堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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学園祭のお化け屋敷って偶に結構怖いものがありますよね

ではどうぞ


~第8章~麻帆良祭開幕~
学園祭のお化け屋敷は偶にクオリティが高い時がある


 学園祭当日、麻帆良の上空ではプロペラ機が入場客を歓迎していた。

 

『ただ今より第78回麻帆良祭を開催します!!』

 

 麻帆良祭の開始のアナウンスが麻帆良中に響き、大通りでは学祭の仮装パレードが行われている。

 他にも自作の人力飛行機のコンテストやら、麻帆良をモデルにした戦隊モノなどなどとあった。

 

「わぁ!スゴイや!」

 

「確かに、これは凄いな……」

 

「凄いレス~」

 

「これ本当に学校の祭りなんですかね?」

 

 3兄妹とカモは麻帆良祭の大賑わいに目を丸くして驚いていた。これはまさに一種のテーマパークであった。

 

「三日間の延べ入場者数、約40万人。世界でも有数の規模の学園都市の全校合同イベントですから、大騒ぎのバカ騒ぎで三日間は乱痴気騒ぎのドンチャン騒ぎと言う訳です」

 

「学園内は仮装OKだから歩いていても楽しいし」

 

 クラスのお化け屋敷の宣伝をしていたのどか達と偶然会って、麻帆良祭について色々と話してくれる。

 なんでも麻帆良祭の噂を聞いた関東圏からの観光客は、家族連れを中心として年々と増えている模様。

 

「ここ10年間で各クラブによる商業化が過激を増した麻帆良祭では、一説によれば一日で二億六千万のお金が動くとも言われています」

 

「にッにおく!?」

 

「学園祭で使われるようなお金じゃないよな」

 

 夕映の口から出た二億と言う言葉にネギは驚き、マギは驚きを通り越して呆れてしまった。

 

「カモおじちゃん、におくってそんなに凄いんレスか?」

 

「おじちゃんって……まぁ嬢ちゃんが好きなものをいくらでも買えるってもんだな」

 

 カモがプールスにひそひそ声で二億がどれぐらい凄いお金なのかを教えていた。

 

「中には三日間で数千万を稼いだサークルや学祭最長と呼ばれる生徒も居るそうです。元々は国際化に対応した。自立心の育成のための営利活動の許可だったのですが」

 

「数千万とか、見事としか言えないな」

 

 マギが感心していると、のどかがマギにパンフレットを渡してくれた。

 マギはのどかにお礼を言うと、パンフレットを広げて全体の地図を見てみる。まさにテーマパークであった。

 

「こりゃ三日間で回りきれるか難しいですねぇ」

 

「そうだねカモ君……おっとと」

 

 ネギはフラフラとしたので、マギが支えてあげた。

 

「大丈夫かネギ?」

 

「ありがとうお兄ちゃん。あんまり寝てなかったから僕」

 

「ネギにとっては色々とハードスケジュールだったからな。無理すんなよ」

 

 と言っているマギは実は文化祭の準備の他に、エヴァンジェリンの別荘にて修業を行っている。

 正直言って今にも眠ってしまいたいマギであるが、テンションが上がっており今のところ眠気が吹き飛んでいた。

 

「あッ二人とも危ないよ!」

 

 ハルナの声にえ?となったネギとマギだが、2人の横で巨大な脚が現れた。

 上を見上げると、其処にはティラノサウルスが大通りを闊歩していた。

 

「何で恐竜が居るんだ?」

 

「いやぁ人気の仮装パレードも、年々派手になってるねぇ」

 

「いや何処が仮装なんですか!?ホンモノですよあれ!」

 

 ハルナが呑気そうに言っているのをネギがツッコミを入れた。

 今更だが、麻帆良って色々とぶっ飛んでいるんだなぁと思い直されたマギである。

 

「というかこんな所で油を売ってても時間の無駄だな。俺らのクラスの出し物に向かおうぜ」

 

「お姉ちゃん達が作ったお化けやしき、楽しみレス!」

 

 プールスも早くお化け屋敷に行きたいようだ。

 マギ達はさっそく3-Aのお化け屋敷に行ってみたいようだ。

 

 

 

 学校に着いてみると、長蛇の列が出来ていた。

 何の出し物で行列が出来ているのかと、列を辿ってみると其処は3-Aであった。

 

「これ全部僕達のクラスの出し物の列ですか~」

 

「大成功の様だな」

 

 ネギとマギは自分達のクラスの出し物が繁盛してるようで喜んだ。

 

「ネギく~ん!マギさ~ん!」

 

「お店大繁盛だよ!色々手伝ってくれてありがとう!!」

 

