグレットがいつか『完全な人間になったら味わって食べてみたい』と口にした程だ。

俺とレグレットが鉄板と鉄ベラを出すと、ローズマリーが焼きそばを作り始めた。

 

ゆい「わぁ〜、焼きそば!」

ローズマリー「どうかしら?屋台に相応しい料理でしょ?」

「「「「成る程!」」」」

雄大「焼きそばは屋台の定番の人気料理だしね」

 

プリキュア組は息を合わせて納得する。

 

ここね「お肉もお野菜も入って、バランスよく食べられそう…!」

らん「食欲マシマシソースの香り!」

あまね「色々なトッピングもあるな!」

ローズマリー「フッフッフ…これなら皆の意見が入ってると、思わない?」

ゆい「すご~い!」

 

俺とレグレットの過去話が思い付いたのが、屋台で最も定番の一つの『焼きそば』!

ゆいの野菜、ここねのお肉、華満の定番料理、かいちょのトッピング、そして俺とレグレットの鉄板焼きの全てが当て()まり、焼きそばの案に繋がった。

だが、華満が焼きそばの事でどうしても引っ掛かる事があった。

 

らん「はわ~!あ、でも…」

ローズマリー「なぁに?」

らん「焼きそばって云うと、毎年出てる有名なお店があるんだった。焼きそばで優勝目指すなら、其処と対決する事になるかも...?」

冬美「それは厄介だね。有名店が出ているとなると、そのお店があたし達のライバルになりそう」

ここね「どうする?」

 

ローズマリーは腕を組んで唸って焼きそばを凝視する。

確かにライバル店が焼きそばで優勝が厳しくなるが、それでもローズマリーは俺達の意見を纏めて考えた物を押し通す。

 

ローズマリー「…でも、焼きそばで行きましょう!せっかくみんなで考えたんだもの、皆の案で優勝したいわ!」

咲夜「そういうと思ったぜ」

ゆい「すんご~く美味しい焼きそばを作らなきゃだね!」

 

ゆい達が笑顔で(うなず)き、絶対に優勝する事を宣言する。

 

咲夜「それとローズマリー。後で精神と時のドアに来てくれないか?」

ローズマリー「えっ、精神と時のドアって...ナルシストルーとのリベンジに向けて入ったあの部屋よね?」

咲夜「ああ。そろそろお前にも、少しはモモタロス達に頼らないで戦ってほしいからな。それと、スペシャルゲストも呼んであるから鍛え甲斐があるぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

その一方でブンドル団のアジトでは、セクレトルーとソルトルーがゴーダッツに報告する。

 

ゴーダッツ『クッキングダムでの働き、大儀であったな。セクレトルー、ソルトルー...』

セクレトルー「はっ、今後はわたくしとソルトルー自ら出向きます...ナルシストルーは元々捨て駒。放っておいて良いかと...?」

ソルトルー「それと、クッキングダムにプリキュアと仮面ライダー、クックファイターの邪魔が入ったもので、攻め込むのは少し早かった様です」

 

二人の発言に、ゴーダッツは異論もなく会議を続ける。

 

ゴーダッツ『...ふむ。しかしスペシャルデリシャストーンのなり損ないと、ただ戦う事だけが全ての凶悪犯がこの様に役立つとはな...』

ソルトルー「ええ。大半は時空の(ゆが)みに廃棄しましたが、出来(でき)の良い物は取っております」

ゲンム『クウガの変身者、小野寺雄大の力の半分をライダーガシャットに収めた。奴を大いに弱体化させた事に変わりはない』

ゴーダッツ『そうか。期待しているぞ...』

ゲンム以外「「はっ!」」

 

ナルシストルーは現在クッキングダムに幽閉中で、王蛇こと浅倉は咲夜達によって倒され消滅。

スピリットルーは未だに待機中で、今出撃出来るのはセクレトルーとソルトルーだけであった。

偽物のスペシャルデリシャストーンは現実世界やクッキングダムへワープする際に使用していた物で、大半が壊れなかった物は取っておいたのだ。

 

