問題児と時の人が異世界から来るそうですよ?? 作:ガイドライン
「……どこ何でしょうか……」
見渡す限り知らない景色がそこには広がっていた
そして次に感じたのは今自分が落ちていること
さっきまでいた学園都市はとは全く違う場所
いや場所というより「世界」が変わったと思わせる
と、まぁ驚いたのはここまで
見渡したとき自分以外にも誰かがいた
このままだと地面に激突してしまう、が
下は湖だと気づき別に問題はないだろうと思い
そのまま湖に落ちることにした
ザバーンと水しぶきが上がる中
自分だけは問題なく「着水」した
湖に沈むこともなく、濡れることもなく水面に立ち
陸地までゆったりと歩いていった
そして陸に立ったところで
一緒に落ちてきた男女が
水面から姿を現し陸に上がってきた
「本当に信じられないわ。
まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、
空に放り出すなんて!」
するとその隣からヘッドホーンをつけた男の子が
「右に同じだクソッタレ。
場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。
石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「…………。
いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
と、湖から上がってきた少年と少女二人
一人は俺様と言わんばかりの少年
一人はお嬢様らしい雰囲気の少女
一人は猫を抱えた無表情な少女
そして三人の近くにいる少年は
黙って様子を見ようとしているのか
ただ立っている、なにもせずにそこに立っている
その少年に対して未だに誰も気づかない
「まず間違いないだろうけど一応確認しとくぞ。
もしかしてお前たちのも変な手紙が?」
「そうだけど、
まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。
私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。
それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「・・・・・・春日部耀。以下同文」
「それで最後に、
野蛮で凶悪そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。
見たまんま野蛮で凶悪な逆廻十六夜です。
粗野で凶悪で快楽主義と
三拍子そろった駄目人間なので、
用法と用量を守った上で
適切な態度で接してくれよお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら
考えてあげるわ十六夜君」
「ハハ、マジかよ。
今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
自己紹介を聞いた限りではこの人達は
変わっているが悪い人ではないようだ
他には誰もいないのかと周りを見渡してみると
ここから離れた茂みの向こう
息を殺して誰が隠れているようだ
興味本心でそちらに向かって見ると
ウサギ耳を付けた露出の高い服装をきた女の子が
大丈夫何でしょうかという表情で見ている
「で、呼び出されたはいいけど
なんで誰もいねぇんだよ。
この状況だと招待状に書かれていた
箱庭とかいうものの説明をする人間が
現れるもんじゃねぇのか?」
さてさて、ここら辺で登場しますかと
ワクワクしているような表情のウサ耳
サプライズ好きなんだろうなと思っていると
「___仕方がねぇな。
こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」
物陰に隠れていたウサ耳は
心臓を掴まれたように飛び跳ねた。
三人の視線がこちらに集中する。
「そちらのお二人も気づいていたんだろう。」
「当然よ。」
「風下に立たれたら嫌でも分かる。」
「へぇ、面白いなお前ら。」
そこでまた熱い視線が隠れている人に注ぐ
ゆっくりと出ていこうとするウサ耳に対し
さっきからその耳をじぃーと見ていた少年は
「ウサギ一羽ゲット」
「ウギャア!!!!!!!!」
「「「へぇ??」」」
誰もが驚きその姿を目にすることが出来た
時崎的にはこのウサ耳が取れるものだと
まぁ取れなくても「捕った」気分を
味わいたかったのでやりましたとどや顔している
すぐさま時崎の手を振りほどき
「ちょ、ちょっとお待ちを!
触るまでなら黙って受け入れますが、
まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を
引き抜きに掛かるとは、 どういう了見ですか!?
というか貴方は誰なんですか!!!??」
「時崎 一です
一度でもいいからウサギを捕まえてみたかったので
まぁこれは仕方ありませんね」
「仕方あります!!!!
それに私は黒ウサギであり、
ただウサギではありません!!」
「なるほど、黒ウサギですか
初めは「ウサ耳」と呼ぼうとしましたけど
「ウサウサ」にしましょう」
「どこが「なるほど」なんですか!!!??
そこは黒ウサギの名前から
引っ張ってくるのではないのですか??」
「ウサウサ、可愛いと思いますが??」
「そ、それは……まぁ……」
少し頬を赤くする黒ウサギだが
その後ろから魔の手が伸びていた
「その仕事は私の役目だったのに」
「フギャア!!!!!!」
「すみません、確かめずにはいられませんでした」
「へえ? じゃこのウサ耳って本物なのか?」
「………。じゃあ私も」
「ちょっとお止めください!!!!
なんでそんなに自由に、ぎゃあああ!!!!!!!!!!」
「───あ、あり得ない。あり得ないのですよ。
まさか話を聞いてもらうために
小一時間も消費してしまうとは。
学級崩壊とはきっとこのような状況を
言うに違いないのデス」
「大丈夫ですよウサウサ
この世の中、あり得ないことに溢れてますから」
「かといって限度ってものが」
「いいからさっさと進めろ」
あまりの横暴さに心が折れそうになる黒ウサギ
しかし話を聞いてもらえる状況が出来たので
彼女は黒ウサギは気を取り直して話を始めた。