問題児と時の人が異世界から来るそうですよ??   作:ガイドライン

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ギフトゲームと問題児達と黒ウサギ

問題児達と黒ウサギと…御四人様。

定例文で言いますよ? 言いますよ? さあ、言います!

『ようこそ“箱庭の世界”へ!

我々は皆様にギフトを与えられた者だけが

参加できる『ギフトゲー ム』への参加資格を

プレゼンさせていただこうかと召喚いたしました!』」

 

 

 

「ギフトゲーム?」

 

 

 

「そうです! 既に気づいてらっしゃるでしょうが、

御四人様は皆、普通の人間ではございません!

その特異な力は様々な修羅神仏から、

悪魔から、精霊から、

星から与えられた恩恵でございます。

『ギフトゲーム』はその恩恵を用いて

競い合うためのゲーム。

そしてこの箱庭の世界は

強大な力をもつギフト保持者が

オモシロオカシク生活できる為に

造られたステージなのでございますよ!」

 

 

 

 

 

恩恵(ギフト)ですか…

世界から拒否されたこの力がギフトというなら

この世界ではどんな風に見られるのでしょうか…

 

 

 

 

……………………

 

 

 

それからこの箱庭について黒ウサギから

説明を聞きましたがギフトにギフトゲーム……

この力がそのギフトゲームでどう「影響」するのか…

すると十六夜から、

 

 

 

 

「待てよ、俺がまだ質問してないだろ」

 

 

 

 

静聴していた十六夜が威圧的な声を上げて立つ。

 

ずっと刻まれていた軽薄な笑顔が無くなっていること、

視線が鋭さを増したことに気がついた黒ウサギは、

構えるように聞き返した。

 

 

 

 

「・・・どんな質問でしょうか?

ルールですか? ゲームそのものですか?」

 

 

「そんなのはどうでもいい。

腹の底からどうでもいいぜ、

黒ウサギここでお前に向かって

ルールを問いただしたところで

何かが変わるわけじゃねえんだ。

世界のルールを変えようとするのは

革命家の仕事であって、

プレイヤーの仕事じゃねえ。

俺が聞きたいのは……

……たった一つ、手紙に書いてあったことだけだ」

 

 

 

一体なんのことでしょうか…

静まり返るなか十六夜が出した言葉は、

 

 

 

 

「この世界は・・・・・・面白いか?」

 

 

 

 

この言葉に僕はとても驚いた。

普通は不安を感じたり、悩んだりするのに

ただ一言、それを言えるなんて……

 

 

黒ウサギは一瞬目を瞬かせると、笑顔で言った。

 

 

 

 

 

「―――YES。

『ギフトゲーム』は人を超えたものたちだけが

参加できる神魔の遊戯。

箱庭の世界は外界より格段に面白いと、

黒ウサギは保証いたします♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2105380外門という所に黒ウサギ達

その門の前にはダボダボのローブを着ている少年が1 人 。

どうやらその少年は黒ウサギの知り合いらしく

大きく手を振りながら、

 

 

 

 

「ジン坊っちゃーン!

新しい方を連れてきましたよー!」

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの御三方が?」

 

 

 

「はいな、こちらの御四人様が──」

 

 

 

 

 

クルリと振り返り、固まってしまう黒ウサギ。

 

 

 

 

「……え、あれ?

お二人いらっしゃいません でした?

ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、

全身から”俺問題児!”

ってオーラを放っている殿方と

存在感が無さすぎて無表情の

人の話を聞かない殿方は……」

 

 

「十六夜君なら

『ちょっ と世界の果てまで行ってくる!』

ってあっちにいったわよ

時崎君は………いついなくなったのかしら??」

 

 

 

 

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!」

「十六夜君ならともかく時崎君は無理よ

さっき言ったけどいつの間にかいなくなっていたのよ」

 

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか⁉」

「よくわからないけど、いまのいままで

一がいたことを忘れていたから」

 

 

 

「嘘です、絶対嘘です!

実は面倒くさかっただけでしょう!!」

 

 

ここで黒ウサギは二人が

肯定か否定するかと思ったのだが

何故か冷たい視線が黒ウサギに突き刺さる

 

 

 

 

「あ、あれ??

