AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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エストシラント攻防戦1

 中央暦1640年4月28日 パーパルディア皇国 皇都エストシラント。

 

 皇国軍は皇都に迫りくる連合軍に対し、徹底抗戦の構えを見せていた。

皇国軍は市街地に布陣し、敵を迎え撃とうとしている。

 最初の戦闘があったのは市街地東外縁部だった。

市街地へ続く道を丸太や瓦礫のバリケードで塞ぎ、侵入してくる敵部隊に対して銃撃を加えている。

 

「怯むな! 落ち着いて対処しろ!」

 

 皇国軍の指揮官は叫びながら、兵士を鼓舞する。

皇国軍兵士たちは練度が高く、銃の扱いも上手かった。

 しかし、敵の数が多く、徐々に押され始めている。

ISU-152の152mm砲がバリケードを粉砕した。

皇軍の兵士が吹き飛ばされる。

 

「後退だ! 後退せよ!」

 

 皇国軍は慌てて、市街地へと逃げ込んでいく。

その後を追うように連合軍とソ連軍(妖精)が続く。

 皇都エストシラントは「華の都エストシラント」と呼ばれるほど第三文明圏でもっとも栄えている都市だが、今は見る影もない。

建物は破壊され尽くしており、有名なホルストローム大聖堂の尖塔も崩れ落ちてしまっている。

 そんな「華の都エストシラント」は皇国軍と連合軍の戦場に変わっていた。

それものちの歴史書で「第三文明圏最大の市街戦」として記録されるほどの激戦である。

 

「撃て! 敵を近づけさせるな!」

 

 皇国軍の兵士達は必死になって応戦する。

しかし、彼らの火力では連合軍の進撃を止めることは出来ない。

 

「ぐわぁあ!」

「助けてくれぇえ!!」

 

 皇国兵の悲鳴が上がる。

連合軍は容赦なく皇国軍を蹴散らしていく。

 ISU-152やIS-2が建物に立てこもる皇国軍に榴弾を叩き込む。

爆発によって建物が倒壊し、皇国兵が生き埋めになる。

建物内に連合軍兵士が突入して制圧する。

その繰り返しだ。その様子はベルリン市街戦のようだった。

 

「クソッタレ!! なんなんだあの化け物は!?」

 

 皇国兵は混乱していた。

彼らは鉄の怪物に苦戦し続けていた。

 

「なんてことだ……勝てるわけがない」

 

 皇国兵たちは口々に絶望的な言葉を漏らす。

頼みの綱である魔導砲が効かないのだ。どうしようもなかった。

 

「うろたえるな! まだ我々は負けていない!!」

 

 指揮官が叫ぶ。

 

「しかし……」

「貴様ら、それでも誇り高きパーパルディア人か!?」

 

 その言葉を聞いた兵士の顔つきが変わる。

 

「そうだ! 我らは列強パーパルディアの民だ! 蛮族ごときに後れを取るなどあってはならぬ!」

「その通りだ! 奴らを倒せ! 祖国を守るんだ!」

 

 皇国軍は士気を取り戻し、再び連合軍の攻撃に立ち向かう。

皇国軍は奮戦し、連合軍の進撃速度を低下させることに成功した。

 ある商店街の通路をT-34-85と随伴歩兵が突き進む。

 

「撃て!」

 

 皇国軍の魔導砲が火を吹き、戦車に直撃した。

爆発が起こり、炎に包まれる。

 しかしその程度では撃破できない。

T-34-85が主砲を撃つが、砲身が破裂してしまった。

魔導砲の砲弾が砲身に命中したのだ。

2挺の機関銃を乱射しながら後退を始める。

 

「うぉおおお!」

 

 皇国兵たちから歓声が上がった。

 

「やったぞ!」

「ざまあみやがれ!」

「この調子で行くぞ!」

 

 皇国軍の兵士たちは勝利を信じ、戦い続ける。

 

◆◆◆

 

 一方、市街地西側でも激しい銃撃戦が繰り広げられていた。

皇国兵と連合軍兵士が入り乱れる。

 

「敵が多すぎる!」

「増援はまだなのか?」

「ダメです。敵の数が多い!」

 

