AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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海戦後

 中央歴1639年4月15日 ロウリア王国 ワイバーン隊本陣

 航空支援のため飛び立った350騎のワイバーンは、帰還することはなかった。

 司令部は混乱していた。ワイバーン隊が全滅したという知らせが届いたからだ。

 

「どういうことだ? 何故、ワイバーン隊が負けたんだ?」

 

 司令官は首を傾げる。

 

 ワイバーンは最強の飛竜種である。そのワイバーン隊が敗北するなど信じられなかった。

 

「敵は強力な魔導砲を装備していたようです。ワイバーンはその餌食になりました」

 

 部下の報告に司令官は顔をしかめる。

 

「そんな馬鹿なことがあるか!」

「事実です。現に、敵艦隊の旗艦と思われる巨大な鉄の城には大量の砲が搭載されていました。あれではワイバーンは近づけません」

「……そうか」

 

 司令官は頭を抱える。

 

「一体、何が起きている……。我が国の最強戦力がこうも簡単にやられるとは……」

 

 彼はロウリア王になんと報告したらいいのか分からず苦悩する。

 

 ところ変わってクワ・トイネ公国

 

「……以上が、報告となります」

 

ブルーアイは海戦の結果をありのままに報告した。

 

「つまり、敵の飛竜は全て撃ち落としたのか」

「はい、間違いありません。我が方の航空機、及び対空兵器は敵のワイバーンを一方的に撃墜できる性能を有しています。今後の敵航空兵力は脅威にならないでしょう。また、ロウリア海軍はしばらくの間、行動を控えるでしょう」

「そうか。次は陸での戦いだな。奴らの陸上部隊はどうなった?」

「城塞都市エジェイ付近に野営地を設営しています。歩兵の数は1万ほどと思われますが、正確な数は把握できていません」

「分かった。引き続き、情報収集を続けてくれ」

「承知しました。それでは失礼いたします」

「ああ」

 

 

 一方そのころ、ロウリア王国王都ジン・ハーク ハーク城

 

 ハーク・ロウリア34世は、海将シャークンの戦闘報告を聞き、呆然としていた。

 

「ばかな……」

 

 信じがたい報告だった。

ワイバーンが一方的に全滅した? そんなことがあり得るはずがない。

 

「何かの間違えではないですか?」

 

 側近の一人が尋ねる。

 

「ワイバーンは最強種です。ワイバーンと互角に戦える存在は列強諸国でも限られています。それが、全滅だなんて」

「私だって信じられんさ。だが、現実に起きた事なのだから受け入れるしかないだろう」

 

 シャークンの報告書によると、ワイバーンを一撃で粉砕する威力を持つ武器が存在したらしい。

 

「そんなものが存在するのか? 魔法のような物だろうか?」

 

 シャークンは嘘をつかない男である。彼が見たものは真実であろう。

 

「シャークン殿は優秀だ。あの男は物事を客観的に見ることができる。そんな男が、このような大法螺を言うわけが無い」

「では、その武器とは何なのでしょう?」

「わからん。だが、我々にとっては危険な代物であることは確かだ」

 

 シャークンの報告にあった「ワイバーンを一撃で葬り去ることのできる兵器」というものの存在は、王にとって大きな不安要素であった。

 ロウリア王国の軍事力は圧倒的だ。しかし、それはワイバーンという圧倒的な力によって支えられている。

 そのワイバーンを一撃で撃破する手段があるとするならば、その優位は崩れることになる。

 

「……対策が必要だな」

 

 王は呟き、考え込む。

しかし、その答えが出る前に事態は動き出すことになる。

 

 

 4月18日 クワ・トイネ公国、城塞都市エジェイ付近

 ロウリア王国陸軍第3軍団 軍団長パラード将軍は、自軍の状況を見て愕然とした。

 

「これは酷いな」

 

 彼は思わず言葉を漏らす。

第2軍、第4軍は壊滅状態であり、残った部隊も疲労困ぱいの状態となっていた。

特に酷かったのは騎兵だ。

 ロウリア王国の主力兵科は歩兵だ。

歩兵が主力ということは、当然、騎馬兵も主力ということになる。

 しかし、今回の戦いにおいて、騎馬兵は活躍の機会がほとんどなかった。

というのも、敵の陸戦兵器が強力すぎたのだ。

 敵は謎の兵器を多数装備しており、それらが猛威を振るったのだ。

光弾を発射する兵器は連射力が凄まじく、とてもではないが近づけない。

 そのため、ロウリア王国自慢の騎兵隊は活躍の場がなかったのだ。

 

「こんな時に、何のための騎兵だ」

 

 パラードは愚痴をこぼすが、敵には通用しなかった。

 

「我々は、本当に勝てるのでしょうか?」

 

 部下の言葉は、全員の疑問でもあった。

今回の戦いはロウリア王国側が劣勢だと誰もが感じていた。

 敵は強大な兵器を有しており、その攻撃は苛烈を極めた。

このまま戦い続けていれば、いずれロウリア王国は敗北するのは目に見えていた。

 

「敵は化け物みたいな強さです。我々では歯が立ちません」

「ああ、そうだな」

「ここは一度撤退しましょう。敵は追撃してこないようですし」

「……確かに、撤退すべきだな」

 

 彼は決断を下す。

 

「全軍に通達! これより撤退する!」

 こうして、ロウリア王国軍の撤退が始まった。

 

◆◆◆

 

 クワ・トイネ公国 城塞都市エジェイ

ロウリア軍が撤退したという報告を受け、クワ・トイネ公国軍は歓喜に包まれた。

 

「勝ったぞ!」

「我々の勝利だ!」

「我々はロウリア王国の侵略を防いだ!」

「万歳!」

「クワ・トイネ公国ばんざーい!」

「クワ・トイネ公国ばんざーい!」

「クワ・トイネ公国ばんざーい!」

 

 人々は歓声を上げ、お祭り騒ぎになった。そして、今回の戦闘に参加した全ての将兵を労うため、ささやかな宴が開かれた。




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