遊戯王ZEXAL 熱き魂のデュエリスト   作:魔女っ子アルト姫

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第3話

「マジでこれから如何すっかなぁ……」

 

№51とのデュエル以降、数回デュエルしたが矢張りこの世界はZEXALのハートランドシティという事は間違いない。そして既にナンバーズはこの世界に散らばっているという事実も確かである為、既に主人公である九十九 遊馬とアストラルは邂逅しているとみて間違いはない―――つまり

 

「俺が使ってると面倒な事になるんだよなぁ……ナンバーズ、あとこのカード」

 

遊次の手の中にあるナンバーズは当然の如く元の世界準拠、即ちOCG原産でありカード効果もそのまま。オリジナルとも言うべきナンバーズとは大きく異なるが、それはそれで厄介の種になる。そしてもう一つ問題になるのがランクアップマジック、七皇の剣。

 

「抜いといた方がいいよなぁ……オーバーハンドレットと一緒に……」

 

アストラルと敵対するバリアンのカード、現時点では恐らくこのカード自体もオーバーハンドレット達も存在しないだろうが今の内に対策しておいて悪い事はない。一先ず何処かに寄ってデッキの調整を―――と思ったその時である、世界から音が消えた。

 

「なんか随分と静かに―――ってなんじゃこりゃあ!?」

 

文字通り―――世界が止まっていた、目の前では風によって舞い上がっていた新聞紙が停止し人々は完全に動きを止めていた。この世界から動きが無くなり、熱の無い寂しい世界になった。

 

「何だこれは……まるで意味が分からんぞ!?空中で物が完全に止まるとか物理法則もあったもんじゃねぇな……」

 

混乱しつつ取り敢えずネタ発言を言う程度の余裕は存在するらしい遊次、内心では遊戯王の世界でンな事を突っ込み出したらキリが無いだろうという事は理解しているが常識的な世界から来た人間としてはそれにツッコミを入れないなんて事は出来ないのである。

 

「というかあれ、この世界での時間停止ってまさか……」

 

此処でも嫌な予感がして来た。そして―――聞こえてきたのは口笛だった。それと共に近づいてくる足音、それを聞いて心から溜息が出そうになった。自分は呪われているのだろうか、こんな事が立て続けに起こるなんて……お祓いに行って見ようとと真剣に考えるという現実逃避をしている間に目の前に一人の青年が1m位のロボットを伴ってやってきた。

 

「人の心に澱む影を照らす眩き光、人は俺を……ナンバーズハンターと呼ぶ」

「(呼びません)」

 

本当は色々と叫んだりして興奮したいのだが、それ以上に色んな意味で疲れて来たのか反応が極めて鈍くなってきた。天城 カイトとオービタル7、ZEXALの主要人物にして主人公の一角でありナンバーズを集まるナンバーズハンター……ファンとしては会いたかったような気もするが、この状況を踏まえると本当に会いたくなかった。

 

「貴様、ナンバーズを持っているな。時間の流れが一万分の一になる特殊フィールド内で自由に動けるのはナンバーズを持つ者のみ」

『ワタクシ、オービタル7の力でアリマス!!』

「あ~……えっと、凄いんだなお前さん……」

 

改めて聞くと本当にでたらめな機能だ、ナンバーズを狩る為にじゃなくて人命救助に使えよ言ってやりたい。

 

「貴様、ナンバーズを持っているな。渡して貰おう」

「此奴の事か」

 

試しにフィニッシュ・ホールドを見せてみるとその通りだと返事をされる。さて、如何するべきだろうか……ぶっちゃけこのカードは自分とのデッキの相性は良くないので渡してしまっても良いような気がする。だって……カイトに負けるとナンバーズを魂ごと奪われる、そしてその後の魂の行先は知らないと宣う始末。非常に相手にしたくない。

 

「どうせ俺に拒否権はないんだろ」

「分かっているな、そのナンバーズを渡しさえすれば危害は加えん」

「此奴をね……(さて如何したもんかね……別に要らねぇんだよなこいつ……)」

 