 店番をしている桜子や裕奈や史伽などがネギとマギに近づいて行った。

 桜子達がネギとマギを優先的に店の中へ入れてしまった。

 

「当お化け屋敷ではお客様の好みに合わせて、3つのコースからお選び頂けまーす!」

 

 裕奈がお化け屋敷の説明をしてくれて、奥へ進んでみると3つの扉があった。

 扉にはゴシックホラー、日本の怪談に学校の怖い話と部屋の名前が書いてあった。

 其々の扉にあやか、まき絵、アキラと案内係として立っていた。

 

「どれにしようかなぁやっぱり怖くない所がいいなぁ」

 

 ネギは3つのウチ、どの部屋に行こうか迷っていた。

 あやかとまき絵はネギに来てほしいのか、もはや邪念と呼ばれそうなほどのラブな視線をネギに送っていた。

 

「じゃあこっちの部屋で」

 

 ネギが選んだのは学校の怖い話の部屋であった。自分達が居る場所の部屋に来てもらえず、ズッコケるあやかとまき絵

 

「何でこの部屋に?」

 

「何というか、向こうは別の意味で怖い目にあいそうな予感で……」

 

 アキラが理由を尋ねると、ネギはあやかかまき絵のいる部屋に行ったら別の意味で怖い事が起こりそうな予感がしたようだ。

 

「ネギ先生~」

 

「ネギく~ん!」

 

「……お前ら欲望がダダ漏れだぞ」

 

 見るからに落胆しているあやかとまき絵を見て、マギは呆れていた。

 さて自分も選ぶかとマギはどの部屋に入るか選ぶ。

 プールスもいるからやはりあまり怖くない部屋を選ぶとしようという事で、怖いレベルが一番低いと表示されているゴシックホラーに決めた。

 

「さてと案内係は……まだ無理そうだな。俺達だけで行くか、行くぞプールス」

 

「ハイレス!」

 

 案内係のあやかが未だに沈んでいるようなので、マギはプールスと一緒にゴシックホラーの扉を開けた。

 

 

 

 

 ゴシックホラーという事で、舞台は西洋の墓地の様だ。

 道順に沿って墓地が置いてあった。生暖かい風が吹いており、墓地にはジャックランタンやコウモリ、カラスの鳴き声や何かの呻き声などまるで一つの映画のステージの様だ。

 一番怖さが低いと書かれているが子供でも泣きそうなの怖さであった。

 此れだけ怖ければ、あの長蛇の列も頷ける。

 

「しっかし教室の中だっていうのに偉く広く感じるな。確か超の発明なんだっけ?ほんとアイツは色々と凄い発明をしてるんだな」

 

 超の発明に驚きを隠せないマギ。そしてプールスは今はマギに手を繋いでもらって自分で歩いていた。プールスが震えているのが繋いだ手越しに伝わってくる。

 

「怖いのかプールス?何時みたいに頭に乗ってもいいんだぞ」

 

「だッだいじょうぶレス。お化けやしきは自分の足で歩くものだって、お姉ちゃん達に教えてもらったレス」

 

 プールスは自分の足でゴールすると言っている。震えながら言うとは何とけなげな

 マギがそんな事を思っていると、クックックと何処からか笑い声が聞こえてきた。

 

「この私の庭に入って来るとは、愚かな人間め……その命もらい受けよう」

 

 と何時の間にかマギとプールスの前にマント姿のエヴァンジェリンが立っていた。

 

「この闇の福音であるエヴァンジェリンがなぁ!!」

 

 バサァとマントを広げながら高笑いをしながら言った。

 マギの反応はと言うと

 

「……あぁうん、なるほどね」

 

「エヴァお姉ちゃん怖いレス……」

 

 マギの反応は薄くて、プールスはマギの足に隠れていた。

 

「っておい!何だその薄い反応は!?」

 

「いやその名乗りを聞くのも久しぶりだし、なんかこんな場所でもそれ聞いても、あぁそう言う設定なんだなとしか思えないし」

 

 まぁいいんじゃね?と言ったマギの表情にエヴァンジェリンは顔を真っ赤にしながら

 

「ばッバカにしてるのか!?ええい!出てこいお前達!」

 

 エヴァンジェリンの呼びかけに応じるかのように墓地の土がボコボコと盛り上がり、ゾンビのメイクをした生徒達が現れた。

 

「そいつを私の下僕の仲間入りをさせるのだ!!」

 

『はぁい!』

 

 ゾンビに扮した生徒達が一斉に向かってきた。

 

「マギ兄ちゃん!今ゾンビになってるから噛むッ!……と見せかけて口にチュー!」

 

 風香がどさくさに紛れてマギにキスを迫ろうとした。

 

「馬鹿野郎!お化け屋敷でなカップルがイチャイチャするのはお化け役にとっては苦痛でしかないんだぞ!」

 

