堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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今回から新章に入ります
そして活動報告にも書きましたがスライム娘の名前が決まりました
それではどうぞ


~第7章~文化祭準備もいろいろ大変!?
学園祭の出し物を決めるだけでテンション上がる


 イギリスウェールズのネギとマギが住んでいる村の丘にて、ネカネは日本に居るネギとマギから久々に送られてきた魔法エアメールを見ていた。

 

『ネカネお姉ちゃん元気ですか?僕とお兄ちゃんは日本で元気に先生をやっています』

 

「フフ…ネギ、ウェールズに居た時よりも随分逞しくなったのね」

 

 ネカネは魔法エアメールのスーツ姿のネギの姿を見て、前に来たエアメールよりも逞しくなったのを見て微笑んだ。一目で見ただけで分かるのは流石姉であるのかもしれない。

 

『日本に来て4か月経って相変わらず先生の仕事は大変だけど、お兄ちゃんやクラスの皆と一緒に頑張っています。クラスの皆もいい人ばっかりで学校生活にも慣れてきました』

 

 そう言いながら映像のネギはブイサインを見せながら

 

『それでねこの前学校で中間テストがあったんだけど、なんと僕達のクラスが3位だったんだ。皆が頑張ってくれたおかげなんだ。だけどねお姉ちゃんに何時も話しているアスナさんがクラス最下位でね、なんでアタシだけこんなに悪いのよー!って大暴れしちゃって』

 

「まぁ大変ね」

 

 ネギの報告を見てクスクスとネカネが笑っていると

 

『こらぁ!誰が万年最下位乱暴おサルですッてぇ!?』

 

 パジャマ姿のアスナが参上し、ネギの頬を軽く抓り始めた。

 

『ちょッ!あアスナさん、今手紙の録画してるんですよぉ!』

 

『ええ!今録画してんの!?』

 

『はい、お姉ちゃんへ送るメールです』

 

『ちなみにバッチリ撮れてますぜ姐さん』

 

 アスナが慌てはじめたのを、カモがニヤニヤと笑いながらそう教えると、アスナはあわあわと慌てだし

 

『どッどうも初めまして!アタシは神楽坂明日菜って言います…ってアタシパジャマのままじゃない!』

 

 ペコペコとお辞儀しながら自己紹介をするアスナだが、今自分の恰好がパジャマだと気づきまた慌てだす。そんなアスナを見てネカネは元気で明るい子ねとそう評した。

 アスナが撮り直しを要求したが、カモが面白そうだからこのまま送ろうという事で、ネギは構わず話を続けた。

 

『でね他にもエヴァンジェリンさんて言う凄い魔法使いに新しい呪文を教えて貰ったり、くーふぇいさんっていう生徒さんに中国拳法を教えて貰ったりしてるんだ。よくあるカンフー映画で出てくるあんな感じの。今は1日1日がとても充実しています。それでね仕事以外にも一杯大変な事があったんだけど…』

 

 そう言うとネギは無言になってしまった。無言になる事十数秒、ネギはアハハと笑いながら

 

『やっぱりこの話は無し。また今度話すね』

 

 ネカネはネギが自分に隠し事なんて初めてなので驚いたのと、少し寂しく感じてしまった。

 

『それと最後に僕に新しい友達が出来たんだ。小太郎君って言う僕よりも格闘戦が強い男の子なんだ。今度紹介するね…ほらお兄ちゃんもお姉ちゃんに何か喋ってよ』

 

 ネギに呼ばわれ、今度はマギがネカネにメッセージを送る事にした。ネカネはネギの成長を見る事が出来て、マギもどれほど成長したのか楽しみであった。

 だがマギの姿を見てネカネは思わず息を呑んでしまった。ウェールズに居た時はだらけきった生活をしており、何処かだらしなかったマギが、今では体から滲み出る何処か鋭い雰囲気に身震いしてしまった。

 

『よぉネカネ姉、正直今迄のメッセージの時はメンドイって理由でネカネ姉にメッセージを送って無かったけど今今日まで起こった事を話そうと思う。この4ヶ月間いろいろあってネギや俺も成長したと思う。ネギは今迄一人でなんでもこなそうと頑張り過ぎていたけど、今はさっき見たアスナや他の生徒と協力して立派な魔法使いを目指している。俺自身も今迄のだらけきった生活とおさらばして更なる自分への高みを目指しているぜ。それと今迄吸ってたタバコは今は止めてるぜ。弱い自分とはおさらばってな』

 

