堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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今回は早く出来たんですが
マギのキャラが今回可笑しくなった気が……
とりあえずどうぞ


ネットアイドル ちうだぴょ~~~ん!

 ネギとマギが正式に先生となり、終了式。ネギは爽やかな顔で、マギは何時もの通り眠そうな表情で学校に向かって行った。

 

 

「う~んいい天気だな~終了式日和だよ!」

 

 

「そうかぁ?何時もの一緒の天気じゃねぇか…フワァァァ~」

 

 

「って!お兄ちゃん今日で2学年最後の学校なんだからもっとしっかりしてよ!!」

 

 

 分かってる分かってるって…そう言いながらも呑気に欠伸をしているマギ。そんなマギを苦笑いしながら見ていたアスナとこのか。

 

 

「あッネギ君マギさんお早う!!」

 

 

「ニーハオネギ坊主!マギさん!!」

 

 

 とまき絵と古菲がネギとマギ挨拶してきて、ネギとマギは挨拶を返した。

 

 

「おはよー!ネギ君!!」

 

 

「おはようございます桜子さん!!」

 

 

 と桜子も後ろから現れネギに挨拶をした。ふとネギが前方を向いてみると、本を読みながらゆっくりとした歩きで学校に向かう生徒が居た。彼女は2-Aのクラスの1人で

 

 

「おはようございます!え~と長谷川さん!」

 

 

「あんまりゆっくりしてると遅刻するぞ千雨」

 

 

 ネギは一瞬だが千雨がだれだか分からない様子だったが、マギは普通に千雨に話していた。

 

 

「おーッ!2-Aの中でも目立たない生徒の方の千雨ちゃんを覚えているなんて教師の鏡だねネギ君とマギさんは!!」

 

 

「いえ…あの…」

 

 

「おい桜子、本人の目の前でそういうのを言うは失礼じゃないのか?」

 

 

 ネギはなんと返していいのか分からず、マギは桜子に失礼だと注意した。そしてネギ達が去って行くと、千雨は

 

 

「…ったく遅刻でもないのに何元気に走ってるんだアイツラ…ガキかっつーの」

 

 

 と吐き捨てるように呟いた。千雨は今日も何にもない退屈だが、いつも通りの学校生活が始まると思っていた。しかし終了式最後の学園長の話で

 

 

 

 

『フォフォフォ皆にも一応紹介しておこうかのう。新年度から正式に本校の英語教員となるネギ・スプリングフィールド先生と、同じく歴史教員となるマギ・スプリングフィールド先生じゃ。4月からはネギ先生とマギ先生には3-Aでネギ先生が担任でマギ先生が副担任をしてもらう予定じゃ』

 

 

 と学園長の報告に千雨が

 

 

(なッなにぃぃぃぃッ!?)

 

 

 と驚きと絶望の混じった表情になった。彼女の求める普通の学園生活がさらに遠のくのであった…

 

 

 

 

 

 

 終了式終了後、ロングホームルームにて2-Aの教室では

 

 

「という訳で2-Aの皆さん、3年になっても宜しくお願いします!!」

 

 

「まぁ3年になっても宜しくな。あと色々とメンドイ事を起すなよ?俺がメンドイはめになるからな」

 

 

 とネギとマギが生徒達に3年になってもよろしくとあいさつをした。

 

 

「よろしくネギ先生マギさん!!」

 

 

「ネギ先生マギさんこっち向いて!」

 

 

 と和美がカメラを持って、ネギとマギの写真を撮ろうとしていた。ネギ君見て見て!!とまき絵が花のトロフィーを持っていた。

 

 

「コレ学年トップになったら貰える花のトロフィーだよ!!」

 

 

 まき絵がトロフィーを上に掲げながら皆に見せていた。生徒達はおぉー!と歓声を挙げながら

 

 

「これも皆ネギ先生とマギさんのおかげだね!」

 

 

「ネギ先生とマギ兄ちゃんが居れば3年の最初の中間テストもトップ間違いなしだね!」

 

 

 裕奈と風香がネギとマギを褒め称えていたが

 

 

(え何故!?)

