War Mongers   作:Bligh_Drunk

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"ここは初めてか? まあ、ゆっくりしていきな"

"この現世では、あらゆる生命体が存在しているが[力]で頂点を支配してるのは奴らじゃない"

"これからそれが何なのか... お前らには教えてやろう"

"この現世で争い抜くなら、な..."


no marks:
case[1].old logic


今よりも遥か前... 数百年,数千年前の事...

 

太陽系と呼称された銀河にある惑星の1つ、[地球]。

まだ、日本と呼ばれる地域にて平成と言う元号が使用されていた頃のこと。

 

地球上の人類は、未だに地球外における生命体の存在を知らなかったという...

その存在の痕跡,適した環境のある星々を、ありとあらゆる最新技術でもって調べたが、生命体の発見にはついに至らなかった。

 

 

 

 

 

あの日、世紀の『大事』が起こる瞬間までは。

 

 

 

突如として飛来したあまりに巨大な飛翔体は、後に『異星人襲来事件』として地球圏にて後世に渡って地球人に語り継がれる[最初の地球外生命体]として特に名高い。

 

 

全ては、それを機に変わっていった。

 

人類のネットワークは、銀河系規模の拡大を遂げ、

宇宙が身近に感じることが当たり前になる程に、

文明が、技術が、繋がりが広大な現世に根を伸ばしていった。

 

 

現在、人類種はその人種の垣根さえも越えてパイプを形成し、遂には宇宙連合政府の一翼を担うほどにまでになっている。

その成長速度は、現世のあらゆる生命体からも目を見張るものとして周知されるだけの結果を残したのは間違いない。

 

 

 

……だが、まさしくその頃からであっただろうか...

 

 

人類圏の一部から広まり、後に人類種にその恐怖を徹底的に刻み付けた最悪の存在達が表舞台に姿を現した。

 

人の型をして人に非ず、

鋼鉄より硬く、兵器よりも凶悪、

知性を持ちながら、生命を持たない。

 

量子の域にて、生命体の呪縛たる"死"を超越した狂気の存在...

 

 

その超技術は、現世における機械化技術[テクノイド]の礎であり、有数の兵器企業の汎用技術である。

昨今の時代、兵器技術においてこれを超える物は存在しないと言わしめるほどの兵器であることは、それが標準化し定着してかなり久しい事実。

 

それでも、未だ"奴ら"の脅威は全く消えることなくこの現世に根差している。

 

人々は/人類は呼ぶ、彼ら/奴らをこう呼ぶ...

 

 

機装の兵器/格術戦闘兵器/A.R.M.D[アムド]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――

――――――

―――――――――

 

宇宙歴X350年 UT(宇宙標準時間)13:56h

スクラップ惑星[モーリス]

 

 

『よう、随分と久しいなお前と話すのは。』

「…珍しいこともあったもんだ、お前が俺に直接連絡してくるとはな。」

『"大事な話"さ、誰にも聞かれたくは無い。お前と2人だけで話したかった。』

「……それで? 一大企業の"社長殿"が一体何を話すつもりだ?」

 

『下手な探り合いなんざ必要ないさ、お前とは真っ当な"取り引き"をしたい。…-―--…』

 

 

 

 

 

今でこそ、人類種は絶妙な均衡でもって平和というものを維持しているようには見える。

しかし、その水面下では政府内における権力を巡った暗躍,大企業同士による牽制合戦,惑星規模の対立など、ひとたび目線を変えればこの手のネタには事欠かない。

 

中でも企業間における利益争いは特に激しく、小型企業であるほどその競合率も非常に大きい。

必然的に、企業は"勝つ為の手段"を手札として揃えておく必要がある。

 

…いや、あえて言うなら"それさえなければ生存権など有りはしない"というのが現状だろうか...