セクレトルー「では...ブンドル、ブンドルー!」

ソルトルー「......」

 

いつもの掛け声は幹部が一人減った事でソルトルーは(さみ)しげな表情を浮かべる中、セクレトルーは微塵も気にしていなかった。

 

ゲンム「しかし、何のデータも入っていない偽のライダーガシャットを敢えて渡されるとは...ゲームマスターである私の誇りに、少しだけ傷を付けられたな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

数日が経過して迎えたグランプリ当日。会場内には多くの屋台が並んでいる。

屋台メシグランプリの開催場所は、俺達がいつも行っている公園だ。

 

咲夜「ローズマリー、焼きそば出来たか?」

ローズマリー「バッチリよ。もう直ぐ出来るわ!」

 

鉄板の焼ける音と共に二本の鉄ヘラで焼きそばをひっくり返す。

屋台の中央に立てた看板には『やきそばマリちゃん』と描かれ、看板の下には星の装飾(そうしょく)を三つ付けている。

 

ローズマリー「へい、らっしゃい!」

拓海「...あんた、何やってんだ?」

 

グランプリが始まる前にローズマリーがウインクして接客した相手が偶然にも品田で、呆然とその様子を見ていた。

 

咲夜「細かい事は気にするな」

拓海「いや、気にするなって...ん?彼処に居んのって、ドリーミアに居た子達か?」

咲夜「ああ、あれ以降知り合いになってよ...『屋台メシグランプリ、一緒に出てみないか?』って言ったら、すんなりと受け入れたんだ」

 

人間体のジュブリー達を指差して(たず)ねる品田に、俺は半分誤魔化(ごまか)して対応した。

そう。あのドリーミアの件で品田は一度、人間体のコメコメ以外のマスコット組を既に目撃している。

流石に品田以外の奴に尻尾振ってるところは誰にも見せられたくないしな。

ブラックペッパーの正体に関してはゆい達にまだ言っていないが、俺達ライダー組は既に品田だと勘付いている。

 

ゆい「あ、拓海!」

拓海「おう...」

ゆい「お母さん達のお手伝い?」

 

ピンクの生地の花柄浴衣を着たゆいが歩み寄り、品田が(ほお)を染めるも看板のタイトルに関して尋ねる。

 

拓海「そ、そうだけど?つーか何?『やきそばマリちゃん』って...」

透冀「それに関しては、菓彩少女が見せてくれるから」

あまね「先ずは、此方のPVをご覧頂こう...」

拓海「は?PV...?」

 

品田が間抜けな声を上げている間に、フルーツのシールを付けたIpadを操作したかいちょがPVを再生した。

中華風の金属音と共にどっかで見た事のある映像会社のマークの両端に某夢の国のネズミを連想させる丸い両耳を付け、四角の中には『華満 Hanamichi Pictures』と表記されている。

 

拓海「このマーク、どっかで見た事ある様な...それにこの耳、どう見てもミッk「はいストップ。それ以上言ったら俺がこの世から消される」は、はぁ...?」

 

映像が始まり、背後に砂塵(さじん)が吹き荒れる。

まるで西部劇のガンマンの如くカメラ目線でローズマリーが(しぶ)い表情で牛歩(ぎゅうほ)している。

(ちな)みにナレーションは俺が担当し、声色を成る可くディケイドライバーに近い感じに演じた。

PVが完成し、俺が買い物に言ってる間にレグレット達が見て腹を抱えて笑ったそうな。

当然の結果、流石の俺や品田も笑いを(こら)えている。

 

ナレーション(咲夜)『やきそばマリちゃん...ソースは一日じっくりコトコト煮込んだ、自家製オリジナル』

 

ローズマリーがなごみ貞で冬美が監修の元でソースを煮込んでいる映像に置き換わる。

 

ナレーション(咲夜)『麺はおいしーなタウン中の中華店が信頼を寄せる製麺所から。全ての具材は、あの『神の舌』セレクト』

 

実ははつこさんや華満の両親も協力を(あお)ぎ、麺や具材を選出してもらった。

 

