ルーントルーパーズ〜国防軍漂流戦記〜   作:匿名

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投稿するから迷ったけどとりあえず投稿するか...

竜の巣戦の敵は原作の10倍ぐらい強化してるんですよね。何か賛否両論ありそうで怖いですが書きます


オペレーションセイレーン3

伊203発令所

 

「1番から8番に89式を装填!誘導は有線!」

 

伊203の魚雷発射管全てに89式長魚雷が装填される。

 

「1番から8番の注水を確認。撃てます!」

「1番から8番、魚雷発射!」

 

全ての魚雷発射管から8本の89式長魚雷が押し出されエンジンが始動した。

管制員達が89式長魚雷に内蔵されているカメラから送られてくる画像を注視しながら、手にするゲーム機のコントローラーに似た操縦機で89式長魚雷を操作している。

 

「奴に逃げ道を作らせないように包囲しろ」

 

89式長魚雷がレヴィアタンを捉え逃げ道を作らせないように包囲しながら追走していた。

 

 


「対水上戦闘用意!主砲、右舷速射砲塔群に徹甲榴弾を装填!機関砲、CIWS、近接防御レーザー砲発射用意!」

「伊203から89式長魚雷8発の発射を確認!」

「対潜駆逐艦、アスロック発射!着水ポイントに向け飛翔中!」

「主砲全基、方位270(フタナナヒャクジュウ)に向けろ」

「了解!」

 

砲術長が操作パネルから主砲の旋回を選択する。

連動し全ての31cm3連装電磁投射砲が右舷に向いた。

 

「アスロック着水を確認!」

「レヴィアタンと岩礁地帯との距離200を切りました!」

「奴とは5mの距離で自爆させろ」

 

レヴィアタンと双方の魚雷の距離は徐々に縮まっていく。

 

「20m切りました!」

「自爆コード打て!」

 

レヴィアタンの周囲で自爆コードを打たれた魚雷が爆発し円を描くように水柱が立ち上がる。

 

キシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

 

魚雷攻撃を受けたと思い込んだレヴィアタンが姿を表し、自分を傷つけた相手を探し出すように体を動かす。

 

「面舵一杯」

 

蕪木は航海艦橋に指示を出す。

 

「了解。面ぉ舵いっぱぁい!」

 

航海艦橋で操舵員が舵輪を勢いよく回し伊吹は回頭する。

 

伊吹とレヴィアタンの距離は200m。

現代艦にとっては近すぎる交戦距離だ。

 

レヴィアタンは回頭する伊吹を見つけ、自身を傷付けた相手と見なし攻撃態勢に入る。

 

「邪神の真正面!?」

「内地軍に入るんじゃなかったわ!!」

 

航海艦橋では内地軍と水軍の騎士が悲鳴をあげる。

 

「改めて見ると、なんて大きさなんだ...化け物めっ!」

「ああ、なんで艦隊勤務なんか選んだんだ俺は...」

 

航海艦橋の水兵達も騎士と同じ様子だった。

 

 

 

「目標、攻撃態勢に入ってます。回避しますか?」

「進路そのまま」

「は?」

「聞こえなかったか?進路そのまま」

「りょ、了解」

 

伊吹の水兵達は蕪木の判断に耳を疑ったが、蕪木の顔を見て何か策があるのだとわかった。

 

「奴め、ファイアブレスを吐く気か」

 

ヴィルヘルミーネはレヴィアタンの攻撃態勢からファイアブレスによる攻撃だとわかった。

 

「カブラギ将軍、奴の攻撃であるファイアブレスは非常に高温で鉄すらも溶かすと聞く。この船も無事で済まないぞ」

「ご忠告感謝します。今、回避しては全てが水の泡に消えます。何、心配しないでください。やってみせますよ」

「だが...!」

 

食い下がろうとしないヴィルヘルミーネに加藤が肩に手を置く。

 

「司令もこう言ってますし、ここは騙されたと思って信じてみては?」

 

ヴィルヘルミーネは加藤の言葉を信じることにした。

 

「その言葉しかと受け止めるぞ」

 

 


「一体、上で何が起きているの?」

 

クリスティア達水底の王国の民は上を見上げていた。

 

規則性のある音が聞こえ、それで邪神が叩き起されたかと思えば、経験したこともない爆発音と衝撃波が王国を襲った。

邪龍の咆哮が轟き、今度は違う爆発音が断続的に聞こえた。

 

「...アタシ、見てくる」

 

クリスティアは好奇心に駆られ外へ出る。

 

「な、なりません!クリスティア!?」

 

母であるフランシアと王国親衛隊の戦士達が、ハッと顔をあげた。

フランシアは悲鳴のような声をあげたが遅かった。

 

彼女と親しい戦士達が跡を追う。

 

数日後に自分は死ぬ。

思うがままに行動して悔いのない最後を迎えたい。

 

クリスティアらは海から少しだけ身を乗り出した。

そこには顎を開きファイアブレスを吐こうとする邪神と、巨大な灰色の何かが対峙していた。

その巨大灰色の何かは奇妙な形をしていたが、船だと言うことがわかった。

 

「あ、あれは!」

「どうしたのです?」

 

