遊戯王ZEXAL 熱き魂のデュエリスト   作:魔女っ子アルト姫

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第2話

初めてのエクシーズ召喚、いやエクシーズ召喚は今まで腐るほどしてきたがソリッドビジョンを使ったのは初めて。立体映像として、体感できる状態で行った初の召喚は本当に胸が熱くなる。確かに遊馬がホープを召喚した時の感動を忘れられないのも納得だ、あれほど感じていた絶望なんてもうどうでもいい。このままデュエルをもっともっと楽しんでやる!!

 

「俺はカードを二枚伏せてターンエンド!!」

「漸くだ、俺のターン!!来たぜ、来たぜ来たぜ!!」

 

男は引いたカードを見ながら大笑いをする、それ程にいいカードを引いたという事だろうか。

 

「俺は愚かな埋葬を発動!デッキより岩石の番兵を墓地へと送る、そして電磁石の戦士βを召喚!!βをリリースし更に俺はデッキより電磁石の戦士γを手札に加える、更に墓地より岩石の番兵を特殊召喚する!!そして地獄の暴走召喚を発動!!デッキより更にもう一体の岩石の番兵を特殊召喚!!」

 

一瞬で揃う3体のモンスター、どれも岩石族でありそのレベルは3。思わず身構えてしまう。そしてその予感は正解だった―――が、その時男の顔に数字のような物が浮き上がった。

 

「んっあれ、もしかしてあれって……まさかっ!?」

「そのまさかよ、俺はレベル3、岩石の番兵二体と電磁石の戦士βでオーバーレイ!三体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!いでよ№51 怪腕のフィニッシュ・ホールドォ!!!!!」

 

巻き起こった光の爆発の奥から菱形と二つの円柱が組み合わさったようなモニュメントが出現する、それが瞬時に変形を始めていき巨大な腕を二つ併せ持ったモンスター・エクシーズへと姿を変えてしまった。しかも、そのモンスターは(ナンバーズ)だった。

 

「ナンバーズ……マジかよ、このおっさんナンバーズに!?」

「そうナンバーズ……ナンバーズだ!!!此奴さえあれば俺は最強無敵だ、此奴は最高のカードなんだよぉ!テメェのカードも俺が貰ってやる、いけぇフィニッシュ・ホールド!!リードブローをぶっ潰せぇ!!」

「させるか、リードブローの効果発動!!」

 

フィニッシュ・ホールドの怪腕の一撃が炸裂する寸前、リードブローの周囲を飛び回る光球、オーバーレイ・ユニットが光を放って消えていく。

 

「こいつはBKが戦闘かカード効果で破壊されるときにエクシーズ素材を一つ使って、それを無効に出来る!!」

「だがダメージは受けて貰おう!!」

 

遊次 LP3600

 

「そしてリードブローはエクシーズ素材が無くなった時、攻撃力は800ポイントアップする!!」

「攻撃力増強能力だと!?」

 

―――オオオオッッ!!!

 

リードブローの拘束が一つ解かれる、これによってリードブローは攻撃力3000の大台へと突入する。

 

 

BK 拘束蛮兵リードブロー

ランク4/炎/戦士/ATK2200/DEF2000

「BK」と名のついたレベル4モンスター×2

自分フィールド上の「BK」と名のついたモンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊される場合、その破壊されるモンスター1体の代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。

また、このカードのX素材が取り除かれた時、このカードの攻撃力は800ポイントアップする。

 

 

「だが、フィニッシュ・ホールドにも特殊効果はあるんだぜ!!戦闘終了後にオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で自身にカウンターを載せる!!そして全てのオーバーレイ・ユニットが使われた時、お前は終わりだ!!」

 

大笑いと共にフィニッシュ・ホールドの効果が発動されるが、遊次的にはそこまでの驚きはない。別に特殊勝利条件を満たすファンサービスモンスター程ではないからだろう、まあそれでも厄介と言えば厄介ではあるナンバーズなのがフィニッシュ・ホールドなのだが……。

 

 

No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド

レベル3モンスター×3

このカードは「No.」と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。

①:このカードは戦闘では破壊されない。②:このカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このカードにカウンターを1つ置く(最大3つまで)。③:このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、このカードにカウンターが3つ置かれている場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。

 

 

「俺はこれでターンエンドだ!!」

「俺のターン、ドロー!!」

 

そのままターンを終えられ、遊次のターンへとなる。フィニッシュ・ホールドはナンバーズと呼ばれる巨大なモンスター・エクシーズ群の中では何方かと言えば控えめな効果になるが、それでも真っ向勝負には相当に強い部類のモンスター。しかも所謂アニメ版のナンバーズになっている為に、戦闘耐性が当然のように備わっている。そして肝心のナンバーズで攻撃しても戦闘で破壊出来ないという効果もあるので完全に真っ向勝負では倒せない。