ナレーション(咲夜)『トッピングカスタム、し放題ィ...』

ゆい、コメコメ、ローズマリー以外『ぷっ...!』

ジュブリー(人間体)「ちょっとさくぽん、言い方...!」

ジュニラム(人間体)「もう笑い過ぎてお腹痛いwwwww」

 

音撃棒烈火の音声を真似た言い方に、ゆいとローズマリー以外のメンバーが一斉に笑いが出る。

あの冬美でさえも笑う程にだ。ジュニラムに関しては膝を曲げ、腹を抱えて地面を何度も叩いていた。

映像はまた変わり、ローズマリーが鰹節(かつおぶし)(まぶ)して熱された鉄板で焼きそばをかき混ぜる。

 

ナレーション(咲夜)『極秘の火力と、洗練されたヘラ(さば)きが生み出す、絶品やきそばァ...!』

 

同時にジュブリーまでもが盛大に吹き出し、ジュニラムと同じく腹を抱えて笑った。

 

ナレーション(咲夜)『食レポ中。美味そうと思った視聴者は、屋台に急げ!』

らん「らんらんが作ったんだよ?」

あまね「ナレーションは私の予定だったが、どうしてもやりたいって咲夜が...」

咲夜「何だか収録が終わって俺が買い物で居ない間に、室内で笑いが殺到したと聞いたんだが...こりゃ賛否両論になりそうだな」

らん「キュアスタで鍛えた編集技術!コメント欄は大分意見が分かれてるけど、再生回数は良いみたいだよ?」

 

プリキュア組が完成した焼きそばを持ってるシーンで映像が途切れた。

かなり拘りのある映像で、因みに動画編集は後で華満に教えてもらう予定だ。

 

拓海「滅茶苦茶力入ってんな...ってか、編集凝り過ぎだろ」

ローズマリー「皆で優勝目指してるの!」

咲夜「()り過ぎてなんぼだ。盛り上げる為ならば、どんな手段も(いと)わない」

???「驚いた~!まさか、ゆいちゃんと仮面ライダーの咲夜君が焼きそばで出店してくるなんて...!」

 

俺達の前に現れたのは、紺色のエプロンを着た白い(はち)巻きを巻いている男性とタコウインナーの髪止めでサイドテールを結んでいる女性だった。

 

ゆい「あっ、みやこさん!タカオさん!」

らん「ああ~っ!?『鉄板ふじの』!やきそばの有名店!ライバル!」

 

華満が駆け寄ってエプロンに描かれた店のシンボルマークに驚く。

 

ここね「ゆいのお知り合い?」

ゆい「おばあちゃんの昔からの知り合いなんだ!」

みやこ「私達!」

タカオ「手を抜かないよ?」

 

二人のガッツポーズにローズマリーは只者ではないと察して警戒の表情を浮かべる。

 

「「だって!二人のラブパワーの結晶『ラブラブシーサイドやきそば』は、無敵の~!美味しさなんだから!!」」

冬美「息ピッタリだね...」

ゆい「うん。いつもこんな感じで仲良いんだ...!」

 

熟練夫婦による息の合った優勝宣言は、眩しくて視界を覆いたくなる程だった。

すると、タカオさんが何を思い返したのか、残暑の蒼天を仰きながらゆいの祖母の名を口にする。

 

タカオ「...ふっ。思い出すなぁ、よねさんの事」

ゆい「えっ...?」

タカオ「あれは五年前…」

 

タカオさんは五年前の出来事を俺達に語った。

今から五年前。タカオさんはまだサラリーマンで、鉄板ふじので外食する事が多かった。

真剣な顔でどう告白しようかと店の出入り口に配置していた招き猫の前でしゃがみ込み、自分の悩みを打ち明ける様に嘆いていた。

よねさんにアドバイスを貰ったそうだ。

 

タカオ『あぁ...駄目だ。言えない...!好きだって伝えたいのに...』

よね『知ってるかい?お祭りのジンクス』

タカオ『うわっ、よねさん!?』

よね『お祭りの花火を一緒に見ながら、同じ物を食べた二人は、ず〜っと一緒に居られるって云うジンクス』

 

