デリシャスパーティ♡プリキュア ~破壊者の食べ歩き~   作:ライノア

47 / 47
漫画版のストーリーです。時系列は1話から3話までの間に起きた出来事です。


-番外編-
後日談一品:ご飯は笑顔


Sakuya side

 

俺は門津 咲夜。あとまわしの魔女達との戦いが終わり、青空市から新たな街へ行き着く。

おいしーなタウン。様々な国の料理店が並び立つ、まさに料理の街と言っても過言ではない。

そんな俺の役割は新鮮中学校の一年三組。今は春休みの期間中だから、新学期と同時に進学は間違いないだろう。

俺はこの学校で部活動の助っ人をしている和実(なごみ)ゆい、料理の国 クッキングダムからやって来たレシピボン捜索隊隊長 ローズマリーとも出会う中、全ての料理を独占しようと目論(もくろ)むブンドル団と戦う羽目になり、ゆいは小狐のエネジー妖精 コメコメの力でキュアプレシャスとなった。

 

プレシャス「500キロカロリーパーンチ!!」

ディケイド「ディケイドスラッシュ!!」

 

俺もディケイドに変身して共にウバウゾーを倒し、無事料理の味を取り戻したのだった。

 

ゆい「ハラペコった〜!」

ローズマリー「運動部の助っ人にプリキュアにお疲れ様」

コメコメ「コメコメ〜」

 

春休み中の部活の助っ人を終えて、小腹を()かせたゆいに合わせて俺は各ストリートで食事をする事にした。

 

ゆい「ん〜!デリシャスマイル〜!!」

咲夜「かァ〜ッ!うんめえ〜!!おっさん、おかわり!」

店長「こんなに沢山(たくさん)食べる子を見たのは久し振りだ...ようし、今度はもっと凄いのを出してやろう。食べ残しは無しだぞ?」

咲夜「上等だ来いッ!あ。ついでに水も頼むわ」

ローズマリー「二人共凄い食欲だし、美味しそうに食べるわね。こっちまで笑顔になっちゃう!」

ゆい「お婆ちゃんが言ってたんだ。''ご飯は笑顔''だって!ご馳走(ちそう)様でした。美味しいお料理を有難(ありが)う!」

 

ローズマリーに即答するゆいは、調理長さんにお礼と感謝の言葉を告げる。

こいつを令和のカブトと呼んでも可笑(おか)しくない。

 

ローズマリー「世界中の美味しい食べ物屋さんが集まってるなんて!本当に素敵な街よね」

ゆい「まだまだ何か食べたい気分...そうだ!サッカー部のお土産、マリちゃんと咲夜君もどう?」

 

(しばら)く町を歩きながらローズマリーは様々な国の料理が並んでいる様子に感心する。

一休みでベンチに座ると、ゆいは紙袋から丸い握り飯を差し出す。

 

咲夜「おっ、意外と気が利くじゃねぇか」

ローズマリー「助っ人の対価がお結びって、流石ゆいだわ」

咲夜「んじゃあ、早速...」

「「いっただっきま————「(また)何か食ってるのかお前」」」

 

握り飯を食おうとした直前にゆいの幼馴染みである品田拓海が、いつもの事かと言わんばかりに呟く。

 

拓海「其処のお前は門津だったか?こんなところで何食ってんだ?」

咲夜「何だよ、一緒に食ってて悪いか?」

ゆい「拓海も食べる?ふっくらしてて甘味がある米で美味しいよ?」

 

鈍感な性格のせいか、ゆいは余った握り飯を食わないかと勧誘しようとしたが、一人の女性が駆け回りながら誰かを探していた。

 

ローズマリー「あら、あの子とってもお腹が空いてるみたい」

ゆい「分けてこよう!」

咲夜「いや、あれはどう見ても人探しだぞ」

 

腹が減ってると勘違いした二人に俺が事実を伝えると、品田は配られていたであろう散らしを見せる。

どうやらフサオマキザルの子供の様で、何らかの拍子で逃走してしまったそうだ。

 

拓海「俺もさっき、これ渡されてさ。あの人、ペットが逃げて困ってたらしいんだ」

ゆい「大変...''おむすび''...!!」

拓海「おーい。って、もう...無茶すんなよ?」

 

猪突猛進に駆け出すゆいの背中を俺とローズマリーは追う。

呼び止めようしたゆいに、品田は無茶をしない様にと警告する。

 

住民A「うわっ!猿!?」

住民B「キャー!」

住民C「帽子取られた!何だこれ!」

女性「彼方此方(あちこち)悪戯(いたずら)してる...どうしよう。早く捕まえなくちゃ...ああ、でも...!」

ゆい「大丈夫!どーんと任せて下さい!」

 

被害は徐々に甚大となっていく光景に女性は狼狽(うろた)える。どうやらこの様子だと相当な悪戯好きの様だ。

飼い主が狼狽る中、ゆいが胸を張って猿の捕獲を宣言した。

 

ローズマリー「安心して。私達が何とかするわ!」

咲夜「さて、滅多に使わないが早速あいつらの出番だな」

 