 がマギがネギをしばくためのハリセンで風香を沈めた。

 

「ウフフ、だったらマギさんが良い思いをすればいいんじゃないでしょうか?」

 

「うおぉぉ!ちょッ千鶴!女性に言うのは失礼だと思うけど、ゾンビの特殊メイクのせいか酷く腐った匂いがするんですけど!」

 

 千鶴がマギに抱き着いて来て、本格的なメイクなのか腐っているような匂いが鼻についてマギは涙が止まらなくなった。

 

「プールスちゃんは私らと遊ぼうかぁ」

 

「ふえぇぇ。お姉ちゃん達怖いし、なんか変なにおいがするレス~!」

 

 プールスには和美や古菲に楓などが迫ってきており、ゾンビメイクを怖がって半泣きしてしまった。

 

「貴様等!私を差し置いてマギに近づくな!マギは私の者だ!」

 

「ケケケ、面白イ事ヲシテンジャネェカ」

 

「仕向けたお前が何言ってんだよ!てかチャチャゼロ、何普通に出てきて話してんだよ!?」

 

 と今度はエヴァンジェリンがムキになって断罪の剣を振り回して、チャチャゼロもナイフを持ってマギに近づいてきた。

 ギャーギャーワイワイと騒がしい声は店の外からも聞こえていた。

 

 

 

「たく酷い目にあったぜ。怖い思いをする事無く、逆に疲れるはめになるとは……」

 

「ちょっとこわかったけど、楽しかったレス」

 

 マギは正直疲れたが、プールスが喜んでいるなら、疲れも吹っ飛ぶものだ。

 ネギの方でも色々と怖い目にあった様だ。目の前でアキラが首と胴がさようならしたり、窓に手形が現れたり血まみれの生徒に迫られたりと色々あったようだ。

 終いにはお化け屋敷でよくある走って抜け出そうとして、出口でアスナとぶつかった。

 アスナにぶつかった際に怖さを手でジャスチャーしようとしてアスナの胸を揉んでしまい、アスナに頭を殴られるのであった。

 

「まぁしかしアンだけの列だし、こりゃ大繁盛間違いないですよ」

 

 カモが大繁盛間違いなしと断言した。確かに怖さのレベルが一番低いあれでもかなりのクオリティだ。繁盛はするだろう。

 

「と……こうしちゃいられないな。今日から色々と忙しいんだし」

 

 マギやネギは今日から色々と忙しいのだ。マギはのどかと一緒に学園祭を回ったり、武道大会の予選が有ったりするのだ。ネギもネギで色々と様があるのだ。

 さっそく準備をしようとしたが、目の前が歪んで見えてしまいふらついてしまったマギとネギ。

 

「たくさっきはしゃぎ過ぎたせいでフラフラだ」

 

「ふあぁぁ、僕なんか眠くなってきた」

 

 余り寝ていないせいで、疲労がやって来たようだ。何処かで仮眠をしないと今後のスケジュールに支障をもたらすかもしれない。

 

「だったら保健室で休ませてもらえるから、休んで来たら?」

 

「だったら私が付き添います。私の部活は出し物が無いので」

 

 アスナが保健室で休めばいいと言って、剣道部では出し物が無いという事で刹那が付き添う事となった。

 保健室に到着し、ネギとマギを刹那に任せてアスナとこのかは自分達の部の出し物の手伝いに向かった。

 保健室の先生にお茶を貰い横になるネギ。

 

「すいません、30分くらい寝ます」

 

「はい。ゆっくり休んでください」

 

 横になった途端にウトウトし始めたネギ。

 

「そう言えばその時計は、何かの役に立ったのですか?」

 

 刹那は時計の事を聞いてみると、ネギはウトウトしながらもいいえと言って。

 

「今日は超さんと会っていませんから……何も……わから……なく……て……」

 

 最後までちゃんと言えなくて、ネギは寝息を立てながら完全に寝てしまった。

 横になった途端に寝てしまったのだ。よっぽど疲れていたのだろう。

 

「色々と頑張っていたけど、やっぱりまだ10歳の子供なんだな」

 

「ふふふ、そうですね」

 

 寝ているネギの頭を優しく撫でながらそう言うマギを、刹那は微笑みながらそう言った。

 

「マギ先生もお疲れの様ですし、私が起きていますのでマギ先生も休んでください」

 

「良いのか?俺は大丈夫だぞ」

 

「マギ先生も無理をなさらないでください。それに、プールスちゃんもお疲れの様ですし」

 

 マギが上を見上げると、頭の上でプールスがスヤスヤと寝息を立てていた。

 昨日もプールスは初めてのお祭りという事で興奮して寝付けなかったようで、マギが一緒に寝ても、ちゃんと寝たのが深夜の時間であった。

 