『お祭りのジンクス』のアドバイスをタカオさんは自信が付き、その夜にて営業を終え、看板を仕舞う際にみやこさんも落ち込んでいたそうだ。

 

みやこ『…タカオさん、今日も来てくれたのに全然話せなかった…』

よね『知ってるかい? 』

みやこ『ひゃぁっ!?』

よね『お祭りの、ジンクス』

 

其処でもよねさんに出会い、『お祭りのジンクス』のアドバイスを聞いた祭り当日。

祭り会場の展望台にて、お互い緊張気味に焼きそばを食おうとしてベンチに隣り合わせで座っていた。

 

『『…あのっ!へっ?あぁ…』』

 

こうして二人はお付き合いする様になり、結婚して夫婦一緒に経営するようになった。

それから『鉄板ふじの』は益々人気になり、有名店になった事で今に至る。

よねさんの助言は、死ぬ前までも沢山の人達に語り継がれてたんだろうな。

 

みやこ「あの日の焼きそばの味、忘れられないわ~!」

ローズマリー「ゆいのお祖母様、ナイスアシスト!良い情報聞いたわね?」

拓海「何がだよっ!?門津も何ニヤケてんだよ!?」

咲夜「別に?何でもねぇよ」

ゆい「そっか、おばあちゃん…!」

 

ローズマリーと品田が互いに肘を当て、ゆいが祖母との関係に笑顔が(ほころ)ぶ。

 

キバーラ(人間体)「栄ちゃんも、今頃元気にしてるかしら...?」

雄大、冬美「「......」」

咲夜「...雄大、冬美。どうかしたか?」

冬美「あ、御免!ちょっと考え事してた...」

咲夜「...ならいいが」

 

雄大と冬美の悲しげな表情を見るにして、恐らく栄次郎じーちゃんは...話を戻す様にみやこさん夫婦は俺達を現実に引き戻すと、よねさんの伝説を語り始める。

 

みやこ「ほんっと凄い人よ。貴女(あなた)のお祖母(ばあ)ちゃんは!」

タカオ「色んな伝説持ってるし!一時間に百人分の食事を作ったとか」

みやこ「米三俵(かつ)いで歩いたとか!」

タカオ「素手で(まぐろ)を捕まえたとか!」

咲夜「ゆいの家系バケモンスペック確定じゃねーかどう考えても!」

 

ここねと冬美が苦笑気味に呟く。

まさかゆいのあのバケモンスペックは祖母譲りだったとはな、改めて納得出来てよかった。

 

ここね「パワフル…!」

冬美「最早人間のやる所業じゃないよ...」

 

料理と米三俵は分からなくもないが、素手で鮪を捕まえたのは流石にプロ越えだな。

よねさんは数々の伝説を語られていたが、最後の方は例え泳ぎのプロでも無理な気がする。

みやこさんが配置されている招き猫に指差す。

 

みやこ「後は、この町のシンボルも!」

雄大「招き猫...?」

みやこ「そう。よねさんが、なごみ亭に飾ったのが最初らしいわ」

らん「そうなんだ!」

ゆい「知らなかった...!」

 

ゆいを含め俺達も初耳だった様で、どうやらおいしーなタウンのシンボルたる象徴の招き猫はよねさんが飾った事のが切っ掛けだった。

徐々に招き猫が各ストリートに置かれ、街の中心部にあった巨大サイズの招き猫もしんせん中学校にも飾られていた。

通りであちこちに招き猫が置かれてる訳だ。

 

透冀「まさか、町のシンボルにそんな歴史があったなんてね...」

みやこ「だ・け・ど!手加減はなしよ!私達を繋いでくれた海鮮焼きそばで、栄光を掴むんだから!」

咲夜「上等だ。こっちだって一切の手抜きはなしですよ?」

ゆい「あたし達も負けないよ!ねっ?」

ローズマリー「うん」

 

俺達との視線を合わせたローズマリーが頷いてみやこさんと握手を交わす。

 

ローズマリー「お互いベストを尽くしましょ!」

みやこ「うん!」

咲夜「俺達も、全力を出すぞ!」

デパプリ、ライダー組『うん(ああ)(ええ)(おう)!』

 

