問題児と時の人が異世界から来るそうですよ?? 作:ガイドライン
「おバカ!!おバカ!!!!おバカ!!!!!!この超おバカアアァ!!!!!
どうして決闘なんて申し込んだんですか!!!??
もう取り消し出来ないのですよ!!!」
「大丈夫ですよ、取り消ししませんので」
「そっちではないのですよこのおバカアアァ!!!!!
…あぁ…もう……どうするんですか…
本当に…どうするんですか…このままだと…
……時崎さん…殺されるかもしれないのですよ…」
「死にませんよ」
黒ウサギの心配をよそに時崎は平然としてる
これから行われるのは白夜叉との゙決闘゙
それを命を賭けた戦いとなる
そしてこの戦いは…一方的に終わるだろう
「どうしてそんな自信が…
はっ!!なにか策でもあるのでございますか??」
「ありませんよ」
もうダメだと頭を下げる黒ウサギ
耀も飛鳥も心配をしているのだが
言葉をかける前に十六夜が一歩前に踏み出し
「おいトキトキ」
「なんですかイザイザ」
お互いに睨み合うように見続けながら
「……゙負けんなよ゙」
「当たり前でず勝ちまず」
フッと笑った十六夜はその場で体の向きを変え
黒ウサギ達より後ろまで下がりそこで腰を下ろした
ちょっと十六夜さん!!と呼んでいるなか
それを見た耀と飛鳥はお互いに顔を見て頷き
一歩前に踏み出し時崎の顔を見ながら
「そうよね
時崎君、゙絶対に勝ちなさい゙」
「うん゙勝たないど許さないから」
「はい、゙勝ちまず」
言い切ったような表情をしながら
二人は十六夜を挟むように立ち
右に耀、左に飛鳥が同じように腰を下ろした
「み、皆さん!!!
何をしてるのですか!!?時崎さんを…」
「やめさせろっていうのか黒ウサギ
それは出来ないっておめぇがいったよな」
「そ、それは…」
「なら後はこうやって腰を下ろして
時崎が゙勝づことを見届けるだけだ
それともなんだ、黒ウサギは
仲間信じられねぇというのか??」
「ち、違います!!!そんなことはありません!!!!!!
しかし、いまから行われるのは
信じる、信じないということではありません
さっきもいったように白夜叉様は」
「黒ウサギ!!!!!」
十六夜の大声に黒ウサギはビクッと反応した
その声に黒ウサギは黙ってしまった
分かってる、怒って大声を出したわけではない
これはもう避けられない戦い
なにも出来ない状況でやれることがあるなら…
「………そう、ですよね…時崎さん
お願いです、゙勝って下さい゙」
「もちろんです、゙勝ちまず」
それを聞いた黒ウサギもまた十六夜達も所へ
飛鳥の隣に腰を下ろし、そして前を見つめた
その頼りなくも自信に溢れた背中を
そう、勝ってもらわないと困る
これからノーネームの再建をしないといけないのだ
これぐらいで立ち止まるわけにはいかない
背中に友達を、目の前にこれからなる友達を、
負けるはずがない、負けるという言葉はない
なぜなら「誰だっで友達゙になれる」からだ
「お待たせしました」
「よいよい、さて始めようかの」
白夜叉がパンッと掌で叩いた後
空からヒラヒラと羊皮紙の
白夜叉と時崎、そして十六夜達の元へ落ちてきた
『ギフトゲーム名゙偉大なる太陽の気まぐれ゙
・プレイヤー一覧 時崎一
・クリア方法 先に2勝した方が勝利とする
・クリア条件 三本勝負、勝負内容はプレイヤーが
最も得意とするものとする
・敗北条件 二本取られること、降参、死亡
宣誓 上記を尊重し、
誇りと御旗の下、“ノー ネー ム”は
ギフトゲームに参加します。
“サウザンドアイズ”印』
決闘は三本勝負
それもその内容は時崎が決めていい
なんとも条件のいい決闘だと思えるが
それほど白夜叉は負けることないといっているもの
そう、例え時崎が対等で決闘しようと望んでも
時崎と白夜叉の実力は天と地ほどあるだろう
「決闘とはいえハンデはあった方がいいと思ってな
お主が勝負内容を決めるがよい」
「最も得意とするですか…
なら僕にはこれしかありません
シロシロの、白夜叉の攻撃を防ぎます」
「!!!??
お主……分かって言っておるのか??」
「もちろんです
シロシロの攻撃を防ぎきったら僕の勝ち
攻撃を゙少しでも゙受けたら負けです」
時崎の言葉を聞き呆然としていた
この男は何を考えているのか…
白夜叉は元魔王、実力も天と地ほど差がある
その攻撃をただ受け止めるだけなんて
全力で攻撃されたならチリも残らず消えるだろう
そしてその攻撃を完全に防ぐというのだ
「言っておくが手加減などせぬが、」
「はい、決闘ですから」
「………死ぬかもしれぬのだぞ」
「死にませんよ、勝つのは僕ですから」
それは白夜叉の全力でも受け止めれるということ
天変地異が起きるほど、惑星1つが消えるほど
その攻撃をたった一人で受け止めれるというのか…
確かに蛇神の攻撃を防いだ実力はあるだろうが
それと白夜叉では力の差があると分かってるはずだ
「……分かった、お主がそういうなら…
ワシの全力でいく、これを防げたらお主の勝ちでよい
もちろんギフトゲームの勝ちということじゃ」
「いいんですか??」
「お主は謙虚なのか大胆なのか分かりづらいの…
ワシの全力なのじゃ、それを止めたら
むしろ本当に無傷ならワシから恩恵をやろう」
「それこそいいんですか??
