遊戯王ZEXAL 熱き魂のデュエリスト   作:魔女っ子アルト姫

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第6話

ワールド・デュエル・カーニバル。通称WDC。ハートランドで絶賛開催される事になっているデュエリストが一堂に集いデュエルの頂点を決める大会。優勝者には、ハートランドの生涯無料パスポートと、Mr.ハートランドからどんな願いも1つだけ叶えてもらえる権利が与えられるという素敵な特典が付いてくる。まあ素直に願いを叶えるなんて胡散臭いと思わざるを得ないが……。

 

「でも如何して」

「ウチの会社でもその記事を書く為に社内のデュエル自慢が参加する事になってたんだけど、急病で出られなくなっちゃったのよ。代理を立てようにももうもうデュエル自慢がいないのよ……そこで遊次、貴方という訳よ!!」

 

ビシィッ!!と擬音が付きそうな勢いで指をさしてくる明里。都市伝説にもなる程に強力なデュエリストとして名高いナンバーズハンター、そんな相手とデュエルしている遊次ならばきっと勝ち上がる事が出来るはずと思う明里が推薦してしまったとの事。

 

「だからお願い遊次!もう変更の申し込みはしちゃったしWDCに出てくれないかしら!?」

「な、なんて手早い……と言うかせめて承認は取って下さいよ……」

 

さて如何するべきか……正直な話をすれば出たくない。既にナンバーズを抱えてしまっているのでナンバーズを狙われる可能性があるのもあるが、カイトの前でランクアップマジックを使ってしまっているのでそれでMr.ハートランドやその背後にいるDr.フェイカーの興味を引いてしまった可能性もある。まあだとしたらここで断ったとしても強制的に参加させようとしてくるかもしれないが……。

 

「それについては本当にごめんなさい!!上も焦ってたみたいで……でも私の顔を立てると思って……!!」

 

頭を下げながらも両手を合わせてくる明里。個人の事情だけで判断すれば絶対に出ない、出ないのだが……女性に此処まで頭を下げられて何もしない程自分は薄情者ではない。

 

「顔を上げてください明里さん、俺は九十九家にお世話になってる身です。そんな俺が断れると御思いですか?」

「じゃあ!!」

「はい。その代理出場、お受けします」

「やったっ有難う遊次~!!」

 

手を取って大喜びする明里、まあ致し方ないだろう。居候として断る訳にも行かない。

 

「んじゃはいこれ、デュエルカーニバルの参加資格のハートピースね!!」

「……断らせるつもりありませんでしたね?」

「まあね、泣き落としまではする気だったわ」

「どんだけ出させてたかったんですか」

 

懐から参加資格であるハートピースを取り出して手に握らせてくる明里、如何やら最初からやらせる気満々だったらしい。

 

「それで参加期間中はやったデュエルを資料として私に提出してね、それを私が記事にするから」

「やれやれ……まあやるからには確りとやらせて頂きますよ。何なら優勝を目指します」

「その意気よ、かっとビングよ遊次!!」

「ええ、かっとビングですね明里さん」

 

そう言いながら互いに手をぶつけ合う。もうこうなったらやるしかない、というかよくよく考えたらアストラルの近くにいる時点で色々と巻き込まれるのは目に見えている。だったらこっちから乗り込んでやるという気概で臨むしかない。

 

「所でWDCって何時からでしたっけ」

「今日からよ」

「―――えっ」

「今日からよ」

「当日に言う人がありますかぁぁぁぁ!!?」

「だから謝ってたのよぉ!!」

 

一先ず大急ぎで家を飛び出して行く遊次、まさかWDCが今日からだったなんて……そう言えば確かに遊馬が豪く騒いでいたとは思っていたが……取り敢えず誰かとデュエルを行ってハートピースを集めなければならない。が幸運な事に対戦相手を探しているデュエリストと出会う事は出来た。

 

「あっすいません其処の人!!デュエル・カーニバルに参加してますか!?」

「ああしてるけど」

「良かった、デュエルお願いします!!」

「構わないぜ、さあデュエルだデュエル!デュエルをやってやらぁぁぁ!!」

 

 

「こいつか、カイトとデュエルしてみた事もねぇカードを使ったって奴は」

「ああ、登録情報には天道 遊次とある」

 

ハートランドの中央部にある今回のデュエルカーニバルの全てを管理する場、そこでは運営委員である二人が遊次のデュエルを見つめていた。

 

「ランクアップマジックたぁ俺も聞いた事がもねぇ、それが本当なら面白いノリの奴って事だな」

「だといいがな」

 

一方の体躯がよく何処か熱血漢染みているゴーシュ、そしてクールな印象を受ける女性のドロワ。二人はカイトから遊次の話を聞いており、ハートランドの指令で参加していないなら無理やりにでも参加させるつもりだったが、出場している事を確認すると早速偵察と言わんばかりのそのデュエルの観戦を開始した。そしてその時が来た。

 

『RUM-幻影騎士団ラウンチを発動!!こいつとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを素材にしてエクシーズ召喚を行う!!』

『ラ、ランクアップマジック!!?』

『ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!煉獄の底より、未だ鎮まらぬ魂に捧げる反逆の歌!!永久に響かせ現れよ!!いでよ、ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!』

 

「こいつかぁ!!」

「確かに初めて見るな……モンスター・エクシーズを進化させるとはよく言った物だ」

 

発動されたランクアップマジックにゴーシュは興奮し、ドロワは冷静にその様子を見つめるという対照的な二人。遊次はダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンの効果を発動して対戦相手のモンスター・エクシーズの攻撃力を完全に吸収して攻撃力を高める。そしてそのまま―――

 

『ダーク・レクイエム、カチコチドラゴンに攻撃!!鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!』

『うわあああぁぁぁっっ!!?』

 

「ハッハァ!!いいノリしてるじゃねえかこいつ、くそがこいつとデュエルしてぇじゃねぇか!!」

「かなりの実力者、ランクアップにあのドラゴン……成程、カイトが気に掛けるのも頷ける」

 

遊次の予想通りに彼は既に狙いを定められている、だがそうだと分かっている故に彼は立ち向かう。自分が信じるデッキと共に。




ゴーシュさんとドロワさん、あれで未成年、19歳ってマジですか?
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