それから数分後。みやこさんと別れてからグランプリが始まる直前に次の客と思いきや、助っ人が現れた。

 

???「随分と気合が入ってる屋台だな。キーア」

???「グアーッハッハッハ!ローズマリーよ。我らとの修行で打ちのめられても(なお)、鍛えられた精神で焼きそばを作るとは、実に良い心意気だ!!」

ローズマリー「ええ。ゆいのお母さんだけでなく、貴方のアドバイスも受けた甲斐(かい)があったわ。ヴェルドラ」

 

刹那(せつな)、俺の耳に鮮明に覚えている共の声が聞こえる。

髪をポニーテールに纏め、金魚の浴衣を着た美少年らしき水色髪の子供。その隣には筋骨隆々で黒い着物を着ている褐色(かちいろ)肌の金髪の男性が現れた。

俺の嘗ての盟友リムル=テンペストと、その相棒 暴風竜ヴェルドラ=テンペスト。

 

???「キーア様!御免、遅れた!」

???「助太刀に来たよ!兄ちゃん!」

???「我が主人、我々も準備は出来ております!」

らん「はわわっ!?この人達は...!?」

咲夜「俺の嘗ての仲間だ。短い間の助っ人だが、仲良くしてやってくれ」

 

後から三人の人物が浴衣や甚平などで俺の元へ駆け出す。

俺のテンペストのペットで牙狼族の父であり元(おさ) フェリル、俺の秘書兼護衛 黄爛(オウラン)とその弟 橙矢(トウヤ)

三人は俺陣営の配下で、大事なテンペストの仲間だ。他にも配下は居るが、仕事の都合上でこの世界に行けなかったのだろう。

ローズマリーの特訓にも参加し、死なない程度に加減を入れてくれた。

時は(さかのぼ)り、会議が終わってから俺はレグレットに連れられてとある裏山に(おもむ)く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???『随分と気合入ってるな。キーア』

???『グアーッハッハッハ!久しいな、キーアよ。相変わらず元気にしておったか?』

咲夜『リムル、ヴェルドラ!?お前ら、どうしてこの世界に...!?』

リムル『お前が旅をしている様子を、ギィに『嘗ての相棒に少しは顔を合わせて来い』って言われてさ...それで、一時的に俺達(・・)でこの世界にやって来た訳だ』

咲夜『俺達(・・)って...まさか』

 

レグレットはリムル達の世界で既にリムルとも面識がある。

刹那(せつな)、森陰から俺と瓜二つの男が現れた。

その顔は分身であるBとCにも見覚えがあったからだ。

 

???『そのまさかだリーダー。BとCも元気にしてたか?』

B『D、なのか...!?』

C『ホントのホントにDだよね!?』

 

ゼロディケイドライバーからBとCがワールドファインダーから実体化する。

 

D『何言ってんだよ。俺は俺だよ』

C『D〜〜〜!!』

D『うおわっ!?急に抱き付くなってC...!』

C『だって本当にまた会えて嬉しいんだもん!三百年も顔合わせられなくて、ホントに御免ね...!』

D『...そうか。リーダー達の世界線だと、もう三百年も経過してたのか...俺の方こそ、気付いてやれなくて本当に済まない』

 

Cは飛び付く様にDに抱き付いて三百年も会えなかった事を謝罪すると、私服を着ていた黄爛達が現れる。

 

咲夜『フェリル、黄爛、橙矢まで...』

黄爛『...三年振りだね、キーア様』

橙矢『兄ちゃん!久し振り!』

フェリル(人間体)『お久し振りで御座(ござ)います、我が(あるじ)。再び貴方様の顔を拝見出来る事を、心からお(よろこ)び申し上げます...!』

 

俺はイリュージョンズ(分身)達の光景を見て、嘗ての仲間達に出会えた喜びを噛み締める。

 

