堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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学校が始まりテンションはがた落ち…
何とかできました。今回でオリジナルの話は終わりです
それではどうぞ


はやく長期休み来ないかな…


自由になった吸血鬼②

 マギに優しく抱きしめられながら泣く事数分流石に恥ずかしくなったエヴァンジェリンはガバッとマギから離れた。

 そしてマギにこの事は誰にも言うなよ!と目で訴えかけた。マギは別に言うつもりなど毛頭も無くメンドイという事もあり黙って頷いていた。

 …と言っても茶々丸が黙ってマギとエヴァンジェリンの抱擁を録画していたのだが、マギとエヴァンジェリンは知る由も無かった。

 マギはもう一度立ち上がろうとしたが、今さっき起き上がったばかりかフラフラとしてしまい片膝をついてしまった。

 

「おい大丈夫なのかマギ?」

 

 エヴァンジェリンは心配そうにマギの様態を尋ねた。マギはヤベェと苦笑いしながら頬を掻くと

 

「やっぱ血が足りないのと寝過ぎたせいだな。というかさりげなく言っていたが俺って7日も寝てたのか。そりゃ体は衰弱するわけだ」

 

 マギは再度自分の状態を確認した。ところでと改めてマギはこの部屋を見渡した。気を失う前まではエヴァンジェリンの家の地下室に居たはずだが此処は異質な場所だった。

 

「なあエヴァンジェリン、此処は何処なんだ?なんで俺はこんな所に居るんだ?」

 

 とエヴァンジェリンに尋ねるとエヴァンジェリンは簡潔に

 

「簡単に言ってしまうと此処は私の別荘だ」

 

 別荘?マギはその言葉に首を傾げてしまった。

 

「別荘ってどういう事だよすまねえがもっとわかりやすく説明してくれ」

 

「お前を助けるために慌てて掘り出したんだ」

 

 掘り出した?ますます分からなくなり頭を抱えたマギ。考える事は苦手でメンドイからと余り頭を使わなかったのが災いしたようだ。頭を抱えたマギを見て呆れたように溜息を吐いたエヴァンジェリン。

 

「此処は簡単に言えば本当の世界じゃない。かつて私が魔法で造った魔法アイテムの一つだ」

 

「って!これが魔法アイテムなのかよ!?さすがはエヴァンジェリンって感じだな…」

 

 とマギが唖然としているとエヴァンジェリンは胸を張って得意げな顔をした。そして得意げにこの別荘の事を説明した。

 

「この別荘は特別な魔法で造られていてな、こっちの1日は外の世界でたった1時間しかたっていないのだ」

 

「という事は俺は此処で7日も寝ていたって事は外じゃ7時間しかたっていないという事かよ!?」

 

 それを聞いてマギはさらに愕然としてしまった。これが本物ではなく造られた物と聞かされた時よりも驚いてしまった。

 

「流石にお前を私の部屋で7日間も寝かせるのは不味いと思ってな。急いでこれを掘り出したから骨が折れたぞ」

 

 エヴァンジェリンはフンと鼻を鳴らしながらそう言った。そんなエヴァンジェリンを見てマギは徐にエヴァンジェリンの頭を撫でた。

 

「いッ行き成り何をする!?」

 

 エヴァンジェリンは頭を撫でられ顔を赤くして驚いていると、マギはエヴァンジェリンにありがとなとお礼を言った。

 

「俺を助けるために態々掘り出してきたんだろ?ありがとな感謝してるぜ」

 

 と素直にお礼を言われたのが気恥ずかしかったのかエヴァンジェリンは顔を赤くしながらそっぽを向いた。

 

「お前言っていたじゃないか。今度の修学旅行一緒に行こうと。お前が死んでしまったら意味が無いじゃないか」

 

 エヴァンジェリンがそう呟いたのをマギはああそうだったなと頷いて

 

「だったら忘れられない楽しい思い出にしてやるよ。光栄に思えよ何時もだったらメンドイって言いながら手ぇ抜く俺がこんな事言うんだからな」

 

 と冗談で笑いかけながらエヴァンジェリンにそう言った。エヴァンジェリンはマギの顔を見て呆けてしまい、無意識にだが、マギの顔に自分の顔を近づけていた。

 