 

 

 と千雨が裕奈と風香が言っていることが理解できなかった。

 

 

「その通りですわ…ネギ先生、マギ先生そして皆さん。万年ビリの2-Aがネギ先生のお力とマギ先生の私達を信じる心が中心となり固い団結力でまとまったのが今回の期末テストの勝因!クラス委員長としても鼻が高いですわ」

 

 

 そう言いながらあやかはネギの手を取りながら片膝をつくと

 

 

「今後とも私達クラス一同よろしくお願いしますわ。ネギ先生マギ先生」

 

 

「あははは…はいよろしくお願いします」

 

 

「クラス一同あんまり面倒な事をやらないようにな」

 

 

 とクラス中がワイワイガヤガヤと騒いでいる中、千雨だけが

 

 

(ちっ…違うだろ!?あのガキとガキの兄貴は何もやってねぇだろ!?まあ兄貴の方は軽くテスト勉強しただけだろうけどガキの方は脚引っ張っただけじゃねぇか!おまけに1日授業サボったくせに…)

 

 

 千雨はネギとマギのおかげでトップに成れたなんて思っていないようだ。

 

 

(…それ以前に10歳のガキと高校2年ぐらいの歳の男が担任副担になっていいのかよおい!?立派な労働基準法違反だろ!?誰かそこの所ツッコめよ!!)

 

 

 千雨はプルプルと震えていると、ハイ先生と風香が手を上げてた。

 

 

「先生意見があります!」

 

 

「はい何ですか?風香さん」

 

 

 ネギが風香の意見とやらを聞いてみた。

 

 

「ネギ先生は10歳でマギ兄は17歳なのに先生なんてやっぱり普通じゃないと思います」

 

 

 風香の言った事に周りが若干ザワザワとし始めた。

 

 

(おッ!?よーしよーしやっぱそう思うよな!やるじゃないか双子のツリ目の方!もっと言ってやれ!)

 

 

 千雨はツッコんでほしい事を言ってもらえて内心嬉しそうだった。しかし風香が言った事は千雨の言ってほしい事の斜め上の事だった。

 

 

「それで史伽と考えたんですけど今日この後全員で『学年トップおめでとうパーティ』をやりませんか?」

 

 

「おー!そりゃいいね!!」

 

 

「やろーやろー!じゃヒマな人は寮の芝生に集合ね!!」

 

 

 風香のパーティに大賛成な裕奈と桜子と他の生徒達はパーティのやり方を進めて行った。そして思っていた事の斜め上の事を聞かされた千雨はというと

 

 

 

 ガタッ!ゴンッ!!

 

 

 

 肩からずり落ち、机に額を強打した。涙目な千雨は

 

 

(前フリと関係ないだろそれは!何皆で大喜びしてるんだ!?だから私はこのクラスのこういう所について行けねーんだよ!!)

 

 

 と千雨はさっきより怒りで震えていると、ネギが千雨の事が気になったのか千雨に近づいて

 

 

「如何したんですか長谷川さん寒気でも?」

 

 

 と千雨に大事ないかと尋ねると、千雨はピクッピクッとしながらネギの方を向いて

 

 

「いえ…別に…ちょっとおなかが痛いので先に帰らしてもらいます」

 

 

 そう言うと、千雨はネギの返事を聞かずに教室を出て行った。ネギはさっさと帰ってしまった千雨を呆然と見ていた。そんなネギを見ていた夕映が

 

 

「あぁ千雨さんですが…何時もああなんで放っておいていいんですよ」

 

 

「それよりも寮に戻ってパーティの準備しようよネギ君」

 

 

 夕映が千雨は放っておいていいと言っていたが、ネギは千雨が気になってしまっているようであった。

 

 

(長谷川さん…クラスの皆と上手く言ってないのかな…?)

