幽霊少女のデンドロライフ   作:nani

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現在『蒼白詩篇』で三つ巴を超えたロマンしかない大激闘が繰り広げられておりますが、いつものことながら更新間隔が少し長く妄想に妄想を重ねた結果、我慢できずにこの作品が出来上がりました。



第1話 プロローグ

 わたしは倉瀬れいな、幽霊です。

 小学五年生のときに交通事故で亡くなって、それ以来自分の家の守護霊をやっています。

 

 死んじゃったときはお母さんとお父さんがとっても悲しんで、とても申し訳ない気持ちになりましたが、何とか幽霊パワーでティッシュを投げつけて家にいることを伝えてからは二人の子供の不登校幽霊として普通に暮らしています。

 最近は新しい妹も生まれて二人はそっちで大変そうだけど、このまま死人のわたしに囚われ続けることにならなくて少しほっとしています。

 

 ちなみに幽霊になった理由はよく分かりません。

 お母さんたちに憑いて外に出ることもありますが、わたし以外の幽霊を見たこともないので何とも言えないんです。

 もしかしたら新しい妹が生まれたらお役御免で成仏するのかもと思っていましたが、全くそんな気配はありません。

 

(むむむ……本当に困りました。これからどうしましょうか……)

 

 一応わたしも不登校ながらお母さんが買ってくれた教科書で勉強して、自称中学二年生にはなりました。容姿は死んだときから一切変わっていませんが。

 

 ちなみに幽霊としての力も全く成長してません。

 あれから4年経ちましたが軽いものを動かしたりするのが精一杯で、紙を捲ったりテレビのボタンやパソコンのキーボードを押したりぐらいしかできません。

 

(物は動かせても感触はないですし、味覚なんてもってのほか……最近はご飯を見ても味すら思い出せません。それでも美味しそうとは思うので辛いものはあります。

 まぁみんなが学校行っている平日もテレビで動画とか見たりしているのであんまり強く言えないんですけど……

 これからもわたしはずっとこんな風に生きていくんでしょうか……)

 

 そんな風にわたしが将来について漠然と考えていた日のことです。

 

 わたしは何の前触れもなく運命のゲームに出会いました。名を<Infinite Dendrogram>、無限の系統樹を意味する最先端のフルダイブ型VRMMOです。

 

 お母さんがデジモンとか見てた影響で何か凄そうだしもしかしたらわたしにもできるかも思って買ってきてくれたのですが、ゲームの名前だけ教えられてヘッドセットを被る形で横になるように言われて唐突にゲームの世界に放り込まれた霊としては一言申したいです。

 いきなり視界が暗転して凄くびっくりしたんですが。

 

 ◇

 

 気が付くとわたしは暖かな雰囲気のログハウスの中にいました。

 

「ようこそいらっしゃいました、マスターさん。私は<Infinite Dendrogram>の管理AI1号のアリスですー」

 

 目の前にいる優しい感じの少女から話かけられたけど、わたしはもうそれどころじゃないです。

 何となく周囲を見渡した時に視界に映った血の通った手と足、そして宙に浮かない生身の身体に地面の感触。

 

「わわわ! 手! 手があります! わ、あ、足もあります……! ちゃんと床に足がついていますっ! どうなっているんですか!」

 

「はいはい、落ち着いてねー」

 

 私が興奮していると、管理AIのアリスと名乗った少女がわたしを胸に抱き寄せます。

 そのままよしよしと頭を撫でてくるのですが、これが誰かに撫でられる感覚……久しぶりです……なんかとても母性を感じます。

 

「うみゅ……ふぁーい……」

 

「まぁ、ここはゲームの中ですからね。本来チュートリアルは現実の姿でするんですけど、分かりやすいように仮のアバターを作ってみましたー。ふふ、どうですか?」

 

「さ、最高ですっ!!」

 

「それは良かったです。では、このままチュートリアルを始めますがいいですか?」

 

「……はっ! ちょ、ちょっと待ってくださいっ。今心の準備を整えます!」

 

 こんな凄いゲーム、ずっとするに決まっています!

 というかゲームというのもかなり怪しいです!わたしができている時点でただのゲームではないですし!

 

 とにかく! チュートリアルはしっかり聞いておかないとです! 何か変なことをやってログイン制限とかされたら目も当てられません!




一応wikiや原作を見ながら書いていますが、何か設定ミスなどありましたら遠慮なく指摘して頂けると助かります。
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