僕、その恩恵貰いますよ」
「本当に掴みどころのないの……
構わぬよ、しかしこれを受けきったの話じゃがな!!!」
白夜叉は一気に後方下がったあと
上空へ飛行した後に袖からを
“サウザンドアイズ”の旗印
―向かい合う双女神の紋が入ったカード取り出すと
またしても一瞬の内に
今度は一面が草原でありながら
富士山だと思わせる山があり
地平線の向こうには海が見える
どうやらここが時崎と白夜叉の決闘の場所
「本来は個に使うものではなくてな
スピードも遅く、広範囲に被害が及ぶため
使うことも殆どなかったがお主が受けるなら
これは間違いなくワシの全力と言っていいものだ!!!」
カードが光出すと白夜叉の更に上空にある
分厚い雲の向こうから何かが近づいている
その雲が赤く光り、徐々に光が濃くなっていく
まるで雲が燃えているかのように…
そう燃えていたのだ、まさに雲が燃えていた
近づいている゙何かが゙それを引き起こしている
と、したらそれは……
真っ赤に燃え上がる隕石が落ちてきた
それも大きさが尋常じゃない
一キロ二キロどころではない
空の向こうが見えないくらいの巨大な隕石が
「ふ、ふ、」
黒ウサギが言葉に出来ないほど
口をパクパクしながら
それでも必死に絞り出した言葉は
当たり前だろうという、
それも他の三人と同じ言葉を発した
「「「「ふざけんなあああぁぁ!!!!!!!」」」」
あんなもの時崎が受け止めようが
確実に十六夜達まで巻き込まれる
そんなものを放った白夜叉に向けて大声を出す
その声に気づいた白夜叉はアッとした表情で
「すまぬすまぬ、しかし問題はない」
すると十六夜達の体が浮き上がり
飛び上がった四人は白夜叉の後ろ側で止まった
そして目の前にある白夜叉に対して
黒ウサギは動揺した表情で
「ちょっとお待ちください白夜叉様!!!
あんなの受け止められる訳が!!!」
「ワシはキチンと話したぞ
そして小僧はそれを受けた
それに黒ウサギ、お主も覚悟を決めたはず」
「……はい、そうですが……」
それ以上言葉が見つからなかった
時崎が白夜叉が決めたこと
そして黒ウサギ本人もそれを見届けると決めた
だからもう、ここで、見守るしかない
「………………!!!!
と、時崎さ~~ん!!!頑張ってください!!!!!!」
「そうよ!!
箱庭に来たばかりでリタイヤなんて認めないわよ!!!!」
「うん、絶対に負けないで」
「ということだトキトキ
勝手に負けたら許さないねえ、
俺が勝つまでは負けんじゃねえぞ!!!!!」
仲間からの声援に無表情な時崎も
どことなく笑っているように見えた
落ちてくる巨大な隕石
すでに時崎がいる地上は天変地異が起きていた
地面はめくり上がり所々でマグマが溢れ出て
遠くでは大津波が押し寄せてきていた
何十個竜巻があらゆるものを巻き込み
もうそこは惑星の最後だと思わせるほどの光景
いくらゲーム盤だとしても規模がデカすぎる
これが階層支配者の力なのだろう
そしてそんな中で時崎は
落ちてくる巨大な隕石に向かって見つめていた
天変地異が起きている中
まるでそこだけは
なにも変わらず時崎と共に存在している
それだけでも信じられない光景だが
それはもうすぐ消えてなくなってしまう
そう、
そのまま、
落ちてくる隕石が、
時崎のいる地上に、
落下し、
激突した。
白夜叉のめちゃくちゃな攻撃に
耐えられなかったゲーム盤は粉々に吹き飛び
そこにいた白夜叉達はゲーム盤がなくなる前に
元いたのゲーム盤へと移動していた
しかし、そこには時崎だけはいなかった
「………と、時崎さん……時崎さ~~ん!!!!!!!!」
黒ウサギが叫ぶなか返ってくる言葉はない
誰も言葉に出さないが思っていることはある
そしてそれを否定するように黒ウサギが
必死に時崎の名前を叫んでいる
「時崎さ~~ん!!!!!時崎さ~~ん!!!!!」
「はい、何でしょうか??」
「うひゃあああああぁぁぁ!!!!!!!!!」
黒ウサギの背後に現れた時崎は
なにもなかったようにそこにいた
「と、と、時崎さ~~ん!!!!!」
「いきなり抱きつかないで下さい、倒れてしまいます」
なんとも役得なことが起きているのに
一切表情も童謡もなく黒ウサギに呼び掛ける
「だぁだっで…死んじゃっだと、思いましだぁ……
「ですから死にません、
勝って友達になってもらうんですから」
「ものすごいことをやり遂げたのに
時崎君の頭ば友達゙しかないのね」
「でも、それが一だと思う」
「だな
ってか、どうやってあんな攻撃を止めたんだ??」
するとその答えは思いもよらない答えだった
「止めてませんよ
「………ハッ…ハッハハハハハハハハッ!!!!!!!!
なるほどなその手があったか!!
規模がデカすぎる隕石を止めずに
自分自身を停止したことによって
自分とそれ以外を分断したわけか」
するとゆっくり時崎に近づく足音
それの音の方へ振り向いてみると
白夜叉が困ったようなホッとした表情で
「全く…言葉の通りに己の体で受け止めたとは…
これでワシの
「あっ、僕の負けなので威厳は問題はないですよ」
その言葉に全員が時崎に視線がゆく
それを感じ取った時崎は掌を全員に見せた
掌は少しではあるが火傷の後があった
「さすがに無理があったようです
なのでこの決闘は僕の負けです」