AIが二次創作を書くそうです   作:りらたま

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カルトアルパス強襲2

 中央暦1642年4月10日神聖ミリシアル帝国 カルトアルパス南方沖

 

 グラ・バルカス帝国の機動部隊から発進した第一次攻撃隊約200機は、神聖ミリシアル帝国軍の戦闘機部隊を難なく突破。

その勢いのまま、臨時連合艦隊へと迫っていた。

 半数が各国の艦隊、もう半数がカルトアルパスの市街地やその周囲にある神聖ミリシアル帝国軍の基地を攻撃する手筈となっている。

 

 グラ・バルカス帝国の艦爆隊第3中隊の中隊長スバウルは、視界の先に展開するロデニウス艦隊の違和感に気付いた。

 

(「グレートウォール」からの報告では6隻だったはず……おかしいな、数が合わない)

 

 どうも、ぱっと見だと6隻以上いるように感じる。

その時、敵戦艦の主砲が閃光を発した。

 

『敵艦発砲!回避せよ!』

 

 隊長から無線で指示が入る。

回避運動に入った直後、先ほどまで彼の機体がいた空間が爆発する。

 

「クソッ!!時限信管を知ってやがるのか!」

 

 運悪く、回避しきれなかったシリウス型爆撃機が数機被弾し、空中で四散する。

敵戦艦2隻分の主砲対空射撃2斉射で、攻撃隊はいきなり20機を撃墜破された。

主砲の射界外に出た攻撃隊を待っていたのは、高角砲と両用砲による対空射撃であった。

 

「近接信管も知っているのか!!」

 

 スバウルは叫び声を上げる。

味方の航空機の近くで爆発していることから、近接信管が使われていることは明白であった。

燃料漏れを起こしたアンタレス07式艦上戦闘機が引き返して行った。

1機のリゲル型雷撃機が煙を噴きながら、海面へと突っ込んでいき、「シリウス」が1機、機体後部を引きちぎられ、回転しながら墜ちていく。

 

「行くぞ!各機俺に続け!」

 

 スバウルは合図を送ると、艦隊の最後尾を走る帆船に向けて急降下を開始した。

敵の対空砲火を減衰させるため、機銃掃射をする。

 

「喰らえ!」

 

 甲板にいる水兵たちへ向けて、12.7㎜機銃の引き金を引いた。

放たれた12.7㎜機銃の弾は木製甲板を貫通し、魔石庫に直撃。

そこに貯蔵されていた魔石を誘爆させ、帆船を木っ端微塵にした。

 

「降下止め!上昇しろ!」

 

 スバウルは慌てて、部下に指示を出した。

思ったよりも脆かった為、機銃掃射だけで沈んでしまった。

機銃掃射だけで簡単に破壊できる船があると気づいたグラ・バルカス帝国の航空機は、木造船の船団に機銃掃射を集中させた。

 あっという間に数十隻の船が海の藻屑となったのである。

 

「くそっ!なんて奴らだ!」

 

 ムーの機動部隊から飛び立った、「マリン」のパイロットたちは、敵戦闘機の性能が自分たちの物より優れていることを理解した。

 

「なんだこの機動性能は! こんなもの、初めて見るぞ」

「こいつ! 速いだけじゃない! 格闘性能も抜群だ!」

「畜生! 振り切れない!」

 

 敵機を振り切ろうとするも、すぐにに追いつかれる。

ムーの誇る最新鋭機であるはずの「マリン」が、まるで赤子扱いされていた。

 一方、「マリンMk.II」は、強化された武装とエンジンのおかげで互角に戦えている。

しかし、このままではジリ貧であることに変わりはない。

 

「……すごい光景だな」

 

 空を見上げた提督はそう呟いた。

上空には第二次世界大戦レベルの航空機が飛び回り、複葉機やワイバーンロードと交戦している。

炎の玉や航空機の機銃の曳光弾が空中を彩っている。

 

『パンドーラ大魔法公国魔導船団、壊滅!!』

『ニグラート連合竜騎士団、劣勢!』

『ムーの戦闘機、また1機撃墜された!』

 

 魔信からは悲鳴に近い報告がひっきりなしに入ってくる。

 

『敵艦爆、10機接近! 』

「撃て!近寄らせるな!」

 

 両用砲や高角砲、対空機関砲の射撃により、青空を黒い花と曳光弾が埋め尽くす。

 

「叩き落とせ。Fire、Fire!」

 

 「Atlanta」の5inch連装両用砲から放たれた近接信管の砲弾が爆発し、複数の「シリウス」が空中でバラバラになる。

 

「まだだ! まだまだ撃ちまくれ!」

 

