自分の小説を待っていた人がいたとしたら本当に申し訳ありませんでした
タカミチとちびせつながアーチャーと超に捕らわれた事などマギ達は知らずに、休憩が終わった。
『お待たせしました!これよりまほら武道大会準々決勝を始めます!最初に行われますのは佐倉選手を秒殺で倒した村上小太郎選手!対するはデス眼鏡こと高畑選手に辛くも勝利を手にしたネギ・スプリングフィールド選手!どちらもまだ子供ですが、その実力は大人にも匹敵する力です!』
ネギと小太郎がリングに入った瞬間から会場が歓声が上がる。
「いよいよやなネギ。京都以来と言った所やな」
「うんコタロー君。僕がこの短い間でどれだけ強くなったか見せてあげる」
「へへっそーか。そりゃ楽しみやなぁ」
戦いの前の会話を楽しげに行うネギと小太郎。その2人をマギ達が観客席から夏美と千鶴と一緒に見ていた。
「マギさん、ネギ君と小太郎君ってどっちが強いんですか?」
夏美がマギにどっちが強いのか聞いてきた。マギは顎に手を当てながら
「小太郎は愛衣との試合ではあまり手の内を見せてないが、アイツは主に流派も無い我流の喧嘩殺法だ。対するネギは古菲に習った中国拳法。タカミチに勝てたんだから如何にかなるかもしれないな。まぁどっちが勝っても可笑しくはないかな」
解説の薫もマギと同じような事を言っている。千鶴はふぅと溜息を吐いて
「ネギ先生も小太郎君も危ない事をして……大怪我なんてしたら大変なのに」
「まぁ心配のは分かるけどな、ネギと小太郎も男なんだ。ネギはこの大会に優勝したいって目標、小太郎は今度こそネギに勝ちたいって目標がある。ぶつかるのは仕方ないさ」
保育園でボランティアを行っている千鶴は男の子同士の喧嘩とは違うと言う事を心配しているが、マギは心配するなと千鶴に言い聞かせた。これも男同士の大切な戦いだと
そして試合のゴングが鳴り響いた。
「いくでぇ!」
最初に動いたのは小太郎だ。一気に間合いを詰めてネギに連続の蹴りを繰り出した。ネギは小太郎の連続攻撃を防いだ後にカウンターで中国拳法を当てようとする。
だが小太郎はネギが攻撃を繰り出した瞬間に直ぐにバックステップで間合いを取る。攻撃が空を切ってしまったネギ。その隙を逃さず小太郎は瞬動術でネギに近づき蹴りをおみまいし、ネギが反撃に出ようとしたらまた距離を取った。小太郎は瞬動術を巧みに使い、ヒット&ウェイの戦法をとる事にした。
「成程考えたな。ネギみたいに頭で考えてから動くタイプの奴に対して、ああやってとにかく動いてペースを乱すやり方。ネギには効果的だな。さっきから技を打とうとしても逃げられてすかしてる。集中力が乱れれば技のキレも無くなる」
「じゃあコタロー君の方が有利なの?」
一方的に小太郎が攻めているのを見て、夏美が聞いて来る。いやとマギは首を横に振った。
「ネギも馬鹿じゃない。その事を小太郎は知っているはずだ」
マギが喋っている間に試合の流れが変わった。ネギの技が小太郎の顔を掠った。
(段々目が慣れてきた。それにコタロー君の攻撃もワンパターンだし読みやすい!)
(ええでネギ、それでこそや!)
