デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

4 / 47
これまでの破壊者の食べ歩きは...?

「ジェントルーの邪魔をしたのは、恐らく伝説の戦士『プリキュア』と、世界の破壊者『ディケイド』だ」

「今回は救えましたが、既に幾つかのレシピッピが奪われているようです」

「拓海、此方マリちゃんと門津君。二人を拓海ん家のゲストハウス『福あん』に泊めてくれない?」

「戦いはそんな甘いものじゃないわ!!」

「...お婆ちゃん言ってた。『この世で一番強いのは、誰かの為に頑張る心』だって」

「通りすがりの仮面ライダーだ。過去も、未来も、そして今も、その事に変わりはない」



第三品:コメコメのおつかい!迷子で大騒動!!/咲夜の手助け!コメコメおつかい大作戦!!

 

 

Sakuya side

 

ゆい「...」

コメコメ「コメ」

ゆい「ありゃ〜、人参食べ切ってた...」

コメコメ「コメコメ?」

咲夜「おーい、何かあったのか?」

 

ゆいが人参を料理で食い切ったのか、買い物メモに『にんじん』とメモし、後で買いに行こうとしていたのが事の始まりだった。

 

コメコメ「コメ?」

ゆい「後で人参買いに行くの。忘れない様にメモしてるんだよ」

コメコメ「コメ...?」

ゆい「今日はあたし達が晩ご飯作るんだ」

 

あきほさんの食堂は夜でも急用の為、代わりに俺達が晩飯を作る事となった。

 

咲夜「人参を食い切った分、お手伝いしとかねーとな。今日はカレーだし」

コメコメ「コメ!」

ゆい「それ、あたしのセリフ〜!」

ローズマリー「ゆい、咲夜!」

咲夜「ローズマリー...随分と元気そうだが、何かあったのか?」

 

その時、ローズマリーが嬉しそうな雰囲気で駆け寄って来る。

 

ローズマリー「見て見て!この子見て!ほら!」

ゆい「うわあ〜!可愛い!」

 

すると、一輪の花が開く様に手に持っていた物を俺達に見せる。その正体はゴールデンレトリバー様な茶色い仔犬。

コメコメと同じく手のひらサイズで、垂れた左耳には三つ折りとなったピンク色の布に白い花を付けた髪飾り。雄蕊(おしべ)が黄色のためか、色的にはハムエッグを思わせる。

コメコメと同じくハートが付いたフードを着ていて、コメコメの赤色と違って、こっちは水色となっている。

 

???「知ってるパム」

 

可愛いと褒められて髪を(なび)かせる様な仕草をする仔犬。

 

咲夜「今、普通に喋ってないか?」

ローズマリー「普通に喋るのよ。しかも、名前がね————」

 

俺は先の事を察して苦笑する。まさかこれ、名前が長いってパターンじゃねえだろうな?

名前は名前でも、長ったらしい名前は百年以上も旅してきた俺に取っては地獄そのものだ。

 

???「パートナル・フワフワン・コーバシィヌ・イースト・パムサンド。宜しくパム」

咲夜「ああああああああああッ!!やっぱり長ええええええええええッ!!!!」

ゆい「えっ...?パートナル・フワフワン...!?」

コメコメ「コメ...?」

 

はい積んだ。この地獄はこれから先もあるだろうが、これは単なる始まりに過ぎない。

長ったらしい名前に困惑する俺達から姿を現したコメコメに、茶色い仔犬は目を輝かせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の破壊者 ディケイド。(いく)つもの世界を巡り、この世界にて何を噛み締める?

 

イメージOP『寺島拓篤/Nameless Story』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「先に目覚めてるなんて吃驚(びっくり)パム〜!」

コメコメ「コメ...?」

???「コネクトル・モチモチット・フックララ・グリコーゲン・コメックス二世!」

ゆい「えっ...?それってまさか...!コメコメの...!?

咲夜「血圧上げさせる気か!このクソ犬ゥッ!!」

 

再会を喜びながら抱き着くパムパムことクソ犬はコメコメの本名を言うと、怒りのボルテージが上がった俺は苦悩の叫びを上げる。

 

ローズマリー「まぁ、そう怒らずに。っていうか、名前盛り過ぎ」

咲夜「そういう問題じゃねえよ、ローズマリー...」

 

コメコメの本名を意気揚々(ようよう)な態度で感想を述べるローズマリー。お前はいいよ。けど、俺達にとっては混乱に及ぶから。自分に取っては地獄だよ。

 

ゆい「いいじゃん、コメコメで!」

コメコメ「コメ!」

 

コメコメ可愛い。やっぱこいつ(いや)しだわ。(しばら)くして気を落ち着かせ、改めて自己紹介をし終えた俺達。

 

ゆい「これから(よろ)しくね。ええっと...」

咲夜「こいつ、『パム』とかいっぱい言うから『パムパム』は如何(どう)だ?」

パムパム「それは元からの渾名(あだな)パム」

ゆい「ああ...起き使い、有難(ありがと)御座(ござ)います」

パムパム「うんうん。パムパムは心が広くてとってもプリティーなエナジー妖精パム」

 

こいつ、図に乗ってやがらぁ。メスガキ感増し増しじゃねえか。

 

ローズマリー「言うわね。この子...」

コメコメ「コメ。コメコメコメ?」

パムパム「それはパムパムが大人だからだパム。コメコメも大人になったら話せるパム」

 

何かを問い掛けるコメコメに即答するクソ犬。

若しかしたらコメコメはクソ犬より年下で、フームやブン達の世界にいたピンク玉と同じく喋れないって事か?