 タバコを止めた。あれだけ注意しても止めなかったタバコを自分から止めたという事にネカネも嬉しく思った。

 

『とりあえずメッセージに残すのは此れぐらいかな?…あぁ後色々と混乱すると思うけど、俺とネギに新しい家族が増えたから。これはウェールズに帰ったら色々と説明するから。おいネギそろそろ終わりにするぞ』

 

『あぁうん分かったよお兄ちゃん!それじゃあお姉ちゃんまたね!』

 

『ネカネ姉も体に気よ付けろよ。それじゃあな』

 

 ネギとマギが軽く手を振ってメールの映像はこれで終わった。

 映像を見終わったネカネはフフと小さく笑って

 

「ネギとマギが思っていた以上に逞しくなってよかったわ。でも…新しい家族って何かしら?」

 

 ネカネはマギが言った新しい家族と言う言葉に首を傾げていたが、それは2人が帰ってきてからのお楽しみにしよう。

 ネカネは青空を見上げながら

 

「ネギ…マギ…此れからもがんばってね」

 

 2人の無病息災をお祈りしたのであった。

 

 

 

 

 ネギとマギがネカネに手紙を出した翌日、麻帆良では今日も慌ただしく生徒達が登校していた。登校と言っても何時もの登校とは色々と違う点が幾つもある。

 そしてマギ達の方でも変わった点があった。それはマギの肩に肩車されている小さい少女である。

 その少女はマギが妹として引き取ったあのスライム娘である。ヘルマン達が襲撃された後、スライム娘を引き取ったマギは中間テストの勉強期間の間、エヴァンジェリンの別荘にて、エヴァンジェリンに個別授業を行う間、エヴァンジェリンがスライム娘に魔力のコントロールを教えてあげた。エヴァンジェリンの指導は厳しめだが、スライム娘はエヴァンジェリンが教えてくれたことをスポンジのように次々と吸収していった。

 そしてエヴァンジェリンの教えでスライム娘は魔力をコントロールし人型を長時間維持できるようになり、体を硬質化させ戦ったり、戦えない人のサポートも出来るようになった。

 人型の時は半透明ではなく、ちゃんと人と同じ肌の色で髪の色はマギとネギと同じ赤髪でアホ毛がちょこんと目立っていた。

 そして大事なスライム娘の名前も決まった。それは…

 

「おいプールス大丈夫か?振り落ちたりしないか?」

 

「はい!大丈夫レス!」

 

 スライム娘の名前はプールス・スプリングフィールドと決まった。最初はプールスと言う名前にアスナは変な名前と正直な感想を述べたが、プールスと言うのはラテン語で純粋を意味する。何でも疑問に思ったり自分の気持ちに素直なプールスはまさに純粋であろう。プールス自身マギが付けてくれた名前に嫌と言う言葉は出ずに素直喜んでにプールスの名を貰った。

 だがアスナやこのかはプールスと言う発音が少し苦手なのか

 

「何かプルちゃんって本当にマギさんが大好きよね」

 

「アハハでもマギさんの気持ち、少し分かるかもなー。プルちゃんすっごくかわええもん。うちにも妹がおったらこんな感じなんかな~」

 

 プールスではなくプルと呼んでいた。プールス自身もさっそくあだ名が出来たのが嬉しいようで上機嫌であった。

 とマギ達が微笑ましい登校をしていると、前の方から小太郎が現れた。

 

「おっすネギ!」

 

「小太郎君お早う!」

 

 ネギと小太郎はバシンといい音が出るほどの握手をして挨拶をするという子供らしい挨拶であった。とネギは小太郎が学ラン姿に気づく。

 

「小太郎君如何したのその恰好?」

 

「これか?ヘヘッ実はな本格的にこっちに転校する事にしたんや」

 

 小太郎は麻帆良に転校する形で此方にとどまるようだ。それでなと小太郎はひそひそ声で話し始めた。まるで誰かに聞かれない様に

 

「どっかで一人暮らしが出来る場所とか知らんか?今探してるんやけど中々見つからなくってな」

 

「一人暮らしをするの?凄いね小太郎君は」

 

 ネギと同じ歳で一人暮らしは感心すると思っていたら、小太郎の頭を誰かが掴んで

 

「うふふ、駄目よ小太郎君。小太郎君は私達と一緒に住むんでしょ?」

 

 千鶴が小太郎を動けないようにしながら

 

「ネギ先生、小太郎君とは少し前に知り合ったそうですね?」

 

「え?あはい。京都の時にちょっと」

 