 

 

 ネギはクラスの皆で仲良くなってほしいと思っている。だから千雨もクラスメイトと仲良く欲しいと思っている。

 

 

「お兄ちゃん…悪いけど…」

 

 

 ネギはマギを見ながら申し訳なそうに言った。マギはと言うと溜息を吐きながら

 

 

「まぁ分かってたけどな…メンドクセェな…」

 

 

 と言いながらネギの頭に手を置くとさっさと行こうぜと言って先に教室を出て行った。ネギはマギの後姿を見てニッコリと笑った。

 

 

「あれ?ネギ君何処行くの?」

 

 

 と桜子が何処に行くのかと聞いてみると、ネギは

 

 

「皆さんはパーティの準備をしていてください僕とお兄ちゃんは…長谷川さんをパーティに誘ってみます」

 

 

 そう言い残すとネギもマギを追いかけた。教室に残されたアスナ達生徒はさっそく寮に戻ってパーティの準備に取り掛かる事にした。

 

 

「ネギ君が長谷川誘うって言ったけど上手くいくかな?」

 

 

「無理無理、長谷川こういう誘いに絶対に来ないじゃん?」

 

 

「言っちゃ悪いけど根暗だよね千雨ちゃん」

 

 

 裕奈と美砂にまき絵が千雨の事をそう言っていた。

 

 

「あぁ一人の生徒を気にして声をかけるなんて…ネギ先生立派ですわ!!」

 

 

「アンタはそればっかねいいんちょ…」

 

 

 何時もの様にネギを褒め称えるあやかに呆れたような苦笑いを浮かべたアスナ。ネギとマギは千雨をパーティに誘う事が出来るのか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 女子寮へと続く道、女子寮に帰ろうとしていた千雨はズンズンズン!と言う擬音が使われると思われるほどの歩き方をしていた。顔は不満が滲み出ていた。

 

 

(だいたいだ…そもそも2-A(このクラス)自体可笑しんだよな…一年のころから思ってたけど異様に留学生が多いし、なんか中学生にしてはデカいのやら幼稚園児にしか見えやない奴とか…)

 

 

 だいたい!と遂には我慢の限界になった千雨は天を仰いで叫んだ。

 

 

「大胆なんだよあの絡繰って奴は!?如何見たってロボットじゃねえか!なんで皆ツッコまねえんだよ!!」

 

 

 此処までの言動で千雨がどういう人物か言うのか分かったかもしれない。彼女は簡単に言えばごく普通の学生であるため、2-Aの非常識さに頭を悩ませていたのだ。それがネギとマギが現れた事にさらに拍車がかかったのだ。

 

 

「ムキ~~!!あたしの普通の学園生活を返せ~~~!!」

 

 

 遂には頭を掻き毟る千雨。そんな事をやっていると

 

 

「は…長谷川さ~~ん」

 

 

 と千雨が頭をかいてるとネギとマギが追いついてきた。千雨は一気に嫌な顔になる。

 

 

「…何か御用ですか?(こいつ等どうやって追いついたんだ?学校からの電車には乗って無かったけど…)」

 

 

 千雨はネギとマギを怪訝そうな目で見そうになったが堪え、平静を装ってネギとマギに何か用かと尋ねた。

 

 

「い…いえさっきおなかが痛いって言っていたので、故郷のおじいちゃんから貰った凄く効く腹痛薬を持ってきたんです。おひとついかがですか?」

 

 

 とネギが千雨に腹痛薬をすすめてきた。

 

 

「まぁとりあえず飲んどけよ。結構効くから」

 

 

 とマギも腹痛薬をすすめた。

 

 

「(アホかこいつ等…)もう大丈夫ですよ。治りましたんで」

 

 

 おなかが痛いと言うのは嘘で、千雨はパーティに出るつもりが無かったために嘘の腹痛を装ったのである。ネギはそうですか…と呟いた後に

 

 

「あの長谷川さんはパーティには参加しないんですか?」

 

 

 とネギが改めて千雨に来ないのかと聞いてみても

 

 

「しませんよ。私ああいう変人集団になじめないんです。もう帰りたいのでついてこないでください」

 

 

 千雨の変人集団と言う単語にネギとマギはう~~んと唸ると

 

 

「そうですか?皆さん普通だと思いますが…」

 

 

「まぁ確かに色々とぶっ飛んでる奴らも居るけど変人って言えるレベルか?」

 

 

 と不思議そうにしていていたが

 

 

(どこがだよ!つーかお前らが一番変なんだよ!!)