「あのマスター」

 

 と今迄隠れて見ていた茶々丸がエヴァンジェリンに声をかけた。ハッとしたエヴァンジェリンはマギから離れ、茶々丸の方を見た

 

「茶々丸お前何時から其処に居たのだ!?」

 

「つい先ほどです。丁度マスターが目が覚めたマギ先生と抱擁している所を偶然と…」

 

「みッ見ていたならさっさと声をかけろこのボケロボ!!」

 

 とエヴァンジェリンが顔を赤くしながら強引に茶々丸の頭のネジを回していた。その光景をマギは笑いながら見ていた。

 

「で茶々丸どうかしたのか?」

 

 とマギが茶々丸に如何かしたのかと尋ねた。茶々丸はマギに無事に目が覚めて安心しましたとマギにそう言うと

 

「マギ先生おからだの調子は如何でしょうか?」

 

 と容態を尋ねた。マギは体の調子を確かめるかのように大きく体を伸ばすと

 

「やっぱり体が重く感じるな。それにやっぱ血が足りなく感じる」

 

 と容態を伝えるとでしたらと茶々丸が

 

「ここでもう2日ほど安静にしてみては如何でしょうか?此処で2日ほど過ごしても外ではたった2時間しかたっていませんし」

 

 と提案してくれた確かに此処で少しでも安静にした方がマギ自身良いだろう。

 

「それもそうだな…んじゃお言葉に甘えて此処でゆっくりとさせてもらおうかね」

 

 とマギが大きく伸びをした。此処にもう少し居るとマギが言った途端にエヴァンジェリンが顔を輝かせて

 

「そッそうか!だったら少しだけでもこの別荘を案内してやろう!!」

 

 という事でマギはあと2日(外では2時間ほどだが)別荘で過ごす事となり、ゆっくりと休養しながらも別荘の中を案内させてもらったのだった。

 

「そうだエヴァンジェリン。今日からエヴァって呼んでいいか?長すぎて全部言うのもメンドイからさ」

 

「なんだその取ってつけたような言い方は!?」

 

「だってさエヴァンジェリンってなんか固いイメージがあるじゃん?それにエヴァってなんか柔らかく感じるし響きもカワイイじゃん」

 

「かかかかカワイイだと!?」

 

 とこんなやりとりもあり、マギはエヴァンジェリンの事をエヴァと呼ぶことになったのだ。

 

 

 

 

 

 別荘の外に出たマギ。辺りは真っ暗になっていた。エヴァンジェリンの家に行ったのが確か午前10時位で呪いの解除に成功したが意識不明でエヴァンジェリンの別荘で7日ほど寝ており、無事に目が覚めて休養をかねて2日ほど別荘に居て、時間的には7時間と2時間で9時間となるから今の時刻は午後の7時位になるだろう。

 この時間帯ならネギ達も心配する事は無いだろうが早く寮に帰らないといけない。マギは寮へと向かった。

 

「しかし凄かったなエヴァの別荘は…流石はエヴァってか」

 

 とマギは改めてエヴァンジェリンの別荘に凄さを実感していた。

 休養と体力を戻す事という事で別荘の中を案内してもらったのだが、別荘の中はまるで高級リゾートホテルを思い浮かべるかのようだった。

 大理石で造られた風呂やプールにサウナにエステなどのマッサージの他にビリヤードやダーツなどの娯楽施設もあり。

 それ以前に別荘自体が巨大な塔となっており真下は巨大な湖が広がっていた。

 別荘には茶々丸の姉達(ロボットではなく人形)がメイドの恰好をしており、マギとエヴァンジェリンの世話をしてくれたのだった。2日間の休養はまるで天国だった。

 

「だけども別荘にはまだ種類があるって言っていたな…」

 

 今回マギが過ごしていた別荘はほんの一部でまだ種類は有るそうだ。あれよりも凄いのがまだあると考えると想像がつかない。

 

「しかしこれで俺が授業が無いときとかはあそこでゆっくりとしてられるな」

 

 とマギはさっそく自分が授業が無い時にあそこを利用するつもりのようだ。そこら辺は抜け目が無いようである。

 

「…ん?」

 

