堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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まずは謝罪から入られせてもらいます
今回凡ミスで話をすっ飛ばして投稿してしまいました。
ということで今回は『オスティアへ向かえ!』と2話分投稿します。
変な投稿をしてしまい申し訳ありませんと同時に今後も私の作品を見ていただければ幸いです。



最強に弟子入り!

 マギとネギは街から大きく離れた場所で年齢詐称の魔法を解除し、何時もの姿へと戻る。その傍らには同じく姿を15歳に戻した千雨(獣耳)とあやか、そしてマギウスが居る。

 向かうはラカンの元である。

 

「その、ラカンという方はどういう人なんでしょうか?」

 

 あやかはラカンの事は何一つも知らないので、マギ達に聞いてみる。

 

「本当だったらメガロメセンブリアのゲートポートで会う予定の人でした。けどあの事件のせいで会えずじまいでした」

「それがあの事件で会えずじまい。この前会ったのか偶然なのか、はたまた俺たちの事を闘技大会で知ったのか、まぁ真相は分からずじまいだがな」

「あたしも見たけど、正直強いんだろうけど、胡散臭いというかいい加減というか、正直信頼出来るかは難しいな」

「まぁクウネルさんとは違ったベクトルって感じだな。でも悪い人って感じではなさそうだ」

 

 マギと千雨はラカンと少し話してはいるので、その中での彼の事をそう説明した。

 道中襲われない様に警戒しながら、マギ達はラカンが居るであろう場所に到着した。そこは何かの遺跡のようで、巨大な塔とオアシスの景観が中々の絶景となっていた。

 

「まぁ、素敵な所ですわね」

「このオアシスにラカンさんが」

「まぁ探してみるか」

「そうするか」

 

 オアシスの中に入り、ラカンの姿を探す。

 暫くオアシスの中を歩いて湖に到着した。そしてその湖畔にラカンが湖に向かって立っていた。

 その姿には闘気が満ちており、真剣味を感じる。マギ達が来るまで修行でもしていようというのだろうか。すると

 

「覇王!!」

 

 突如ラカンが叫びながら妙な構えをし始め

 

「炎……熱……」

 

 と思いきや今度は腕を前に出してスライドしたと思いきや

 

「轟竜!! 咆哮!!」

 

 空を切り、殴り

 

「爆烈閃光魔神斬空羅漢拳!!!」

 

 かなり長い技名であろうものを叫びながら正拳突きをするラカン。長い技名で正直語呂も悪いが威力は本物で拳圧だけで湖の水面が轟音を出しながら爆ぜた。

 あまりのでたらめな力にネギ、千雨、あやかは呆然としており、マギも黙ってラカンを見ていた。

 

「……くッ!!」

 

 こちらに気付いていないラカンは納得しておらず歯を食いしばっていた。

 

「……葱拳!! だめだ! これも語呂が悪い! それに決めポーズに入る時間もねぇ!!」

 

 その後も何か叫びながら正拳突きを続けるラカン。湖は何度も爆ぜている。

 

「駄目だ駄目だ! こんなネーミングじゃとても俺印の必殺技は名乗れねぇぜ!!」

 

 と何処から持ってきたのか黒板に必殺技の名前を書き殴る。やってる事はおふざけにしか見えないがいたって本人は真面目であった。

 

「クソ! そろそろ締め切りだ! だが燃えてきたぜ! そもそも漢字に拘りすぎたのがまずかったか!? それに普通な右ストレートっていうのも味気ねぇ! なんかないのか斬新な……ホラあんだろうがどっかのうんちゃら破みたいにビームみたいなのを出す、そうそれこそ全身で……」

 

 そして何かを掴んだのかピタリと止まるラカン。そんなラカンを何処かドン引きな目で見ている千雨。

 

「全身、そうだ! それだよ!!」

 

 そう言ってラカンはまた何か必殺技を繰り出そうとしている。

 

「エターナル────」

 

 無駄に洗練された無駄な動きでポージングをしながらラカンは全身に魔力をため

 

「ネギッ フィーバー!!」

 

 体を大文字にし、まさに全身から出た魔力の奔流がそのまま遺跡の小山に当たり、次の瞬間には魔力が爆ぜて小山を包み込んでしまい、小山のてっぺんを消滅させてしまった。

 爆風の風圧で飛ばされそうになるが、呆然としながらラカンのめちゃくちゃなバグっぷりに声が出ない千雨とあやか。

 