いや、流石にそれはないか。徐々に通じていけば喋れる様にはなる(はず)

 

ゆい「あ、そうなんだ。楽しみ〜!」

ローズマリー「ちょっと待って。パムパムは、コメコメの言ってる事が分かるの?」

パムパム「勿論(もちろん)パム!」

ゆい「うわあ、すごーい!」

パムパム「もっと褒めて良いパム」

咲夜「これってまさか...」

ゆい「お腹、空いた?何かあったかな...?」

パムパム「パムパムにお任せパム!」

 

その時、コメコメの小腹が鳴り響く。食料に困惑しているゆいに、クソ犬はハートキュアウォッチの液晶画面に触れると、梅干しを乗せたおかゆを実体化させる。勿論(もちろん)専用のスプーン付きで。

 

コメコメ「コメ〜!」

ゆい「へぇ、すごーい。パムパム!」

パムパム「お任せパム〜!」

 

(しばら)くしてコメコメが風船の様に腹が膨らむと、沢山(たくさん)の食器が食後を語っていた。

ってか、出し過ぎとは言え『グルメテーブル掛け』のウォッチ版と言ってもいいな。料理名を言わずに済むし。と言ってもパートナー妖精専用だけど。

 

ローズマリー「もう、出し過ぎよ!」

ゆい「ハートキュアウォッチって、こんな事も出来るんだね...」

パムパム「これからは何でもパムパムに聞いてパム」

ゆい「凄いねパムパム」

パムパム「当然パム!」

ローズマリー「頼りになるじゃない」

 

クソ犬の頭を撫でるゆい。コメコメはその様子に不可思議に覚える。

 

コメコメ「コメ...」

ゆい「じゃあ、この画面ってどういう事?」

パムパム「これは『レシピッピスタンプ』パム」

コメコメ「コメ〜」

パムパム「いっぱい集めると良い事が起こるパム」

ゆい「おお〜。何それ、楽しみ〜!」

ローズマリー「本当良く知ってるわね〜」

コメコメ「コ〜メ〜」

ゆい「本当凄いよパムパム!」

コメコメ「コメ...コメ?」

 

誰も構ってくれない寂しさを覚えるコメコメ。このままじゃダメだ。

俺は満腹になったコメコメをそっと台所のテーブルに移動する。

 

咲夜「コメコメ、一緒にお使い行かないか?」

コメコメ「コメコメ?」

咲夜「...と言っても、お前がちゃんと一人で買い物出来たって事にしといてやる。ゆいに褒められたいんだろ?だったら俺に考えがある。連いて来い」

 

自分だって主人の役に立ちたい。そんな気持ちでコメコメと俺は作戦に入った。

人参と書かれたメモ帳と、ローズマリーのガマ口を入れた買い物袋を手に持ちながら————。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

場面は変わってブンドル団アジト。

 

セクレトルー「次のターゲット...目星は付いているのですか?って言うか...失敗続けとかありえねーっての

ジェントルー「はっ!次はカレーかプリンか...」

セクレトルー「カレーにしましょう!」

ジェントルー「...はっ!(おお)せの通りに」

 

プリキュアとディケイドの活躍により、二回も失敗続けをしているジェントルーの陰口を言うセクレトルーはカレーを優先する。

 

セクレトルー「必ずや、レシピッピを捕まえて来るのです。て言うか、昨日から食べたかったし...

ジェントルー「承知しました!」

 

彼女に取ってカレーは昨日から食べたがっており、プリンはデザートだから最後に取って置きたいそうだ。

 

セクレトルー「それでは...参りましょうか。せーのっ!」

「「ブンドル、ブンドルー!ブンドル、ブンドルー!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「今日は迎えは要らないわ」

???「はい、ここね様。お気をつけて...」

 

一台の高級車から降りたのは、ここねと呼ばれるボブヘアーの少女。

執事に今日の送迎は必要ないと話し、八百屋の道先を歩いていると、『コメ』と不思議な鳴き声をする八百屋の店先で買い物袋を引き()っている薄ピンクの犬らしき小動物を目撃する。

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

俺はコメコメを見守る様に八百屋の上で待機している。

あの時、ゆい達にコメコメがいなくなったと見せかける様に電話で伝えて俺達がこっそり買い物をする。

そして俺がコメコメを目撃したフリをして、お使いをしていたと伝えると言った作戦だ。

だが、これだとコメコメがお使いをした事にはならず、この作戦は呆気(あっけ)なく崩れ落ち、考え直した結果がこの作戦だ。

コメコメが八百屋先で買い物袋を引き()って助けを要請(ようせい)するフリをしていると、偶然に見掛けた人参のメモ帳を見た通り掛かりの人に買ってもらうと言ったものだ。

偶にはパートナーを心配させてやんないと。本当妖精って大変だな。上手くいってくれるといいが...。

 

コメコメ「コメ...」

ここね「如何(どう)したの?一人?」

 

其処(そこ)へ大人びた服を着た紺色のボブヘアーの少女がコメコメに話し掛けて来た。

 

コメコメ「コメコメ」

 

困り顔で助けを要請(ようせい)するコメコメ。妖精だけに可愛い。逆に俺がパートナーになってやりたい。ってか、何考えてんだ俺。んなこた考えてる場合か。

 

ここね「コメコメ...ふふっ」

コメコメ「コメ〜」

ここね「不思議なわんちゃん...飼い主さんは?」

コメコメ「コメコメ!」

 

可愛いさ故ににやけた口を手で抑えていると、少女は買い物袋に入っていた物に目を付ける。

 

