ルーントルーパーズ〜国防軍漂流戦記〜   作:匿名

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大日本帝国の国名変更しようかな
・大極東帝国
・環太平洋帝国
・環太平洋極東帝国

この世界の大日本帝国の情報はちょくちょく濁してる所があるんですけど、理由としましてはその国家レベルがありえないぐらいの規模で何かしら突っ込まれるんじゃないのかと思ってるんですよ。それに恐れているんですよね。

とか言っておきながらマリースアに大日本帝国を分らせる回を出そうかと思ってるんでよね。
大日本帝国が歩んだ歴史とか世界の歴史とか概要とか…


街の中で2

「どうぞ、お水です。司祭様」

「ありがとうございます、レティアさん」

リュミはテーブルの上に置かれた水が澄んでいるガラス製のコップを両手でソッと持った。

 

レティアはもう4つの木製のコップを乱雑に置いた

「ほら、司祭様の下僕だが奴隷だが知んないけど、同じ席に着けるだけありがたいと思いなさいよ」

年季が入った、木の腐った臭いが鼻をつく安価な木製コップだ

中の水もよく見てみると何かが浮いている。

水売りから購入した水と洗い物用の井戸から汲んできた水のようだ。

 

「そ、そりゃどうも…」

久世らは、目配せをしてレティアが目を離した隙に中身を窓の外へ捨て、代わりに持参していた水をコップに注いだ。

リュミは4人の早業と連携プレーを見なかったことにした。

 

久世らは命の恩人だと説明しても納得しなかったので、異国からの改宗者で自分の下について教育中であると言う説明で納得させた。

 

「す、すみません…クゼ様…」

「いいえ、礼はこっちが言うべきですよ」

リュミがいなければ久世達はここまで来れなかったからだ。

 

「久世少尉、迷彩服で来るのが不味かったと思いますよ」

「東にしてはまともだな」

久世は普段の東とは思えない言動に以外そうな顔で答えた。

「なので、この警戒心を和らげるための服装を着るべきでした」

「例えば?」

 

「この国の大衆服とか、リュミちゃんのような教会関連の服、メイド服とか」

「──だと思ったよ。聞いた僕が馬鹿だった」

「メイド服は辞めてくれこの変態」

 

それはさておきリュミの説明から、光母教会セイロード教区のトップであるゲオルド大司祭は策士であり自己中心的な人物だ。

国防軍が何のバックも持たないことを察知し、教会の威光があればいくら利用しても大丈夫だと見ているようだ。

教会のせいでこの店の店員や人々から誤解を受けてしまっている。

 

国防軍の力を見せつけて屈服させるのが一番手っ取り早い手段かつ、包囲している内地軍に対しての牽制もできる。

宿営地には戦車や装輪戦車、重火器などの武器が一定数配備してるからやろうと思えばできるし一部の兵士も教会や内地軍に対する不信感が溜まってるから乗り気でやりそうだ。

だが、それをしてしまえば敵を作ることになるし、心の拠り所を攻撃してしまえば国防軍に対する反感が高まる事になる。

(教会上層部はそのあたりまで織り込み済みで利用してるから厄介だな)

 

「ほら、食べなさいよ」

久世が思案してると、レティアがぶっきらぼうな口調で目の前に皿を下ろした。

皿に盛られた料理はなかなかに美味しそうな物だ。

料理は次々と運ばれてくる。

海に面してるからか魚料理が主である。

 

「さ、どうぞ、皆様方、冷めない内に」

「あの定員さんの気が変わらないうちにですね」

「写真撮りますね〜」

 

「アズマ様、あの荷車の中でも使ってましたがそれって?」

「これですか?写真を撮ってるんですよ〜」

東はそう言い撮影した写真をリュミに見せた。

 

「ま、まあ!?こんな綺麗な絵をいつの間に!?」

「これはカメラって言って風景や物をそのままの姿で記録する道具なんですよ〜」

「ま、魔法の念写のような物ですか?」

「魔法で物を写せる事ができるんですか?魔法ってすごいですね〜」

「念写だったら長い時間と意識を集中していなければならないのに、このカメラは簡単に姿を写す事ができるなんて…」

リュミは目をキラキラさせながらカメラを見ていた。

 

「東、せっかくだからリュミちゃん撮ろうぜ」

「リュミちゃん可愛いからいい絵になりますね〜。久世少尉、リュミちゃん撮影して良いですか?」

「ま、まあ、協力者に関する情報についても上から提出を求められそうだしな。リュミちゃんが了承してくれれば撮って良いぞ」

「リュミちゃん、リュミちゃんの事写真で撮って良いですか?」

「良いんですか?私で良ければ是非!」

 

市之瀬と東とリュミが写真を撮る事で盛り上がっている。

年が近いからか2人はリュミは妹のように接しており微笑ましく感じる。

 

「若いって良いな」

「あら、久世少尉もまだお若いでしょ?」

「そう言えばそうだったな」

久世は西本からツッコまれつつ大皿に盛られた料理を取り皿に移す。

 

取り皿に移した料理は魚の蒸し料理だ。

食べてみると味は濃いが後味はサッパリしている。

「久世少尉、この鶏肉美味しいですよ。レシピ欲しいわね」

「お、これはイケるな。ここんところレーションばかりだったから格別だな」

 

写真撮影が終わった市之瀬と東も料理を口にし気に入っていた。

 

リュミは自分がオススメした食堂の料理を気にいってくれたのが嬉しくなってるようだ。

 

「どうです、司祭様?」

「ええ、とても美味しいです。再開できて良かったですね」

満面の笑みを浮かべたレティアがサービスのフルーツの盛り合わせを差し出す。

「そ、そんな、いただけませんわ」

「いいんです、せめてもの恩返しですよ!この間まで教会の炊き出しのお世話になってましたから」

 