そう言って俺はゼロディケイドライバーを腰に巻き、ライドブッカーから動物が折り紙の様に折り(たた)まれた銀のディスクが描かれたライダーカードを装填する。

 

【アタックライド ディスクアニマル!】

 

ワールドファインダーから様々な生物を(かたど)るディスク型サポートモンスター『ディスクアニマル』が個体によって生物の姿へと変形を果たす。

 

ゆい「うわあ〜!可愛い!これ、咲夜君が出したの!?」

咲夜「ああ、これはディスクアニマル。仮面ライダー響鬼が使うサポートアイテムだ。お前ら。この散らしに描かれている''おむすび''という聞いただけでも美味そうな名前のフサオマキザルが脱走、彼方此方で罠を仕掛けている...お前らにはその猿を手当たり次第探ってほしい。一切の攻撃は仕掛けるなよ?」

 

(あかね)色の(たか)『アカネタカ』、瑠璃(るり)色の狼『ルリオオカミ』、緑の猿『リョクオオザル』、黄檗(きはだ)色の蟹『キハダガニ』、鈍色(にびいろ)のコブラ『ニビイロヘビ』、浅葱(あさねぎ)色の(わし)『アサギワシ』、オレンジ色のライオン『キアカジシ』、薄緑色の蛙『セイジガエル』の八体が念を押した俺の命令を聞くと、それぞれ散り散りになって捜索を始めた。

 

ゆい「おむすびちゃーん!戻っておいでー!おむすびちゃーん!」

咲夜「出て来ないと晒しくb...主人にお前の大好きなおやつを抜かれちまうぞー?」

ローズマリー「今、サラっと過激な事言おうとしてたわね?」

 

数分後、俺達がフサオマキザルの名前を叫ぶ中、何故か俺の肩にはリョクオオザルが乗っていた。

同じ猿仲間として、迷子になっている者を見過ごせなかったのだろう。

 

ローズマリー「あらら!?やだ、紙袋が...!え?えっ!?消えちゃった!?」

咲夜「落ち着け。恐らくこの近くに居るんだろうな」

 

暫くして石畳(いしだたみ)の上を歩きながら捜索していると、ルリオオカミとキアカジシが突然遠吠えし出した。

その証拠にローズマリーは持っていた紙袋がないと戸惑う。

そして丁度良いタイミングで鳴き声を発して訴えているアカネタカ、アサギワシ、セイジガエルが俺達をフサオマキザルの居場所へと案内する。

 

コメコメ「コメコメ!」

 

俺達は三枚のディスクアニマルに案内された場所に(おもむ)くと、指を差すコメコメとルリオオカミ達の遠吠えが向けた正面を見る。

フサオマキザルのおむすびが大木の太い枝で帽子を尻尾の先端に立てながら紙袋を(あさ)っていた。

 

ローズマリー「降りて来なさーい!って、素直に聞く子じゃない様だわ...」

ゆい「よーし、こっちから行くしかない!」

ローズマリー「ゆいっ!!」

咲夜「俺もはっきり言って木登り出来ないからな。お前ら、頼んだぞ」

 

ローズマリーは此処(ここ)に降りる様にと声を掛けるが、中々言う事を聞いてくれなかった。

リムル達の世界で獲得したスキル『浮遊者』を使いたいところだが、人気の居るところで使ったら化け物扱いされてしまう。

何しろ俺は元からゆいと同じく身体能力が高くなかったため、代役としてアカネタカ、アサギワシ、リョクオオザル、キハダガニ、ニビイロヘビの五枚が行く事となった。

リョクオオザルに関してだが、同じ猿仲間として見過ごせなかったゆいの肩に乗っている。

おむすびは「これは俺のもんだ。お前らなんかにはやらねーぞ!」と言わんばかりに舌を出す。

 

ゆい「こっちおいで...わっ、すばしっこいね!」

ローズマリー「これは、(いく)らスポーツ万能のゆいでも...!」

咲夜「いや、此処はあいつらとゆいを信じよう」

 

俺とローズマリーが見守る中、ゆいとの距離が間近になる度におむすびは警戒しつつも逃げ出し、咄嗟(とっさ)に尻尾の先端から落ちた帽子をルリオオカミとキアカジシが息の合ったコンビネーションで口に(くわ)えて着地する。

 

ゆい「大丈夫。取ったりしないから、一緒に食べよ?」

 

握り飯は取らないから一緒に食おうと誘うゆいを更に警戒して距離を取るおむすびとの光景を他の人達に注目されていたが、本人は気付かないまま。

他のディスクアニマル達も静かに見守る中で数十秒後に心を開いたのか、おむすびはゆいと一緒に握り飯を食っていた。

 

ゆい「デリシャスマイル〜!美味しいね!」

女性「凄い!あの悪戯っ子が大人しくしてる...」

ローズマリー「笑顔特盛り!」

 

一部始終を見ていたおむすびの飼い主はゆいに感心していた。

手を振るおむすびとその飼い主を見送る中、ゆいは安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 

ゆい「良かった。皆が笑顔になって...やっぱりご飯は笑顔だもん!」

コメコメ「コメ!」

 

正直言って本編の方は...

  • 両立して投稿
  • 映画編が終わったら投稿
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。