 

「リードブローがどんなに強くなろうが、フィニッシュ・ホールドは絶対に倒せねぇ!!」

「だろうな、だったら―――倒さなきゃいいんだよ!!俺は速攻魔法を発動、エクシーズ・インポート!!これは自分のモンスター・エクシーズと相手のモンスター一体を指定する、そして俺のモンスター……つまりリードブローの攻撃力より低い攻撃力を持つモンスターをリードブローのエクシーズ素材にする!!」

「な、なんだとぉ!!?」

 

 

エクシーズ・インポート

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドのXモンスター1体と、

その攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターをその自分のモンスターの下に重ねてX素材とする。

 

 

そう、モンスターとの戦闘に対しては無敵と言ってもカードの効果に対しては耐性を持っていない。ならばやり様なんて幾らでもある、エクシーズ・インポートから放たれた光はフィニッシュ・ホールドを貫いてを光球へと変えながらリードブローへと吸収されていく。

 

「お、俺の……俺のナンバーズが……」

「そして俺は手札からBK シャドーの効果を発動!!此奴は自分のモンスター・エクシーズのエクシーズ素材を墓地に送って特殊召喚する!!来い、シャドー!!」

 

此処で遊次は奪い取ったフィニッシュ・ホールドを選択せずにヘッドギアを墓地へと送る、別に返してあげても良いのだがそれで効果発動出来るカードがあっても嫌だからである。

 

「そしてリードブローは更にパワーアップ!!」

「こ、攻撃力……3800……!?」

 

―――オオオオオオオオッッ!!!

 

絶対に倒れされないと思っていた切り札を奪われたと思ったら今度は初期ライフ4000の大半を吹き飛ばしてしまう程に強くなったリードブローに男は思わず腰砕けになってしまう、完全に拘束から解かれたリードブローは全身から闘気を溢れ出させて雄たけびを上げる。

 

「バトル!!まずはシャドーでダイレクトアタック!!バーニング・シャドーフィスト!!」

「グゥゥゥゥゥッッッ!!」

 

LP:2200

 

「これでフィニッシュだ、決めろリードブロー!!バーニング・ファイナルブロー!!」

 

―――オオオオオオオオッッ……ディァァァァァ!!!

 

「うわぁっ……がああああああああっっっっ!!!!」

 

リードブローの必殺のフィニッシュブローが炸裂し男が吹き飛ばされながらもライフが枯渇する。オーバーキル気味だがこの位のオーバーキル位なら許容して欲しい。元の世界のデュエルだともっととんでもないオーバーキルがバンバン行われていたのだから……同時に世界が元の戻っていく、0と1で構成されていたARヴィジョンが解除されていく光景を見つつも遊次は何とも言えない達成感に満たされていく感覚にゾクゾクとしていた。

 

「勝った……勝ったんだ俺―――くぅぅぅぅぅっ……ガッチャ!!楽しいデュエルだったぜ!!」

 

思わずそんな言葉を口走ってしまうが後悔はない、だって本当に楽しかったのだから。直後、装着していたDゲイザーが光に変換されるように消えていく。同時にデュエルディスクは元の腕時計へと戻っていく、収めていたBKデッキはケースへと収納されていった。

 

「な、なんだったんだこの腕時計……元々使ってた1000円の安物時計な筈……ってうぉっ!?」

 

この世界に来た事で何か変化が起きたのかと思っていると、対戦相手のデッキから一枚のカードが飛んできた。咄嗟にそれをキャッチするとそれは先程戦ったナンバーズであるフィニッシュ・ホールドであった。同時に男からナンバーズの刻印が消滅していくのが見えた。

 

「№51……やっぱりアニメナンバーズの耐性持ちって……ああっ!?」

 

この時思い出した、自分のデッキには普通にナンバーズが入っている事を。この場合、このカードたちは如何なってしまうのかと。大急ぎでエクストラデッキを確認してみると……そこには馴染みのあるOCG効果のナンバーズが入っていた。

 

「良かったぁ……ああいや、ある意味良くないのか……アニメ準拠になってもいいような気もするけど……まあいいか、一先ず……この後どうするか考えねぇと……」

 

取り敢えずデッキをしまってこれからの事を考えようとする遊次……だが彼は気付いていなかった。一枚のエクシーズ、BKのナンバーズが本当のナンバーズとなっていた事を……そしてそれは彼が大きな物語へと巻き込まれていく事を意味する。




七皇の剣が来る時、大体初期ドローで来るせいで発動できない。マスターデュエルで未だにこのカードを発動した事がない。どんだけドロー運無いんだろうか私。
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