久世達の動きが止まりリュミはひきつった笑みを浮かべて固まっていた。

 

「私だけじゃありません。食糧が手に入らなか戦後間もない頃は、教会の配食がなければみんな飢えてました。私は父さんが動けなくて、食べ物も少なくて、本当に心細かったんです。リュミ司祭達教会の方々が食糧や料理までして配食してくれるなんて…私分かるんです。あんなに沢山の食事を毎日作る労力を!」

 

それは野外炊具車の能力で実現できたからだ。揚陸された野外炊具車は1両で800名分の食事を調理可能な能力を持ち、元居た世界では戦地や被災地でその能力を十分に発揮している。

 

「私、今度食事を作ってくれた人達にお礼したいんです!とっても美味しかったって!見た事もない料理とかあってレシピ教えてくれませんか?」

 

「ホクホクの芋とにんじんと玉ねぎにトロトロの牛肉…絶妙な味に煮汁の中に入ってる料理!あれだったらうちでも作れそうです!」

 

(肉じゃがだな)

(肉じゃがっすね...)

 

レティアは肉じゃがに続き教会で配食された料理を思い出していく。

久世らはその度に頭の中でその料理の名前を当てていく。

 

「ほら!そこの4人!

「え?」

 

「教会の爪の垢を煎じて飲みなさい!!あんたら何しに来たのよ、うちらに国に!傭兵なら余所行きなさい!邪教徒ならここで布教したって無駄なんだからね!」

 

「それは、こっちが聞きたいことなんですよ、実際…」

「私、無宗教だから布教できる物ないんだけど…」

久世と西本は苦笑しながら彼女の料理をつつく。

東が耐えきれなくなってレティアに言い換えそうとしていたが市之瀬が無言で静止していた。

 

「ま、まあ、リュミ司祭の下にいるんだから、しっかり学びなさいよ!」

バツが悪くなった彼女はそそくさと厨房内に逃げた。

 

物心がついた頃から食堂で働いていた彼女は久世らのような存在は珍しかった。

ここまで言えば、怒って突っかかってくるか嫌気が差して出ていくものだ。

だが、久世達はそんなことはせずに受け入れて耐えていた。

 

(な、何よ!アタシじゃ怒る気にもなんないっての?)

 

彼女は厨房の影から久世達を観察していた。

傭兵にしては違う気がした。

身につけている服は小汚さが感じられたが服の模様のようで服そのものに不潔感を感じさせない。

傭兵のような粗野で下品な言動や態度が見当たらない。

 

(もしかして正規軍?それも高度に訓練された軍人みたいな…)

元軍人であった父親を見てきたたからそう感じたようだ。

 

(そ、そうよ!そもそも軍人とは思えない格好じゃない!)

益々、奇妙な服をきた久世達がわからなくなってきた。

リュミ司祭と行動を共にしている理由も皆目見当つかなかった。

 

「きゃああ!!」

 

店のすぐ近くの中央広場から悲鳴が聞こえた。

レティアは慌てて厨房の窓から、久世達は側にあった窓から外を覗いた。

 

「おらぁ!見せもんじゃねぇぞ!散れ散れぇ!」

傭兵集団が朝の市を始めようとしていた商人や地元の人間に向かって剣などを振り上げて威嚇していた。

 

「よお、姉ちゃん、俺たちにケンカ売って、タダで済むと思ってんのか?」

傭兵集団の中央に立つスキンヘッドの大男が棍棒で肩を叩きながら目の前の、ローブを頭からすっぽりと被った長身の人物と、それにすがって震えている少女を見下ろしていた

 

「うっさいわねぇ。いくらで済むのよ?アタシ、路銀が尽きて、昨日から何も食ってないんだけど?」

ローブの人物は女性のようで、20人はいる傭兵集団に囲まれても怯んだ様子もなく、傍の少女をしっかりと抱いていた。

 

「ファルアちゃん!?」

 

レティアはすがりついている少女に見覚えがあった。

近所のパン屋の娘で、戦災の後でも貴重なパンを前と変わらない値段で売っている良心的な店の娘だ。

今朝、パンを買いに行った時に会った。

 

「ひゃははは!そいつぁ俺達も同じだぁ。継承軍が思いの他に弱かったようでなぁ。稼ぎのアテが外れて食いっぱぐれてんだ」

「…んで、この子からパンと純潔を奪おうってワケ?」

「なぁに、もう少しすりゃあ別の稼ぎ場を探す予定だったんでな。去り際にちょいと土地のものを楽しみたくなるのが人情ってもんだろう?」

 

 

「ああ、なんてこと…」

ここ最近、内地軍の巡察が少ないせいもあって傭兵達の姿が多く見られるようになり、この事態に陥ったのだ。

内地軍が国防軍の活動拠点となっている中央公園、守備隊駐屯地跡、浜辺を包囲するために兵力を割いたのが要因である。

 

「行きますか?」

「トラブルは避けろち命令されたが犯罪行為を見過ごすことはできんしな」

 

「市之瀬、ライフルの調整は済んでるか?」

「車輌の中にありますが、済んでいます」

「よし、車で装備を整える。市街地戦装備。市之瀬は距離を置いて狙撃態勢を取れ。東はリュミちゃんと店員の護衛。僕と西本が前に出る。無線機も忘れるな」

 

会話の内容が全く理解できないレティアだったが、何をしようとしているのか辛うじて理解できた。

(奴らに挑むつもりなの!?)

 

「状況開始!」

「「「了解!」」」

レティアが疑問を口するよりも早く4人は外へ飛び出した。

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