堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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お久しぶりです皆さん
約5ケ月くらいの更新です
正直言って久しぶり過ぎて短くなっています


マギVSエヴァンジェリン   キスの狂戦士

「ククク。エヴァ♪エ~ヴァ♪」

「まったく。簡単に操られるなんて……これは少しだけお仕置きが必要なようだな」

 

 

 世界樹の力のせいで暴走状態となってしまったマギ。

 それに対峙するエヴァンジェリン。その後ろでのどかを護っている茶々丸。そしてマギとエヴァンジェリンの対決を見ているのどか。

 茶々丸がネギ達に連絡をしたがはたして間に合うのだろうか。

 

 

「なんだよ本当はエヴァがキスされたいのか?いいぜたっぷりとしてヤルヨ」

「冗談じゃない。そんな襲われるような形のキスなんてまっぴらごめんだ。嫌がる女に強引にするなんて、英国紳士失格だな」

 

 

 ニタニタと笑っているマギに呆れたような口調でエヴァはそう言った。

 笑っているマギは拳を構えて腰を低くした。

 

 

「キスキス!キ~スッ!!」

 

 

 マギは踏み込んで一気にエヴァンジェリンに接近した。そしてそのままエヴァンジェリンの肩を掴もうとする。

 しかしエヴァンジェリンは慌てもせずに、迫ってくるマギの手首を掴み、体勢を崩して投げ飛ばした。合気道の技の1つ小手返しだ。

 相手の勢いを受け返す合気道。マギは床に受け身も取れずに叩きつけられた。

 

 

「思い上がるなよマギ。これまでお前に体術を教え込ませたのはこの私だぞ?そう易々とお前に負けるわけがないだろう」

(だが枷が外れたこの馬鹿が、そんな簡単にやられるとは到底思えないけどな)

 

 

 エヴァンジェリンの予想通り、マギは何事も無かったのようにゆっくりと起き上がった。

 厄介な……エヴァンジェリンは忌々しそうに舌打ちをした。

 

 

「抵抗すんなよ。無理矢理唇を奪っちまうぜ。そういうのなんか興奮するなぁ」

「世界樹の力に操られているのは分かっているんだが、苛々してくるな」

 

 

 こめかみをピクピクとさせるエヴァンジェリンに対して、マギは挑発の態度を取り続けていた。

 さらにマギはエヴァンジェリンに教えてもらった格闘技を繰り出し続けたが、エヴァンジェリンは全ての技を受け流し続けた。

 そんな攻防がしばらく続いていると

 

 

「お兄ちゃん!」

「マギの兄ちゃん!」

「大兄貴!」

「マギお兄ちゃん!」

「マギさん!」

「マギ先生!」

 

 

 茶々丸の連絡を聞いたネギ達が漸く駆け付けてくれた。

 

 

「マスター!お兄ちゃんが世界樹の力に操られているって本当ですか!?」

「あぁ本当だ。しかも操られているせいで技の一つ一つが容赦なくなっている。用心しないと怪我するぞ」

 

 

 ネギは信じられなくてエヴァンジェリンに本当かどうかを尋ねたが、事実だとエヴァンジェリンはネギにそう言った。

 

 

「本当みたいやな。マギの兄ちゃんからえらく強い気をビンビンと感じるわ。これはマジでヤバいってもんや」

 

 

 小太郎も冷や汗を流しながらニヤリと笑った。

 

 

「神楽坂明日菜、それと桜咲刹那。お前達は下がってろ。今のマギは誰でもキスをするキス魔だ。お前達の実力じゃ取り押さえられてそのまま襲われるぞ」

「ちょ!それ本当なの!?」

「恐らくそう見たいですね。今の私達では返り討ちにあうのが関の山。言う事を聞いて私達は下がりましょう」

 

 

 アスナと刹那は言う通り、プールスを連れて下がった。マギの相手はエヴァンジェリンとネギに小太郎が相手をすることにした。

 3対1と数的に不利になってしまったマギ。

 