 

 

 と心の中でツッコんだ。そんな遣り取りをしていると、千雨の腕がプルプルと震え始めた。千雨は急いで部屋に戻ろうとしたが

 

 

「長谷川さんやっぱり寒気がするんですか!?」

 

 

「しません!」

 

 

「じゃあれか?アルコール中毒。だめだよ酒は二十歳になってからだろ?」

 

 

「私は未成年だから酒なんで飲んでません!!」

 

 

 そして千雨はネギとマギを振り切ると、ドアをバタン!と思い切り閉めてしまった。

 

 

 

 千雨の部屋。

 

 

 

「ううう…うわぁぁぁぁッ!!!」

 

 

 千雨は絶叫しながら、制服の上着を脱ぎ髪を纏めていたリボンを乱暴にとると

 

 

「違うだろ!?フツーの学園生活はこんなもんじゃねえだろ!!?」

 

 

 と怒鳴り散らしながら、部屋にあった数台のパソコンを乱暴に起動させた。

 

 

「ハァ…ハァ…この理不尽さを社会に…大衆に訴えてやる!!」

 

 

 千雨は化粧台から口紅などの化粧を何種類か取り出すと

 

 

「愛されるっていう事がどういう事か!あのガキと兄貴に教えてやるわよ!!」

 

 

 そして千雨は化粧をすると、何かに着替え始めた。数分後に着替え終え、化粧も終えると其処に居たのは…

 

 

「よしッ!オッケー♡今日もちうは綺麗だピョ~~ン♪」

 

 

 先程の地味だった千雨ではなく、化粧もして可愛らしい衣装を纏い美少女になった千雨が其処には居た。そしてパソコンが起ちあがり、とあるサイトに繋がった。サイトの名前は

 

 

 

『ちうのホームページ』

 

 

 

 

 と可愛く修正された千雨がでかでかとあった。如何やら千雨本人が作った自作のホームページなのだろう。と千雨が掲示板に文字を打ち始めた。

 

 

「おハロー(・▽・)qみんな元気~!?今日はとってもイヤな事があったよん(><)iうちのクラスの担任と副担がとってもスケベな変態でぇちうのことイヤラシイ目で見てくるんだよん!!」

 

 

 とネギとマギに対しての嘘の出来事を掲示板に乗せたのだ。するとちうのファンらしき数名からすぐに返事が返ってきて

 

 

 

 許せねえ!なんだそのクソ野郎ども!!

 

 

 俺がそいつらぶちのめしてやろうかちうたん!!

 

 

 でも担任と副担の気持ちも分かるな~~ちうたん絶世の美女だし

 

 

 そうだね~~(*^O^*)ネットアイドルの中では人気№oneだしね~~~

 

 

 

 

 と何人かのファンの返事が自分の思っていたのとおんなじだったのか

 

 

「え~?そんな事無いよぉ~~♡」

 

 

 とニヤニヤしながら自分の事を綺麗だと言うコメントに愉悦を感じている千雨。

 

 

「みんな~何時も応援ありがとう~~(>▽<)/ 今日はいつもちうを応援してくれる皆のためにニューコスチュームをお披露目するよ♫」

 

 

 と千雨は最初に着ていた衣装を脱ぎだすと、ニューコスチュームとなるセーラー服やバニー姿になりカメラに収めているのだ。

 

 

「フフフ…普段は目立たぬ女子中学生!だがその裏の姿は!インターネット界を牛耳るスーパーハッカーにして人気№1のネットアイドル!それが私!!」

 

 

 そして千雨は今さっきとった写真をフォトショップでニキビなどの肌を修正してFTPで写真をアップロードした。

 

 

「さあ見なさい男共!私の美貌を!!あぁ…至福の時…なんて気持ちがいいの…幸せ…」

 

 