どうしたのですかお二人方……」

 

「まさかこんなに信用されてないなんて…」

 

「うん、悲しみを通り越して笑えてくる」

 

 

 

 

「え、えっええっ!!?

だってそんないままで

全く気づかないなんてあり得ません!!!!!」

 

「そういうけど黒ウサギ

あなただっていままで気づかなかったのでしょう」

 

 

「そうですけど……

十六夜さんが抜けるときは気づかなかったのですか??」

 

「うん、だからいままで言えなかった」

 

 

 

 

 

そんなことがあり得るのか…

確かに姿を消すギフトは存在するが

飛鳥や耀が言う通り姿を消したわけではなく

存在そのものを消しているとしたら…

 

 

 

 

(確かに黒ウサギが全く気づかずに背後を取られました

それに私もギフトゲームを話している辺りから

時崎さんが「どこにいたのか」覚えてません…

それが時崎さんのギフトなのでしょうか…

………もし、そうなら…時崎さんのギフトは……)

 

 

 

 

 

するとなにかを思い出したようにジンが

 

 

 

 

 

「た、大変です! “世界の果て”には

ギフトゲームのため野放しにされている幻獣が」

 

「幻獣?」

 

「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、

特に“世界の果て”付近には

強力なギフトを持ったものがいます」

 

 

 

「あら、それは残念。もう彼らはゲームオー バー?」

 

「ゲーム参加前にゲームオーバー?……斬新?」

 

「冗談を言っている場合じゃありません!」

 

 

 

ジンは必死に事の重大さを訴えるが、

二人には関係なさそうだ

黒ウサギはため息を吐きつつ立ち上がった。

 

 

 

「はあ……ジン坊ちゃん。

申し訳ありませんが、皆様の御案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

「わかった。黒ウサギはどうする?」

 

 

「問題児を捕まえに参ります。

事のついでに ―――“箱庭の貴族”と謳われる

このウサギを馬鹿にしたこと、

骨の髄まで後悔させてやります」

 

 

悲しみから立ち直った黒ウサギは怒りのオーラを全身から噴出させ、

つやのある黒い髪を淡い緋色に染めていく。

 

外門めがけて空中高く跳び上がろうとしたとき、

 

 

 

「ちょっと待ちなさい黒ウサギ!!」

「な、なんでしょうか飛鳥さん」

 

 

「十六夜君はともかく時崎君はどう探すのかしら??」

「そ、それは……」

 

 

「どんなギフトか知らないけど姿を消すのよ

闇雲に探しても見つからないわ

それこそミイラ取りがミイラになるわよ

会って間もないから説得力ないけど

時崎君は十六夜君と違って無茶はしないと思うわ」

 

「そうかもしれませんが……」

 

 

 

 

するとさっきまで悩むように黙っていた耀が

飛鳥と黒ウサギの間に立ち

 

 

 

 

「ねぇ黒ウサギ、私少し思い出した」

 

「何をですか??」

 

 

「十六夜が一を連れ去ったこと」

 

「それは本当でございますか!!!」

 

 

 

「うん、でもこれも…一のギフトなのかな…」

 

 

 

「分かりません…

でもこれで連れて帰ってこれます!!

一刻程で戻りますので

皆さんはゆっくりと箱庭ライフをご堪能ございませ!」

 

 

 

黒ウサギは弾丸のように飛び去り、

あっという間に四人の視界から消え去っていった。

巻き上がる風から髪の毛を庇う様に押さえていた飛鳥が呟く。

 

 

 

 

「……箱庭の兎は随分早く跳べるのね。

素直に感心するわ」

 

「うん、もしかしたら一は

瞬間移動のようなギフトなのかな??」

 

 

「どうかしら

でも姿を消すギフトのほうが

時崎君にあってる気がするわ」

 

「私もそう思う」

 

 

 

女の子の会話に完全に蚊帳の外であるジン

 

 

 

 

(どなたか知りませんが、その姿を消すギフト

まるで僕が使っているようですね……)

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