ここね「ん?これは...人参?ひょっとして一人でお買い物?」

コメコメ「コメコメ!」

ここね「...ちょっと待ってて」

 

(しばら)く経ち、彼女の手には数本の人参が。どうやら代わりに買ってきてくれた様だ。

感謝のお辞儀をするコメコメ。そのまま引き()る形で去って行った。

 

ここね「...可愛い」

 

それな。同意はするぜ。

 

咲夜「それにしても、『わんちゃん』か...!」

 

作戦は成功したが、一つ言ってもいいか?コメコメは犬じゃなくて赤狐だ!ア・カ・ギ・ツ・ネ!何処(どこ)で犬って間違えれるんだよ!?尻尾見ろ。尻尾。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Yui side

 

ゆい「コメコメ?」

パムパム「コメコメ?」

ローズマリー「んもう。何処(どこ)に行っちゃったのよ...?」

 

数分前に咲夜君から連絡があって『コメコメがいなくなった!』と電話で通報が入り、あたし達は家中を探してみたけどコメコメの姿がなかった。

 

ゆい「いた?」

ローズマリー「いないわ。本当に何処(どこ)にいるのかしら?」

パムパム「()しかしたら外に遊びに行ったかもしれないパム!」

ゆい「うん、そうだね。()に角、皆で探そう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

俺は今ディケイドに変身している。変身と言ってもただの変身じゃない。カメンライドしている姿でだ。

宇宙服の様な白い戦闘服にロケットを模した頭部。右腕と両足には丸・バツ・三角が刻まれ、頭部の黒いシャッターにオレンジの複眼を(のぞ)かせる。

ディケイドフォーゼへと変身した俺はコメコメと合流すべく、プロペラの様な装備、ジャイロモジュールを装備して空中から後を付けていった。

其処(そこ)では地上からの周囲を見渡せる。プリンの美味しさに(ほお)が落ちる程の笑顔で満ち(あふ)れている店にプリンのレシピッピが(ただよ)っていた。

此処(ここ)に危害が付け加える事はないだろう。何故なら、今回はカレーのレシピッピが狙われる可能性が高い。だが今はコメコメを見守るのが、今の俺の優先順位だ。

コメコメはその光景を見た後、買い物袋を引き()りながら進んで行く。

買物袋が破れるのが先か、コメコメの体力が尽きるのが先か。

 

ここね「あ。またあの子...」

 

そんな中、俺はさっきコメコメと出会ったボブヘアーの少女を見掛ける。

次の瞬間、コメコメは浮遊しながら買い物袋を持つ。いや、後ろに人いますけど!?

 

ここね「ええっ!?浮いた...?」

 

ボブヘアーの少女は追跡を続けるが、コメコメは成る()く人が届かないところへと浮遊し、そのまま去って行った。

 

ここね「行っちゃった...」

パムパム「パム...?」

 

後を付けていた俺はコメコメが通って行ったところで変身を解除し、タイミングを見計らっていると、クソ犬がボブヘアーの少女に偶然に駆け寄って来る。

後少し早ければ見つけられたものを。互いに目が合うと、ボブヘアーの少女の髪が追い風によって(なび)く。

 

パムパム「パム...」

ここね「また不思議な鳴き声...」

 

突然の言葉に初対面とはいえ、緊張するクソ犬。

 

ここね「貴女も浮いたりして。あのピンクの子みたいに...」

パムパム「パム!?」

 

宇宙の帝王を彷彿(ほうふつ)とさせる言葉を発する少女。ピンクの子って、コメコメの事か。

クソ犬はコメコメを見掛けたと悟ると、人語を喋り出そうとする今が不意の言葉を投げ掛けるチャンス。

(さい)は投げられた、引っ掛かってくれよ。

 

咲夜「お前の次のセリフは...」

「「コメコメを知ってるパム!?」」

咲夜「...だッ!」

「「!!」」

 

案の定掛かったな。お前の喋りすぎな性格を敢えて利用させてもらった。

 

パムパム「咲夜!コメコメを見掛けなかったパム!?」

咲夜「俺も今探してるところだ。ゆいとローズマリーは如何(どう)した?」

パムパム「今、コメコメを探してる最中パム!」

ここね「喋った...!?」

パムパム「パム!?」

 

明確に人語を喋ってしまったクソ犬は、少女を誤魔化す様に吠えながら走り回る。

御免なクソ犬。別にお前が嫌いな訳じゃないんだ。コメコメの成長振りを密かに見届けてやってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

コメコメ「コメ?コメ!」

 

咲夜と合流しようとするコメコメ。だが、偶然にも森に迷ってしまい、辺りを見渡す。

其処(そこ)には誰もおらず、今でも泣き出しそうとした直前、カラスの声に驚き、買い物袋で身を隠す。

その時、偶然カラスの声がした方へと寄り掛かった赤い靴の人物が小枝を踏むと、その存在に目を付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

パムパム「パムパムパム...パム」

ここね「貴女...」

 

走り回るクソ犬を少女は抱き上げ、じっと見つめる。その声を頼りにゆいとローズマリーも来た様だ。

 

ゆい「あ。咲夜君、パムパム!」

咲夜「ゆい!ローズマリーまで...!」

ここね「あ...」

ゆい「勝手に行っちゃって...こんにちは」

ここね「あ、こんにちは。あの...この子、貴女達の?」

ゆい「うん。有難(ありがと)う!」

ローズマリー「咲夜!コメコメは見つかった?」

 

ローズマリーに問われると俺は誤魔化し続ける。

 

咲夜「いや、それがまだ見当たらなくてな...」

パムパム「...、...」

ゆい「えっ?」

 

