ルーントルーパーズ〜国防軍漂流戦記〜 作:匿名
防空駆逐艦:DDA256、263、270、334
対潜駆逐艦:DDS190
攻撃型潜水艦:伊173、伊211
補給艦:樫野、AOE437、
弾薬燃料輸送艦:AFT7、10
設定を考えた時はこれで良いかなって思ってたんですけど、しばらく経ってから見返すと「この設定で良いのだろうか」ってなったんですよね
もう設定は変えません多分
レヴィアタン討伐艦隊がセイロードに帰還する前後の間に、セイロード城、内地軍臨時駐屯地、セイロードの丘、国防軍活動拠点付近などに時間差で100から1000のゴブリンが大量発生。
戦災でボロボロになった王都を震撼させた。
ゴブリン出現を受け内地軍は治安維持とゴブリンを殲滅するため駐屯している全兵力を動員。
国防軍3軍も内地軍同様、拠点防衛のため重火器や戦車や近接支援航空機を動員してゴブリンを殲滅。
その際に、街の一角を吹き飛ばし、丘に無数のクレーターを作ったため教会と内地軍から抗議された。
ゴブリンの群れに10式戦車を押し出し対戦車榴弾をぶっ放した場所が建国の英雄を奉った霊廟の近くであった事、60式近接支援航空機“雷電”がアヴェンジャーや無誘導爆弾を投下した丘が内地軍の駐屯地建設予定地だったためだ。
国防軍側もやり過ぎたとは自覚していたが、あのままでは自分達も危なかったし丘のゴブリンを攻撃してなかったら街に千を越えるゴブリンが雪崩れ込んで対処するのに難航していたかもしれない。
それを踏まえて国防軍が反論したが、それが気に入らなかったのか1人の内地軍青年将校が「内地軍を愚弄してるのか!」と激昂。
海兵隊の習准将が「王都より自分達の面子の方が大事なのか?」と一蹴し両者は険悪な雰囲気となった。
同席していたハミエーア女王が「建国の英雄は剛気な王じゃったから、面白いものが見れたと喜んでおろうよ」とフォローし内地軍は渋々ながら引いていた。彼女が居なかったらその場はどうなっていたのだろうか。
ゴーレムの撃破、ゴブリン騒ぎでの女王のフォロー、国防海軍のレヴィアタン討伐、ルーントルーパーズもとい国防軍がフィルボルグを越える超大国が保有する軍隊と言う事を知りマリースアには様々な派閥が出来上がっていた。
内地軍を中心にルーントルーパーズの力を脅威と見做し排除する内地軍派
マリースア貴族を中心にルーントルーパーズの力を益体と見做し傀儡にする貴族派
光母教会と市民を中心にルーントルーパーズを神聖視する光母教会派
水軍を中心にルーントルーパーズを対等かつ友好的な関係を築く水軍派
その中で内地軍派はルーントルーパーズをマリースアから追放するベレンゲル派と1人残さず殲滅する内地軍青年将校派の2つに分派している。
この4派閥が今のマリースアを取り巻く現状である。
マリースア南海連合王国の王都セイロードは継承帝国による侵略で、ボロボロになっていたが復興へに道筋が見えてきた。
停滞していた食糧の流通が回復しつつあり、店を再開するところも増え、通りには行商人の馬車や鳥引き車の姿も見られるようになった。
内地軍による治安回復、教会の献身的な支援があったためと言われている。
以前のようにその発表を信じるセイロードの市民は減っていた。
聖光母公園に駐留する異世界からの軍勢の活躍が原因だろう。
“邪龍レヴィアタン退治”を歌うのが吟遊詩人の日課に近いぐらいだ。
内地軍によって港は関係者以外は立ち入り禁止になっていたが、“灰色の艦隊”を見ようと郊外の丘から見物する者達が現れていた。
「また出たぞ!今度はキュクロプス2体だぁ〜!」
王都の治安を掌握している内地軍の早陸鳥が、王都各地に駐留している部隊へ伝令を叫びながら駆け回っていた。
キュクロプスは一つ眼の巨人で、戦争では上位召喚獣として利用される事がある。
中でもフィルボルグ継承帝国が堅牢な要塞線を突破するため、50体のキュクロプスを召喚し縦1列に配置して要塞線を破壊しながら前進した“
そんな物が街中に現れれば、蜂の巣を突いたようなパニックが起こるものだろう。
だが、それがない。
「今度はどんなのが出てくるのだろうな?」
魔法学院の若者達が食堂“海狼の毛皮亭”から皿を片手に外に出てくる。
「キュクロプスだろ?」
「ちがうちがう、ルーントルーパーズの魔導兵器のことだよ」
「ああ、そういえば、エンシェントゴーレムが出た時に使ったって言うすっごいの、まだ来ないのかな?」
「アレは噂じゃ切り札らしいから、簡単に出さないらしいぜ?」
「へえー!なあ、近くに行ってみようぜ!」
「よおし!行くか!レティアちゃーん、お勘定!」
魔法学院はつい昨日、授業を再開したものの彼らはサボって街をほっつき歩いていた。
騒ぎが起きた時に現れる異世界の軍勢を追っかけることが目的だ。
学生だけではなく戦争で破壊された建物をを修理している大工達も同じだった。
「まあ、またあの異世界からやって来たぁって連中が何とかすっだろ?」
「だなァ。人魚の国を救っちまう連中だ間違いねえ」
復興のために毎日家屋の建て直しに汗を流す大工達も風物詩のような感覚でいる。
「ちょっとー!おじさん達ー、食事冷えちゃうよー?」
「おーう、レティアちゃん。ちょっと待っとってくれや。こっからどうも見えそうなんだわ」
「もう!」
“海狼の毛皮亭”の看板娘レティアは腰に手を当て大工達に呆れていた。
(…でも、大丈夫かな。クゼさん達)
彼女は面識のある異世界から来た軍勢の一人の戦士の事を思い、心配そうな顔をした。
いつも仕事を背負い込まされ、どこか余裕がない、あの青年の姿が脳裏を過ぎる。
英雄でも蛮族でもない、等身大の人間に違いない彼の事を考えていると、何だかおかしくなって来た。