更新は不定期です。それでもいい方はどうぞ。
「あー、暇だなー」
とある地域のどこにでもあるチェーン店、そのようなことをつぶやく男がいた。
その男はごく普通の青年といった感じで、風貌は黒髪黒目で身長は170あるかないか、といったところ。おそらく高校生か大学生なのであろう、服装はラフな格好であった。
「なにか起きないもんかな……例えば、いきなり地球が核の炎に包まれたり……ないか。あっても困る」
そんな末恐ろしいことをつぶやく。しかし、男も本気で言っているわけではないので言ったあとすぐに自分の言葉を否定した。本気で言っていたらただの狂った馬鹿かモヒカンで火炎放射器を持った方々である。
そのようなことを考えていても中々暇がつぶれることはなく、ただ単に時間がこくこくと過ぎていくだけだった。男はどうやら一人で店に来ていたらしく、喋る相手もいなさそうだ。
「あーあー、なんでもいいからなにか起きねーかなー」
店のテーブルに突っ伏す。それでなにか起きるわけではないが、頭がごちゃごちゃしてきたのをリセットするにはちょうどいいのだ。
だがしかし、リセットしたところで物の見方が変わったりなにかわかったり奇跡的ななにかが起こったりするわけではなく、『暇』という事実は変わらずそこに存在している。男は一息「はぁ…………」とため息をつき、再び暇をどうすればつぶせるか、という一生かかっても解決しないであろう問題へ取り掛かる。
「…………死後の世界ってどうなんだろ」
どうやら男は末期のようだ。本気でそのような言葉を口に出す。
だが平凡な彼にそんなことを試す度胸はないため、今日は諦めて家に帰るようだ。いつも通りの道をいつも通りの調子でいつも通り通る。
そこに変化はなく、面白味もなく、歩く作業があるという事実しか存在しない。それは苦痛のようで、その実なにも感じない道程だった。
―――そう、いつもならこのまま普通に帰り、暇な時間をなにするでもなくPCと向かい合いながら過ごしていただろう。
だが、彼がこの後家に帰ったという記録はなく、その日から二日後、男の母親から連絡を受けた警察は『家出した青年』の探索し始めたという。そして、未だに男が見つかったという報告は届いていない―――
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「ここは―――?」
―――なぜなら彼は、気づいたら今の日本の中には存在しないはずの森の中だったのだから。
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プロローグは短く、それが俺のジャスティス! と言うほどでもありませんが、だいたいそんなもの。