「お、おぉぉぉ……テキトーに全身から光線を出してみたが、まさかこれ程の威力とは」

 

 しかもテキトーに出したというぶっ飛び具合にもうこれ以上考えるのはよそうと思った千雨であった。

 

「完成だ! 奴の息子、ネギへの新・必殺技がな!!」

 

 頼んでいないのに勝手にネギの新必殺技を思案していたラカン。あまりのはじけっぷりにかえって心配になる千雨。本当にこいつに修行をしてもらって大丈夫なのだろうか

 

「ネギ先生、本当にあの人に師事していただいて大丈夫なのでしょうか?」

「あたしも反対だ。ああいうタイプはこっちの都合を考えないで事を進めるタイプだ。下手な事しないで本来の目的の親父さんの情報を聞いてずらかろう」

 

 あやかは心配になる。今までにない破天荒な振舞ぶりを見せるラカンを見て千雨もラカンと付き合うのは止めようと反対する。が当のネギは

 

「あやかさん、千雨さん覚えていますか? 今の僕に足りないのはアホっぽさという事を」

「え、えぇそうコタロー君が言っていましたわね」

「おいネギ先生まさか」

「今、僕が師事するとしたらこの人しかいない気がします!!」

 

 ネギの決意は固いようで、今すぐにラカンに師事してもらおうとしていた。

 

「ちょ! マギ先生! ネギ先生を止めてください!!」

「そうだよマギさん! このままだとネギ先生がバカっぽくなるぞ!!」

「いやぁ、こうなったらネギももう止まらねえだろ」

 

 だから諦めろとと優しくあやかと千雨に言い聞かせるマギであった。

 

「ラカンさん!」

 

 ネギはラカンへ声をかける。ラカンもネギの声でネギに気付いたようだ。

 

「おぉ! 来たな坊主! はっは正体はホントにガキだったみたいだな! さっそくだがお前専用の新・必殺技が今完成した所だ。今なら3割引きで特別に売ってやるぜ!!」

「いえ、その技はちょっと。ラカンさんしか打てなさそうですし……」

「えー何だよ金ないのか? ローンでもいいぞ?」

「そこまでにしてくれよラカンさん。今のネギじゃアンタのセンスには到底ついて行くのは厳しいだろうからさ」

 

 傑作なんだけどなと黒板に『エターナル・ネギ・フィーバー』と書いて使用方法も書いて残念そうにしているラカンにそう言うマギ。

 

「お前も来たなマギ。悪いがお前の新必殺はまだ作ってないんだ。すまん、出来上がったら詫びとして5割で売ってやるよ」

「魅力的だが遠慮するよ。アンタのセンスは凄いけど俺には到底理解出来なさそうだ」

 

 ちぇーと残念がるラカン。何というかとても分かりやすい人だなぁと思うマギ達。そんな事よりも

 

「ラカンさん、僕を、僕を鍛えてください! 僕に戦い方を教えてください! 時間がないですが強くなりたいんです!」

 

 ネギがラカンへ弟子入りを懇願し、ラカンもフッと笑みをこぼしながら

 

「俺の修行はキツイぜ。それでもやるかい?」

「構いません! どんな修行でも耐えて見せます!!」

 

 間髪入れずに耐えると宣言したネギを見て、笑いながらネギの頭に手を置いてわしゃわしゃと力強く撫で回した。

 

「随分素直な奴じゃねぇか。奴とは正反対だな。タカミチの言った通りだな。それでお前さんはどうするんだマギ?」

「あぁ。俺も頼みたい。それこそアンタを超えられるぐらい強くならねぇと俺はまた大切な者を護り切れない。それだけはもうたくさんなんだ」

「マギさん……」

 

 まだ皆を護れなかったことを引きずっているのか千雨が心配そうにマギを見ると

 

「はっはっはっはっは! 俺を超すと来たか!! いいぜ! それぐらい大きく出ないと面白くはねえわな!!」

 

 そう言ってラカンはマギの背中をばんばん叩く。あまりの威力にマギは前のめりに倒れそうになるのを踏ん張ってラカンを睨みつけた。

 

「あのーラカンさん、僕も今まで以上にもっともっと強くなりたいんですが……」

「いいぞいいぞ! お前らそん位欲張りなほうがこっちも面白い! 気に入ったぜぼーず共!!」

 