クソ犬は俺達以外の前で喋れない故か、ゆいの傾けた耳に小声で喋る。もう既に喋ってるけどな。

 

ゆい「ねぇ、他にも見たの?この子ぐらいの大きさで、えーっと...狐みたいな仔犬!」

 

表現の仕方は上手いが、コメコメは犬じゃなくて赤狐だ。

 

ここね「『狐みたい』...?あ、さっきの子...!」

ゆい「知ってるの!?」

ここね「あ、さっき此処(ここ)を飛んで...」

ゆい「此処(ここ)を?うん、有難(ありがと)う!行こう、マリちゃん。咲夜君!」

ローズマリー「えっ?ああ〜っ!」

 

手を引っ張られるローズマリー。俺はその後を追って行った。

 

咲夜「おい!待ってくれよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

???「後で上げよっと。さてと...いただきま〜す!」

 

場面は変わり、スマホでカレーの写真を撮る栗毛の少女。カレー店にはカレーのレシピッピが漂っていた。

だが、それを阻む存在、ブンドル団のジェントルーが密かに眺めていた。

 

ジェントルー「(そそ)られる匂いだ...ブンブン・ドルドル・ブンドルー!!」

 

カレーを口にしようとした栗毛の少女は何かを感じ取ると、カレーのレシピッピは知らずの間に囚われの身となってしまう。

 

???「あむっ...あれ?」

客A「何かおかしいぞ?」

客B「こんなのだったかしら?」

 

それと同時にカレー店のカレーに異変が起きる。それに構わず栗毛の少女は口にすると、とてもカレーではない味覚に襲われる。

だが、その影響は少女のカレーだけではない。他の客のカレーにも異変が起こり始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sakuya side

 

コメコメを探してる途中で、ハートキュアウォッチがアラーム音が鳴り響き、その方向へと向かっていると、其処(そこ)にはカレーのレシピッピが助けを求めている姿にゆいは立ち止まる。

 

ゆい「カレーのレシピッピが捕まちゃった!」

パムパム「パム!?」

ローズマリー「もう!こんな時に...!コメコメ、何処(どこ)に行っちゃったのよ...?」

咲夜(コメコメ、無事でいてくれ...!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆい「コメコメ?」

ローズマリー「コメコメ?」

咲夜「コメコメー!いたら返事しろー!!」

パムパム「コメコメ〜!」

ゆい「コメコメ何処(どこ)...?」

咲夜「ん?お前は...!」

 

コメコメを探している途中に俺はある人物を見かける。

 

???「何騒いでんだ?」

ゆい「拓海...」

 

ゆいの幼馴染みである品田の手には、コメコメが持っていた買物袋が握られ、パーカーのフードには人参を肌身離さず持ちながら寝ているコメコメの姿が。

 

拓海「若しかしてこいつ、お前んとこのか?前に見た気がしたから...」

コメコメ「コメ...?」

ゆい「あ、コメコメ!急にいなくなってたから心配してたんだよ!」

コメコメ「コメ...」

 

目を覚ましたコメコメに駆け寄るゆい。

 

ローズマリー「もう〜。心配したのよ!何も言わずに出て行ったら...め、め、めよ!」

ゆい「有難(ありがと)う拓海。あれ...人参?」

拓海「これ、持ってたんだ」

ゆい「あっ...!」

 

ゆいは品田の方を見ながらコメコメを持ち上げると、持っていた人参を目にする。涙目になったコメコメが言いたい事を代わりに言う様に買物袋に入れてあった人参のメモを見せる。

 

ゆい「若しかして...」

コメコメ「コメ...」

ゆい「コメコメ、私の代わりに人参を買ってきてくれたんだ...」

ローズマリー「えっ...?コメコメが一人で?」

ゆい「一人で頑張ってお使いに行ってくれたんだね。有難(ありがと)うコメコメ」

コメコメ「コメ。コメコメっ...!」

 

静かに抱き寄せるゆいに温もりを感じ取るコメコメ。やっぱお前、この世界で一番可愛いよ。ヤバい、こっちが泣けてくる。

 

ローズマリー「そうだったの...叱って御免(ごめん)なさいね」

ゆい「コメコメのお陰でとっても美味しい...カレーが出来るよ。有難(ありがと)う」

咲夜(ああああああああああああああああああああッ!!可愛いよコメコメえええええええええええええええええええッ!!!!)

 

頭を撫でられるコメコメに内心で発狂する俺。これにて俺達の作戦は大・大・大・大・大成功な結果で終わりを迎えた。ってか、まだやるべき事があった。

 

咲夜「…そういや、お前ら。何か大事な事忘れてないか?」

ゆい「えっ?何って...ああーっ!!」

「「「カレー!!」」」

ゆい「レシピッピを助けに行かなきゃ!」

咲夜「いや、初めから気付けよ!」

ローズマリー「急ぎましょう。二人共」

「「うん(ああ)」」

咲夜「品田。恩に着るぜ」

ローズマリー「また会いましょう!」

 

そうして俺達はレシピッピを助けるべく森を後にした。

 

拓海「えっ?何だ、あいつら...」

 

 

 

 

 

 

パムパム「あっちパム!」

ゆい「分かった!」

 

クソ犬の指示で方向を辿(たど)る俺達。其処(そこ)にはジェントルーの姿が。

 

ジェントルー「ふっ。カレーの匂いに釣られてきたか...」

咲夜「釣られたのはお互い様だろ?」

 

互いに対峙する俺達。それを目撃したボブヘアーの少女がいる事を知らずに。

 

