AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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不穏な影

 中央暦1641年1月20日。グラ・バルカス帝国領レイフォル州、州都レイフォリア。

 

 グラ・バルカス帝国にたった5日で降伏したレイフォルは、グラ・バルカス帝国の支配下に置かれていた。

そんな首都レイフォリアは帝国の手によって大きく変貌を遂げている。

道路は舗装され、自動車や路面電車が走り、建物の多くにはグラ・バルカス帝国の国旗が掲げられるようになっていた。

沖には帝国海軍の主力艦が停泊しており、上空には海軍航空隊のアンタレス07式艦上戦闘機が飛び交っている。

 少しでも帝国に逆らえば、帝国親衛隊に容赦なく殺される。レイフォリア市民たちは、怯えながら暮らしていた。

 もし、帝国に逆らうようなことをすればどうなるか? それは、レイフォル州のあちこちに建てられた強制収容所に入れられることになる。もしくは、街灯に吊るされて晒されることになるだろう。

 そんな中、レイフォリアにある外務局の出張所では。

 

「初めまして。私は、神聖ミリシアル帝国外務省、西部担当外交部長のシワルフと申します。この度、貴国から打診のあった先進11ヶ国会議への出席について、詳細をお伝えするために参りました」

 

 シワだらけの顔をした初老の男性──シワルフが、グラ・バルカス帝国の外交官ダラスに挨拶していた。

 

「これはどうもご丁寧に。あなた方現地人の技術でここまで来るのは、さぞ大変だったことでしょう」

 

 ダラスは、丁寧な口調で答えた。だが、言葉の端々に相手を小馬鹿にした響きが含まれている。

 

「……『中央世界』か、大層な名前ですな。して、結果はどうなりましたでしょうか?」

「はい。我が神聖ミリシアル帝国は、列強レイフォルに代わって貴国の参加を認めることとします」

「クックック……ハッハッハハ……。いや、失礼失礼。我が国の戦艦たったの1隻に降伏したレイフォルが列強国とは、笑わせてくれますね」

 

 ダラスは、わざとらしく笑い声を上げるとそう言った。

 

「弱小国家が文明圏内国家に虚勢を張った場面は、何回も目にしてきましたが、中央世界の神聖ミリシアル帝国の外交官に対してこのような態度を取る国は、初めてです。その勇気は認めましょう」

 

 シワルフは苦虫を噛み潰したような顔になる。

 

「少し鼻が伸びているようですが、我が国やムーを舐めてもらっては困りますな。レイフォルと同じだと思っていると、痛い目に遭いますよ」

「ご忠告ありがとうございます。皇帝陛下にお伝えいたします」

 

 シワルフは、ダラスにそう告げた。

 

「会議に先立って確認を行いたいのですが、貴国の本国の位置と、首都を教えていただけますか」

「本国の位置は、現地人に対しては極秘事項です。首都の位置も、教えるわけにはいきませんね。帝国への連絡事項があれば、ここレイフォル地区で受け付けます」

「国同士のやり取りでそれでは、お話になりませんな。今後、会議参加について不明な点があれば、神聖ミリシアル帝国まで足を運んでいただきたい。そこで対応させていただきます」

 

 グラ・バルカス帝国の姿勢に、使節団の面々は嫌悪感を抱きながらも帰路に付いたのだった。

 

◆◆◆

 

 そして数日後。

 

「計画は順調かね?」

「はっ! 予定通りに進んでおります!」

 

 ここは、グラ・バルカス帝国帝都ラグナ。

 

「ふむ。『先進11ヵ国会議』で全世界に宣戦布告を行う。準備をしておいてくれたまえ」

「はっ!」

「あと、侵攻作戦の準備も進めておくように」

「了解しました!」

 

◆◆◆

 

 ムー国、キールセキ西部の空洞山脈東端から50km東にある工業都市兼鉄道都市。

キールセキにある軍事工場では、新型戦車と航空機の生産が行われていた。㎜

 

「おお…………」

「こいつは凄いな……」

 

 工場で働く労働者たちが見つめる先には、2両の車両が鎮座している。

新型国産戦車「チャリオット2」である。

「チャリオット1」より大型化された車体に、75㎜砲を搭載する。さらに7.92㎜機関銃を2挺搭載し、装甲も強化された。

最高速度時速35kmで走行するこの車両は、ムー国が誇る最新鋭車両であった。

 

「素晴らしい出来栄えですね」

「はい。この分であれば、来月には量産体制に入れるでしょう」

「楽しみですな」

 

 視察に訪れた技術者の言葉を聞き、工場の管理者が笑顔を浮かべる。

 

「しかしまあ、こんなに早く完成するとは思いませんでした。ロデニウス連合の技術というのは優秀なんですねぇ」

「ええ。彼らの協力がなければ、これほど短期間に生産ラインを整えることはできませんでした」

 

 そんな会話をしながら、彼らは工場内を見て回るのだった。

 

◆◆◆

 

 ロデニウス連合のとある町。

 

 数台の軍用トラックが町の大通りを走る。

荷台には武装親衛隊(妖精)が数十人乗っていた。

 大通りを抜け、町のはずれにある建物の前で止まる。

隊員らが降りて、ドアをノックした。

そして中から人が出てくる。

 

「これはこれは。ようこそ、いらっしゃいました。ささ、どうぞこちらへ」

 

 建物の主らしき人物に案内されるも、親衛隊隊長は拒否する。

 

「このあたりで不審な電文を受信した。調べさせてもらうぞ」

「そ、それは……なんのことでしょうか?」

「とぼけるな。我々が来た以上、言い逃れはできない」

「とんだ誤解です。私は魔法の研究をしているだけです。それが影響して……」

「そうか、なら仕方ない。部屋の隅々まで調べるんだ」

「はい、分かりました」

 

 親衛隊隊長の命令で親衛隊員が動き出す。

家具や絵画をどかし隅々を調べる。

グラ・バルカス帝国の諜報員は、隠し部屋が見つからないように祈っているが、親衛隊員の手慣れた手つきを見て焦りだす。

 

「本当に知らないのです。どうか、お許しください」

「黙れ! 貴様のような怪しい奴を放置しておくわけにはいかない」

 

 その時だ。

 

「ありました!地下室への扉です!」

 

 親衛隊員の一人が叫んだ。

タンスをどかし、絨毯をめくり、床板を外すとそこには地下へと続く階段があった。

 

「やはりな……おい、こいつらを拘束しろ!」

「Verstanden!」

 

 こうしてグラ・バルカス帝国の諜報員、4人は全員捕まった。

さらに、エニグマに似た暗号機が発見されたため、グラ・バルカス帝国の暗号が解読されてしまうことになった。

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