トリガーに転生したので取り敢えず世界を救おうと思う 作:プロトタイプ・ゼロ
というかキャラの口調とか全っ然わからねぇ!!
でも、ま。できる限りはやった!!
俺が気を失ってから何年の時が経った……。
どうやら俺は火星に落ちたわけではないようだ。これでは原作が始まらない。どうすればいい!? 考えろ、考えるんだ。
結局考えは浮かびませんでした。さて、どうしようか……。このまま宇宙を放流するわけにもいかないし。どこか都合の良さそうな惑星に行くしかないか……。ちょっと憂鬱だなぁ。
そう考えた俺は、取り敢えず世界を救うために宇宙の中を彷徨う。目指せ火星と地球だぜ。
〜数年後〜
ようやく見つけたぞ地球。ようやくだ。長かった……本っ当に長かった。ここまで来るのにだいぶ時間がかかったよ。
なんか爆発っぽい音がしてるから早めに行かないといけないんだけど……どうしようか。音の感じからするに、多分目覚めた怪獣が暴れてるのかもしれない。
地球自体は助けを呼んでいる可能性が高いしなぁ。それに、テレビのウルトラマンみたいに地球人と融合するかもしれない。
まぁ、行くとするか!
〜地球〜
「
空から降ってくる瓦礫とかに注意しながら僕は奏ちゃんの手を引っ張って走る。その後ろには絵本で見たような大きな怪獣が手あたり次第に暴れている。
怪獣の存在がとても怖い。本当ならこんなのは嫌だ。みんな僕たちみたいに逃げてる。それも他の人の命を犠牲にしながら。
「もう無理だよ
息を切らしながら奏ちゃんがそう言う。その目には涙が溢れてる。
「大丈夫! 奏ちゃんは僕が守るから!!」
「奏汰……」
絶対に守る。だから、そんな不安そうな顔はしないで。
『ぐぎゃああああああああああ!!』
二本の角を生やした恐竜みたいな怪獣――古代恐竜ゴモラは、耳がつんざくような声を出すと、突然後ろを向いて尻尾を振り下ろしてきた。それにより飛んできた瓦礫が僕たちの退路を防いでしまった。
「そ、そんな……」
「嘘、でしょ……」
僕も奏ちゃんも揃って絶望の声を出してしまう。
『ぐきゃああああああああああ!!』
ゴモラはすぐそこまで来ていた。
もう無理かもしれない。そう考えて僕は奏ちゃんを思いっきり抱きしめた。
その時、さっきまで曇り気味だった空が眩い光で照らされ、赤い光の玉が地面に落ちてきた。赤い光は僕たちとゴモラの間に落ちると、ゆっくりと人の姿となる。
「アレは……巨人?」
人となった光はこれまた絵本やアニメで見たことのある巨人――その名もウルトラマンだった。でも、僕はあの姿をしたウルトラマンを知らない。
全体的に赤と青、そして銀色の体をしたやや小振りの顔の巨人。胸にはウルトラマンでおなじみの青いカラータイマーがあり、それを守るように胸から背中にかけて黄色いプロテクターが装飾されている。
『ダッ!』
謎のウルトラマンは僕らのことを見ると小さく頷く。そしてその後ゴモラの方に向き直り構えを取った。
『ぐぎゃあああああああああ!!』
『ダッ!』
ゴモラがウルトラマンに向かって突っ込んでくる。それを見たウルトラマンはその場から動くことなくゴモラの突進を受け止める。
おそらく僕らに被害が出ないようにするためだと思う。今ここで避けたら僕らがゴモラに踏み潰されてしまうから。
『ンン……ダッ!』
ウルトラマンはゴモラの角を掴んだまま空中に投げ飛ばす。すると、今度は両腕を腰まで持っていき、すぐに目の前で交差させゆっくりと開く。その後L字型になるように右腕と左腕を合わせて光線を放つ。