 千雨は余りにも嬉しくて、うれし泣きをする始末。そしてネットアイドルランキングで他のアイドルを差し置いて、かなりの支持率を取っていた。

 

 

「よし!来た来たー!!ネットアイドルでぶっちぎりの1位!!フフフ…アハハハハ!そうよ!私は女王なのよ!!いずれはネット界の№1カリスマとなって…世界の男が私の前にひれ伏すのよ~!!」

 

 

 千雨は高笑いしながら自分の野望を叫んだ。

 

 

(あの邪魔な子供教師とその兄も同じ事…私の足元に及ばないわ…表の世界では目立たず騒がず危険を冒さず…リスクの少ない裏の世界でトップを取る!それが私のスタ…ン…ス)

 

 

 と千雨は不意に自分の後ろに人の気配を感じた。まさか…とゆっくりと振り返ると…

 

 

「あ…すいませんドアの鍵があいていたので…」

 

 

「つかお前千雨か?ずいぶんと雰囲気変わってるなおい」

 

 

 件の兄弟先生が千雨の部屋に居たのだ。

 

 

「ぎゃ…ギャ~~ッ!!?」

 

 

 千雨は血反吐を吐くように思いっきり吹き出してしまった。千雨は知られたくないヒミツを一番関わりたくない兄弟にばれてしまったのだ。

 

 

(み…見られた!よりにもよってこの2人に…!!あ…あぁぁぁもう駄目だ…!私のこの秘密の趣味がバレたらクラスの奴らの仲間入り…!!)

 

 

 

 ―――――――――――――2-A(変人集団)にようこそ!変人さんいらっしゃ~~い――――――――――

 

 

 

 それだけは絶対に嫌だ!!

 

 

(け…消すしかない!!こいつ等を殺すしか…なんか凶器は…鈍器は…!)

 

 

 千雨は気が動転して、近くにあった先程撮影に使った人参の置物を手に持つと、ちうのホームページを見ているネギとマギに近づくとそれを振り下ろそうとしたが

 

 

「うわ~この写真全部長谷川さんですか?綺麗ですね!!」

 

 

 とネギの綺麗と言う言葉に千雨は振り下ろそうとした腕をピタリと止めてしまった。そしてそのまま人参の置物を置いた。ネット上ではなくリアルな人に褒められたのは初めてで、千雨は自分の顔が赤く熱くなっているのが感じられた。

 

 

(あ…当たり前だろ。私は人気№1のネットアイドルだし、画像には高度な修正があってだな…)

 

 

 と千雨が顔を逸らしていると、ネギが近づいてきてすみませんと言いながら千雨の眼鏡を取った。いきなり眼鏡を取られ千雨は眼鏡を取り返そうとしたが

 

 

「本当にきれい!素顔も綺麗だ!!」

 

 

「なッ!?」

 

 

 千雨は面と向かって綺麗を連呼され、顔がさっきよりも熱くなっているのが感じられた。そしてネギはコホンと咳払いをすると

 

 

「さ…行きましょう長谷川さん。皆すぐ下の芝生でパーティやってますよ♪」

 

 

 ネギの言った事になッなに言ってんだよ!と声を荒げながら

 

 

「いいから私の眼鏡返せよ!!」

 

 

 と千雨が眼鏡を取り返そうとするが

 

 

「えへへーダメですよ~~」

 

 

 ネギは眼鏡を持ちながら千雨の部屋から出てしまい、千雨は眼鏡を取り返そうとして同じく部屋を出た…バニー姿で。部屋にマギしか居なくなり、マギは溜息を吐きながらも千雨の部屋から出た。

 

 

「でも勿体ないですよ。なんでそんなに綺麗なのに眼鏡で隠してるんですか?」

 

 

 とネギが何故眼鏡を掛けているのかを訪ねてみると、千雨は涙目で追いかけながら

 

 

「わ…私は眼鏡が無いと人の顔が見れないんだよ!!」

 

 

 と答えた。千雨は如何やら極度の人見知りなのか、対人恐怖症のどっちかなのだろう。それに!と続けた。

 

 