「小太郎君から話は聞きました。この子は両親が居ないそうで…でも私が絶対にこの子を立派に育てますわ!」

 

 と使命感に燃えていた。子供に対して熱意が伝わってくるアスナとこのかであったが、千鶴と一緒に居た夏美は小太郎は千鶴に弄られる仲間が出来たとそう思っていた。

 

「おう夏美お早う」

 

「おはようレス夏美お姉ちゃん」

 

「おはようございますマギさん、プルちゃん」

 

 マギとプールスが夏美に挨拶をして、夏美も普通に挨拶をした。

 何故夏美がプールスの存在を知っているかと言うと、マギが中間テスト後にクラス全員にプールスの事を妹として紹介したのだ。

 紹介した最初は何故行き成り妹を紹介したのかと質問攻めにあったが、マギが大人の事情やら色々とでっち上げな事を説明すると、クラスの殆どが納得してくれた。まぁ千雨が最後まで納得していなかったのは何時もの事という事で。そして教室に居る時は授業を生徒達が行っている際は、プールス自身は静かに算数やら国語を自習していた。精神と肉体の年齢が6歳ぐらいなのでそれ位の勉強が丁度いいのだ。

 なぜ小学校に連れて行かないかって?それもマギが大人の事情という事で誤魔化したのであった。

 とマギと千鶴の目があった。

 

「おッおう…お早う千鶴」

 

「えッええ、おはようございますわ」

 

 

 マギと千鶴は互いに目を合わさずに挨拶をした。マギと千鶴はヘルマンの襲撃時に千鶴が上半身裸のマギに周りの目を見ずに抱き着いてしまったのだ。

 それを互いに思い出していて、顔を赤くしながら目を合わせられない2人。

 

「お兄ちゃんと千鶴お姉ちゃんの顔が真っ赤レス。どうして赤いんレスか?」

 

 マギと千鶴が如何して顔が赤いのか首を傾げるプールスに対して、ネギとアスナは苦笑い。このかは少し顔をキラキラと輝かせて。夏美はようやくちづ姉にも春が…と喜んでいたが、小太郎はプールスと同じぐらいに鈍感(プールスは無垢なだけで鈍感ではない断じて)で何故2人の顔が赤いのか分からなかった。

 とマギ達が立ち止まっていると、ネギがドン!と登校してる学生にぶつかってしまった。ネギはぶつかってしまった事を謝ろうとしたが、ぶつかったのが大きな亀や鳥やイカの化け物であった。

 ネギと小太郎は新手の敵か思い杖と拳を構えて、気分が落ち着いたマギはそんな2人を馬鹿と言いながら軽く小突く。

 

「よく見ろお前ら。すみません道を遮ってしまって」

 

「いやいいんだよ。坊やたちもあんまり立ち止まっていると危ないよ」

 

 亀の化け物…よく見たら着ぐるみであった。亀の化け物の着ぐるみを来た人はマギ達にそれだけ言うと鳥とイカの化け物の着ぐるみを着た仲間と一緒にさっさと行ってしまった。

 何だったんだ今のはと呆然としてしまうが

 

「お前らアレを見て見ろよ」

 

 マギが指を差してみると、ネギと小太郎の目の前を本物のロボットやら光の巨人やらライダーやら鎧武者やら機動戦士などなど、可笑しな恰好をした生徒達が登校しているのを見て、思わずあんぐりとしてしまった。

 

「やっぱ大学部の生徒は気合が違うわ」

 

「何の出し物なんやろなー?」

 

 学生であるアスナ達は目の前の光景が何なのかがもう分かっている。

 登校光景もそうだが、おお!と歓声が上がっていた。ネギ達も歓声が上がった方を見てみると、曲芸師学園都市内を空中ブランコをしながら登校していた。

 そして空中ブランコをしながら何か宣伝をしていた生徒は、ネギとマギの生徒でもある、顔に変わったペイントを入れたザジであった。

 ザジもネギとマギの姿を確認すると空中ブランコから空中で降りて着地すると

 

「ネギ先生、マギ先生…よろしければ我がサーカスへどうぞ」

 

 ペコリとお辞儀をしながらザジはネギとマギにサーカスの割引券を渡した後、営業スマイルではあるが笑った。

 

「あッはい、どうも」

 

「ザジは曲芸部だったんだな。有りがたく貰っておくぜ」

 