 強さに欲深いマギとネギが面白いのか豪快に笑うラカンであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今から20年前、魔法世界では未曾有の危機に瀕していた。

 些細な誤解と諍いから始まった争いが世界を南北に分けるほどの大きな戦へと発展してしまったのだ。

 そんな争いから無辜な民を護るために、颯爽と現れた男たちが居た。名は『紅き翼(アラルブラ)

 そのリーダーこそ、マギとネギの父であり、言わずと知れたサウザンドマスター、ナギ・スプリングフィールド。若干14歳で千の呪文を操ったという最強の魔法使い。

 このかの父であり、神鳴流剣士の近衛詠春。元政府側にいた無音拳の使い手ガトウ・カグラ・ヴァンデンパーク。その弟子であるタカミチ。その他etc.

 そして千の刃の男であり、伝説の傭兵剣士。自由を掴んだ最強の奴隷剣闘士。サウザンドマスターの唯一にして永遠の好敵手。勝敗は498対499。

 

『敵が多すぎるぜ』

『あぁ』

『二手に分かれるか』

『だな』

 

 敵に囲まれながらも不敵な笑みを崩さないナギとラカン。

 

『無茶やってくたばるんじゃねえぞガキ。てめぇとの決着はまだついてないんだからな』

『あんたこそなジャック』

 

 互いの健闘を祈りながら敵に向かって突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

「────そう、それが俺ジャック・ラカンだ!!」

 

 上記の『紅き翼』の説明はラカンの語りであり、あやかとネギは拍手をしながらラカンの話を聞いて、千雨は退屈そうに溜息を吐いてマギは黙ってラカンの話を聞いていた。

 

「なんだ、嬢ちゃんは興味は薄そうだな」

「まぁあたしはそこまで興味ないっていうか、まぁアンタの事だから多少盛ってるんじゃないかと思いながら聞いてたところだけどな」

「ぼっ僕は興味あります! 父さんの永遠のライバルっていう話だったですけど、もっと詳しい話を聞きたいです!」

「ダメだ」

 

 間髪入れずにダメと言われショックを受けているネギをからかうように

 

「俺の昔話を聞きたいならタダじゃあ聞けないぜ。10分聞いて100万は貰わねぇと割にあわん。それぐらい俺の昔話は大スペクタクルだからな」

「ええ!? 100万!!」

「んな昔話で100万ってぼったくりじゃねぇか」

「心配ご無用ですわネギ先生! 100万程度ならこの雪広あやかがお支払いいたしますわ!」

「落ち着けあやか。俺らの事なんだからそんな大金を請け負う必要は無いんだぞ」

 

 令嬢であるあやかがそれぐらい払ってやると暴走しそうになったところをマギが止めた。

 一回昔話は置いておいて、千雨が何故ラカンがメガロメセンブリアに来なかったのか聞いてみた。

 

「ラカンさん、アンタはあたしらがこっちに来た日に会う予定だったんじゃないか? それが何でこんな田舎に居るんだよ?」

「あぁそうれなぁ。実は……すっぽかした」

「「ええ!?」」

「いやすっぽかしたって……」

「いやホラメガロメセンブリアって遠いじゃねーか。それにだりーし、メガロメセンブリアって名前も長いし」

「名前が長いって理由にならねえだろ」

 

 堂々とすっぽかしたとのたまったラカンにネギとあやかは目を見開いて驚き、すっぽかしたラカンに呆れる千雨に、変な言い訳をするラカンにツッコミを入れるマギ。

 

「タカミチからの連絡でナギの息子が来るっていうからそりゃ行こうと思ってたんだけどな。何分10年は隠居してたから人里に出るのがおっくうでよ。と思ったらお前らの方から近くまでやって来やがった! いや、人間万事塞翁が馬! 何が起こるか分からねぇな!!」

 

 またも豪快に笑いながらネギをばしばし叩くラカンにもう千雨の信用度はゼロに等しかった。

 

「ごっ豪快な方なんですね」

「いやただ単に無責任なだけだろ。約束すっぽかした最低野郎じゃねえか」

「何というか、クソ親父の友達って、皆癖が強いんだな……」

 

