AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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AIが割と戦闘狂


迫る危機

 中央暦1639年3月24日

 トラック泊地がこの世界に来てから2ヵ月が経った。当初は不安もあったが、今となってはこの世界にすっかり慣れてしまった。

 クワ・トイネ公国は相変わらずの緊張状態が続いているが、泊地側の予想に反して今のところ特に何も起きていない。

 転移と共に欧州戦線からやってきたUボートが哨戒任務に当たっているが、現在のところは何も発見できていないようだ。

 クワ・トイネ公国では新たにロウリア王国の侵攻に備えて戦力を増強しているらしい。といっても、元々の兵力はそこまで多くなく、新しく徴兵された兵士も訓練期間が短いため、本格的な戦闘に耐えられるかどうか怪しいところだ。

 

 泊地工兵隊は現在、公国内での飛行場建設、道路整備、港湾施設の建設などを行なっている。

 公国からの正式な要請はないが、インフラの整備は急務であるため、できる限りの協力をしている。

 また、クワ・トイネ公国の陸軍により多くの武器を提供してほしいと要望があり、戦車や野砲をクワ・トイネ公国に提供している。

 クワ・トイネ公国軍は泊地が提供した武器により、急速に戦えるレベルまで成長していった。

 しかしそれでも列強諸国を相手にするにはまだまだ心許ないので、引き続き協力していくつもりだ。

 

 ちなみにクワ・トイネ公国に提供された武器はアメリカ軍が使用した兵器がほとんどであった。

 そのため、一部の将兵妖精からは「アメリカ製兵器ばかりじゃないか!」と不満の声が上がったものの、数ある種類の武器の性能を見て納得せざるを得なくなる。

 

「なんなんだあの威力は……! あんなものを喰らったら一撃で木っ端微塵になるぞ……」

「それに連射性も高いな……あれなら弾幕を張って敵の接近を防ぐこともできる」

「しかし……あれだけの数を揃えるとなるとかなりの金がかかるはずだ。それなのに我が国に提供するということは……」

「ああ、我々のことを気遣ってくれているんだろう」

「そうだな。今は少しでも味方を増やすべきだ。我々は感謝しなければならないだろう」

 

 彼等はそう言って納得する。

 クワ・トイネ公国軍の兵士達も、自分達に供与される兵器の数々を見れば、その性能の高さを理解することができた。

 そして、自分達は幸運なのだとも思う。

 

◆◆◆

 

 3日後の3月27日、緊張状態が一段と高くなった。ロウリア軍が国境付近に集結しつつあるという情報が入ったからだ。

 さらに哨戒中のU‐96がロウリア王国の港に大規模な艦隊が集結中であることを発見する。

 どう見てもこれから戦争を始めますよといった感じである。

クワ・トイネ公国は急遽防衛体制を整え始める。

 泊地もクワ・トイネ公国に協力するために、部隊を派遣することを決定した。

 

 さらに4日後の3月31日 ロウリア王国の王都、ジン・ハーク。

 街の中心にある、ハーク城の一角にある会議室に国王ハーク・ロウリア34世はいた。

 

「陛下、準備は全て整いました」

 

 ロウリア王国軍の総司令官、パタジンが王に報告する。

 

「うむ……では、作戦を開始せよ」

「はッ!! 全部隊に通達、作戦行動を開始する!!」

 

 パタジンは通信兵たちに命令を出す。

 

 すると、通信兵が大声で叫んだ。

 

『全軍、行動開始!!』

 

 翌日の4月1日、ロウリア王国の宣戦布告なしにクワ・トイネ公国への侵略が始まった。

 クワ・トイネ公国の兵力はおおよそ3万程度であり、対するロウリア王国の兵力は最低でも10万を超える。

戦力差は歴然だった。

 同日、クワ・トイネ公国 ギムの町が陥落し、100人を残して全ての住民が殺されてしまった。




本当はパタジンが作戦計画を説明する予定だった
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