遊戯王ZEXAL 熱き魂のデュエリスト   作:魔女っ子アルト姫

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第14話

「ハートピース完成まであと一歩か……」

 

チャーリーとのデュエルの翌日、遊次は九十九家の用事を直ぐに片づけるとデュエル・カーニバルに繰り出して行った。彼も彼であと少しでハートピースが完成するのであと一歩という所。後はどうやって自分が求める最後のハートピースを持つデュエリストと当たるか……まあデュエルをするしかないんだろうけど。

 

「さてと、そろそろお前さんの出番が来るかもだぜ。その時は頼むぜカイザー」

 

願掛けを兼ねて自分のナンバーズでもある新星のカイザーのカードを見つめながらも声を掛ける。まあナンバーズが必要になる自体は出来れば好ましくないのだが……もうこの世界にいるのだったらそういうのはマジで諦めたの方がいいのではという結論に手を掛けようとしている。

 

「んじゃデュエルの相手を―――」

「見つけましたぁ♡」

 

その声に全身の血液が逆流しそうな程に身体が飛び上がり、鳥肌が立ちまくる。錆び付いた古い歯車のように首を動かしてみると……そこにいたのは以前自分とデュエルした桜 融。遊次としてはもう二度と会いたくなかった女性№1。色っぽく甘ったるい声も完全なトラウマになっており、思わず身体を抱きしめながらも後退りをする。

 

「アハァッこうしてまた会えるなんてやっぱりぃ私とあなたは運命の赤い糸で結ばれてますのね♡」

「結ばれてねえよ!!あの時の糸だって切ったわ!!」

「そんなに寒いのでしたら、私が温めて……」

「NO!!」

「んもう素直じゃないのね、でもこれを観ればあなただって素直になれる筈……♡」

 

そう言いながら自身のハートピースを見せ付ける融、そこにあったのは遊次が探しているハートピースが確りと収まっている。逆に融の物は遊次のハートピースで完成する。つまり、二人にとって目の前の相手はハートピースを完成させるには絶好過ぎる相手という事になる。

 

「デュエル、致しましょう♪Mr.ハートランドも素晴らしいルールを作って下さいました、デュエルを挑まれたら応えなければいけないなんて」

「クソがぁ!!いいぜ、やってやらぁ!!それで勝ってハートピースを取ってもうお前の顔なんて見ないようにしてやらぁ!!」

 

こうなったらやってやる、その思いだけでデュエルディスクを展開しデッキをセットする。何時までもびくついてる訳にも行かないし勝てばいいだけの話だ!!そう思いながら手札を揃える。

 

「「デュエル!!」」

「先攻は私ですね、ドロー。私はモンスターをセット、そしてカードを一枚伏せてターンエンドです」

「俺のターン!!」

 

典型的な守備固め、手札があまり良くないのか、それとも……兎も角自分は自分のデュエルをする術しか知らない。

 

「俺はBK ヘッドギアを召喚!!その効果で墓地にカウンターブローを墓地に送る!!バトルだ、ヘッドギアで裏守備モンスターに攻撃!!」

「ぁぁぁあの時と同じモンスター……♡私のモンスターはシャインエンジェル、このカードは破壊された時にデッキよりデッキから攻撃力1500以下の光属性モンスターを特殊召喚します。おいでなさい、異次元竜 トワイライトゾーンドラゴン!!」

「レベル5……俺はカードを二枚伏せてターンエンドだ」

 

シャインエンジェルはリクルーター、デッキからモンスターを呼び出せるモンスター。更にシャインエンジェルを呼んでリクルーターの壁で時間を稼ぐと思ったが如何やら狙いは別の所にあるらしい。しかも呼び出したのはトワイライトゾーンドラゴン、正直そこまでの物ではない。攻撃力は確かに上だが……それはシャインエンジェルも同じ、ならば目的は―――恐らくレベル。

 

「私のターン♪このカードは墓地の光属性モンスターを除外する事で特殊召喚出来ます、シャインエンジェルを除外し霊魂の護送船(ソウルコンヴォイ)を特殊召喚!!」

「レベル5が二体……」

 

思わずレベル5となると身体が震えるのだが、あのカードは既に遊馬が持っていた事を思い出して胸を撫で下ろすのだが直後にまた顔を青くする。何故ならば……融の太腿に光る数字の刻印が現れたのだから。

 

「嘘だろぉ!!?」

「私はレベル5のトワイライトゾーンドラゴンと霊魂の護送船でオーバーレイ!!二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築―――エクシーズ召喚!!着て、私の情熱の愛の伝える№14!!この身に宿る強欲、私が欲しいと思った物はもう私のモノ!!強欲のサラメーヤ!!!」

 

出現する爆炎を纏うような三つ首のモンスター、地獄の番犬にも見えるそのモンスターはその身体に14の刻印があるモンスター。ナンバーズの一柱。サラメーヤが召喚されると融の太腿の刻印も更に輝きを増していき、更に顔を紅潮させていく。

 

「ぁぁぁっぁぁぁぁぁっ!!もう、我慢できないわっ……遊次様ぁ早く、早くデュエルを終わらせて愛の巣に参りましょう?ねっ貴方は私が一生養います、貴方の全ては私がします、例え何があろうとも貴方はもう私の物です!!」

「……」

 

この日、遊次に融は深く深く刻み込まれた事だろう。身を震わせながらも絶頂に耐えつつも紅潮したまま愛を叫ぶ女の姿は……遊次にとってすさまじいトラウマになった事だろう。

 

「ていうか、サンダルフォンの力を受けても変わって無かったのに何で……強欲のサラメーヤ……強欲、グリード……ま、まさか……」

「さあ、直ぐに終わらせて差し上げますわ、今しがた御辛抱くださいませぇ♡」

 

遊次に対して狂愛的な物を向け続ける融、そんな彼女の感情はナンバーズの浸食を受けても動じない。寧ろ、その力で一部自分にブーストを掛けているのか遊次の全てを手に入れたいという猛烈な独占欲が溢れ出している。

 

「さあ、遊次様ぁ♡」

「ハートランド怖い」

 

「……やっぱり心配だわ、遊次を探しに行こっと」

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