ルーントルーパーズ〜国防軍漂流戦記〜 作:匿名
この調子だと原作の胸糞すらも強化しそう。
いや、胸糞なところは強化しなくていいから
「ジェロニモリーダーより各機へ、12時に目標を確認。巨人2体が街を破壊中」
しばらく飛行していた4機のアパッチ・ガーディアンことジェロニモ飛行隊は、カメラ越しに一つ眼巨人を確認した。
1体はジェロニモ飛行隊から1.4km先、もう1体は2.2km先で街を破壊していた。
『ジェロニモリーダーへ、こちら桜龍PFC。1.4km先の目標を“アルファ”、2.2km先の目標を“ブラボー”と呼称する。目標アルファは地上部隊が担当、ジェロニモ飛行隊は目標ブラボーを掃討せよ』
「こちらジェロニモリーダー、了解。民間人の退避を確認次第、掃討戦に移る」
桜龍のPFCとのやりとりを終えた池田はジェロニモ各機に指示を飛ばす。
「ジェロニモリーダーより各機へ。目標ブラボーを掃討する。民間人の退避が完了次第、掃討戦に移る」
『ジェロニモ2、コピー』
『ジェロニモ3、コピー』
『ジェロニモ4、コピー』
「小山、ハンゾーに目標ブラボー周辺に民間人がいないか確認させて」
「分かったで、池田はん」
目標ブラボーこと2体目の一つ眼巨人との距離は縮まっていく。2分もしない内に会敵するだろう。
「池田はん、ハンゾーから目標ブラボー周辺に民間人はいないそうや」
「分かった。ジェロニモリーダーより各機へ、目標との距離100地点で滞空し攻撃を開始。対戦車ミサイル各機2発を発射せよ」
ジェロニモ各機から了解の返答がくる。
「目標ブラボーと会敵」
一つ眼巨人との距離が100となりジェロニモ飛行隊のアパッチガーディアン4機は、ホバリングしながら縦1列の縦陣を組む。
「あれが、目標ブラボーやな...」
「赤かったらザクだで」
キュクロプスは自分の周囲をホバリングするアパッチガーディアンの存在に気付く。
首をかしげながらアパッチガーディアンをまじまじと見る。
『立派な上腕二頭筋だこと』
『それに腹筋も鍛えあげられているわね』
ジェロニモ2の女性パイロットと女性ガンナーがキュクロプスの筋肉に関心していた。
「お二方にとっては天国だで...」
「筋肉の鑑賞会はそこまでや...ジェロニモリーダーより各機へ、射撃開始や」
アパッチガーディアンの機体底部の30mm機関砲が起動し照準をキュクロプスに定める。
重い発射音が辺りに響き、銃口から30mm多目的榴弾が吐き出される。
30mm多目的榴弾がキュクロプスの体を抉る。
うぐぉおおおおぉおおぉぉ!!??
奴の一つ眼にも30mm多目的榴弾が突き刺さり、激痛に目を押さえながら叫ぶ。
「おっ、ブラボーの目に30mmが着弾だで
「でも、チェーンガンでは完全に倒しきれないな。小山はん、ミサイル使おうや」
池田は30mm機関砲では完全に倒しきれないと判断し小山にミサイルを使う事を提案する。
「分かった。ヘルファイア発射準備、発射弾数2発」
「ジェロニモリーダーより各機へ、ヘルファイア発射準備、発射弾数2発や!」
池田はガンナー席の表示装置にキュクロプスに照準を定める。
火器共有ディスプレイにはジェロニモ各機の火器の状況がリアルタイムで共有されていた。
「ヘルファイア発射用意、発射!」
アパッチガーディアンのスタブウィングに吊下ている、80式空対戦車ミサイル“ヘルファイアⅣ”のロケットモーターに点火し、2発のヘルファイアがキュクロプスに向けて飛翔する。
長射程化する空対地ミサイル“マーヴェリック”の代替えとして開発された空対戦車ミサイル。
ロケットモーターは発射炎が最低限に抑えられ隠蔽率が向上し、対戦車弾以外にも金属サーモバリリックや爆破破砕・焼夷の非装甲弾、特殊弾頭をと言った用途に合わせたタイプも配備されている。
計8発のヘルファイアがキュクロプス向け直進する。
距離にして100m。
マッハ2.8の速度で飛翔するヘルファイアはあっと言う間にキュクロプスに到達し弾頭に装填している15kgタンデム配列成形炸薬弾が炸裂する。
戦車の砲塔すらも吹き飛ばす威力を持つヘヘルファイアの成形炸薬弾は、キュクロプスの頭の半分を吹き飛ばし胴の大部分を抉り出した。
キュクロプスは大きく仰け反りながら建物を破壊しながら倒れ込む。
こっちのキュクロプスも体が淡く光り消えていく。
「桜龍PFCへ、ジェロニモリーダー。目標ブラボーの撃破を完了。ブラボーは発光しながら消失。帰還する」
ジェロニモ4機は反転し母艦である桜龍へ帰還する。