一緒に様子を見ていた戦士が声をあげる。

 

「数週間前に、私が人魚の海から現れるのを見つけた巨大船群の船です!」

「あれがあの巨大船...」

 

クリスティアは邪神と対峙する巨大船が希望に見えた。

 

 


「左舷錨下ろせ!」

『りょ、了解!』

 

航海艦橋の操舵員が錨を操作するレバーを引く。

伊吹の艦首左舷にある錨が勢いよく海に落ちていく。

 

「何故錨を下ろすんだ!」

「殺す気か!?」

 

航海艦橋にいる騎士達は怒りにも似た声をあげる。

 

 

「総員、衝撃に備えよ!」

 

ヒラガルは堪らず泣き出しそうになり、ヴィルヘルミーネにすがりついている。

ヴィルヘルミーネはそんな彼女は落ち着かせるように優しく包み込んでいた。

 

蕪木の予想外の行動にヴィルヘルミーネが蕪木に声をかける。

 

「カブラギ将軍、死ぬぞ?」

 

鉄をも溶かすレヴィアタンのファイアブレスが伊吹に目掛けて直進する。

 

「ヴィルヘルミーネ戦士団長、死は避けられません」

 

鎖は“チャリチャリチャリチャリ”と言う音を立てながら沈降している。

 

「貴方だって死ぬし、私だって死ぬ」

 

「皆いつか死ぬ」

 

━━「だが、今日じゃない」

 

カキィン!!

 

海底に着底した錨は岩に引っかかり伊吹は強制的に制動される。

レヴィアタンのファイアブレスは伊吹の艦首を掠め海面に直撃し水蒸気を立てる。

 

慣性の法則により伊吹は263mの巨体を横向きに滑らせながら全ての砲熕兵装の照準をレヴィアタンに定める。

 

「痛いのをぶっ食らわせてやれ!」

 

「撃てっ!!」

 

バシュン!!

 

31cm3連装電磁投射砲3基9門が一斉に火を噴く。

 

超音速に到達した31cm徹甲榴弾はレヴィアタンの体に突き刺さり大きく大爆発を起こした。

 

ギュルアアアアアアアアア!!

 

レヴィアタンは経験したこともない痛さに襲われ空を震わした。

 

「次弾装填!」

「各砲塔、撃ち方はじめ!」

「撃ちぃー方はじめぇ!」

 

徹甲榴弾を装填するために砲を水平に戻した主砲に変わり、右舷の15.5cm単装速射砲2基から15.5cm徹甲榴弾が、40mm4連装機関砲3基から40mm APDS弾(装弾筒付徹甲弾)が、複合型CIWS4基から30mmAPDS弾が、近接防御レーザー砲2基から青白い閃光が、伊吹後方に待機している対潜駆逐艦2隻の12.7cm単装速射砲から12.7cm徹甲榴弾がレヴィアタンに吸い込まれていく。

 

主砲程の効果はないにしろレヴィアタンに攻撃の一手を許さない点では十分だ。

 

「次弾装填よし!」

「斉射、撃て!」

 

バシュン!!

 

次々と31cm徹甲榴弾がレヴィアタンに着弾し確実にダメージを与えていく。

 

「左舷錨、切り離せ!」

 

動きを制限されていた伊吹は左舷の錨を切り離す。

解放された伊吹は再び動き出す。

 

レヴィアタンは伊吹の猛烈な銃砲弾の雨から逃れるようにのたうち回りながら伊吹に急接近する。

 

「レヴィアタン接近!」

「取り舵いっぱい!総員、衝撃に備えよ!」

 

レヴィアタンが接近した。

 

ガンッ!!

 

 

暴れ回るレヴィアタンの尾鰭が、回避途中の伊吹に直撃する。

衝撃は伊吹全体を揺らした。

 

「被害報告!」

「後部3番砲塔付近に尾鰭が直撃!されど、戦闘・航行に支障なし!」

 

 

航海艦橋では騎士達がレヴィアタンとの接触を艦外カメラで見ていた。

 

「おい、大丈夫なのか!?」

「大型巡洋艦が簡単に沈むか!!」

 

騎士からの心配の声に操舵員が余裕のある声で返す。

 

 

「主砲、追尾しろ!奴を逃がすな!」

「主砲、自動追尾に切り替わりました!」

「撃て!」

 

バシュン!!

 

次の砲撃へのタイムラグを穴埋めするため各砲門は交互斉射に切り替わる。

1秒間に1発の間隔で発射される徹甲榴弾はレヴィアタンに次々と突き刺さる。

 

「レヴィアタン、潜航します!」

「あれだけの攻撃を受けて潜れるというのか...」

 

レヴィアタンは命の危機を察し死にものぐるいで逃げようとしていた。

 

「レヴィアタン、深度40m、速度30ノットで岩礁地帯に向けて逃走中」

「司令、追撃しますか?」

「無駄だ。奴は岩礁地帯に逃げ込んでしまった」

 

「完全に仕留めきれなかったか...残念だ」

 

蕪木は不満そうな顔をしていた。




ツッコミどころがあると思いますがとりあえず戦艦ドリフトは良いですね
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