 皇国軍は圧倒的な火力を誇る連合軍に苦戦を強いられていた。

連合軍の攻撃は苛烈を極め、皇軍兵士を次々と葬っていく。

交戦開始から3時間程で市街地西区を流れる「リシャール川」まで後退した。

 

◆◆◆

 

 日が暮れだし、空が赤く染まる。

連合軍の攻撃も一時的に止んでいた。戦闘で負傷した兵士たちが次々と運ばれてくる。

そんな中、負傷していない兵士が集まっている場所があった。

 

「これより、作戦内容を説明する」

 

 そう言ったのは、皇軍の中でもエリート集団である皇国近衛兵団の隊長だった。

 

「まず、現状の確認をする。敵兵力は圧倒的であり、我が軍は敗北寸前だ。しかし、敵の攻勢は一時的ではあるが止まっている」

 

 彼の部下たちが静かに耳を傾ける。

 

「そこで、我々は敵に奇襲を仕掛ける。夜が明けるまでに敵の前線司令部を強襲し、敵の指揮系統を破壊する。それが成功すれば、我々が勝つことが出来る」

 

 彼は淡々と作戦内容を説明する。

 

 深夜0時21分39秒。

皇国近衛兵団は闇に紛れ、敵前線司令部へ向かう。

近衛兵団の精鋭たちは音もなく動き出す。彼らは一糸乱れぬ動きを見せ、目標地点へと近づいていく。

 一軒の建物に入ろうとした時だった。

小さく「ピン!」という音がしたと思うと、突然爆発が起こった。

 

「うわぁああ!!!」

 

 爆風で吹き飛ばされた皇国兵が地面を転がった。

 

「何事だ!?」

「分かりません! 何かが爆発しました!」

「まさか、敵の攻撃か? いや、そんなはずはない」

「確認します!」

 

 建物の外にいた兵士2名が、建物の中に入ろうとした瞬間、頭を撃ち抜かれて倒れた。

 

「クソッ! 敵だ!」

「待ち伏せされていたのか!?」

「散開しろ!」

 

 その声と同時に皇国兵たちは一斉に散らばる。それより先に彼らのいる場所に、弾丸が撃ち込まれた。

 

「ぐわぁあ!!」

 

 悲鳴が上がり、血飛沫が上がる。

 

「撃てぇえー!!!」

 

 銃声が鳴り響き、建物の中から銃弾の雨が降り注ぐ。

 

「ぎゃっ!」

「がはっ」

「うぅ……」

 

 次々と皇国兵が倒れていく。

 

「撤退だ! 撤退しろ!」

 

 近衛兵団の兵士は我先にと逃げ出す。

 

「クソッタレ! なんてこった!」

「ちくしょう! 俺の腕が!!」

「おい、しっかりしろ! 今すぐ手当してやるからな!」

 

 負傷した仲間を助けようとする者、一目散に逃げだす者と様々だ。

 

◆◆◆

 

 翌日、エストシラント沖にマール王国海軍、リーム王国海軍、ロデニウス連合海軍の艦隊が現れたという報告が入った。

 しかし、パーパルディア皇国海軍に出撃できる艦は残っていない。

3回目の皇都空襲でかき集めの皇都防衛艦隊が全滅してしまったからだ。

マール王国海軍とリーム王国海軍の戦列艦による砲撃が、沿岸部に着弾する。

 海軍の魔導砲を利用した沿岸砲も反撃するが、命中精度が悪く効果は薄い。

ロデニウス連合海軍による艦砲射撃もあり、沿岸砲は戦列艦数隻を撃沈して全滅した。

 さらに、マール王国、リーム王国、フェン王国、ロデニウス連合の陸軍部隊が上陸を開始する。

沿岸部に上陸した連合軍部隊は港を制圧すべく前進した。

 ここでも皇国軍は意地を見せ、連合軍を押しとどめることに成功する。

しかし、それも長くは続かなかった。

 

「敵が多すぎる! このままでは持たないぞ!」

「第24小隊通信途絶!第31中隊壊滅!」

「衛生兵はどこに行ったんだ!」

「もう弾薬がありません!」

「ダメです! これ以上は持ちません! 第1大隊後退!」

「クソッ! 後退だ! 後退せよ!!」

 

 皇国軍はじりじりと押され、ついに市街地へ後退した。

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