今は一刻でも早くデッキの調整をしておきたい、さっさとあのカードを抜いて別のカードに差し替えておきたいというのが素直な本音。だが、それをこの時期のカイトが許してくれるとも思わない。これはもうデュエルするしかない。

 

「良いだろう。だがナンバーズハンター、お前が勝てば素直にナンバーズはくれてやる、だから魂は勘弁してくれよ?」

「……良いだろう、どうやら貴様はナンバーズを魂に宿していないらしいな。それならば逆に魂を狩る事でナンバーズは奪えん」

 

意外と話が通じてビックリである。

 

「デュエルモード、フォトンチェンジ!!」

「何の光ぃ!?」

 

突如、カイトが輝きだすと纏っていた服装の黒い部分が白く染まっていく。そして左目に何やら刺青のような模様が浮かび上がって瞳の色が変化する、劇中でもあったが本当に如何言う仕組みなのだろうか……まあそれは自分の腕時計にも言える事なのだが……デュエルをするという意志を作ると腕時計は即座に変形する。誰かに調べて貰った方が良いかもしれない。

 

「「デュエル!!」」

「俺の先攻、ドロー!!このカードは自分フィールド上にモンスターが存在しない時に特殊召喚出来る、来いっフォトン・スラッシャー!!更に俺はフォトン・クラッシャーを通常召喚!!そして俺はこの二体をリリースする!!」

「おいおいおいいきなり……?」

 

カイトが召喚した二体のモンスター、それらがリリースされると同時に彼の手元に十字架のような物が出現し、それを天高く投げた。それは高速で回転しながら光の渦を生み出していくと次第にそれを一つの形へと昇華させていく。

 

「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!!現れろ、銀河眼の光子竜!!!」

 

出現したのは光の化身と言われるのに相応しいドラゴン、その瞳に銀河を宿す光の竜。カイトのエースモンスターでもある銀河眼の光子竜。しかも1ターン目からそれが飛んでくる始末、まあフォトンとギャラクシーデッキではある意味見慣れた光景ではあるが……その威圧感は中々の物である。

 

「俺はこのままターンエンドだ、さあ来るがいい。貴様のナンバーズを狩る!!」

「やってみろ、俺のターンドロー!!」

 

だが状況は良くない。銀河眼の攻撃力は大台の3000、そしてその効果はモンスター・エクシーズとしては非常に厄介。下手に出せばその餌食になってしまう、だが自分のデッキにはその対処法はあるしラッキーな事にそのカードも来ている。

 

「ナンバーズハンター、そいつがお前のエースって事で良いのか」

「そうだ、この銀河眼と共に貴様のナンバーズを取る!!」

「なら―――俺も見せてやるよ、俺はBK ヘッドギアを召喚!!その効果で俺はグラスジョーを墓地へと送り魔法発動、バーニングナックル・スピリッツ!!墓地にBKが居る時、デッキの一番上を墓地へと送り墓地のBKを蘇生する!!甦れグラスジョー!!」

「レベル4が二体―――来るか」

「行くぞ!!俺はレベル4のBK ヘッドギアとグラスジョーでオーバーレイ!!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!!」

 

普段ならここでリードブロー……と行きたい所だが今回は違う、自分のデッキにはBK以外の切り札だって搭載されている。お前が光なら俺は―――闇だ。お前が俺を狩ろうというのならば、それに叛逆する。

 

「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う叛逆の牙、降臨せよ、闇の化身の竜!!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

召喚されるその名に叛逆の名を持つ漆黒のドラゴン、遊次が大好きなドラゴンでもあり元の世界でも猛威を振るいランク4の汎用エクシーズとして名を轟かせた。

 

「これが貴様のドラゴンか、面白い……俺の銀河眼と貴様のドラゴン、何方が上か試してやる!!」

「さあデュエルだデュエル、デュエルをやってやらぁぁぁぁ!!!」




なんでリードブローじゃないのかって?

光の化身相手に闇の竜をぶつけたかった、反省はしている、だが後悔はしていない。
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