 マギとネギはザジが喋ったのと笑ったのを初めて見たので内心驚いていた。

 目的を果たしたのかザジはまた空中ブランコに乗って学校を目指し始めた。

 何故生徒達が何時もよりも可笑しな恰好で登校しているか、それは目の前に写った製造途中の凱旋門が物語っていた。

 漸く気持ちが落ち着いた千鶴がネギやマギに小太郎、そしてプールスに今何をしているのか説明した。

 これから2週間後に迫っている学園祭『麻帆良祭』向けての準備をしているのだ。中学高校の中間テストが終わった直ぐに準備が始まるのだ。全学園合同の学園祭のため、まだまだ学園祭までかなり先だと言うのに賑わっていた。

 主に大学生は部費の殆どを学園祭で稼ぐサークルばかりなので気合が入りまくりだと言う話だ。麻帆良祭開催期間は多くの出店やイベントが目白押しで大騒ぎと言う訳だ。

 

「何か色々と凄いのは分かったけど、何や面白そうやな!俺こっちに来てよかったで!!」

 

「うッうんそうだね」

 

 基本楽しい事は大好きな小太郎は、これから来るであろう麻帆良祭に心躍っているようでバンバンとネギの背中を叩いてネギは少し苦笑を浮かべた。

 

「私こんな大きなお祭り、生まれて初めてレス」

 

「そうか?だったら時間が開いた時には一緒に回るか?」

 

「ハイレス!!」

 

 マギが一緒に回るかと聞くとプールスは大はしゃぎで、マギも喜んでいるプールスを見て微笑んでいた。

 

(やっぱマギさん無自覚だけどプルちゃんに甘いわね)

 

(これがあのシスコンってやつやないかなー?)

 

 アスナとこのかがひそひそ声で話していると、小太郎は格闘大会参加受付中と言う看板を見て

 

「おッ!格闘大会もやるんやないか!ネギにマギの兄ちゃん出ようやないか!」

 

「ええ?如何しようかなぁ…」

 

「俺は出てみるか。久々に腕試しをしてみたいしな」

 

 小太郎の誘いにネギは考え中、マギは出てみる方向でそう答えた。とそろそろ時間が迫っているので小太郎と一旦分かれてネギ達も学校に向かった。

 

 

 

 

 学校に到着したネギとマギ達は一旦アスナと別れて職員室に向かい用意を済ませると、教室に向かった。

 教室に向かうまでは、肩車ではなく手を繋いで教室に向かうマギとプールス。

 

「しっかし学園祭ですか、兄貴や大兄貴のクラスは何をやるんですかね?」

 

「う~ん日本の学園祭は、喫茶店やお化け屋敷とかがよくある出し物らしいよ」

 

「まぁ俺としてはアイツ等がちゃんとした出し物を出してくれるんだったらそれでいいや」

 

「お姉ちゃん達の出し物楽しみレス」

 

 そんな事を話している間に教室に到着し、ネギが教室のドアを開けると

 

『いらっしゃいませー!ようこそ3-Aメイドカフェ、アルビオーニスヘ!』

 

 メイド姿になったあやか和美に、チラリーディングの円に美砂に桜子がお出迎えした。

 

「わぁ!皆さん如何したんですかその恰好は!?」

 

 ネギはあやか達のメイド姿にビックリしてしまった。

 

「3-Aの出し物はメイドカフェに決まりましたの」

 

「ウチの学校はお金儲けしていいからね。これでお小遣い稼ぎまくるよ!」

 

 あやかがネギ達に説明して、裕奈がこれさえやればお小遣いガッポガッポだと断言した。

 

「私自身メイドカフェというものをよく分かっていませんが、皆さんたっての願いでしたので、こう衣装をご用意させていただきましたの」

 

「って事はあのメイド服全部ちゃんとした服だな」

 

「委員長の嬢ちゃんはある意味いい人過ぎて損する人ですね」

 

 マギとカモはあやかのこれからを少し心配してしまった。

 とプールスは目をキラキラと輝かせながら

 

「あやかお姉ちゃん達、とってもすてきレス!」

 

 プールスの素敵と言う言葉を聞いた途端あやかは号泣する。

 

「うう…!ネギ先生やマギ先生の妹さんであるプールスちゃんに素敵なんて言われて…!あやかは感激です!!」

 

 とあやかが勝手に感動している間に、和美や桜子などが教室に置いてあったソファにネギとマギにプールスを座らせた。

 マギはこのまま3-Aがメイドカフェに決定するかと思ったが、そこは3-Aでやはり悪ふざけが入った。

 

「ささネギ君にマギさん、取りあえず一杯グイッといっちゃってよ」

 

