遊戯王ZEXAL 熱き魂のデュエリスト   作:魔女っ子アルト姫

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第12話

「さあ行くぜ遊次!!俺はカップ・オブ・エースをダブル発動!!コイントスを行い、表が出ればニ枚ドロー。裏が出れば相手がニ枚ドローする」

「サイコロの次はコインかよ!!?」

「有り余る運はジャンジャカ使うのが吉だぜ、さあコイントス!!っしゃあ表で俺はニ枚ドロー!!」

 

サイコロに限らず、チャーリーの運はカードの効果処理におけるギャンブルにおいて最高の運を発揮するのかもしれない。これでドローカードを言い当てる系にまでに適応されたらもう泣く。本気で泣く、羨ましいという意味で。

 

「俺はワン・フォー・ワンを発動!!手札からルーレットボマーを墓地に送り、デッキからダイスロット・セブンを特殊召喚!!そして同時に速攻魔法、地獄の暴走召喚を発動してデッキから更にダイスロット・セブンを二体特殊召喚するぜ!!」

「ダイヤモンドガイは一枚だけだから不発だな……」

「そりゃ残念、そして―――ダイスロット・セブンの効果発動!!」

 

再び握られるサイコロ。狙いは間違いなく6のゾロ目、だがそう簡単に―――と言いたいが、此処まで出し続けているチャーリーならば……。

 

「ライフ・イズ・カーニバル!!」

 

振られた賽、その結果は……6のゾロ目。

 

「ま、またぁ!?これで何度目!?」

「さっきのバイバイゲームで6回目でこれで9回連続!?」

「呆れる幸運だ……もう確率計算するのも面倒な領域だ」

「これでダイスロット・セブンのレベルは全て7!!そしてこいつらでオーバーレイだ!!三体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!エクシーズ召喚!!!現れろ、№7 ラッキー・ストライプ!!そして効果発動だ!!」

 

早くもご登場のナンバーズ。攻撃力こそ700だが、自身の効果で増強可能。しかも今のチャーリーが再び賽を振れば……出るのは再び6。

 

「ジャックポット!!これでラッキー・ストライプの攻撃力は4200!!ドミネイトガイを上回るぜ!!行けっラッキー・ストライプ!!!スーパー・ラッキー・ノヴァ!!!」

「グッ!!」

 

遊次 LP2300

 

一撃によって粉砕されるドミネイトガイ、それを見てチャーリーは矢張り自分の運は運命こそ覆せると確信めいた笑みを浮かべるが―――フィールドには幻影となったドミネイトガイが居座り続けている。

 

「ドミネイトガイの効果発動!!融合召喚されたこのカードが戦闘か効果で破壊された時、墓地に存在するレベル9以下のD-HEROを三体まで選択して特殊召喚出来る!!俺はディアボリックガイ、ディスクガイ、ディバインガイを特殊召喚!!」

「死んだ運命をひっくり返せるのか……?!」

「そしてディスクガイが墓地からの特殊召喚に成功した時、カードを二枚ドローできる!!」

 

これこそドミネイトガイとフュージョン・デステニーのコンボ。召喚した時には元々フュージョン・デステニーの効果での破壊は運命付けられている、ならばそれを逆手に取るまでの事。モンスターを揃えつつ手札も増強出来るそのコンボにチャーリーは更に瞳の輝きを強くする。

 

「益々欲しくなったぜ、その運命を操る力!!絶対に頂いてやる、俺はカードを一枚伏せてターンエンド!!」

「俺のターンドロー!!此処でダイヤモンドガイの効果で墓地に送ったデステニー・ドローの効果が発動する、更にドロー!!俺はD-HERO ディナイアルガイを召喚!!そしてディナイアルガイ、ディアボリックガイ、ディスクガイをリリースする!!D-HERO ドグマガイを特殊召喚!!」

 

三体のD-HEROをリリースして召喚されるのはまるでラスボスような大迫力のD-HERO、悪魔のような翼を携えながら武器を構える最上級ヒーロー。

 