 とマギが歩いていると前方から誰かが歩いて来る足音が聞こえた。それも複数も誰だろうと思っているとタカミチだった。

 

「おおタカミチじゃん。久しぶりだな~最近見かけなかったぞ」

 

 とタカミチに久しぶりと挨拶をしたが、タカミチからは返事は無かった。マギはアレ?と思いタカミチに近づいてみるとタカミチは複雑な表情をしていた。

 

「おいおい如何したんだよタカミチ?そんな気難しい顔して。何かあったのか?」

 

 とマギがいつも通りの態度でタカミチに聞くと、マギ君…タカミチは重々しい口調で口を開いた。次に言った事は

 

「今日のついさっきにエヴァンジェリンの登校地獄の呪いと魔力を封印している結界が破壊されたんだけど、マギ君は何か知っているかい?」

 

 と聞いてきた。マギはんだよその事かと頭を掻きながら

 

「それだったら俺がぶっ壊しちまったよ。いい加減エヴァを縛り付けるのは可哀そうだと思ってな」

 

 とあっけらかんにそう答えると、タカミチがそうか…と呟いた。マギはタカミチの態度を見て不思議そうに見ていたその時

 

 

 

 ガサッ! ガサッ! ガサッ! ガサッ!!

 

 

 

 マギの周りにあった茂みから行き成り眼鏡を掛けた長髪の女性が刀を構え、サングラスをかけた中年の男性が拳を構え、褐色の男性がナイフと拳銃をマギに向けて、褐色のシスターが十字架をマギに向けてマギの4方向をこの4人が囲む形でマギに立ちはだかる。

 その他にも周りから何十人かの学生やら先生らしい大人たちがマギを取り囲むかのような形となっていた。

 

「…んだ此奴らは?」

 

 マギも気配を感じられずに動けなかった。これがタカミチと学園長から聞いていた魔法先生と魔法生徒なのだろか。

 とりあえずは何も抵抗もしないのが良さそうだろうと判断したマギ。

 

「今からマギ君を学園長の元へ連れて行く。何も抵抗をしないでくれマギ君」

 

 と学園長の元へ連行される事となったマギ。マギはやれやれだぜ…と呟く。

 

「全く…メンドイ展開になりそうだなこれは…」

 

 と面倒くさそうな溜息を吐きながらマギは学園長の元へ連行されるのだった。

 

 

 

 

 

 学園長室にて

 学園長とマギが対峙していた。マギの後ろにはタカミチや先程マギを取り囲んでいた4人の先生とその他の先生や生徒が緊張の表情で傍観していた。

 マギは何時も通りな感じで時々欠伸をしながら頭を掻いていたが、学園長は顎鬚を弄っていたが何時ものような飄々とした態度は今回はなりを潜めていた。

 沈黙が続いていたが、学園長がその沈黙を断ちさっそく本題へと入った。

 

「それでさっきタカミチ君から聞いたのじゃが、エヴァンジェリンの呪いと封印の結界を破壊したのはマギ君だと言うのは間違いないのじゃな?」

 

「あぁ間違いないぞ」

 

 とマギがあっけカランにそう言うとマギの後ろに居たタカミチ以外の先生や生徒の殆どがザワザワと騒がしくなった。

 そんな光景を見ていたマギは頭を掻き呆れながら

 

「んだよエヴァの呪いをぶっ壊しただけなのに大げさだな」

 

 とざわつきに呆れたマギがそう言っていると

 

「大げさな事ではない!!」

 

 と先程マギにナイフと拳銃を向けていた褐色の男性が興奮しながら叫んでいた。マギはうわぁ~絶対にメンドイ奴だなコイツ…と言う目で褐色の男を思わず見てしまった。

 

「これガンドルフィーニ君、少しは落ち着かんか」

 

 学園長が褐色の男性ガンドルフィーニを落ち着かせようとしたが、ガンドルフィーニは興奮が収まらない様で

 

「これが落ち着けますか学園長!?彼がマギ君が麻帆良に封じていた大悪党の吸血鬼の呪いと結界を破壊したんですよ!?これが落ち着いていられますか!?」

 

