AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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魔王戦中

中央暦1640年11月5日

 

 ミナイサ地区で飯屋を営んでいたエルフ族のエレイは、恐怖に怯えていた。

 

(もう嫌……早く終わって……お願い……)

 

 彼女は、祈るように目を閉じている。

城塞都市トルメスの北端・ミナイサ地区は、突然の魔王軍の侵攻によって陥落。逃げ遅れた約600人の民間人は魔王軍に捕らえられ、学校や大講堂などに監禁されていた。

魔物が交替で見張っているため、逃げ出すことは不可能である。

 

それでも逃げようとした者はいたが、いずれも捕らえられて殺された。

「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!待って!助けて!待って下さい!お願いします!アアアアアアアア!」

 

 今日も一人、逃げようとした者が捕まり、皆が見ている前で料理された。

その男は悲鳴を上げながら調理されていき、やがて動かなくなった。

 神様がいるのなら、どうか私たちを助けて欲しい。

そう思いながらも、エレイは何もできずにいた。

そこへ、また魔物たちがやってきた。

 

「ええと、今日の肉は、お前と……」

 

 皆に緊張が走る。

 

「あっ、おい待てぃ(江戸っ子)」

「魔王様が、今日はあっさりしたものがいいと仰られた」

「じゃ、今日は野菜をメインにして肉は少なめにすればいいんだな」

「そうだ」

「じゃあ……お前な」

 

 魔物が掴んだのは、エレイの腕だった。

 

「いやああぁっ!!」

 

腕を引っ張られ、無理矢理立たされる。

 

「助けてぇぇぇぇ!!」

「暴れるなよ・・・暴れるな・・・」

 

 必死に抵抗するが無駄だった。

そのまま引っ張られて連れて行かれそうになる。

その時。

 

ドガァアン!!ドガァアン!!

 

大講堂の壁の向こうから、何かが爆発するような音が聞こえてきた。

 

「なんだ!?」

「何の音だ!?」

「見てこい!」

 

 見張りをしていた2体のゴブリンが音のした方へ走っていく。

すると、入れ替わるように別のゴブリンがやってきた。

 

「大変だ!人間どもが攻め込んできたぞ!」

 

 先ほどの爆発音は、ISU-152が遠慮なしに発砲し、榴弾が炸裂した音である。

それを聞きつけた魔物は、音の方向に走って行った。

レッドオーガも例外ではない。

 

「撃て!」

 

 号令一下、DP28軽機関銃やモシン・ナガンM1891/30を撃った。

 

「グギャッ!」

 

 猛烈な弾幕を浴び、魔物たちは次々と倒れていく。

 

「来たぞ!レッドオーガだ!」

「撃てぇーっ!!」

 

 さらに、IS-2の122mm砲が火を噴いた。

砲弾はレッドオーガの腹に命中し、そのまま曲がり角の家に命中して爆発する。

真っ二つになったレッドオーガは、その場に倒れた。

 ロデニウス連合軍が魔物たちの注意を惹き付けている間に、トーパ王国軍は水道を使って、広場の真下へ到着した。

 

「よし、行くぞ!」

 

 モアの合図で噴水から飛び出て、近くの魔物を切り刻む。

 

「全く……敵地のど真ん中に飛び出すなんて頭おかしいんじゃないか」

 

 そう呟きながら、ガイは目の前の敵を切り裂いた。

ゴブリンども切り刻みながら大講堂や学校などに監禁された民間人らを救出していく。

 

「よ、よお……エレイ。大丈夫か?」

 

 幼馴染みの姿を見つけ、ガイは声をかけた。

 

「うぅん……なんとかね」

「俺が来たからにはもう安心だぜ!魔王軍なんざ、この剣でぶった切ってやる!」

 

 ガイは、エレイの店にもよく食べに来てくれていた。

付き合って欲しいと告白されたが、丁重にお断りしている。「傭兵」という職業上、安定した収入が望めないからだ。

 

「エレイさん、大丈夫ですか?」

 

 彼女の視線は自然とガイの後ろへ向いた。

 

「も、モア様!私のために来てくださったのですね! エレイ、カ・ン・ゲ・キ!」

「……」

 

 救われない傭兵ガイであった。

生き残っていた民間人を全員救出した連合部隊は、民間人を護衛しながらトルメス城まで帰還するだけだ。

 

「皆、よくやった! あと少しだ!」

 

 何とか、トーパ王国軍騎士団本隊と合流した時だった。

 

グゥオォォォォォッ!!

 

 凄まじい咆哮が響き渡った。

 

「まずい、オークとブルーオーガだ!」

 

 絶望的な空気が流れる。

オークも難敵であり、騎士10人が同時にかかって1体倒せるかどうかといったところだ。

 

「撃て!」

 

ソ連兵(妖精)がDP28軽機関銃やモシン・ナガンM1891/30を撃ちまくる。

だが、オークは倒せてもブルーオーガは参った様子がなかった。

 

「手榴弾!」

 

手榴弾が投げられ、爆発が起きる。しかし、それでも効いている様子はない。

彼らの頭上を1人の少年が飛び越えた。

 

「喰らえ!」

 

 少年は、弓で狙いをつける。

そして、矢を放った。

放たれた矢は、見事にブルーオーガの目を射抜いた。

 

グアアアッ!!

 

 ブルーオーガは叫びながら地面に倒れる。

すかさず、もう片方の目を矢が貫いた。

痛みで暴れ回っているブルーオーガの片目を射抜くなんて、とんでもない腕の持ち主である。

 

「すげえ……」

 

 その光景を見て、思わず呟いていた。

こんな子供が、あんな怪物を無力化したのか?

 

「今のうちに逃げろ!」

 

 トーパ王国軍は急いで民間人を逃がす。

両目を潰されて、痛みのあまり地面でもがくブルーオーガ。

そこにIS-2の122mm砲が撃ち込まれた。

 

「これで終わりだ!」

 

 1発の砲弾が、正確にブルーオーガの頭を吹っ飛ばした。

 

「やったぞ!」

 

 歓声が上がる。

その後、連合部隊はトルメス城に一度帰還してからミナイサ地区に再び進撃した。

ミナイサ地区から魔物を駆逐し、奪還に成功する。

 

 一方そのころ、魔王軍の本陣では……

 

「レッドオーガとブルーオーガが人間どもに倒されただと!?」

 

 魔王ノスグーラがコウモリからの報告を聞き、叫んだ。

 

「おのれ!下種共がぁっ!!」

 

 怒り狂う魔王。

 

「こうなれば、あれを使うしかないな」

 

 そう言って人間狩りの準備をするよう配下に命じると、自らも出陣するため玉座から立ち上がった。

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