中央歴1639年4月12日 トラック泊地 講堂
「作戦計画概要をご説明いたします」
何回聞いたかわからない大淀のセリフと共に、今回の作戦計画が説明される。
「現在クワ・トイネ公国領内に侵入したロウリア王国軍は、西部方面に侵攻しています。また哨戒中のU-505からの報告によると4400隻の艦隊が経済都市マイハークに接近しているとのことです」
大淀の説明を聞きながら、集まっている艦娘たちは作戦計画書を読んでいく。
「敵艦隊の予想進路はこちらになります」
大淀はそう言うと地図を指さす。
「敵艦隊は、おそらくこのルートを通ると思われます」
「なるほどね……」
加賀はそう呟きながらも、地図に書かれた敵の予想進路を見る。
「それで、私たちの役目は何なのかしら?」
「はい。まずは航空支援を行ってもらいたいと思います」
「了解しました」
赤城は少し嬉しそうな顔をしながら答える。
「敵の数が多すぎるので航空攻撃だけでの殲滅は厳しいでしょうが、それでもある程度は何とかできるはずです」
「ええ、任せてちょうだい」
「続いて、主力部隊の編成を行います」
今度は大淀がそう言い、持っていた資料の中から一枚の資料を取り出す。
「編成は空母機動部隊を主軸とした部隊となります」
説明はしばらく続いた。
数時間後の経済都市マイハーク、クワ・トイネ公国海軍司令部
クワ・トイネ公国軍第2艦隊、第7艦隊はマイハークを守備するために集結していた。
しかしその数は100隻にも満たない。しかし、彼らは絶望していなかった。それは、頼もしい友軍の存在がいたからである。
マイハークの沖合には巨大な艦影が見える。
「おお……あれが日本の船ですか……」
艦隊司令、パンカーレは双眼鏡を使い、艦のシルエットを確認する。
「あれが……噂に聞く日本製の戦艦……!」
パンカーレが感嘆の声を上げる。
マイハーク沖に泊地空母機動部隊がきれいな輪形陣を敷きながら停泊している。
その数およそ12隻。
「あれほどの数の正規空母……! 日本は本気だな……」
「はい。我々にとってこれほど心強いことはありません」
幕僚の言葉を聞きながら、彼は再び艦影を見つめる。
「あの艦が我々の切り札となるのだな」
「はい。あの艦があれば列強諸国を相手にしても互角以上に戦えることでしょう」
「ふむ……しかし、あの艦はいったいどういう原理で動いているんだ? あんな鉄でできた船が水に浮いているなど信じられん」
「それが、我が国の技術をもっても理解できない技術が使われているようです」
「そうか……」
パンカーレは空母機動部隊を見つめる。
ちなみに、艦隊の陣容は
正規空母「赤城」(旗艦)
「加賀」「
戦艦 「金剛」「
軽巡洋艦「阿賀野」
重巡洋艦「摩耶」
駆逐艦 「秋月」「照月」「涼月」「雪風」
の計12隻である。
艦隊は明日の早朝、出撃した。
◆◆◆
ブルーアイは観戦武官として空母「赤城」に乗艦していた。
彼は乗り込んだ「赤城」に大変驚いていた。
船の中なのに明るかったり、陸地で出されるような食事だったり、クワ・トイネの軍船より寝心地の良いのベッドだったり……。
朝食後、彼は格納庫へと案内された。そこにはワイバーンのような何かがあった。
「これが、ニホンの兵器ですか!?」
彼の言葉に艦長である赤城が答える。
「はい。我々はこれを飛行機と呼んでいます」
「飛行機……?」
「はい。この機体を使ってロウリア王国軍の艦隊を攻撃するのです」
「攻撃……そんなことができるのですか!?」
「ええ。我々が使っているのは魔法ではありませんからね。ロウリア王国軍がどんな武器を使っているのかは知りませんけど、少なくともこれで敵艦隊を撃破できるはずです」
「はぁ……」
ブルーアイは目の前にある航空機を見て思う。
(こんな鉄の塊が空を飛ぶなんて……)
◆◆◆
その1時間後、「加賀」から発艦した偵察機「彩雲」からロウリア艦隊を発見したという連絡が入る。
「赤城」、「加賀」、「Intrepid」、「Franklin」は攻撃隊の発艦準備を始める。
エレベーターを使い格納庫から飛行甲板へ出ると、すでに多くの戦闘機や爆撃機が並べられていた。
「第一次攻撃隊、発艦してください!」
「五航戦の子なんかと一緒にしないで」
合図とともに攻撃隊が次々に発艦していく。
「烈風」30機、「流星」40機、「彗星一二型甲」50機、「F4U-1D」40機、「F6F-5」50機。
計200機近くの攻撃隊が編隊を組んで敵艦隊に向かっていく。
オリジナル艦娘をどのくらい出そうか悩んでる