 とガンドルフィーニは興奮したまま学園長に問い詰めた。そんなガンドルフィーニをなんとか落ち着かせようとする学園長。

 

「しかしマギ君。ガンドルフィーニ君や他の魔法先生や生徒も考える事は一緒じゃ。どうしてエヴァンジェリンの呪いを破壊したんじゃ?」

 

 と真剣な目でマギを見ながら理由を尋ねた。タカミチは黙ってマギが何と言うか見守っているとマギは

 

「別に深い意味は無いぞ。15年もこんな所に縛られていたら可哀そうだと思ったし、クソ親父が呪いをかけてそのままほったらかしで居なくなっちまってそれは息子として申し訳ないと思った。それだけだ…まぁ強いて言うなら呪いぶっ壊す時に血を流し過ぎたせいで死にかけたけどな」

 

 そうマギが答えると先程よりも先生や生徒達が騒ぎ出す。ある者はありえないと叫び、またある者は馬鹿な事をとマギが行った事を罵った。

 流石にトサカに来たマギは先生や生徒を睨みつけた。

 

「何だよテメェ等。エヴァの事に何か文句でもあるのかよ?」

 

 怒気の孕んだ視線に実力がマギより下の生徒達は一斉に目を逸らしたりしたが一人のウルスラの生徒だけはマギを力強い目で見ていた。

 

「マギ先生、貴方の言っている事は間違っています!!」

 

 ウルスラの生徒がマギを指差して間違っていると叫んだ。そのウルスラの生徒の後ろにその生徒をお姉様と心配そうにハラハラしながらその生徒を見ていた。

 

「誰だテメェは?それと俺の言っていることが間違ってるって?」

 

 マギはウルスラの生徒の名前とマギの言っている事の何が間違っているのかを尋ねた。

 

「高音・D・グッドマン、ウルスラ2年。先程言った事は此処に居る人たちの殆どが思った事です。私も親から聞かされました。闇の福音と呼ばれていたあの吸血鬼は600年も生きていて今迄人の生き血を吸っていたのです。それを貴方があの吸血鬼を封じ込んでいた呪いを破壊してしまった。吸血鬼を自由にしてしまったらこの麻帆良が危険に脅かされることになります。一刻も早く今一度吸血鬼の力を封印すべきです!!」

 

 と高音の訴えに頷く者やそうだ封印すべきだとそういう者も出始めた。学園長やタカミチは何も言わず、マギを見ていた。マギはどうやって対処するのだろか。

 黙っていたマギは成程な…と呟いた後に頷くと高音を見た。

 

「高音。お前は親からエヴァンジェリンの事を聞いてエヴァンジェリンは血も涙も無い悪魔だって言いたいんだな?」

 

「そうでしょう!?吸血鬼は人を襲う化け物!それは常識と言えるものです!だからそんな化け物は封印すべきなのです!!」

 

 と高音の訴えを又聞いてマギは成程成程なと何度か頷くと

 

「それじゃ高音や他の奴はエヴァンジェリンが風邪で苦しそうにしている所を見た事あるか?」

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 高音は思わず間抜けな返事をしてしまった。この人は行き成り何を言ってるんだ?と内心で思った高音。

 

「アイツって偶に子供っぽい所が有るし、ムキになったりして変に年上ぶったりしてヘマしたり変な所で泣いたりしてな。意外と可愛い所があったりするんだぜ。この前だって紅茶の淹れ方も知らないでムキなって結局俺が淹れるはめになったんだぜ…笑えちまうよな」

 

 マギがエヴァンジェリンの事を高音や周りに居た者達に教え始めた。

 

「そッそれが何になると言うんだ!?」

 

 ガンドルフィーニはマギが言いたい事が今一分からなかった。つまりだとマギが

 

「アンタ達は親に聞いた話やエヴァが過去に何をやっていたという出来事…過去のエヴァしか見ていない。だが俺は今の麻帆良学園中等部の3年A組エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルとしか見ていない」

 

 マギがそう言うとガンドルフィーニは認められないのかバカな!と叫びながら

 

「あの吸血鬼が600年も生きて人を襲ったのは事実!その中には罪のない人もいるはずだ!」

 

 ガンドルフィーニの訴えにマギはうるせぇなぁと呟きながら頭を掻くと

 