ここね「あ。見つかったんだ...あれ?」

ジェントルー「出でよ!ウバウゾー!!」

ウバウゾー「ウバウゾー!」

 

偶然道端に置かれてあった寸胴(ずんどう)が青い炎を吹き出し、元となった器具を模した巨大な怪物と化した。

 

ローズマリー「デリシャスフィールド!」

パムパム「パム?」

咲夜「如何(どう)した?クソ犬。!こいつ...!」

 

被害が出る前にデリシャスフィールドを展開するローズマリー。

パムパムが声を発したした方角に俺達は振り向く。

其処にはボブヘアーの少女が意識朦朧(もうろう)となったいる姿が。それを見掛けると同時に俺達はフィールド内に転送されていった。

 

 

 

 

 

 

 

ウバウゾー「ウバウゾー!!」

ゆい「行くよ、二人共!」

咲夜「おう!」

コメコメ「コメ!」

 

上頭部の(ふた)沸騰(ふっとう)させるウバウゾー。俺達は変身準備に取り掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

コメコメ「コメ!」

 

ゆい「プリキュア!デリシャスタンバイ!パーティーゴー!にぎにぎ!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

ゆい「ハートを!」

 

コメコメ「コメコメ!」

 

ゆい「シェアリンエナジー!」

 

コメコメ「コメ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「変身!」

 

【カメンライド ディケイド!】

 

 

 

 

 

 

 

コメコメ「コメコメ!」

 

プレシャス「熱々ご飯で漲るパワー!キュアプレシャス!美味しい笑顔で満たしてあげる!」

 

【ディケイド!】

 

ディケイド「全てを束ね、全てを創る!仮面ライダーディケイド!旅の語らい...始めようか!!」

 

 

 

 

 

 

パムパム「凄いパム!」

ディケイド「驚くのはまだ早い。新しい力を試してやる」

【アタックライド イリュージョン!】

 

俺達の変身に評価の声を上げるパムパム。俺はイリュージョンで二人に分身し、先程増えた新たなライダーカードを二枚取り出す。

そのカードには家族を守る為に、禁断の力を味方に付けて戦う一人で二人のライダーが描かれていた。

 

【カメンライド リバイ!】

『オーニング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバーイス!』

 

二枚の内一枚をドライバーに装填すると、巨大なハンコのエネルギーが俺とBに覆い被さり、内部のインクが重なって纏わり付くと、同時に被さっていたハンコのエネルギーが砕け散る。

真紅の複眼にティラノサウルスの顔を模した耳まで裂けて笑っているかの様な白いクラッシャーが存在する頭部。全身はピンクだが、筋肉部位は水色となっている。

もう一人はティラノサウルスを象る縫い付けのヘルメットは噛まれている様にも見え、其処から覗いている鋭く盛り上がった青い目。黒い全身には首にはピンクのマフラーを巻かれている。

そして注目すべきポイントは左胸にティラノサウルスの紋章が押印されているということと、何故かBだけにはゼロディケイドライバーが巻かれていないということ。

悪魔を持って悪魔を制す。仮面ライダーリバイと仮面ライダーバイス。二人合わせて仮面ライダーリバイスへと姿を変えた。

 

パムパム「姿が変わったパム!」

ローズマリー「今度は...恐竜!?」

ディケイドB「あれ?何で俺だけゼロディケイドライバーが巻かれてないんだ?」

ディケイドA「これって若しかして...俺がこのカードを使うと、分身も強制的にするってこと?」

ディケイドB「マジで!?ってか、このパターン初じゃねえか!?何か尻尾生えてるし」

ディケイドA「細かい事は後だ!行くぞ!」

ディケイドB「おい、細かい事って...ああもう!こうなりゃ自棄(やけ)だ!!」

プレシャス「はああああッ!!」

ディケイド「「うおおおおッ!!」」

プレシャス「カレーのレシピッピは絶対助ける!」

ディケイドA「そして!」

ディケイドB「早く終わらせる!」

 

助走を付け、地面を蹴って飛ぶ俺達にウバウゾーは上頭部のスパイクを露わにしながら回転攻撃を仕掛けて来る。その側に俺はティラノサウルスを模した両脚へと変化させる。

 

ディケイドA「レックスタンプ!!」

ディケイドB「レックステール!!」

プレシャス「500キロカロリーパーンチ!!」

 

踏み付け、打撃、尻尾による攻撃、そして回転しながらの特攻が四つの火花を散らしながら押し合うも、回転の速度が増したウバウゾーの攻撃に吹っ飛ばされてしまう。

難なく体制を立て直す...が、逆にBは大きく吹っ飛ばされてる。

 

ディケイドA「ぐっ...!」

ディケイドB「うわあああああっ!?」

ローズマリー「真っ向勝負は無理よ。三人共!」

ディケイド「如何(どう)って事はない。内部から攻め込むまでだ!」

 

Bが合流すると同時に俺はライドブッカーからカードを取り出す。

 

【フォームライド リバイス プテラ!】

『上昇気流!一流!翼竜!プッテラ〜!Flying by complete.』

 

今度は黒いインクがBごと重なって砕け散ると複眼が赤から黄色くなり、複眼の間のVの字に開いた部分からはティラノからプテラノドンの嘴を模したものとなり、複眼は釣り目になっていて、胸部は機構内部が露出した様なデザイン。展開した肩装甲には翼竜の印象が組み込まれている。Bはホバーバイクへと変化し、此方も同じくプテラノドンを模している。

俺とBは『ディケイドリバイス プテラゲノム』へと姿を変えた。

 

