AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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エストシラント攻防戦3

 中央暦1640年4月30日

 

 エストシラント攻防戦の開戦からついに3日目となった。

 

「大聖堂にいるファシスト共を殲滅せよ! 奴らは悪魔の使いだ!」

『『『『Ураааааааа!!』』』』

 

 ソ連兵(妖精)が叫び、突撃する。

ホルストローム大聖堂に展開している第1軍団にもその叫び声は聞こえていた。

 

「なんだ!?」

 

 将軍が叫ぶ。

 

「報告します! 東から敵の増援が来ています。かなりの数です」

「なんだと!?」

「このままでは挟撃されます」

「仕方ない。迎撃するぞ」

「了解しました」

 

 第1軍団は東から現れた敵を迎え撃つべく布陣を変更した。

そして彼らは、自分たちに向かってくる敵兵を見た。

 

「撃て! 撃ちまくれ!!」

 

将軍の命令で、第1軍団の兵士たちは引き金を引く。

 

 パパパパパパーン

皇国兵のマスケット銃が火を吹く。

 

「撃て! 敵を近づけさせるな!」

 

皇国兵たちは必死に抵抗するが、ソ連軍(妖精)の勢いを止めることができない。

 

「進め! 悪魔どもを殺せ!」

『『『Ураааааааа!!』』』

 

 ソ連妖精兵が雄叫びを上げる。

 

「怯むな! 撃て!!」

 

 皇国兵が引き金を引く。

銃弾は命中するも敵の数は減らない。

 

「撃て! 撃て! 撃て!」

 

 皇国兵の怒号が響く。

 

「せめて魔導砲があれば…」

 

 誰かが呟いた。

牽引式魔導砲は大聖堂奪還の際、ロデニウス連合軍の人一人で持ち運べる超小型魔導砲により破壊されてしまっていた。

必死の抵抗も虚しく、ソ連妖精兵は次々と皇国軍陣地に飛び込み、蹂躙していく。

 

「敵が突破してきた! 逃げろ!!」

 

 皇国兵が叫ぶ。

しかし、逃げる場所などどこにもない。

モシン・ナガンM1891/30、PPSh-41、DP28軽機関銃が皇国兵をなぎ倒す。

 

「助けてくれ!」

「死にたくない!」

 

 皇国軍は恐慌状態に陥った。

 

「落ち着け! 落ち着いて狙え!!」

 

 小隊長が叫んだ。

皇国兵はマスケット銃を構えるも、震える手で照準を合わせることができずにいた。

 

「クソッ!」

「ダメだ……こんなの無理だ!」

 

 皇国兵は次々に倒れていき、第1軍団は赤い津波に飲み込まれていった。

第1軍団の指揮を執る将軍と一部の兵士は辛うじて脱出に成功し、撤退に成功した。

 

◆◆◆

 

 パラディス城、最高司令部

 

「アルデ殿! 緊急伝です!!」

 

 伝令兵が駆け込んでくる。

 

「今度はなんだ?」

「第1軍団が壊滅しました!」

「何だと!?」

「第1軍団の残存兵力は、僅か1,000名です!」

「馬鹿な……」

 

 アルデは絶句した。

第1軍団は皇国軍の中でも一番の精鋭部隊だ。それがわずか1,000名にまで減った……。

 

「現在、敵の最も進出している場所はどこだ?」

 

 アルデが尋ねる。

 

「東区と中央区の境界付近とのことです」

「ならば、中央区と皇宮に戦力を集中させましょう。中央区は我々にとって最重要拠点ですからね。それと、遅滞戦術を行いつつ、敵主力を消耗させます」

参謀長が言う。

「そうだな……」

「まずは、中央区の防衛を固めなければ……」

「了解しました。では、すぐに手配します」

「頼む……」

 

 こうして、中央区と皇宮パラディス城防衛の方針が決まった。

 

◆◆◆

 

 連合軍は中央区に向けて進撃を続けていた。

敵の抵抗は減ったものの、遅滞戦術により進軍速度は遅くなっていた。

そのため、連合軍は建物を一軒一軒制圧することを余儀なくされた。(東区を除く)

それでも、何とか中央区に辿り着くことができた。

 

◆◆◆

 

 戦場と化したエストシラントの街に、カメラを持った男がいる。

彼の名は、アンカレン。

神聖ミリシアル帝国のカメラマンである。

 彼の一族にはムー国内戦を最前線で取材し続けた者がいて、その者以外にもなかなかの猛者たちがおり、その話を聞きながら育った。

彼もまたその一人だった。

彼は、この戦争を撮影するため、危険を承知でパーパルディア皇国に残った。連合軍の装備や兵器を写真に収め回っている。

 

「ん? あれはなんだ?」

 

 カメラを向けるとそこには戦車がいた。

 

「なんということだ!ムーの戦車じゃないか!?」

 

 アンカレンは興奮気味にシャッターを切る。

 

「まさか第三文明圏内外国がムーの装備を独自に開発していたのか!これは大スクープだ!」

 

 アンカレンは、その後も写真を撮り続けた。

 

◆◆◆

 

 トラック泊地にある図書室ではムー国の技術士官・マイラスが夜遅くまで熱心に本を漁っていた。

彼は、ムー国の技術向上を目指して、様々な分野の本を読み漁っている。

 今日は「第一次世界大戦と第二次世界大戦」と書かれた書物を読んでいた。

どうやらムーが転移した後の地球では、世界を巻き込んだ戦争が二回も起きたらしい。

今のムーの技術力は第一次世界大戦期レベル。

おろらくグラ・バルカス帝国は第二次世界大戦期レベルだろう。

 その第二次世界大戦期の技術力は彼に吐き気を催すほど凄まじいものだった。

飛行機、軍艦、地上兵器、歩兵装備。

どれもこれも、ムーが太刀打ちできるような代物ではない。

 

「こんなものを作れる国と戦って勝てるわけがない……」

 

 そう思いつつも、彼は必死にページをめくり続けるのであった。

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