「そんな昔の事本当か分かんねえだろうが。だいたいアイツは自分で罪のねぇ人間は襲わなかったって言ってたぞ。大抵は賞金稼ぎか、人を襲ったりする悪党だって言っていたしよ…なんでも昔の事が正しいとは限らねぇだろうが」

 

「何故だマギ君!何故君はそこまであの吸血鬼の事を信じられる!?あの吸血鬼は君を騙そうとしているのかもしれないのだぞ!」

 

 ガンドルフィーニの叫んだことはある意味正論かもしれないが、マギはエヴァンジェリンの事を信じていた。何故なら

 

「アイツは600年も孤独だったはずだ。考えても見ろよ、アイツは人間だったのに吸血鬼になってしまった。化け物になっちまった者を普通の人間は信じたりしねえさ。アイツは一人孤独に戦っていたんだよ今日までに。だから…俺はエヴァを信じてやるつもりだ。まぁあのクソ親父は如何だったのか分からないけどな」

 

 マギのエヴァンジェリンの事を信じてやると宣言し高音や周りの者は黙っていたが、ガンドルフィーニはまだ認められないのか

 

「愚かな…マギ君君は愚かな選択をした!君のお父様が聞いたらさぞや悲しむだろう!!」

 

 とガンドルフィーニが言った瞬間、マギの纏っていた雰囲気が変わった。マギは黙ってガンドルフィーニに近づいた。ゆっくりとした歩調で。これはマズイと判断したタカミチは止めようとしたが、学園長がタカミチを手で制止し黙って頷いた。

 そしてマギはガンドルフィーニの目の前に黙って立ち止まった。ガンドルフィーニは黙ってマギが自分の目の前で立ち止まった事に戸惑っていると次の瞬間マギは

 

 

 ドゴォッ!!

 

 

 マギは何の躊躇いも無くガンドルフィーニの鼻に本気の頭突きを食らわした。行き成り頭突きを食らわされたガンドルフィーニは短い悲鳴を上げながら倒れてしまった。

 起き上がったガンドルフィーニの鼻から鼻血が垂れ流れていた。頭突きを食らったガンドルフィーニとほとんどの者が呆然としながらも多少マギから距離を取った。

 

「やれやれ…テメェらはやっぱり俺の事をただのクソ親父の息子としか見ていねぇようだな。だったらここで言っておく。俺は俺だ。あのクソ親父の息子じゃない。マギ・スプリングフィールドだ…テメェらの中に俺の事をまだクソ親父の息子として見てる奴が居たら前に出ろ」

 

 と言いながらマギは親指で自分を指差した。

 

「それとテメェ等の中にまだエヴァの事を封印しようとするやつがいれば…俺はテメェ等を本気でぶちのめす」

 

 マギがそう宣言した瞬間眼鏡の刀を持った女性と黒人のシスターや高音とほとんどの者が攻撃の構えを取った。まさに一触即発といった所だが

 

「やめい!!」

 

 学園長の鶴の一声に攻撃の構えを止め、一斉に学園長の方を見た。学園長はうむと一回頷くと

 

「マギ君の言いたい事はよく分かった。ではこうしようかのう。マギ君がエヴァンジェリンを監視するんじゃ。彼女もこれ以上悪さをするとは思えんがもしもじゃ、彼女が又悪事に手を伸ばそうなら今度は彼女の力を封印するじゃろう。マギ君もこの条件で構わんかのう?」

 

 学園長の提案にマギは納得したのか

 

「分かったよジーさんの提案を飲んでやるよ」

 

「学園長!私は納得できません!一刻も早く吸血鬼を封印すべきです!」

 

 とガンドルフィーニは納得できないでエヴァンジェリンを封印すべきだと学園長に訴えかけたが

 

「ガンドルフィーニ君、これじゃ平行線じゃ。今はわしの提案に納得してくれないかのう?」

 

 と学園長の力強い目を見てガンドルフィーニは渋々と納得したようで黙って頷いた。

 

「他の先生や生徒も納得しれないかのう?」

 

 と学園長が尋ねても誰も反論する事が無かった。

 

「うむそれじゃこの話は此れにて終わりにするかのう。では解散じゃ」

 