ネギの八極拳の一つ、弓歩沖拳を防ぎ後ろに下がる小太郎。たった一撃もらっただけで小太郎の腕がビリビリと痺れる。その痺れを感じて小太郎は嬉しそうに笑う。
「ははっいいでネギ。初めてやった時よりも、パワーもスピードも上がってるやないか。おもろくなってきたで」
「僕だって色々と成長してるんだ。でも、コタロー君、君はまだ全然本気じゃないよね?」
『おおっと!ネギ選手、小太郎選手が本気ではないと言い切ったぁ!しかし小太郎選手も予選で見せていた分身の術をまだ使っていません!』
和美の実況に熱が入る。
「そう言う事や。俺はまだまだ本気じゃないで。さっきまでのはほんのお遊びや」
「だよね。さっきのが本気だったらとんだ肩すかしだよ」
「へっ言うようになったやないか。だったら俺の本気、よぉ見とけや!」
小太郎が一気に8人までに増えた。
『またもや出ました分身の術!マギ選手の弟であるネギ選手は小太郎選手にどう対応するのでしょうか!?』
「さっきの楓姉ちゃんと違ってそこまで多くはないで。けど!ネギお前にこの分身の術をやぶれるか!?」
小太郎が一斉に攻撃を繰り出し、ネギも討って掛かる。だが一対多と言う圧倒的に不利な状況となる。
「タカミチの居合拳と違ってまた厄介なモノと当たったなネギは。アイツは桜華崩拳っていう必殺技を持ってるけど、あれは一対一の時に効果を発するからなぁ。相手が分身と一緒に攻撃してきたら一発一発大振りな技を出せるわけないし。それに技を繰り出すために集中しなきゃいけない」
小太郎の分身達がネギに蹴りと拳果てには狗神を繰り出してきた。ネギも攻撃を防ぎながらも反撃に出ようとするが、中々決定打が入らない。
「まぁネギもこれで根を上げれるような、そんな鍛え方をしていないけどな」
ネギと小太郎の戦いは、観客席側から見たら小太郎の方が優勢に見えるが、実際はそうではない。
(落ち着いて対処するんだ僕。コタロー君がイッパイ増えたけど、本物は1人だけ。だったら耐えて本物のコタロー君だけを倒す一撃に絞るんだ……!)
(ネギの奴、分身の俺の攻撃をいなし始めたな。けど、俺の分身がそう簡単に破られるはずないんや!)
ここで小太郎は癖が出てしまった。自分の力に対しての絶対的な自信というものに。力量がかけ離れているなら絶対的な自信を持っても問題にはならないかもしれない。だがネギと小太郎の差はそこまで開いていない。これが小太郎にとって驕りとなり、弱点になる。
ネギの攻撃が段々と段々と勢いと鋭さを増していき、小太郎の分身を全く無視し、小太郎本人を集中的に狙い始めた。
「外門頂肘!!」
「ぐほぉっ!?」
ネギの肘鉄が小太郎の鳩尾にもろに入り、小太郎は吹き飛んだ。吹き飛んだのと同時に小太郎の分身は煙と一緒に消えてしまった。
鳩尾に強力な一撃を貰い、大きく咳き込む小太郎。
「何でや。何でこんな簡単に俺の分身を見分ける事が出来たんや……」
戦う事も出来ない観客たちも、何故ネギがこうもあっさりと小太郎の分身の術を見破ったのか不思議でならなかった。
分身の術を見破ったネギが何を言うのかと、固唾を飲み込む観客の人達。ネギは
「勘」
とドン!といった擬音が聞こえてきそうな、堂々とネギはそう答えた。
勘と答えたネギに対して観客の皆は呆然とする。見破られた小太郎本人は呆然とした後に吹き出して
「勘、勘やとぉ!そうか勘かぁ。ならしゃあないなぁ!」
いいんかい!と観客はツッコみそうになるが、小太郎本人が気にしていない様子を見せているので、これ以上とやかく言おうとするのは野暮であろう。
「流石やなネギ。こんな短時間で俺の分身の術を見破るなんてなぁ。だが俺が使えるのは分身だけじゃないで。狗神!」
小太郎は真っ黒の狗、狗神を数体召喚した。唸り声を上げながら、ネギを睨んでいる狗神。
「狗神の攻めにどう対処するんやネギ?行け!疾空黒狼牙!!」
狗神が一斉にネギに向かって襲い掛かる。さっきまでの分身と違い狗神一体一体には攻撃力がある。一斉にかかってきたらさすがのネギも無事では済まない。
だがネギは自身の周りに魔法の矢を3本浮かばせ、拳に纏わせた。これはタカミチ戦でも使ったネギの必殺技の一つ。
「雷華崩拳!!」
雷華崩拳を、ネギは狗神に当てるのではなく、会場に当てた。
雷華崩拳が会場に当たった瞬間、衝撃波と砂塵が舞った。衝撃波で狗神が吹き飛ばされ、ネギに当たる事は無かった。
「何つう奴や。俺の狗神を拳一発で吹き飛ばすなんて。お前も色々とぶっ飛んだ奴やなぁ」
(だからこそ、俺はお前をライバルと認めたんやでネギ!)