 

 

 

==============================

惑星[エグリーシア]

F・マクスマンズ社 本社

 

 

「…はい、こちらマクスマンズ社...」

『俺だ、今近くにいる。』

 

「おおッ!! お前か、よく帰ってきた!! ささ、奴の首はもう獲ったんだろ? 今でいいから報告してくれ。」

『ああ、今からそっちに行くところだ。』

「なあ、勿体振らずに教えてくれよ。あいつの首は獲ったんだろ?」

『ああ、そいつを今から』話すつもりだ。」

 

「な、にぃ!?」

 

 

彼の背後からは特徴的なコッキング音が響く。

現世では物珍しいATA(アース・テック・アーセナル)社特有の実弾型大口径ハンドガンである。

それは、以前彼自身が雇った背後に立つ男の見せた銃の音と全く同じもの。

 

それを奴は、彼に背後から一寸の狂いもなく後頭部へ突き付けている。

何処から侵入したかも、いつの間に辿り着いたのかも分からない。

 

何もかもが意味不明で、彼はただ茫然と立ち尽くすしかなかった。

 

 

「ど、どういうことだ!? ブライ!! 一体何の真似だ?!」

「そのままの意味なんだが? 他に理由が必要なのか?」

「馬鹿なことは止せ!! そうだ、あいつは!! フリークの奴はちゃんと殺したのか!?」

 

「この期に及んでまだそれを問うか、答えは分かりきってるだろ?」

「ふざけるなッ!!! なぜ、あんな奴に肩入れするんだ!?」

 

「肩入れなんざしちゃいない、あいつとは真っ当な"取り引き"をした結果だ。俺にはそれで...充分だ。」

 

 

 

その日、マクスマンズ社の社長室から響いた銃声にガードマンが駆けつけるも、血の海に沈んだフレデリック・マクスマンを残し、後には何もなかったという...

まるでゴーストによって呪い殺されたかのように、またしても人類圏における噂話の1つとして広まることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

――――――

―――

 

 

<――――我々連合政府は、[A.R.M.D]を容認しているわけではありません。

 しかしながら、我々人類の法と秩序では奴らを縛れない!

 政府と宇宙警察機構並びに軍部関連組織は全力を挙げて彼らと対峙する為の戦力強化に

 努めてはいますが、[A.R.M.D]の戦力増長はそれさえも上回る傾向にあり……――――>

 

 

 

『政府連中も随分と悠長なもんだな。あいつらが逆立ちしても、俺らにはかないっこねぇ、てのによぉ。』

『政府の一部官僚は既に引き返せないレベルの癒着がある。下手に出ては、自分の立場を危うくする故だ。』

『僕にはそんなことどうでもいいよ。それより、目の前の仕事に集中したら?』

『言うようになったじゃねぇか小僧... まあ、正論ではあるがな?』

 

「お喋りはここまでだ。各ポイント、状況報告。」

 

『[ギガバーン]、位置についた。いつでも行けるぜ。』

 

『[奈落蛾]、ポイント待機中だ。既に本隊の背後は取っている。』

 

『ふん...[アーク]、所定位置で待機中。すぐに行けるよ。』

 

『[トゥームアイ]、J-45から本隊を継続監視中。今から行けば、楽に狩れそうだ。』

 

 

「…よし、計画に変更は無い。各ポイントから強襲、奴らを全滅して終了とする。最優先目標は戦略機[D.N-アーヴィング]、行くぞ...」

 

 

 

非常に酷な話だが、彼らは元々は人であった。

A.R.M.Dとなった彼ら...いや、彼は無限動力を核としてその身体全てを機械に変えたのである。

だがそれは、生命体の呪縛からの解放と同時に生命倫理の破却をもたらした。

 

彼らは生命を殺すことを躊躇わない、生命の喪失に罪悪を持たない、だから法で縛ることもできない...意味が無い。

 

 

 

"この世に正しいものなど1つも無い、故に『正義』など初めから存在しない、この世にあるもの悉く『悪』であるなら、『悪』を貫かぬ偽善者に生きる価値無し"




最近忙しすぎて全然小説書けなかった...というか、手が付けられる状態じゃなかったのと、なーんか筆の進みが悪いので、以前から構想してたが書く気になれなかった自作を気分転換がてら上げてみました。

勿論、現行の小説の方も進める気はありますが...まあ、自分がほんとに気分屋なので...

この小説についても暇な時、突然の思いつきレベルであげると思うのでそのつもりでお願いします。
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