パムパム「また変わったパム!」

ディケイドA「よく言われるんだよ。どの世界でもな!」

ディケイドB「ってか、何で俺ホバーバイクになってんだよ!?」

ディケイドA「まぁ、大体そういう事だ。行くぞ!」

 

プテラゲノムとなったBを飛行させ、再び回転攻撃を避けると、搭載されている火器から光弾をウバウゾーに向けて吐き出す。

その隙を突いて上空から500キロカロリーパンチで急降下するプレシャスに続き、俺はBに乗りながらウバウゾーの内部へと潜入する。

 

ローズマリー「何をするつもり...!?」

【フォームライド リバイス カンガルー!】

『跳び上がる!舞い上がる!カンガルー!勝利のパンチは決まった!』

ディケイドB「今度は赤子になっちまった!?バブ〜!?」

 

黄色いインクに覆われ、有袋類の耳を模した水色とピンクの複眼。胴体は此間(こないだ)変身した仮面ライダービルドに似ており、両腕にはボクシンググローブの様な巨大な拳。腹部には育児嚢(いくじのう)を模したポケットの様な隙間がある。

Bは赤子と化し、赤と青のウサギの様なフードを被り、黄色い縁取りの青い(よだれ)掛けには大自然の子育てボクサー カンガルーの紋章が施されている。勿論、俺の左胸部の押印も同じカンガルー。俺達は『ディケイドリバイス カンガルーゲノム』となった。

 

プレシャス「500キロカロリーパーンチ!!」

ディケイドA「カンガルブロー!」

ディケイドB「喰らえ!赤ちゃんキーック!」

 

俺達はウバウゾーの内部を徹底的に凹凸(おうとつ)させる。

 

ローズマリー「や、やるじゃない...!」

パムパム「パム」

ジェントルー「何をしているウバウゾー!」

ウバウゾー「ウバウゾー!」

ディケイドA「ぐっ!足が焼けちまいそうだが、耐えてみせる...!此処で耐えなかったら...俺は俺自身を、化け出て呪ってやる!!呪ってやりたいくらいに、全ての料理の味が無くなるのは嫌なだけだ!」

【フォームライド リバイス ジャッカル!】

『リズミカール!テクニカール!クリティカール!ジャッカール!ノンストップでクリアしてやるぜェ〜!』

ディケイドB「えっ、スケボー!?ちょ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い!其処(そこ)顔!顔!!」

 

ジェントルーの叱咤を受け、ウバウゾーは高速回転をし始める。逆に内部でもピンチに陥るが、プレシャスはその回転を利用して走り出す。

俺はライドブッカーからカードを回転の反動で手を離しそうになるが何とか取り出し、ドライバーに装填。

今度は黄緑のインクが重なって砕け散る。犬科の両耳を模した頭部にくの字が三つ並んでおり、目はバイザーが被さり、レンズは黄色。右胸にはゲームコントローラーのアクションボタンを想起とさせ、左胸には野干(やかん)とも呼ばれる捕食者 ジャッカルの紋章が押印されている。スケボーとなったBのテールにも同じ紋章が刻まれている。

 

ディケイドA「おっしゃあ!アルアルアルアルアル!」

ディケイドB「目がァ〜!目が回る〜!!」

 

『ディケイドリバイス ジャッカルゲノム』となった俺は、Bのボードデッキのノーズとテールを支えながらハンドスタンド。そのまま唯一回転の影響を受けない鍋底の中央を蹴りながら旋回する。

 

ディケイドA「プレシャス!食うんだよな!?カレー!!」

プレシャス「うん!コメコメの思いが(こも)った人参でカレーを作るんだー!」

コメコメ「コメ〜!!」

プレシャス「絶対、美味しいよ!思いが(こも)ったご飯はいつだって...!」

ディケイドA「ああ、そうだ!思いが(こも)った飯はいつだって...!」

コメコメ「コメ〜!」

「「笑顔、いっぱ〜い(一杯だあああああッ)!!」」

【ファイナルアタックライド リ、リ、リ、リバイス!】

 

俺はファイナルアタックライドのカードを装填する。

 

ディケイドA「ノンストップで!」

ディケイドB「こき使われてもクリアしてやるぜえええええええええええええええええええええええッ!!!!」

『ジャッカール!スタンピングフィニッシュ!』

「「カレーは...笑顔おおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」」

 

プレシャスは500キロカロリーパンチを、俺はアクロバットでウバウゾーの内部を蹴り上げ真上に移動すると、Bが足裏にくっつき、押し潰す様にキックを放つ。

唯一回転の影響を受けない鍋底の中央に打ち出し、大きな風穴を開ける形で脱出を果たす。

 

ローズマリー「やった!」

パムパム「やったパム!」

【カメンライド リバイ!】

『リバイ!バイス!リバーイス!』

ディケイドB「ああ、やっと戻った〜!さぁて、トドメだ!」

ディケイドA「言われなくても!」

 

ジャッカルからレックスに戻り、再びファイナルアタックライドのカードを装填する。今回は別のライダーの必殺技では倒す。

 

【ファイナルアタックライド リ、リ、リ、リバイス!】

『レーックス!スタンピングフィニッシュ!!』

ディケイド「「はああああああああああああああああああああッ!!!!」」

ウバウゾー「ウバウゾー!!!?」

 

生成した巨大なハンコのエネルギーを飛び蹴りと共にウバウゾーに打つけ、大きく蹴り飛ばす。

 

ディケイド「「決めろ、プレシャス!」」

プレシャス「分かった!プリキュア・プレシャストライアングル!!」

 

プレシャスが正三角形を描き波状ビームを放ち、ウバウゾーを浄化する。

 