「パーティとか嫌いだし、部屋に1人でいる方が性に合ってんだよ!」

 

 

 と千雨の言った事にそうなんですか!とネギは今更ながら驚いていた。

 

 

「でッでも今日くらいはいいんじゃないですか?」

 

 

 だってほら!とネギは大きく手を広げた。

 

 

「今日はこんなに…いい天気ですよ!」

 

 

 雲一つないすがすがしい青空が広がっていた。

 

 

「ね?」

 

 

 ネギはニッコリと千雨に笑いかけた。千雨は思った…そう言えば何時からこうやってちゃんと青空を見なくなっただろう…と。急に何故か恥ずかしくなった千雨は頭を掻きながら

 

 

「ま…まぁ今日ぐらいは変人たちに付き合ってもいいか…終了式だしな…」

 

 

 ぼそりと呟くがネギには聞こえていて、嬉しそうに笑いながら、それじゃさっそく行きましょう!と言いつつも勝手に先に行ってしまったネギ。残ったのはマギと千雨。何処か気まずいと思った千雨だが、ハァァァ~~~とマギが長い溜息を吐いた。行き成り如何したんだと千雨は思ったら

 

 

「悪ぃな千雨。無理につき合わしたりしちまってよう」

 

 

 と千雨は何故マギが行き成り謝ってきたのが分からなかった。

 

 

「あいつは…ネギはまだ10歳のガキだ。真面目で礼儀正しくて頭もいい。だけどなデリカシーの無い時がある。空回りする事があれば何処か抜けている所がある。今回のアイツの行動は最後だし皆で楽しみたいって善意でやった事なんだ。まあ相手の事情を知ろうとしてないけどな。彼奴は善意でやっているつもりだけど、俺からしてみれば単に余計なお世話だと思うぜ。まあ…彼奴も悪気があってやったわけじゃねえから性質が悪いけどな」

 

 

 全く面倒な性格だぜ。と呟いた後にニヤリと笑った。

 

 

「それと千雨。お前って要するに人と接するのが苦手って言うより怖いのか?」

 

 

「そッそうだよ悪いか!?」

 

 

 千雨は図星を突かれて声を荒げたが

 

 

「いや良いんじゃねえか?怖がってもよう」

 

 

 とマギの言った事に千雨はえ?と言葉を零した。そんな千雨を見ながら、マギは懐からタバコを取り出し火をつけた。

 

 

「人間って言うのはな…必ずと言っていいほど誰かと親しくなっても絶対何処かに壁が有ったりする。何か隠し事をしていることが絶対にある。人間って言うのは簡単に他人との壁を乗り越える事は出来ないし、隠し事をすんなりと曝け出すことも出来ねえ…千雨の場合は他人との壁が普通の人よりも分厚いんだよ」

 

 

 と一回言葉を区切ると、タバコの煙を吐き出した。まぁ要するにだと続けるマギ。

 

 

「無理にとは言わねえ、少しづつでいいから色々な人接してみろよ…大丈夫だって、世の中はお前が思っているほどヒデェもんじゃねえはずだぜ」

 

 

「お…おう」

 

 

 千雨はマギに断言されて思わず頷いてしまった。あぁそうだ言い忘れてたとマギは何か言い忘れていたようだ。

 

 

「さっきのお前のサイトに乗っていた写真だけどよ、変に修正せずにそのまま出してみたらどうだ?」

 

 

「なッふざけんな!そんな事すれば一気に人気がなくなるじゃねえか!!」

 

 

 千雨は勝手な指図に憤慨したが、マギは大丈夫だろ?と何処か楽観的にそう言った。

 

 

「お前は自信が無さすぎるんだよ。もうちょっと自信を持ってありのままの自分を曝け出してみろよ」

 

 

「なんでそんな断言出来るんだよ!?根拠はあんのかよ!?」

 

 

 と千雨はマギを指差し根拠は何か聞いた。根拠ならあるぜとマギはニヤリと笑いながら

 

 

「さっきネギも言ってたけど、オメェ普通に綺麗なんだしよ」

 

 

