AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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エストシラント攻防戦4

中央暦1640年5月1日

 

エストシラント攻防戦、中央区の戦いが幕を開ける。

ロデニウス連合海軍第1艦隊のD型軽巡洋艦3隻が、砲撃を開始した。腹の底に響く重低音とともに、砲弾が発射される。

 砲弾は、中央区に布陣する皇国軍の陣地へと着弾。爆発と共に、皇国兵を吹き飛ばす。

数発は皇宮付近にも着弾したが、幸いにも被害はなかった。

艦砲射撃の次に襲ってきたのは、空からの攻撃だ。

Il-2、Ju87Dといった航空機が次々と飛来してくる。

皇国兵はファイヤーボールを浴びせるも、全く当たらない。

そして、皇国軍の頭上に降り注いだのは、大量の爆弾とロケット弾だ。

爆撃により建物が破壊され、火炎に包まれる。

 地獄の数時間を耐えた皇国軍の前に、連合軍が現れた。

 

「なんて奴等だ……!あんな化け物を配備しているとは!」

 

 戦車を見た皇国兵は、絶望の表情を浮かべていた。

 

「撃て!撃ちまくれ!!」

 

 小隊長が叫ぶ。マスケット銃を構えた皇国兵が射撃を開始する。

しかし、命中精度が悪いうえに、連合軍は戦車を先頭に進軍しているため、ほとんど効果はない。

 

「ダメだ! 全然効かない!」

「逃げろぉーっ!」

 

 皇国兵の悲鳴が木霊した。

大勢の客で賑わっていた酒場のテーブルはひっくり返り、椅子は散乱している。あちこちに血を流し倒れている人の姿もあった。

ある貴族が住んでいた豪邸は今や見る影もなく、炎と煙が立ち昇っている。

ある商人の家では、地下室に避難して難を逃れた人々が集まっているが、その顔には恐怖の色が浮かんでいた。

ある民家の中では家族全員が身を寄せ合い、震えながら神に祈りを捧げていた。

ある孤児院では子供達が泣きじゃくる声が響き渡っている。

パーパルディア皇国は終わりの時を迎えようとしていた。

 

◆◆◆

 

 連合軍は皇国軍の激しい抵抗に遭いながらも、皇宮パラディス城に迫っていった。

皇国軍は敗走を続けており、もはや組織的戦闘能力は失われつつあった。さらに、反パーパルディア勢力の反乱も起きている。

皇都防衛隊の残存兵力は皇宮防衛のために集結していた。

 ついに連合軍の西方部隊と東方部隊が、皇宮前広場で合流を果たした。

広場に立っていた皇帝ルディアス像は粉砕され、その破片が辺りに飛び散っている。

 

「皇宮を死守せよ!」

 

 皇帝ルディアスの命令を受け、皇宮防衛部隊を指揮する将軍達は最後の抵抗を試みる。

 

 午後2時30分。

 

パーパルディア皇国最後の戦いが始まった。

 

◆◆◆

 

 皇宮前広場や道路に展開していたISU-152やIS-2、BM-13 カチューシャが一斉に砲撃を始めた。

猛烈な轟音とともに、榴弾やロケット弾が吐き出されていく。

砲弾の雨が降り注ぎ、キレイに手入れされていた庭園の樹木や花々は無残な姿に変わり果てていく。

 

「皇帝陛下を守れぇえ!!」

 

 将軍達の声が響く。

 

皇国兵たちは、決死の覚悟で立ち向かう。

 

「皇宮に近づけさせるなぁあああ!!!」

「おおおぉおぉおぉお!!」

 

 怒号とともに、魔導砲、マスケット銃、魔法攻撃が連合軍に向けて放たれた。

だが、その程度の火力ではティーガーⅠE、パンターGの正面装甲を貫くことは不可能だった。

88mm砲、75mm砲と機関銃が火を吹き、皇国兵をなぎ倒していく。

戦車の履帯が地面を踏みしめ、土埃を巻き上げる。

 

「ちくしょう!何なんだこの化け物は!」

「こんなの勝てるわけがない!」

 