 はぁと深いため息を吐くマギと千雨とあやかであった。3人のしらっとした視線に気づいたラカンはその空気を払拭するかのようにネギと対峙し

 

「そんじゃあいきなりだがテストでもするか。お前の力を見せて見ろ。全力で俺の腹を撃ってこい!!」

「はっはい! でも……」

 

 構えるがいきなりラカンの腹を撃てと言われて戸惑うネギだが

 

「いいから撃って来い! 情けないパンチなら修行はなしだ!」

「! はっはい!」

 

 修行は無しと言われ否応なしにネギは魔力を最大出力で解放するが

 

「違う!!」

 

 ラカンが求めていたのはそれではなかったようだ。

 

「闘技場で使っていたあの技、あれが今のお前の必殺技なんだろう? あれだ、あれを撃って来い」

 

 桜華崩拳、あれを所望しているようだ。しかしネギは戸惑う、闘技場で出していた時はかなりセーブしている。

 

「それにネギ先生はこっちに来てかなり力を付けてきてるし、学園祭で高畑先生と戦っていた時よりも威力は上がってるはずだろう。本気でやったらいくらなんでも」

 

 千雨もラカンがただじゃすまない事を危惧しているが、ラカンは不敵な笑みを浮かべている。

 

「嬢ちゃん、俺をタカミチみたいなぼーやと一緒にするんじゃないぜ。いいかぼーず、俺はお前の親父よりも強いとは言わねぇ。まぁ同じぐらいなのは確かだがな。で、お前が憧れている親父がお前みたいなひよっこがちょっと思いついて編み出したオリジナルの技でくたばるようなやわな奴だと思うか?」

「ッ!」

「どうだぼーず、最強の魔法使いっていうのがどういうものか試してみろよ」

「ああああ!!」

 

 迷いが無くなったのか、ネギは100は超えるだろう魔法の矢を右腕に収束する。ラカンもネギの力に感心しているようだ。

 

「ネギの奴あれ程までに魔法の矢を収束することが出来るようになったのか……!」

 

 マギもネギの成長具合に感心して、そして

 

「桜華崩拳!!」

 

 ネギの今出せるであろう最大威力の桜華崩拳がラカンの腹に直撃した。そのあまりの威力に衝撃がラカンの腹を突き抜け、そのまま先程ラカンが行っていた技と同じくらいに水面が爆ぜている。

 

「ネギ先生、物凄い力です!!」

「ネギもあれからかなり力をつけたみたいだな」

「というかあのおっさん大丈夫だよな。かっこつけた結果ミンチなんて結果になってないだろうな」

 

 水面が爆ぜた結果、濃霧のようになっておりラカンの姿が見えないせいで安否が分からずじまいだった。

 暫くすると目の前が晴れて、ぴんぴんしているラカンの姿が見えた。

 

「すごい! 無傷だ! さすがラカンさんだ────」

「ぐほぁ!!」

「ラカンさん!?」

 

 無傷というわけでもなく、口から盛大に血を吐くラカンに思わず吹き出すネギ。なんてことないただラカンがやせ我慢をしていただけであった。

 

「いてぇじゃねぇかコノヤロー!!」

「もろんぱ!!」

 

 さっきは本気で撃って来いって言ってたのに逆切れしたラカンのアッパーカットがネギの顎に入り、そのままネギは天高く打ち上げられてしまうのだった。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!! ネギ先生!!」

「あぁわりぃ! 大丈夫かぼーず!?」

「なぁマギさんや、あの人を師匠にして大丈夫かな」

「そうだな、俺も大丈夫か心配になってきたよ」

 

 ネギが殴り飛ばされ、あやかが悲鳴を上げ、ネギの魂が天に上るのを介抱して必死に押しとどめるラカンと、ラカンを師匠として師事して大丈夫かと心配になる千雨とマギと言った地獄絵図が広がっていた。

 というか、本当に大丈夫なんだろうか……

 

 

 

 

 

 

「────いやぁわりぃわりぃ! 反射的に殴っちまったぜ。まぁ合格だ。俺に血反吐を吐かせるなんて大したもんだぜ」

「あ、ありがとうございます!」

 

 皆の介抱のおかげで一命を取り留めたネギは無事にラカンの弟子入りを果たした。次はマギである。

 

「よしマギ、お前も俺の腹を全力で撃って来い! ……って言いたいだけどな、お前の本気の一撃を喰らったら流石の俺もただじゃあすまないかもしれねえ。だから、さっき俺が消し飛ばしたあの小山に向かって撃て」