 

「邪魔が入ったなぁ……そうだ」

 

 

 マギは何かを思いついたのか、なんと詠唱も無しで手に魔力を集中させ

 

 

「術式固定 掌握」

 

 

 闇の魔法、夜叉紅蓮へとなってしまった。

 無詠唱で闇の魔法を使った事に戦慄が走るエヴァンジェリン。

 

 

「この私でさえ詠唱しないと使えない事を無詠唱でやってしまうとは、あの馬鹿の息子はどうしてこうも規格外なんだ……」

 

 

 ネギと小太郎は夜叉紅蓮になってしまったマギを見て、驚きを隠せないでいた。

 驚いているせいでワンアクション遅れた小太郎に、一瞬で接近したマギが殴り掛かってきた。

 

 

「ッ!うお!」

「小太郎君!」

 

 

 慌ててガードしたが、強烈だったのかガードした腕がビリビリと痺れる。

 

 

「兄貴!これは本気で大兄貴を止めないとマジでヤバいですぜ!」

「うんカモ君、本気で行くよ!」

 

 

 ネギは魔力を開放し、八極拳をマギに繰り出す。

 が容赦がなくなってしまったマギに簡単に殴り飛ばされてしまった。

 これが枷の外れたお兄ちゃんの力……!マギの攻撃を辛うじて防いだネギは戦慄を走らせる。

 闇の魔法を発動中のマギに対してこっちはエヴァンジェリンにネギと小太郎と数では有利なはずなのに勝てるか望み薄である。

 ならば自分も闇の魔法を使うかと考えたエヴァンジェリン。だがだめだ。闇の魔法は余りにも強力過ぎて、被害が大きくなる。下手をしたら学園祭が無くなってしまう。

 クラスメイト達の思い出となる学園祭を台無しにしたくない。闇の魔法は最終手段だ。

 そんな事を考えていると、マギの足元に魔法の矢が放たれマギは後ろに下がって難なく避けた。

 一体誰が、ネギ達は魔法の矢が放たれた方を見てみると

 

 

「ミイラ取りがミイラになってしまうなんて。マギ先生、あなたは考えていることが甘すぎるんです」

 

 

 高音と愛衣そして仮面をつけた黒マントの集団がそこには居た。黒マントの集団。これは高音の魔法の力であり、高音は影の魔法を使える。そして数多くの分身体を扱えると言うのはかなりの実力者のようだ。

 

 

「今は世界樹の力で操られているみたいですが、この私が目を覚まさせてあげます!」

 

 

 高音もかなりの実力者、本来なら頼もしい戦力と思えるのだが、いかんせん相手が悪すぎる。

 マギは一瞬で影の分身の一体を殴り飛ばし、消し飛ばしてしまった。

 

 

「「へ?」」

 

 

 高音と愛衣はマギが一瞬で影の分身を1人消し飛ばした事よりも、マギの姿が変わっているのを見て呆然としてしまった。

 

 

「邪魔だなこいつら」

 

 

 それだけ呟くと、マギはあっさりと影の分身達を蹴散らしてしまった。

 

 

「なッ!?」

 

 

 高音はすぐさまマギを迎撃しようと杖を構えたが、マギは一瞬で間合いに詰め寄ると。手の平に炎の魔力を集めた。

 そして高音と愛衣に向かって炎を放った。

 

 

「「ッ!キャアアアアアアアッ!!」」

 

 

 高音と愛衣が炎に包まれてしまったのを見て、ネギ達はまさか世界樹に操られてマギが人を殺してしまったとそう見えてしまった。

 だが炎が消えると、其処には全裸になってしまった高音と愛衣が悲鳴を上げてへたり込んでいた。ネギや小太郎や同性であるアスナ達でさえ、全裸になってしまった高音と愛衣を見て赤くなってしまった。