ディケイドB「腹ァ、一杯になったか?」

ウバウゾー「お腹一杯!」

ディケイドB「それじゃあ皆さん、御手手を合わせてカウントダウン。3!」

ディケイドA、プレシャス「「2!」」

ローズマリー、パムパム「「1!」」

「「「「お粗末様です(ごちそうさまでした)!」」」」

 

ウバウゾーは消滅し、大きなハートの上にリバイスの紋章が浮かび上がる。成る程、必殺技を放ったライダーによっては紋章が変わるのか。今度試してみよう。

 

レシピッピ「ピピ〜!」

プレシャス「おかえり!」

 

囚われていたレシピッピは自由を取り戻すと、ハートキュアウォッチの中に吸い込まれていった。

 

ジェントルー「くっ...カレーは買って帰るか」

ディケイドA「その必要は無いぞ」

ジェントルー「!」

 

俺は身体を向き直したジェントルーにある物を投げ渡す。それは非常食用のカレー四人分だった。こんな事もあろうと思って買っといたんだよな。

 

ジェントルー「如何(どう)いうつもりだ?」

ディケイドA「単なる気紛れだ」

ディケイドB「偶には悪くないだろ?いつも頑張ってるから、和実さん家の悪魔二人組から敬意を評してのプレゼントだ」

ジェントルー「...後悔するぞ。私に慈悲をくれた事を」

 

そう言ってジェントルーは姿を消した。

 

プレシャス「あ。行っちゃった...」

ディケイドB「いいのか?行かせておいて」

ディケイドA「いいんだ。あいつはあいつなりで、これからも失敗を重ねて強くなっていくだろう...」

プレシャス「さてと、カレーのレシピッピもしっかり助けたし!」

ディケイドA「帰るとするか。俺達の家に!」

ディケイドB「やっとカレーが食える〜!」

コメコメ「コメ!」

ローズマリー「四人共、伸び代特盛?」

ディケイドA「まぁ、そんな感じだ」

ディケイドB「俺は酷い目に遭い過ぎだ。赤子やスケボーになったりで大変だったんだぞ!?」

ディケイドA「悪かったって」

ディケイドB「『悪かった』どころじゃ済まされねーぞ!?」

ディケイドA「分かった分かった。以後気を付けまーす」

ディケイドB「んだよ。ったく...ん?」

 

その刹那、誰かの腹が鳴った音が響く。その正体は当然...。

 

プレシャス「うう。めちゃハラペコった...」

ローズマリー「んふふ。早く帰ってカレーね」

ディケイドA「ああ」

 

ローズマリーは指を鳴らすと、眩い光に包まれる。デリシャスフィールド解除の合図だろうな。

気が付けば夕暮れ時になり、ボブヘアーの少女がまだ居座っていた。

 

プレシャス「あ。さっきの子...」

ここね「私...早く帰らないと...」

ディケイドA「俺も少しは、お節介せんとあかんな」

ここね「えっ?」

ディケイドA「んじゃ、三人共。俺達がこいつを送ってくっから、先帰っててくれ!」

ローズマリー「えっ?ちょっと...!」

ディケイドA「心配すんなって。プテラがあれば十秒も掛からな————おいB!いきなり何すんだよ!?」

ディケイドB「十秒も掛からないんだったらどれくらい早く送れるか見せてもらおうか。十秒じゃダメなら...行きと帰り五十秒だ」

 

俺はライダーカードを装填————しようとしたところをBにライドブッカーを分捕られ、バイスが描かれたライダーカードを装填する。

 

【カメンライド バイス!】

『リバイ!バイス!リバーイス!』

 

俺が(まばた)きをした次の瞬間、目の前にはディケイドリバイが立っており、自分の身体に異常がないか触れてみる。何と俺がバイスで、Bがリバイへと精神が入れ替わっていたのだ。

 

ディケイドA「ええーッ!?若しかして俺達、入れ替わってる!?」

ディケイドB「悪魔の(だま)し討ちって奴だ。如何(どう)やらリバイの状態でバイスのカードを装填すると、精神が入れ替わるギミックになっているようだ。じゃあ今度は、俺がお前をこき使う番でいいよな?A」

 

Bはこき使われた事を根に持たせた俺にちょっとした仕返しをする様に仮面の下でニヤリとさせると、プテラゲノムのカードを装填する。

 

【フォームライド リバイス プテラ!】

『Flying By Complete.』

ディケイドB「んじゃ、ちょっくら行ってくるわ」

 

Bは後で追い付くサインを送り、ボブヘアーの少女を後ろに乗せると、Bはバイスプテラとなった俺を浮上させながら飛び去っていった。

 

パムパム「パム〜」

ローズマリー「全く、もう...」

プレシャス「それじゃあ、あたし達は先にカレーでも作って待ってようか!」

ローズマリー「そうね。皆と一緒に食べるご飯が、一番に決まっているわ」

 

 

 

 

 

 

 

Bはボブヘアーの少女を後ろに乗せながら俺を飛翔させる中、意識がハッキリとしたボブヘアーの少女は眼下を見て思わずBにしがみ付いてきた。若しかして高所恐怖症か?