「行くぞ!!ディバインガイでラッキー・ストライプに攻撃する!!そしてこの瞬間、ディバインガイの効果が発動する!!攻撃宣言時、相手のフィールドの表側表示の魔法カードを破壊する!!俺はバイバイゲームを破壊する!!」

「やってくれるな……これで俺のライフはもう増やせないってか」

「ああ、更にお前のライフを500削る」

 

チャーリー LP19500

 

これで驚異的な運でライフを5倍にされる心配はなくなった。それでもライフは絶望的だが……何とか出来るレベルではある。

 

「だがこの瞬間、ダイス・クライシスを発動!!相手が攻撃した時サイコロ振って6が出たら、そのモンスターの装備カードとなって攻撃力を0にしてコントロールを得る!!そぅらぁ―――6だ!!これでディバインガイは俺の物だ!!」

「チッ……俺はダイヤモンドガイを守備表示にしてカードを一枚伏せてターンエンド」

「よし俺のターン、ドロー!!」

「このスタンバイフェイズ、ドグマガイの効果を発動!!ライフ・アブソリュート!!」

 

―――ォォォオオオッッ!!

 

ドグマガイの叫びと共にチャーリーの身体から赤い光が溢れ出してそれをドグマガイが吸収していく。それに重圧を覚えるチャーリーがライフを確認すると先程まで2万近くあったライフが一気に減少していた。

 

「ドグマガイは相手のスタンバイフェイズごとにお前のライフを半分にする!!」

「くっそぉ……!!」

 

チャーリー LP9750

 

「更に永続罠発動、D-タクティクス!!此奴はスタンバイフェイズに発動可能。そして自分フィールドにいるHEROと名の付くモンスターの攻撃力400上げる!!これでドグマガイの攻撃力は3800!!」

「だったら俺はラッキー・ストライプの効果を発動!さあ振るぜ、ライフ・イズ・カーニバル!!!」

「ってまた6!?」

「何でこんなにっ……!?」

「さあ行けっラッキー・ストライプ!!スーパー・ラッキー・ノヴァ!!」

 

遊次 LP1900

 

「やばいぜ遊次!!」

「安心しろ、この位大丈夫だ」

「そうじゃないんだよ!!このモノレール後ちょっとで最終駅に着いちまうらしい!!」

「んだとぉ!!?」

「ライフ・イズ・カーニバル!!お前の運命なんて、俺の運が超越してやるぜ!!俺はこれでターンエンドだ!!」

 

早く決着を着けないと遊馬も小鳥も、自分も危なくなってくる。如何にかしないと……そう焦りそうになって来た時、ダイヤモンドガイが此方を見つめて来た。

 

「ダイヤモンドガイ……?」

 

―――……。

 

「信じろ、そう言いたいのか?」

 

―――……(コクッ)。

 

『モンスターが、頷いた……?』

 

思わずアストラルも驚いた、これは明らかにARヴィジョンではない。モンスターに意志が宿っている、遊次ももしかしたらと思ったが……カードの精霊が宿っている。あの時、チャーリーにカードを取られなかったのも精霊が自分の意志で戻って来てくれたという事になる。それが分かると遊次は笑みを浮かべた。

 

「ああ分かった。ダイヤモンドガイ、俺はD-HEROの持つ運命を操る力を信じる!!俺のターン、ドロー!!!」

 

ゆっくりとカードを見た時に声を上げそうになった、そしてダイヤモンドガイは確りと頷いた。

 

「よっしゃあ!!俺はセメタリーのディアボリックガイのエフェクトを発動!!このカードを除外して、デッキから同じディアボリックガイを特殊召喚!!更にセメタリーのディナイアルガイはフィールドにこのカード以外のD-HEROがいる時に特殊召喚出来る!!」