「……じゃあお願いしてもいいか?正直言うと結構キツイんだ」

 

「はい、お休みください」

 

 刹那の好意に甘える事にして、マギもベットで横になる事にした。

 そしたらネギと同じように直ぐに寝息を立てて寝てしまった。

 ネギとマギが寝たのを見ていると、刹那にも眠気がやって来た。

 

「私もちょっと……」

 

 刹那も少し休もうという事で、軽く寝ることにした。

 保健室の外ではワイワイと学園祭の賑わっているのが聞こえてきた。

 

 

 

 

 

「あぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

 ネギの悲鳴にも聞こえる絶叫にマギはガバッと起き上がった。

 

「如何したネギ!?」

 

「おッお兄ちゃん!とと時計見て!!」

 

 ネギに時計を見ろと言われて、マギは時計を見る。

 

「えっと今は8時………おい待て8時?」

 

 マギはサァと顔から血の気が引いて行くのを感じた。

 窓の外を見てみると、先程はあんなに明るかったのに今はもう暗くなっていた。完全に夜である。

 つまりネギとマギは……完全に寝過ごしてしまったのだ。

 

「「あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」」

 

 ネギとマギの大声に刹那とプールスも起きた。

 マギとネギの叫び声に何事かと刹那は思ったが、外の暗さと時計を見て一気に顔が青くなった。

 マギとネギは皆の所を回ったり、先生としての仕事や格闘大会の予選などもあったのに、全部すっぽかしてしまったのだ。

 

「すッすみません!普段だったらこんな事は無かったのですが!」

 

「謝ってる暇なんかねぇよ!直ぐに用意しないと……!」

 

 マギは大急ぎで用意しようとした。

 最初にのどかと会う約束をしているのだ。

 

「お兄ちゃんのどかさんとは何時に待ち合わせなの!?」

 

「午後の4時だ!けどもう……」

 

「でも大兄貴、若しかしたら嬢ちゃん4時間もずっと待ってるんじゃ……」

 

 カモがのどかが一人でポツンと4時間もマギを待っている光景を想像してしまった。

 

「や……ヤバいどうしよう。4時間もすっぽかすなんて、人間として最低だ……」

 

 マギは目に見えて落ち込んでいた。失った時間は取り戻せないのだ。

 

「申し訳ありません!全部私の責任です!!」

 

 刹那が謝るが、ネギとマギの予定ギッシリのスケジュールを寝て過ごしてしまったのだ。

 急いで保健室を出ようとしたその時、ネギが持っていた超から貰った懐中時計がカチッとなると、グルンと空間が回転したように感じたマギ達。

 変な感じが無くなると、さっきまで暗かった保健室がまた明るくなっていた。

 

「え?」

 

「何だったんだ今の?……て言うかさっきまで暗かったのに、何で明るくなってんだ?」

 

 ネギとマギはさっきまで外は夜だったのに、今は太陽が照りつけている今の状況を理解出来なかった。

 保健室の時計を見てみると午前10時となっている。

 

「え?何でだ?」

 

 マギは首を傾げる。

 

「取りあえず保健室を出てみようよ」

 

 ネギが言った事で、マギ達は保健室の外へ出て行った。

 生徒達が何やら色々と忙しそうだ。

 

「さっきまで暗かったのに、疲れてあんな夢でも見たのかな?」

 

「如何でしょう?保健室の時計が壊れていたのでしょうか?」

 

 ネギや刹那も今一状況が掴めていなかった。

 

「兄貴、もう一度時間を見てみましょうよ」

 

 カモに言われて、ネギは改めて携帯で時計を見てみると

 

「あれ!?夜の8時になってる!」

 

 こんなに朝日が昇っているのに、ネギの携帯は夜の8時を表示していた。

 マギも確かめてみると、やはりネギの携帯と同じように夜の8時となっていた。

 どうなっているんだと頭が混乱しそうになると

 

「マギお兄ちゃん、あれあれ!」

 

 プールスが何かを見た様で上を見上げるように言われて、マギ達も上を見上げてみるとプロペラ機が低空飛行でマギ達の上を通り過ぎて急上昇した。

 

「今のは曲芸飛行ですね」

 

「さっきも見たが、中々の腕だったな。ん?さっき?たしか曲芸飛行は午前中の一回だけだったはず」

 

 なのに何でまた飛んでいるんだ?とマギパンフレットの内容を思い出しているとアナウンスが流れ始めた。

 

『生徒の皆さん、午前10を過ぎました。ただ今より第78回麻帆良祭を開催します!!』

 

 今から麻帆良祭が始まると言うアナウンスが流れ始めた。

 

 

 

 

 

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