 千雨は又綺麗と言われ顔が赤くなった。

 

 

「オメェは自分の事を地味な奴だと自分で思ってるかもしれない。けどな自信をもてよ。オメェは変に着飾った女よりも普通に綺麗だ…ていうかなんで俺はこんな柄にもないこと言ってるんだぁ?メンドクセェし恥ずかしいぜ…」

 

 

 最後ら辺は何言っているか分からない程ぼそぼそと呟いていたが、まぁ兎に角だ!とマギは千雨を指差しながら

 

 

「さっき言った事に1つ追加だ。テメェはもうちょっと自信をもて。絶対大丈夫だから…って言うか変に説教臭くなっちまったなぁ…俺達も早く行こうぜ」

 

 

 とマギもパーティが行われている場所まで向かった。千雨は黙ってマギについて行った。さっきまで色々と好き勝手に言われたが、不思議と嫌な感じにはならなかった。

 

 

 

 

 

 

 パーティが行われている芝生には大きな桜の木があり、桜の花が綺麗に咲いている中2-Aの生徒達は食べたり飲んだり騒いだりしていた。そこにネギがやってきてその数分後には遅れて悪いと言いながら、マギが千雨を連れてやって来た。

 

 

「ばッバカ!せめて制服に着替えさせてくれよ!!」

 

 

 千雨が言う様に今の千雨は撮影に使ったバニースーツなのだ。

 

 

「遅いよマギ兄!」

 

 

「あれ~マギさんその子だあれ?」

 

 

 と千雨の周りに生徒達が集まりだし、口々に可愛い可愛いと千雨の事をそう評価した。千雨は大人数に囲まれ顔を隠そうと思ったが、さっきのマギの言葉を思い出した

 

 

 

 

 

 ――――――――テメェはもうちょっと自信をもて――――――――

 

 

 

 

 

 だがさすがに恥ずかしくなってきたようだ。

 

 

「ねえマギさんもしかしてその子って…」

 

 

 とアスナが千雨の事を指差したので限界が来たのか

 

 

「もッもういいだろ先生!?眼鏡返してよ!!」

 

 

 とネギから強引に眼鏡を返してもらった。だが千雨の髪の毛がネギの鼻をくすぐった。

 

 

(あ…まずい)

 

 

 マギがそう思い、ネギのくしゃみを止めようとしたがすでに遅く

 

 

「はッハクションッ!!」

 

 

 盛大なクシャミと同時に武装解除の魔法が暴走し、千雨のバニーが吹き飛んでしまった。

 

 

「おーーッ!!」

 

 

「凄いです!バニーが一瞬で花びらに!!」

 

 

「手品や!!」

 

 

「ネギ君すごーい!!」

 

 

「と言うかあんた長谷川じゃ…?」

 

 

「ちッちが!」

 

 

「ほんとだ千雨ちゃんだぁ!」

 

 

「違う!私は長谷川って女じゃねえ!人違いだ!!」

 

 

「千雨ちゃんヘンタイーー!!」

 

 

 千雨は涙目になりながら自分は千雨じゃないと言い張っていた。そんな光景をマギはこめかみを押さえながら思った。

 

 

(対人恐怖症に拍車がかかったよなこれ…やれやれだぜ)

 

 

 と深い溜息を吐いた。ネギはせっかく千雨がパーティに来てくれたのに皆の笑いものになってしまったせいで顔を蒼白にさせていた。その後パーティはとりあえず続き、制服に着替えた千雨は

 

 

(こいつはいつか消してやる…!!)

 

 

 とネギを恨みの籠った視線を向けていた。そうして2-Aで行われたパーティは一様何も大きな問題もなくお開きとなったのであった

 

 

 

 

 

 

 余談であるが、マギに言われたその後に撮った写真を何も修整せずにアップロードしたらいつもより断然カワイイと大好評で、ランキングでは何時もと同じ1位だったが、何時もよりも10倍もの支持率を獲得していたのであった。これは素直にマギに感謝したと言うのは別のお話

 

 

 




次回はネギは登場しないでマギだけが登場する話です

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