 皇国兵は、次々と薙ぎ払われ、踏み潰されていった。

皇宮の防衛陣地を突破した連合軍は、外務局を制圧。

そして、その奥にあるパラディス城に進撃を開始した。

 

◆◆◆

 

 午後3時15分。

 

 パラディス城の戦いが幕を開けた。

連合軍は城の門を破壊し、城内へと突入する。

城内でも激しい戦闘が繰り広げられた。

 皇国兵はマスケット銃なのに対して連合軍はサブマシンガンで武装している。

また、数においても圧倒的差があった。倒しても、その屍を超えて連合軍兵士は前進する。

 美しい絵画や装飾は流れ弾で破壊され、床には血痕が広がる。

シャンデリアが落下して割れる音が響いた。

階段でも銃弾が飛び交い、ある連合軍兵士は階段を滑り落ち、ある皇国兵は1階に落下する。

 3階では反パーパルディア勢力と皇国軍が銃撃戦を繰り広げている。

敵が迫っているのに、反乱が起きて皇国兵は混乱に陥っていた。

 

「おい!何をしている!? 早く敵を殺せ!」

 

 皇国軍の指揮官が叫ぶも、反乱兵の銃口が向けられる。

 

「降伏しろ!もう終わりだ!」

「バカを言うな!!我々はまだ負けていない!!」

 

 指揮官が叫んだ瞬間、反乱兵は引き金を引いた。

 

「ぐはっ……」

 

 胸を撃ち抜かれた指揮官はその場に倒れた。

そこに2階を制圧した連合軍兵士が現れ、連合軍と共に4階へと向かう。

4階には皇帝の執務室がある。

そこには、多くの皇軍兵士が立てこもっていた。

彼らは皇帝を守るための最後の砦なのだ。

 

「撃てぇーッ!!!」

 

 連合軍・皇軍の双方が撃ち合い、手榴弾により執務室の扉は破壊された。

室内に突入した兵士たちが見たものは、皇帝ルディアスの死体だった。

床にはフリントロック式ピストルが落ちており、自決したことがわかる。

彼はロデニウス連合による公開処刑を恐れての自殺だと考えられた。

 

◆◆◆

 

 午後3時44分。パラディス城の頂上。

 

 パーパルディア皇国の国旗が翻っている屋上には赤旗を持った連合軍兵士とソ連妖精兵の姿が見られた。

彼らは皇国の国旗を引きずり下ろし、代わりに連合国旗と赤旗を掲げた。

 後の歴史書では「パラディス城の赤旗」と呼ばれることになる出来事である。

 

◆◆◆

 

 午後3時47分。パラディス城、地下司令部。

地下室で指揮を取っていたアルデや将軍たちの前に一人の伝令が現れた。

 

「申し上げます! 皇帝陛下が自害なさいました!」

「何だと!?」

「そんな馬鹿な……!」

 

 将軍たちが驚愕の声を上げる。

 

「それと、この城は地下以外、完全に制圧されました。現在、地下通路を通って地上への脱出を試みていますが、地上での戦闘が激しく、時間がかかりそうです。このままでは我々も全滅します。どうかご決断をお願い致します。降伏か死かを……」

 

 将軍の顔が青ざめる。

 

「おのれ蛮族どもめ!陛下にこのような屈辱的な最期を遂げさせるとは!!」

 

 将軍の一人が声を荒げる。

 

「……仕方ない。全軍に通達せよ。直ちに戦闘を停止し、武器を捨てよとな……。陛下の死を無駄にするわけにはいかない」

「はっ!」

 

アルデは最後の命令を下した。伝令は敬礼すると走り去った。

 

「……」

「……」

 

 地下室の中は沈黙に包まれた。

将軍たちは無言で下を向く。

 午後3時53分、地下司令部にいた最高司令部アルデや将軍たちは降伏した。

その後も、皇宮守備隊や皇国軍部隊も降伏。

午後4時10分には皇都防衛基地で最後まで抵抗を続けていた第23魔導砲兵大隊も降伏した。

 こうして、パーパルディア皇国との戦争は終結したのだった。

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