だがネギは片膝をついて、肩で息をしていた。タカミチ戦でのダメージがぶり返してきたのだろうか。
これ以上戦闘が長続きすればネギが不利になるだろう。
「何やネギ、お前ダメージが残ってたんか。ヘロヘロになったお前をボコってもつまらんしな。だから」
拳と手の平を合わせ、パァンと会場に音が響く。
「今から俺が今の最強の技をお前にぶちかます。ネギ、お前はタカミチさんの時に使った桜華崩拳を俺にぶつけてこい。よくあるやろ?バトル漫画で必殺技をぶつけ合うってやつや。あれで勝負を決めようで!」
『おおっとぉ!小太郎選手、ここで勝負をつけようと提案を出してきたぁ!ネギ選手はこれに乗るのかぁ!?』
「マギさん、ネギ君は小太郎君の挑発に乗るんでしょうか?」
「そうだな千鶴。意外と乗るんじゃないか?ネギの奴生真面目だからな。友達の誘いには乗ってやるだろう」
マギと千鶴が話している間にネギは小太郎の挑発に拳を構える事で応じる。
「俺の誘いに乗るかネギ、俺はお前の底の馬鹿真面目な所が結構好きな所があるで。けど勝つのは俺や」
ニッと笑みを浮かべる小太郎。
「コタロー君、悪いけど勝つのは僕だ。お兄ちゃんと決勝で戦おうって決めてるからね」
ネギは自身の周りに9本の魔法の矢を浮かべる。そしてネギと小太郎は同時に駆けだす。
「我流・犬上流 狼牙双掌打!!」
「桜華崩拳!!」
互いの強力な一撃がぶつかり合った。
「はっ!」
小太郎は目を開け飛び起きた。今いる場所は闘技場ではなく保健室のベッドであった。
「気が付いたようね」
保健室に居るのはベッドで寝ていた小太郎と、目を覚ました小太郎に微笑んでいる千鶴と、目を覚ましたのをホッとした表情を浮かべている夏美。
「おっ俺どうして寝てたんや。試合は……」
段々と思いだしてきた小太郎。ネギと自分の技と技のぶつかり合い。
最初は拮抗をしていた。が技の密度が違い過ぎたのか、小太郎が段々と押され始めた。
そして小太郎の技が破られ、ネギの桜華崩拳をモロに貰った小太郎はそのまま気絶。10カウントを取られ、ネギが勝利したのだ。
「なんや俺、ネギの奴挑発しておきながらあっさり負けるなんて、カッコ悪すぎやろ」
「小太郎君。あなたはよく頑張ったわ。だから今は少しでも休んでおきなさい」
千鶴が小太郎を寝かしつけようとするが、小太郎はもう平気やとベッドから降りた。
「俺はもう大丈夫や。俺に勝ったネギに準決勝頑張れよって言って来るわ」
そう言って保健室を後にしようとする小太郎を
「まって小太郎君!」
夏美が呼び止めた。
「えっと私、小太郎君がネギ先生と楽しく、でも真剣に勝負してた姿見てその……凄くカッコイイと思ったの!だから、この次頑張ってね!私応援するから」
「っ!……おう!ありがとな夏美ねーちゃん」
夏美にそう言われ、一瞬大きく目を見開いた小太郎だが、直ぐに笑顔になり保健室を後にした。
だが千鶴は見逃さなかった。背を向けていた小太郎の拳が少し震えていることに
暫くしていると、マギが保健室に入って行った。
「小太郎はどうだった?」
「もう動けるまでに回復しました。けど……」
「ネギに負けた事に落ち込んでたって事か」