「一瞬でこれだけの布陣を揃えられるとは大したもんだ、だがそれで俺の運を越えられると思ってるのか?」

「ああ、越えてやるさ―――!!俺の三体のD-HEROをリリースしてモンスターを特殊召喚する!!」

「まさかまたドグマガイか!?」

「いいや違う―――現れろ、究極のD!!D-HERO Bloo-D!!!」

 

三体のD-HEROは血液となって空間へと溶けていく、その溶けた血液の中から一体モンスターが出現する。究極のD-HEROとも言われるヒーロー、Bloo-D。

 

「こ、こいつは……!?俺が見た遊次のデュエルの奴だ、最後にダイレクトアタックに使ってたモンスター!?」

『何という威圧感だ……これが、究極のD-HERO!!』

「チャーリー、お前の運命は俺の手の中だ!!やれっBloo-D!!クラプティー・ブラッド!!」

 

―――ハァァァァ!!!

 

雄々しく翼を広げたBloo-D、広げられた翼の矛先はラッキー・ストライプ。ラッキー・ストライプは徐々に身体の自由を奪われていき、粉みじんになる様にBloo-Dの翼の中へ取り込まれて行ってしまう。

 

「ラ、ラッキー・ストライプが!?」

「Bloo-Dは一ターンに一度、相手のモンスターを装備カード扱いで吸収してその攻撃力の半分を得る」

 

D-HERO Bloo-D

特殊召喚・効果モンスター

星8/闇属性/戦士族/攻1900/守 600

このカードは通常召喚できない。

自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

相手フィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。

(2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。

(3):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力の半分アップする。

 

「だが―――それ以上の効果が、お前にはあったみたいだぜ」

 

ラッキー・ストライプが吸収された途端にチャーリーの身体から七色の光が泡のように消えていく、幸運を齎すラッキー・ストライプ。それが手元から離れた事で力が失われたという事だろう。

 

「そんな、俺から運が……!?」

「更にドクターDを発動!!セメタリーのドグマガイを除外してドミネイトガイを復活!!更にドリルガイを通常召喚!!ドリルガイのエフェクトで手札からディシジョンガイを特殊召喚!」

 

『これが運命を操るヒーローの力……』

 

「そしてダメ押し!!フュージョン・デステニーを発動!!デッキからドリルガイ、ダイナマイトガイをセメタリーに送る!!運命の岩盤をうがつ英雄よ、運命の爆破を纏う英雄よ、今一つとなりて暗黒の未来に君臨せよ!!融合召喚、カモン!!D-HEROディストピアガイ!!」

 

遊次のフィールドに展開されたヒーロー軍団。既に幸運を与えるラッキー・ストライプも居ない上にそして―――幾らライフが9750あってもこの一斉攻撃には耐える事は出来ない。

 

「チャーリー、お前の運は素晴らしかった。だが、俺のD-HERO達の運命を操る力を舐めるな!!行けぇっ!!!」

「ぐわぁぁぁあああ!!!!」

 

ヒーロー達の一斉攻撃を受けてあれだけあったライフは一瞬で枯渇した、チャーリーはモノレールの上で大の字になって倒れこみデュエルの勝敗はついた。それと同時にラッキー・ストライプの力で動かされていたモノレールはスピードを落として停止した。

 

「チャーリー、俺の勝ちだ」

「ああ。俺の完敗だ……すげぇな、お前の運命を操る力って奴は……俺の、俺の運が無くなっちまった……」

 

D-HEROの力を称賛しつつも運が無くなってしまった事が余程ショックだったのか、その言葉を繰り返す。

 

「チャーリー、なんか理由があるのか?」

「……もう意味ないかもな、運が無くなっちまったんじゃ……すまねぇマユミ……」

「誰よ、そのマユミって女はぁ!!」

 

モノレールは確かに止まった。その事を利用して明里はバイクでレール上に移るとそのままモノレールの上へと飛び移ってきたのだ。ハリウッドスターも顔負けの行動に思わず遊馬も小鳥も言葉を失っている。

 

「あ、明里さん!?」

「ゲッ明里ぃ!?」

「説明を、しろぉぉぉ!!!」

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