あの技は僕も……というかこの辺の子供なら誰でも知ってる。その技の名は……
「ゼペリオン光線だ!!」
そう、ウルトラマンティガ・マルチタイプの得意技であるゼペリオン光線。それをあの謎の巨人は放った。それに僕は思わず興奮してしまった。
僕はティガが大好きだから。ティガと同じ技を使うあの巨人を見て興奮せずにはいられなかった。それに、よくよく見ればどことなくティガに似ているように思える。
話が逸れた。ゼペリオン光線はゴモラの身体を貫き爆発させる。それを見た巨人は僕らの方を見るとゆっくりと頷きピースサインをしてくれた。
「ありがとーーウルトラマン!!」
僕は笑顔で手を振る。奏ちゃんもキラキラした表情を浮かべてる。
『ダッ』
ウルトラマンは優しく微笑んだ気がした。これでもう安心だよね。
「か、奏汰危ない!!」
突然ビルから瓦礫か落ちてくるまでは。これにはウルトラマンも反応しきれなかったみたいで、僕は咄嗟の判断で奏ちゃんを突き飛ばし一人瓦礫の餌食になる。
近くで奏ちゃんが泣いているのがわかる。ゴモラがいなくなったことで逃げていた人たちが僕を助けようとしてくれてる。けど、多分もう手遅れだと思う。
僕は死ぬのかな……。嫌だよ、こんなところで死にたくない。僕は奏ちゃんを守らなく、ちゃ……いけないのに……。
最後に見たのは、とても暖かい光だった。
〜十年後〜
「奏ちゃん、朝ごはんは食べた?」
「あっ……そういえば、食べて、ないかも」
俺はいつも通り奏ちゃんの部屋に来ている。彼女はとある理由で部屋の中に引き籠もっているため、たまにこの家に来るお手伝いさんと奏ちゃんの世話みたいなことをしている。
と言っても奏ちゃんの散らかった部屋の掃除をしたり、ご飯を作ったりしている程度だよ。
あの日、奏ちゃんを泣かせてしまった俺は、もう絶対に泣かせないと決めた。中学の頃みたいな想いはさせないことも誓った。
俺は奏ちゃんのそばにいることも。あの日助けた
「そっか。じゃあ、なにか適当に作ってくるよ。奏ちゃんも寝るときはちゃんと寝なよ?」
「うん。ありがとう奏汰」
奏ちゃんはあの日、とある人が病室で眠るようになってからずっと曲を作り続けてる。自分のせいだから、自分が悪いから……そんな想いをずっと心のうちに秘めながら誰かを救える曲を作り続けてる。それはもはや呪われていると言ってもいいだろう。
俺には音楽の才能がこれっぽちもない。だから俺がいても奏ちゃんの邪魔にしかならない。
でも、あの様子ではいつか倒れてしまうかもしれない。
(誰でもいい。奏ちゃんを救ってくれ)
俺は心の中で誰もいないどこかの世界に願った。
神山高校……それは一部の人間にのみ入ることを許されたエリートの中のエリー
「何を阿呆なことを言っておるのだお前は……?」
「人がせっかく楽しんでるのに邪魔するなよ司」
ってか、心を読んでくるな。お前にそんな力はないだろ……。
転生前に見たトリガーの光であるマナカケンゴの夢見る世界を……こいつなら実現できるかもしれない。
「はぁ、別になんでもないよ」
「なんでもないわけ無いだろう。お前の阿呆な発言は時としてわけわからん状況を先読みしているのだからな!!」
「んなわけないだろ!」
なんだよ先読みって……。してるわけ無いだろうに。ってか、できるかそんなの!!
「はぁ……仕方ない。なら、お前の言う先読みとやらを今からやってやろうか?」
「是非お願いしよう!!」
なんでだよ!