橙矢『まさか兄ちゃんが三百年も時間を費やしてたなんて、こっちが驚かされたよ...!』

フェリル(人間体)『ああ。キーア様達が、それ程までの年月を得ていたとは...』

B『...お前ら。俺達が居ない間でも、テンペストを守ってくれて有難(ありがと)な』

黄爛『気にしないでよ。あたし達もキーア様に会いたかった訳だし...』

 

実はリムル達での最終決戦後。(いま)だに他の世界が危機に(せま)っていた為、テンペストを離れざるを得なかった。

俺がこの世界を去れば、何れは危険に晒されてしまうと判断したDが俺の代理役としてリムル達の世界に残る事となったのだ。

 

咲夜『お前ら、デカくなったな。最初に会った時やテンペストに別れを告げた時とは大違いだ...またお前らに会えて、すっごく嬉しい』

黄爛『...キーア様!』

咲夜『分かったよ、分かったから。そんな泣きじゃくんなって...』

黄爛『だって...キーア様がテンペストを離れてから、ずっと(さみ)しくて...』

 

黄爛が涙を目に()めて俺に抱き寄る。

この時、俺はこっちの世界では三年もテンペストに顔を見せていなかった事を後悔した。

担当秘書を三年も待ってた上で泣かせて、マジでリムルの補佐どころか魔王失格だな。

 

咲夜『...分かったよ。この世界の役目が終わったら、嘗ての仲間達と数日間はテンペストに居てやる』

黄爛『...ホント?』

咲夜『ああ。今まで三百年も会ってなかったからな...お前らの弟分も、其処に居るしな』

黄爛『えっ、この子が...?』

咲夜『急に俺が居なくなって後付けたんだろ?出て来いよ』

 

黄爛達が人間の姿になったジュブリーに視線を合わせる。

 

ジュブリー『...やっぱり、さくぽんには(かな)わないや』

咲夜『ジュブリーだ。訳あって俺から生まれたバグスターだ』

橙矢『この子が兄ちゃんから生まれたバグスター...悪いバグスターじゃないけど、何だか俺に弟が出来たみたいだ』

D『ああ。俺達イリュージョンズやレグレットは、全員叔父(おじ)(あた)るのかもな』

 

俺はゆっくりとしゃがんでジュブリーに優しく話し掛ける。

 

咲夜『ジュブリー、こいつらは俺の嘗ての仲間だ。今の内にこいつらが過去にあった出来事を色々聞いても良し...独自の戦い方について聞くのも良し。それがきっと、お前にとって一つの経験にもなるし、何かしらのアドバイスになるかもしれない。勿論、俺がテンペストで経験した事もな』

 

俺に優しく語り掛けられたジュブリーは頷いてリムル達の前に出て自己紹介をする。

 

ジュブリー(人間体)『...ええっと、初めまして。ウォブリーJr.バグスター、ジュブリーです。リムルさん、今日は宜しくお願いします!』

リムル『...ああ、此方(こちら)こそ宜しくなジュブリー。後、敬語は不要な?』

ジュブリー(人間体)『は、はい...!』

 

ジュブリーが緊張ながらも嘗ての盟友リムルとの握手を交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまね「成る程。咲夜がこれまでの旅で出会った仲間と云う事か...」

リムル「そういう事。俺達も、キーア達には大分(だいぶ)世話になってるからな」

咲夜「...世話になったのはこっちだって同じだ。だからこそ、その恩恵を俺達が金メダルで必ず返すさ。勿論、ローズマリーやゆい達にもな」

黄爛「キーア様...うん!あたし達も頑張らないと!」

橙矢「張り切り過ぎて急にバテんなよ姉ちゃん」

 

感動の涙を腕で(ぬぐ)って改めたローズマリーは、グランプリ優勝を宣言する。

 

ローズマリー「嘗ての仲間だけでなく、私達にも恩を返すなんて...とても感謝してもしきれないわ。皆!絶対に優勝するわよ!!」

全員『おおーっ(アオーン)!!』

 

俺達は右腕を(かか)げて雄叫びを上げる。

こうしてリムル達をローズマリー(ひき)いる焼きそばマリちゃんチームに加え、屋台メシグランプリの火蓋(ひぶた)は切って落とされた。

 

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