 「摩耶」の12.7㎝連装高角砲、25㎜三連装機銃は休むことなく火を噴き続ける。

その射撃精度は正確無比であり、次々とグラ・バルカス帝国の機体を撃ち落としていった。

 12隻もの艦艇から絶え間なく撃ち上げられる対空砲火は、グラ・バルカス帝国の航空隊にとって悪夢そのものの光景だった。

 

「クソッ! なんでこんな目に遭わなくちゃいけないんだ!」

 

 分隊長パッシムは、また死と隣り合わせの恐怖に耐えていた。

彼はリゲル型雷撃機に搭乗して雷撃隊を率いている。

攻撃目標はロデニウス連合の艦隊。

臨時連合艦隊で最も濃密な対空弾幕を撃ち上げてくる艦隊である。

 敵戦艦の主砲対空砲弾が炸裂し、彼の機体を揺さぶった。

2機の「リゲル」が被弾し、錐揉み状態で落下していく。

 

『こちら4番機! 離脱します!』

『6番機がやられた!』

『ダメだ!墜落する!』

 

 無線からは絶望的な声が聞こえ、さらに進めば対空弾幕が濃くなる。

敵戦艦2隻には、とんでもない連射性能を持つ対空機関砲があるらしい。

数機の「リゲル」がその弾幕に引っ掛かり、機体が穴だらけにされ、パイロットを殺された機体は海へ突っ込んでいった。

 

「もうだめか!」

 

 パッシムの機体ももう限界だった。

魚雷投下ポイントまであと300mというところで、対空砲火の餌食となった。

燃料漏れを起こし、翼からは白い煙を上げている。

予定より早く魚雷を投下し、母艦へと引き返した。

 

「あれは……駄目ですね……」

 

 パッシム機の後部機銃手を務める機銃手はそう言った。

激しい対空砲火で編隊を崩され、魚雷の投下間隔が大きく開いてしまった。

 そして、その隙間を縫うように回避行動を取っている。

 

 一方、臨時連合艦隊が航空機の猛攻撃を受けている中、カルトアルパス市街地上空では。

グラ・バルカス帝国の「アンタレス07式艦上戦闘機」と神聖ミリシアル帝国空軍の「エルペシオ2」や「ジグラント2」が交戦していた。

 

『ダメだ!振り切れない!』

『なんだあの運動性能は!? あんなの見たことないぞ!』

『こちらアルファ隊、壊滅!』

 

 魔信からは悲鳴のような声が聞こえ続けている。

 

 「エルペシオ2」や「ジグラント2」が一方的に撃ち落とされる。

市街地に機体やその破片が降り注ぎ、市民たちが逃げ惑っていた。

パニックになり、魔導車があちこちで事故を起こす。

800㎏爆弾を抱えたリゲル型雷撃機が、先進11ヶ国会議の会場である帝国文化会館を爆破解体した。

撃墜された1機の「ジグラント2」が住宅街に突っ込んで爆発し、大火災が発生する。

 神聖ミリシアル帝国軍は地上から対空魔光砲を撃ち上げているが、ほとんど効果がない。

対空魔光砲の曳光弾によって場所を特定され、返り討ちに遭う。制空権は完全に敵に握られている。

空軍基地は悲惨な状況に陥っていた。

 

「ちくしょう!なんてことだ!」

 

 基地司令官は頭を抱え込む。

敵の航空機による空襲が始まり、わずか数分で基地の滑走路は使用不能となった。

地上にいた天の浮舟も、ほとんどが撃破されたようだ。

格納庫や燃料タンクも炎上しており、消火作業は困難を極めるだろう。

 

 カルトアルパスで陸と陸との距離が最も短い場所に架かっている「イルミ大橋」でも大混乱が起きていた。

聞きなれないレシプロエンジンの音でパニックになり、大渋滞を起こしたのだ。

 

「橋が落ちたらどうするんだ! 早くどけ! 通してくれ!」

「押すな! 押さないでくれ! ああ! 俺の車が! 」

 

 怒号とクラクションが鳴り響く。中には愛車を捨てて逃げる者もいた。

その中に違う音が混ざる。

星形エンジンの作り出すエンジン音とダイブブレーキが奏でる甲高い高音。

 

「なんだ!? 何の音だ?」

「……まさか!」

 

 その音はどんどん大きくなっていく。

鳴りやんだかと思うと、爆音がして橋が大きく揺れた。

かと思うと、今度は金属の悲鳴が聞こえ、橋の中央部が崩落した。

大量の魔導車と大勢の人が海へ転落していく。

歴史上経験したことのない「空襲」は、彼らに屈辱と恐怖を植え付けるのには十分すぎた。

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