 

ディケイドB「下は気にするな、直ぐに着くさ」

ディケイドA(...落ちたら絶対死ぬぞこれ)

ここね「......」

ディケイドB「聞きそびれたんだが、お前ん家何処(どこ)?」

ここね「えっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆい「ふぅ...出来上がりっと!」

咲夜「た、ただいま...」

ゆい「おかえり咲夜君。って、如何(どう)したの!?顔すっごく青白いよ!?」

咲夜「バイスプテラになって下の風景を眺めてたら、急に酔っちまって...」

ローズマリー「兎に角、今は落ち着かせるのが先よ!」

 

吐き気が(もよお)す。俺は二人に背中を(さす)られ、数分後にて吐き気が落ち着いた。

 

咲夜「やっと落ち着いた...お陰でカレーが冷めちまった」

ローズマリー「気にしないで。改めておかえりなさい咲夜。皆貴方の帰りを待ってたわよ」

咲夜「...有難(ありがと)な、待っててくれて」

ゆい「コメコメ。咲夜君落ち着いたから、ご飯にしよ」

 

カレーが出来たタイミングで帰宅出来たが、精神が入れ替わってバイスプテラになった影響の為か、変身解除直後に酔いが一気に襲ってきた。

正にグッドタイミングならぬベタータイミングなところでゆいはハートキュアウォッチにいるコメコメを呼び出す。

 

コメコメ「ふわあ〜!」

ゆい「えっ?」

ローズマリー「あら?」

パムパム「パム?」

咲夜「これは...!」

コメコメ「...コメ?」

 

なんとコメコメが赤子の姿へと変化したのだ。

 

ゆい「コ、コメコメ?」

ローズマリー「でも姿が...!」

咲夜「...可愛いッ!!」

 

もう我慢の限界が有頂天(うちょうてん)に達し、俺は人間になったコメコメに抱き付く。

 

コメコメ「コーメ?」

パムパム「まさか人間に化けたパム!?」

コメコメ「コメコメ〜!」

ゆい「うわあ〜!可愛い!」

咲夜「だろォ!?クソ犬!こいつすっげえ可愛いぞ!!」

パムパム「当然パム。コメコメは元々、特別なエナジー妖精パム。だから化ける事も不思議じゃないパム」

咲夜「別に俺は不思議とは思ってはいない。俺が旅してきた世界には、戦国時代で人の姿をした子狐妖怪がいたからな」

ゆい「人の姿をした子狐妖怪!?」

ローズマリー「是非会ってみたいわ〜!」

咲夜「今は無理だけどな。けど、一度でもいいから対面させてやりたかったな...」

 

俺は犬夜叉達の世界にいた七宝(ジッポ)の事を思い出しながら、人間になったコメコメをゆいに抱かせる。犬夜叉達、奈落を倒した後も今頃何をしているのだろうか?そうも思ってしまう。

 

ゆい「凄いねコメコメ」

コメコメ「コ〜メ、コ〜メ」

咲夜「何て言ってるんだ?」

パムパム「『早く大きくなって、ゆいと咲夜みたいになりたい!』って言ってるパム」

咲夜「そうか。そう言ってるんだな」

コメコメ「コメ〜!」

ゆい「本当!?嬉しい!有難う。コメコメ」

コメコメ「コメ〜!」

咲夜「コメコメ」

コメコメ「コメ?」

咲夜「やったな」

コメコメ「コメ!」

ゆい「『やったな』って...何が?」

咲夜「俺達だけの秘密だ。なっ?コメコメ」

コメコメ「コメコメ!」

ゆい「ええ〜っ!気になる!教えてよ〜!」

咲夜「教えないったら、教えな〜い!」

 

(しばら)くして数分後。

 

ゆい「それでは、皆一緒に...」

「「「「いただきます!」」」」

 

俺達はカレーの味を堪能した。

 

ゆい「デリシャスマイル〜!!」

咲夜「...美味い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

場面は変わって、洋食ストリートの高級レストラン。静寂(せいじゃく)な空気に包まれた食卓にて、ここねはビーフステーキをナイフで切った肉をフォークで刺して口に運ぶ。

その度に謎の仮面の人物や少女の事が頭から離れる事はなかった。

 

 

 

 

 

 

ディケイド「今日はピーチジュース。って、待て!俺はピンクじゃなくてマゼンタだ!まぁ、いいや。俺と乾杯だ!」

 

オリジナルED『吉武千颯 /DELICIOUS HAPPY DAYS♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~

 

パムパム「パムパムも『ここね』って子に会いたいパム!」

 

ゆい「おばあちゃん言ってた...『人の力も汁も、合わせるのが味噌』って」

 

ディケイドA「犬科だけに吠えてみろよ、お前の本当の気持ちを!!」

 

第四品:膨らむ この思い、キュアスパイシー誕生!/吠えろ この気持ち、パムパムの本音!

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 




次回、ここね変身。



















如何でしたでしょうか?今回はカレー繋がりとして、リバイス(リバイとバイス)を出してみたのですが、一人で二人の仮面ライダーという事でリバイとバイスのライダーカードはありますが、フォームライドは全てリバイス基準となっております。






初使用したカメンライド

フォーゼ、リバイス(リバイ、バイス)

KAMEN RIDE
-昭和-
1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RX
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO、J
-平成1期-
クウガ、アギト、ファイズ、響鬼、カブト、電王、キバ
-平成2期-
ダブル、オーズ、ウィザード、鎧武、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ジオウ
-令和-
ゼロワン、セイバー
-TVシリーズ外-
仮面ノリダー、ホッパー1号(The First版1号)、ホッパー2号(The First版2号)、ホッパーVersion3(The Next版V3)、G、アマゾンズ(オメガ、アルファ、ネオ)、ミライダー(シノビ、クイズ、キカイ、ギンガ)

ディエンドが裏切るならどのタイミング(ちょっとネタバレ要素あり)?

  • ハートジューシーミキサー
  • 追加戦士
  • パワーアップアイテム
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。