ネギと小太郎が初めて戦ったのは修学旅行の京都で。
最初の勝負は有耶無耶に終わり、次の勝負は楓が引き受けた事でお預け。
麻帆良に来た時はヘルマンの襲撃があり共闘する事になった。
そして今回の武道大会だ。
初めて戦った時は格闘技術は小太郎の方が上だった。だがネギはこの短い間で、師である古菲の指導でめきめきと実力をつけて行った。
さらにこの武道大会でタカミチに勝利してからネギは短時間で成長していったのだ。
小太郎には獣人化がまだ残っていたが、ネギと対等に戦うために人の体で全力で戦っていた。しかし全力で戦ってもネギに負けた。ネギに実力差を突き付けられたことにショックを受けているであろう。
「小太郎君大丈夫でしょうか」
「大丈夫さ。あれ位で折れるならネギのライバルなんか到底無理だ。それに、小太郎みたいなタイプは一度負けたら更に強く成長する。だから夏美、お前は小太郎の事しっかり応援しろよ」
「えっえっと若しかして聞こえてました?」
「まぁな。小太郎も女の子に応援してもらってたら、段々と大切な者を護る強さの意味が分かるかもしれないしな」
「あら、でしたらマギさんも女の子に応援してもらったら嬉しいですか?」
「そりゃあマギさんも男だしな。嬉しいもんだぞ」
頬を掻くマギを千鶴は微笑んでみていた。
そしてその小太郎はネギに会う事もせず、武道会場の屋根に座って俯いていた。
「こんな所に居たでござるか」
小太郎に声をかけたのは楓であった。
「隣、失礼するでござるよ」
黙っている小太郎の隣に楓は立つ。
「なぁ楓姉ちゃん。俺弱いんかな?」
「……拙者に強いと言ってもらいたいでござるか?」
楓は励ますのではなく、敢えて冷たく答えた。
「……俺、戦うしか能がなかった。けどネギの奴は俺より強くなってた。アイツは頑張って強くなった。あがいてタカミチさんに勝った。俺、アイツより弱くなって……アイツが俺の事見ーひんようになったら、どないしよう」
小太郎はため込んでいた悔しさの涙を流す。泣いて泣いて泣き続けた。それを楓は黙って見ていた。
小太郎が泣き止んだところで、楓は言った。
「拙者も、自身の忍びの力には自信があったでござる。しかし今回マギ殿と試合をし、完膚なきまでに叩きのめされた時、悔しい気持ちがあった反面、嬉しいと言う気持ちもあったでござる。自分より強い御仁はまだまだいると。ならその人を目指し、その人を越えて更なる高みを目指す事が出来ると」
フッと笑みを浮かべ、小太郎を見た。
「コタロー。次の日曜から一緒に修業をしてみぬでござるか?ともに強くなり、高みを目指すでござる」
楓の誘いに、小太郎は
「……上等や。ネギを越えるためなら俺はどんな事でもするで。強くなってネギを見返してやるんや」
さっきまでの泣き顔はどこへ行ったのやら。何時ものように好戦的な笑みを浮かべている小太郎である。
こうして小太郎は、新たに修業の師として共に高みを目指す者として、楓と一緒に強くなることを決めたのであった。
1ヶ月以上更新が遅れて、低クオリティとか本当にスイマセン
言い訳なんですが、卒論や就活で気持ち的に上手く出来なかったんですはい