 と学園長がそう言い納得していない者もいるが、エヴァンジェリンの件はマギがエヴァンジェリンを監視すると言う形で終わったのだった。

 

 

 

 

 

 魔法先生と生徒が居なくなって学園長室に残ったのはマギとタカミチに学園長だった。

 

「悪かったなジーさん。おかげでメンドイ目にあわなくて済んだぜ」

 

 マギが学園長にお礼を言った。学園長はまったく…と呟きながら

 

「そうやって我を貫き通す所はナギにそっくりじゃのう」

 

 と呆れていた。

 

「でもすまないねマギ君。僕もエヴァンジェリンの封印は流石にやり過ぎだと思ったけど余りそういう事が言えない立場に居るからね僕は…」

 

 タカミチと学園長はどちらかというとエヴァンジェリンの事を悪くは思っていないのだが、立場が立場なためそう言った事が言えないのだ。

 

「しゃあねえだろ。タカミチとジーさんは立場の問題もメンドイだろうし仕方ねえだろ?」

 

 とそう返した。

 

「しかしあの高音って奴といいあのガングロ男といいこの学園の奴らは頭が固いよな~もう少し頭を柔らかく出来ないのかねぇ」

 

「まぁ彼らも頭の固い所が有るけど悪い人たちじゃないんだ。そこまで悪いように言わないでくれ」

 

 とタカミチが苦笑いしながらそうマギに言うが、マギはやっぱり大衆的な正義っつうのは苦手だなと呟いた。

 

「しかし先程も言ったがマギ君。エヴァンジェリンの事を宜しく頼むぞ」

 

 と学園長に頼まれ、あぁと頷くマギ

 

「エヴァには死ぬまで一緒に居てやると約束したからな。アイツにはもっといろいろと楽しんでもらいたいからな」

 

 と真顔でマギがタカミチと学園長にそう言うと、数秒後にタカミチと学園長は年甲斐も無くニヤニヤとし始めた。

 

「んだよアンタらニヤニヤして気持ち悪い歳考えろよ」

 

 とマギが呆れているとだってマギ君とタカミチが

 

「死ぬまで一緒にって、それじゃまるでプロポーズみたいじゃないか」

 

 

 

 

 

 

 

「…は?」

 

 マギは一瞬タカミチが言った意味が分からなかったが、よくよく考えてみるとさっきの死ぬまで一緒にいてやると言う言葉をよく恋愛物の物語のお約束のセリフだったような…

 そんな事を思い出したマギは急に気恥ずかしくなり、顔を赤くしながらちッ違うぞ!!と必死に誤解をとこうとした。

 

「おッ俺は別にそんなつもりで言ったわけじゃねえぞ!ただそばに居てやろとしてだな…!」

 

 と必死に誤解をとこうとしたが、自分でも何を言っているのか分からず更に墓穴を掘ってしまい

 

「そばに居てやりたいとは、いやはや若いのぉ」

 

「いやはや僕も若い時の彼女の事を思い出してしまいましたよ若いっていいですね~」

 

 とタカミチと学園長はニヤニヤと笑いながらマギを見ていた。ブチリとマギの方から聞こえ

 

「おいジジィにおっさん…今すぐそのくだらない記憶を消してやるから覚悟しろ」

 

 とマギは指の関節をボキボキ鳴らしながらタカミチと学園長に詰め寄った。

 学園長とタカミチは流石にからかい過ぎた様で冗談だよ冗談と笑いながらマギに謝った。

 

 

 

 

 

 こうしてエヴァンジェリンの事だが、何とも締りのない形で解決したのであった。

 

「マギ…はぁ…」

 

「マスター又マギ先生で溜息を吐いてますよ」

 

「はう!うッウルサイウルサイ!黙っていろこのボケロボ!!」

 

 

 

 




次回から原作の4巻に入ります
つまり修学旅行あのネギのライバルキャラが出ます。
あ、ちなみに次章からマギのオリジナル敵が現れます
と言ってもネタなんですが


PS、活動報告を乗せておきますが、ネタバレのような物なので見るのは自己責任です。
見た後に文句を言われても見た人の責任なのでご了承ください
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