 桜子がネギとマギのコップに飲み物を注いだ。プールスにはミルクである。

 

「ねぇねぇネギ君私このカクテルが飲みたいなぁ」

 

「はッはぁ。どうぞ」

 

「よッ社長!太っ腹!」

 

 円がネギにおねだりし、美砂が社長と乗せる。なんかノリが有名なシャッチョさんになってきた。

 

「ねぇマギさん、胸の谷間に栓抜きが落ちちゃったからとッてぇ」

 

「…お前は何やってるんだ桜子」

 

 マギは桜子のボケに対して冷静にツッコんだ。

 

「あのぅこれは如何言った出し物なんですか?」

 

「やあねぇネギ君、これがお・と・な・の遊びなのよ」

 

「お兄ちゃん、大人の遊びってこんなのが楽しいんレスか?」

 

「…プールス、お前にはこの遊びは早いから。と言うか絶対やらせないから。興味を持ったりしちゃ駄目だぞ」

 

 ネギと美砂の遣り取りを見て、プールスがミルクをコクコクと可愛らしく飲みながらマギに尋ねるが、マギはそんな事に興味を持ってはいけません。お兄ちゃんは断じて認めませんとそう言い切った。

 ネギとマギにプールスが飲み物を軽く飲んでそのお会計は

 

「7800円になります」

 

「ええッ!?」

 

「ぼったくりじゃねーですか」

 

「これじゃあ客が寄ってくるどころか、逆に客足が遠のいていきそうだな」

 

 余りにもぼったくりな値段にマギはそうツッコミを入れた。

 

「と言うよりも今のはおふざけだと信じるぞ。学園祭当日にこんな事やったら確実に営業停止になっちまうぞ」

 

 マギが注意を呼びかけるが、和美や裕奈などのどちらかと言うとお気楽思考の者達が大丈夫だとそう言った。

 とまだまだ衣装があると言って、色々と衣装に着替えた。猫耳メイドやらバニーガールにチャイナ服やら大正時代の服に着替えたりした。

 しかしパンチが足りないと思った和美と裕奈は今度は袴が短い巫女服やらシスターやらミニスカ猫耳ナースやら猫耳スクール水着やら最終的には幼稚園の制服やら体操着などなど。

 一通りやり終えた和美や裕奈はと言うと

 

「やり過ぎたこれ…?」

 

「うんやりすぎた…」

 

 色々とやり過ぎてしまった様だ。だったらやらせるなよと着せられた者達からツッコミが入ったが、取りあえず聞いていないふりをする。

 そんな和美と裕奈に対してハルナが笑止と言うと

 

「ふふ…甘いわね2人ともこのクラスは素材が良いのが多いんだから基本は薄味で、これで充分よ!!」

 

 ハルナが言った其処にはレストランのウェイトレスの恰好をしたのどかが居た。普通に可愛らしい格好だ。

 

「うん、のどからしくて可愛いぞ」

 

「のどかお姉ちゃん可愛いレス!」

 

 マギとプールスがのどかの姿を可愛らしいと褒めるとのどかはもじもじしながらもありがとうございますとお礼を言った。

 マギがのどかの恰好を鑑賞していると、マギの袖を誰かがクイクイとひぱって振り返ると

 

「なッなぁマギ、私のこの恰好は…変か?」

 

 其処には何時もの黒のゴスロリではなく、白のワンピースを着たエヴァンジェリンが居た。マギは上から下までじっくりと見て

 

「あぁ何時もは黒だったが、白の服もエヴァに似合っていい感じだぞ」

 

「そ…そうか!まッまぁ私にかかれば何を着ても似合ってしまうがな!」

 

 とマギ達がワイワイと騒いでいるのを苛々して見ている生徒が居た。千雨である。

 ちうとして活動している千雨からしてみればまるでなっちゃいない。ただ衣装を着ているだけである。我慢の限界になった千鶴は

 

「おいお前ら!このちう様がメイドカフェの真髄って奴をだな…!」

 

 千雨は熱弁をしようとしたが、後ろの方から人の気配がし後ろを振り返ると、其処には額に青筋を浮かべている新田先生の姿が

 

「こらぁ!お前達朝っぱらから何をやっているんだぁ!!ネギ先生とマギ先生もです!」

 

 その後、新田先生にこってりと絞られた3-Aは文化祭ではメイドカフェは中止となってしまったのであった。

 こんなので大丈夫なのか?新田先生に説教されながら、そう思ったマギであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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