 マギが使ったのはネギが何時も使っている風の魔法による武装解除の魔法、その炎版を使用したのだ。

 戦力になるはずだった高音が一瞬で役立たずになってしまった。

 

 

「クククク。アハハハハハ」

 

 

 ニタニタと笑っているマギに高音と愛衣思わず震えあがってしまった。

 マギを止める事は難しいのか、いやまだエヴァンジェリンやネギや小太郎は戦える。

 ネギと小太郎が再度マギに攻めかかるが、簡単に返り討ちにあってしまう。

 

 

「いい加減しつこいっての」

「だったらいい加減正気に戻れマギ」

 

 

 エヴァンジェリンは容赦もなく本気でマギを伸す事にした。

 マギに教えたテコンドーなどの技でマギを追い詰める。エヴァンジェリンの蹴りが腹に決まり、漸くマギがよろめいた。

 エヴァンジェリンならマギを止められるかと思いきや、急にエヴァンジェリンが膝をついてしまった。

 

 

「しまった。最近坊やが学園祭の準備や何やらで忙しかったせいで、吸血を怠っていたのが……」

 

 

 吸血鬼のエヴァンジェリンの力の元は血であるのだが、最近血を吸っていない。と言うのも麻帆良祭の準備でネギが忙しくなり、吸血をする時間が無かったのだ。

 吸血をせずとも数日間は問題なく動けるのだが、エネルギーがきれてしまえば十全に動く事は出来ない。今のエヴァンジェリンはその状態である。

 血がきれて力が出なくなったのを見て、マギはゆらりゆらりとエヴァンジェリンに近づいて肩を強く掴み動けないように覆いかぶさった。

 

 

「くッ」

「さぁエヴァ、キスの時間だ」

 

 

 ゆっくりとエヴァンジェリンの唇に迫るマギの唇。

 ネギや小太郎も赤面をし、同じく赤面しているアスナはまだ早いと自身の手でプールスの目を隠した。

 

 

「何も見えないレス」

「プルちゃんにはまだ早いわ!」

 

 

 外野が騒いでいる中、マギはどんどん迫ってくる。

 

 

「生まれて初めてのキスが、こんな襲われる形のものだとわな……」

 

 

 マギは好きではあるが、操られた状態のままでキスをされるなんて。さっさと終われ……エヴァンジェリンは目を瞑り、マギがキスをし終えるのを待った。

 がいくら待ってもマギがキスをしようとはしなかった。早くしろと思いながらエヴァンジェリンは目を開けると

 

 

「ぎ……ギギ……」

 

 

 マギはエヴァンジェリンの唇が届くと言う所で止まり、マギの右腕がマギの頬を……

 バキィッ!と言う音をさせながら吹っ飛び、きりもみ回転をしながら地面に叩きつけられてそのまま動かなかった。

 エヴァンジェリン達はマギが行き成り自分を殴り飛ばしたのを見て呆然としてしまっている。

 マギが倒れて直ぐに指が動き、ゆっくりと起き上がった。

 

 

「あッ危なかった……」

 

 

 闇の魔法を解除され、マギも正気に戻ったようだ。

 

 

「マギ、元に戻ったのか」

「あぁ何が起こったのか覚えてないけど、俺……色々とヤバい事をしたみたいだな。うん……不味いな」

 

 

 どうやらさっきまで何があったのか分かっていないみたいだ。自分自身を殴り飛ばしたのも無意識の中で行った様だ。

 マギは辺りを見渡して、全裸になっている高音と愛衣を見て顔を青くした。

 エヴァンジェリンは深い溜息をつくと、ゆっくりとマギに近づいた。笑っているが目は笑っていない。

 

 

「あのエヴァ?笑っているのにその振り上げている手は何だ?」

「……この馬鹿ァッ!!」

 

 

エヴァの叫び声と一緒にバチンと言う音が響き渡った。

 

 

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