「そうだな……うん、今日お前は不思議な体験をすることとなるだろう……いや、もうした後かな? そして、その後お前は運命的な出会いをする」
「やけに具体的な先読みだな……」
「そうかもな。でももしかしたらするかもな、運命的な出会いを」
「ふははは! なら、お前の先読みを信じてみようではないか!!」
「はいはい。あとうるせぇ」
「うるさいとは何だ!!」
妹のために……妹の笑顔のためにスターを目指したはずなのになぁ。この様子だとすっかり忘れてるのかもしれない。
誰よりも輝く才能を持っているこいつが、スターになることだけを考えてしまった影響なのかねぇ。
ちゃんと思い出してくれると嬉しいな……お前が願ったその
まぁ、司の思い出に関して俺一切関係ないけどな。
〜放課後〜
どうやら司はオーディションに向かったようだ。さて、どうなることやら。
気になるのは怪獣が全っ然出てこねぇことだけどな。十年前ゴモラが出現してからもしかしたら出てくるかもと思ったのに。それらしい情報は一切入ってこない。
「まぁ、考えるのはもうやめだ」
俺ももう帰ろうか。奏ちゃんの家にも行かないといけないし。
司のやつ……無事にフェニックスワンダーランドに辿り着けたかなぁ。
鳳財閥の所有している笑顔溢れる観光スポット。いくらお金に困らないほどだからといってやりすぎな気はするが……まぁ、子どもたちの笑顔のために作られたようなもんだし、別にいいか。
「今日も一日平和だったな…………ん?」
鞄を背負って廊下に出ようとしたとき、突然当たり一面を振動させる揺れが起こる。この流れでいくと……
『キュンアアアアア!!』
「磁力怪獣アントラーだと!?」
怪獣の出現だよなぁ。うん、俺ついてねぇな。
中近東にある幻の街・バラージ付近の砂漠に太古から生息していた怪獣だ。
五千年前にバラージの町を襲って周囲の交易を衰退させたことが確認されており、当時はウルトラマンに酷似した姿のノアの神……つまりはウルトラマンノアによって倒された。
その姿はアリジゴクのようで、頭部には巨大な1対の大顎を持ち、砂漠にすり鉢状の巨大なアリジゴクを作り、獲物を捕食する習性を持っている。大顎の間から発射できる金属を含んだ物体だけでなくウルトラマンさえも吸い寄せる強力な虹色の磁力光線により、飛行機を墜落させることができる。
つまりは物凄く面倒な敵なのだ。ウルトラシリーズに何度も登場しているほどの強敵。俺がこの地球に来て最初にゴモラと戦ってからまだ一度もトリガーになってないのに……。
「まぁ、考えても仕方ねぇか」
アントラーはなぜかフェニックスワンダーランド二向かっているようだ。今あそこでは大パニックになっていることだろう。10年ぶりの怪獣が出現したんだ。
俺は急いで屋上に向かうと隠れそうな場所でGUTSスパークレンスを取り出すとウルトラマントリガーマルチタイプキーを装填する。
そして右手で持ったGUTSスパークレンスをスパークレンスモードに変化させる。
「未来を築く、希望な光! ウルトラマン、トリガーーーーー!!」
GUTSスパークレンスを空へ掲げて俺は光となる。
〜フェニックスワンダーランド〜
天馬司は困惑していた。フェニックスワンダーランドのオーディションで鳳えむという不思議な少女と出会い、これからの未来にワクワクドキドキしていた時に怪獣の出現。
学校で奏汰の先読み(司が勝手にそう呼んでるだけ)してもらい、本当に運命的な出会いを果たした。それにより気分は上昇していたのに。
「ええい! だからなんだ! 今はフェニックスワンダーランドに来てくれているお客様を逃がすことが先だろう!」
フェニックスワンダーランドを利用しに来ていた客達は、アントラーの出現に大混乱。我が身惜しさに他の客を押しのけて逃げ惑う。
アントラーの目指している場所は明確にフェニックスワンダーランドだと司は予想する。
とにかく自分のできることをやろう、そう意気込んだ司は他のスタッフ同様に混乱している子供達を誘導する。
「こっちだ! こっちから逃げるんだぁぁぁぁ!!」
大スターになるべく鍛え上げた自慢の声を張り上げて子供達を誘導する。大体こういうときは大人は先に逃げてしまうので逃げ遅れた子供がいないか探しながら誘導する。
「さぁ! 此処から先に行けば取り敢えずは安心だ!」
目に大量の涙を浮かべる子供達を不安にさせないように笑顔を作る。正直司自信もかなり不安ではある。今まで怪獣が現れることは少ないとはいえ、一度姿を現せばその姿を消すまで逃げるしか人類にはなかったから。
司も十年前に現れたゴモラの影響により少なからず怪獣に対してトラウマを抱えている。だが、今自分が不安になれば眼の前にいる子供達はもっと不安になるだろう。
(そんなの……このオレが許してたまるか!!)
『ダッ!!』
司が心に強く誓うのと、巨人の声がするのは同じタイミングだった。
「な、なにあれ!!」
子供達がアントラーの後ろに現れた光を指差す。その先を見て、司は思わず言葉を失った。
「あの光は……十年前の!!」
光から人影が出るとそれは巨人の姿となる。
銀を基調に赤と紫の2色を配したボディー。胸や手足にあるプロテクターによく似た装飾。
十年前に見た光の巨人トリガーが姿を表した。
人類のピンチに現れたウルトラマントリガー。
次回もお楽しみに。