「……分かった」

 

 マギは四つん這いになり、神経を集中する。何度これを使っていても邪念や雑念が混じってしまうと意識が持っていかれてしまいそうになるからだ。

 

「SWITCH ON BERSERKER LEVEL……40!!」

 

 マギの体が闇の魔法を纏い、力が段々溢れてくるが

 

「もっとだ! マギ、お前それはまだ自分でも抑えられるだろう? 俺が求めてるのはお前の限界、ギリギリの限界だ。それを俺に見せてみろ!」

「っ! ふざけんなおっさん! アンタ何も知らねえから言えるんだ! その魔法は少しでもレベルがマギさんの心身を不安定にさせるんだ! あたしや雪姫さん達が心配してるのを知らないで勝手な事言うのも大概に────」

「いいん、だ千雨……」

「! マギさん!?」

 

 責め立てようとする千雨をマギが止める。

 

「ラカンさんの言う通り、だ。俺は今から強くなろうとしてるのに、俺自身の限界を見せないで何が強くなるだ。ただ、ラカン、さん」

「何だ?」

「俺が暴れたら容赦なく止めてください」

 

 ふっとラカンは笑いながら

 

「あたぼうだ。ガキの癇癪を止めるのは大人の役目だ。だから、思い切りぶちまけてみろ」

「ありがとう、ございます。すうぅぅぅぅ……LEVEL……60!!」

 

 マギは今自身が出せる限界値60まで上げた。身体中に激痛と不快感が駆け巡り、マギは押し潰されそうになるが

 

「UUUUUUUUU…………GAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

 雄叫びを天に向かって吠え

 

「マギウス・リ・スタト・ザ・ビスト!! 来たれ炎の精闇の精 闇よ渦巻け燃え尽くせ地獄の炎!!」

 

 マギの右腕に闇の業火の魔力が集まる。今まで見たことない程の禍々しさだとネギが旋律していると

 

「……やっべぇ、ちと煽りすぎたか」

「ラっラカンさん?」

 

 冷や汗を流すラカンを見て不安になっていると

 

「ネギ、嬢ちゃん2人俺に掴まれ。いいか絶対に離すんじゃねえぞ!!」

「え、ええ?」

「おっさんやっぱやらかしたじゃねえか!!」

『ちう様私が壁となります』

 

 あやかは今一状況を読み取れず、察した千雨は大声でラカンを貶しながらもラカンに必死に掴まる。そしてマギウスに障壁展開のコマンドを送り、マギウスは両腕から魔法障壁を展開した。

 ラカンも自身のアーティファクトの『千の顔を持つ英雄』で剣のシェルターを作った。そして

 

「闇の業火!!」

 

 マギの右腕から今まで見ない最大の大きさの力強い闇の業火が放たれた。

 そして、形だけを保っていた右腕のガントレットは

 ばきんっと鈍い音を立てて砕け散り、残骸がパラパラと落ちていく。

 闇の業火は真っ直ぐ小山に向かっていき、そのまま直撃すると

 先程のエタノール・ネギ・フィーバーが霞むほどの爆音熱量とキノコ雲が立ち上った。

 

「「「────────────!!!」」」

 

 ネギ、あやか、千雨が悲鳴を上げているが、轟音のせいで聞こえなかった。

 暫しマギの放った闇の業火の熱波と衝撃波に耐えること数分、剣のシェルターを解除して見た目の前の光景は

 

「「……………………」」

「いや、ここまで来たら戦術兵器じゃねえか」

 

 小山は完全に消滅しており、小山があった所には巨大なクレーターが出来ていた。

 

「……どうだラカンさん、俺の限界の一撃、ご満足いただけたか?」

 

 すんでのところで解除したことで、マギは何とか暴走することなく解除してからラカンと向き合った。

 ラカンは暫く黙っていたが、不敵な笑みを浮かべながら

 

「あぁ、上出来だ」

 

と満足げにそう答えた。こうしてネギとマギはラカンに己の今の限界の力を見せる事が出来たのであった。

一方ラカンの心情はというと

 

(……やばかったな。もしマジで暴れられたら俺の腕一本は代償になってかもな)

 

内心、おっかなびっくりの冷や汗ものであったという

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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